金融犯罪防止への取り組み - みずほフィナンシャルグループ

金融犯罪防止への取り組み
金融犯罪被害の防止に向けて
当グループでは、銀行が果たすべき社会的責任の一
環として、マネー・ローンダリング等の防止、キャッシュ
カードやインターネットバンキング等を悪用した預金の
金
融
犯
罪
防
止
へ
の
取
り
組
み
困難とされているICキャッシュカードの発行を積極的に
進めています。
また、みずほコーポレート銀行のキャッシュカードは、
すべてICカード化されています。
不正払い戻し被害、オレオレ詐欺をはじめとした振り込
なお、
「<みずほ>グループ口座サービス」
(30ページ
め詐欺被害について、さまざまな対策を積極的に実施し
参照)の開始に伴い、みずほ信託銀行のICキャッシュカー
ています。
ド・ATMは、平成24年3月でサービスを終了しました。
現在みずほ信託銀行では、みずほ銀行のICキャッシュ
マネー・ローンダリング等防止に向けた取り組み
近年のマネー・ローンダリングやテロ資金供与の防止
カード・ATMによりサービスを提供しています。
●指静脈生体認証
に向けた国際的な要請の高まりを受け、当グループで
みずほ銀行・みずほコーポレート銀行では、一人ひとり
は、マネー・ローンダリングやテロ資金供与等の犯罪防
異なる指の静脈パターンの認証で本人確認を行う指静
止対策を重要な経営課題と位置づけています。営業店
脈認証方式による生体認証を導入しています。みずほ
での口座開設受付時における、法令 ※1に基づく本人確
銀行では、より多くのお客さまにご利用いただくために、
認の徹底や、専門部署を設置してシステムによる不正取
すべてのATMコーナーに生体認証を利用できるATM
引のモニタリングを行う等、金融犯罪の防止に取り組ん
を設置しています。
でいます。
その代表例として、平成20年12月、欧米主要銀行で
多くの 実 績を もつ「 アンチ・マ ネ ー・ロ ーンダリング
(AML)モニタリングシステム」を日本の銀行として初
めて導入しました。多数の口座を網羅的・継続的にモニ
タリングできるこのシステムは、取引額や取引件数等一
ICキャッシュカード
生体認証対応ATMステッカー
●インターネットバンキング
当グループではインターネットバンキングにおいて、通
定の規則に基づく異常取引を自動検知するのに加えて、
信内容の暗号化やソフトウェアキーボードの導入をはじめ
統計的な手法により、同一口座の過去の取引パターン
とする各種のセキュリティ対策を講じ、安全性の高いサー
を比較・分析する等により、マネー・ローンダリング等
ビスを提供しています。
の懸念のある口座を検知する機能を有しています。調
また、個人のお客さまについては、ワンタイムパスワー
査の結果、不正利用等の可能性が高いと判断される場
ド(みずほ銀行・みずほ信託銀行)や「リスクベース認証」
合、法令※1に基づき適切に対処しています。
当グループではモニタリングを通じ、マネー・ローンダ
(みずほ銀行のみ)等を導入する等、より安心してご利用
いただけるよう配慮しています。
リング等への取り組みを一層強化しています。
リスクベース認証
※1. 犯罪収益移転防止法
「犯罪による収益の移転防止に関する法律」
(平成20年3月施行)
。
念される場合には、追加認証を行う仕組み。万が一、パスワード等を
お客さまが普段利用される環境を総合的に分析し、不正利用が懸
第三者に知られてしまった場合でも、追加認証を行うことで、不正利
用防止に有効な対策となります。リスクベース認証のフロー図につ
預金の不正払い戻し被害防止への取り組み
いては、次ページをご参照ください。
●キャッシュカードのICカード化
みずほ銀行では、みずほマイレージクラブカードをは
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振り込め詐欺被害未然防止への取り組み
じめとして、ICキャッシュカードのラインアップを大幅に
みずほ銀行・みずほ信託銀行では、振り込め詐欺被害
拡充しており、従来の磁気ストライプカードよりも偽造が
未然防止のため、窓口、ATMコーナーでのお声掛けや、
リスクベース認証フロー図
通常利用している環境からのアクセス
ログイン
パソコンの
環境の検証
みずほダイレクトにアクセス
合言葉が一致しないと
ログインできません
通常利用している環境ではない可能性のあるアクセス:
合言葉による追加認証
ポスター、チラシ、ウェブサイト、ATM画面への表示等を
通じて、お客さまへの積極的な注意喚起に取り組んでい
補償を行っています。
また、全国銀行協会から公表された申し合わせ ※3 に
金
融
犯
罪
防
止
へ
の
取
り
組
み
基づき、盗難通帳や、インターネットバンキングの不正利
ます。
最近では、
「警察官や銀行協会職員等を名乗り、現金
やキャッシュカードをだまし取る手口」、
「息子や孫を装
用による被害についても補償を行っています。
●振り込め詐欺被害への取り組み
い、金銭の手渡しや振込を要求する手口」、
「未公開株や
「振り込め詐欺救済法」※4に基づき、犯罪利用預金口
社債等の購入を勧め、金銭をだまし取る手口」が増加し
座に滞留している被害回復分配金を、被害に遭われたお
ています。
客さまへ返還しています。みずほ銀行では返還にあたっ
このため、みずほ銀行では、
「金融犯罪対策ガイド」、
「金融犯罪注意喚起チラシ」や「ロビービデオ(金融犯罪
防止)」等で、お客さまへ注意喚起を行う等の対策を強
て、各店舗に「振り込め詐欺救済法対応責任者」を配置
し、円滑な対応に取り組んでいます。
※2. 預金者保護法
「偽造カード等及び盗難カード等を用いて行われる不正な機械
化しています。
式預貯金払戻し等からの預貯金者の保護等に関する法律」
(平成
みずほ銀行・みずほ信託銀行の各店舗では、こうした
取り組みを継続することにより、被害の未然防止に努め
18年2月施行)。
※3. 全国銀行協会から公表された申し合わせ
盗難通帳・インターネットバンキング不正利用被害への補償に関
する申し合わせ(平成20年2月公表)。
ていきます。
※4. 振り込め詐欺救済法
「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払
金融犯罪に関する注意喚起
等に関する法律」
(平成20年6月施行)。
ご相談窓口
みずほ銀行では、金融
※各店舗の窓口のほか、下記専門窓口へお問い合わせください。
犯 罪 の 手 口とそ の 防 止
○預金の不正払い戻し被害の補償について
策について、各種広告宣
• みずほ銀行のお客さま
「セキュリティサポートセンター」0120-868-715(注)
伝物を用いて、お客さま
へ の 注 意 喚 起に積 極 的
• みずほ信託銀行のお客さま
「セキュリティ対策室」 03-3274-3224(注)
に取り組んでいます。
金融犯罪対策ガイドより
被害に遭われた方への対応
当グループでは、各種法令等に基づき、被害の補償や
分配金のお支払いを行っています。
●預金の不正払い戻し被害への補償対応(個人のお客さま)
「預金者保護法」※2に基づき、偽造・盗難カード被害の
○振り込め詐欺の被害回復分配金のお支払について
• みずほ銀行のお客さま
「振り込め詐欺資金返還コールセンター」
0120-233-862(注)
• みずほ信託銀行のお客さま
「セキュリティ対策室」 03-3274-3224(注)
注)<受付時間>月曜日∼金曜日9:00∼17:00(銀行休業日を
除きます)
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