マーケットマンスリー (マクロ経済編)

情報提供資料
2016年10⽉4⽇
マーケットマンスリー
(マクロ経済編)
マーケットの現況と今後の⾒通し
世界経済の注⽬点
・・・ 1ページ
各国・地域の経済⾒通し
・・・ 2ページ
国内経済動向データ
・・・ 3〜6ページ
⽶国経済動向データ
・・・ 7〜9ページ
欧州経済動向データ
・・・ 10〜11ページ
豪州経済動向データ
・・・ 12〜13ページ
中国経済動向データ
・・・ 14〜15ページ
経済カレンダー
・・・ 16ページ
商 号 等 / アセットマネジメントOne株式会社
⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第324号
加⼊協会/ ⼀般社団法⼈投資信託協会
⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会
世界経済の注⽬点
【⽇本】
⽇銀は9⽉の⾦融政策決定会合で新たに「⻑短⾦利操作付き量的・質的⾦融緩和」の導⼊を
決定しました。政策効果や⾦融市場への影響が注⽬されます。
【⽶国】
9⽉の⽶連邦公開市場委員会(FOMC)で政策⾦利は据え置かれましたが、会合後の記
者会⾒で、⽶連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議⻑は今後の利上げに前向きな姿勢
を⽰しました。11⽉の⽶⼤統領選も要注⽬です。
【⼤陸欧州】 内需中⼼の回復が、英国による欧州連合(EU)離脱(Brexit)等の要因により阻害され
つつあります。欧州中央銀⾏(ECB)は必要に応じて適切な追加緩和措置を導⼊する⽅
針です。
【英国】
9⽉の⾦融政策委員会で政策⾦利据え置きが決定されました。声明⽂には利下げに前向き
な姿勢を⽰唆する⽂⾔が明⽰され、早ければ11⽉に利下げされる⾒込みです。
【中国】
当局は、適切な財政・⾦融政策で景気底割れを回避する⽅針ですが、産業構造改⾰の推
進は景気の下押し圧⼒になると想定されます。
【ブラジル】 テメル⽒が正式に⼤統領に就任し、議会で採択された公務員の賃上げ法案に対して拒否権
を発動するなど、依然、政治的不透明感が⾼い状況が続いています。
実質GDP成⻑率⾒通し(IMF)
2015年〜2017年:年次
(%)
5.0
2016年(予想)
4.0
2015年
4.6
2015年
4.5
4.0 4.1
2017年(予想)
3.4
3.5
3.1 3.1
3.0
2.5
1.9 1.8 1.8
2.0
1.5
1.0
0.5
0.5
0.3
0.1
先進国
新興国
2016年
2017年
⽇本
0.5
0.3
0.1
⽶国
2.4
2.2
2.5
英国
2.2
1.7
1.3
ドイツ
1.5
1.6
1.2
フランス
1.3
1.5
1.2
イタリア
0.8
0.9
1.0
スペイン
3.2
2.6
2.1
中国
6.9
6.6
6.2
インド
7.6
7.4
7.4
豪州
2.5
2.5
3.0
ロシア
▲ 3.7
▲ 1.2
1.0
ブラジル
▲ 3.8
▲ 3.3
0.5
1.3
0.1
1.0
南アフリカ
0.0
⽇本
(%)
世界
はIMFの予測。
出所:国際通貨基⾦(IMF)“World Economic Outlook Database,April 2016”および“Update,July 2016”が提供するデータを基にアセットマ
ネジメントOneが作成。
※上記図表は、将来における各国および地域の実質GDP成⻑率を保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
1
各国・地域の経済⾒通し
⽇本
 ⽇本では、景気の⾜踏みが続いてきましたが、今後は良好な雇⽤所得環境と物価下落に伴う購買⼒の向上
や、切れ⽬のない経済対策(昨年度の補正予算、今年度予算の前倒し執⾏、今秋に成⽴予定の今年度
第2次補正予算)により、景気は緩やかに持ち直していくと⾒込んでいます。ただし、国内外の景気の先⾏き
に対して企業や家計は慎重姿勢を⽰しており、景気の下振れリスクに注意が必要です。
 9⽉の⽇銀⾦融政策決定会合で、新たに「⻑短⾦利操作付き量的・質的⾦融緩和」の導⼊が決定されまし
た。その内容は、①⻑短⾦利の操作を⾏う「イールドカーブ・コントロール」、②インフレ率の実績値が安定的に
2%の「物価安定の⽬標」を超えるまで、マネタリーベースの拡⼤⽅針を継続する「オーバーシュート型コミットメ
ント」の2つです。2%の「物価安定の⽬標」を実現するための予想物価上昇率の引上げと、イールドカーブの過
度なフラット化に配慮した政策であると思われますが、政策効果や⾦融市場などへの影響が注⽬されます。
⽶国
 ⽶国では、8⽉の雇⽤統計における雇⽤者増加数が1〜7⽉の平均を下回るも、依然として雇⽤所得環境が
良好で、住宅市場などは順調に推移しています。また、個⼈消費の好調や在庫調整⼀巡を受け、製造業活
動にも回復の兆しが⾒え始めました。⼀⽅、原油安による鉱業部⾨の低迷が設備投資を中⼼に景気を下押
ししているため、2016年後半は2%台半ば程度の経済成⻑となる⾒通しです。
 9⽉のFOMCで政策⾦利(FF⾦利)を0.25〜0.50%に据え置くことが決定されました。声明⽂で「FOMC
はFF⾦利を引き上げる論拠が強まったと判断しているが、当⾯、⽬標に向けた継続的な前進のさらなる証拠
を待つことにした」と、述べられています。当社では、堅調な景気⾒通しに基づき、次回利上げは12⽉と⾒込ん
でいます。
欧州
 欧州景気は、個⼈消費を中⼼に内需の回復が続いていましたが、輸出の伸び悩みや、英国のEU離脱、イタ
リアの銀⾏問題、スペイン・ポルトガルの財政規律問題など、多くの下振れ要因により、景気回復が阻害されつ
つあります。また、イタリアの憲法改正に伴う国⺠投票や、スペイン再選挙の可能性など、政治的リスクも⾼まっ
ています。
 ECBは、9⽉の理事会で、政策⾦利を含めこれまでの施策を据え置きました。2017年3⽉末で終了する量的
緩和政策の実施期限延⻑は⾒送られましたが、景気の下振れリスクや中銀⽬標を下回るインフレ率を考慮し、
ECBは、次にスタッフ⾒通しが⽰される12⽉の政策理事会において、量的緩和実施期限の延⻑などの追加
緩和措置を適宜講じるものとみています。
中国
 中国では、政府が、①不動産市場のテコ⼊れ、②財政⽀援、③⾦融緩和など、さまざまなルートを通して市
場の不安を払拭し、景気の底割れを回避する⽅針を明確化しています。⼀⽅で、鉄鋼などの過剰⽣産能⼒
削減といった構造改⾰の推進が景気下押し圧⼒となっています。
 適切な財政・⾦融政策が実⾏されることを前提として、2016年後半は6%程度の経済成⻑を⾒込んでいま
す。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
2
国内経済動向データ①
実質GDP成⻑率
 2016年度は+0.8%、2017年度は+0.9%の成
⻑を予測しています。
 今後、成⻑率は緩やかに回復していくと⾒込んでい
ますが、企業や家計の景況感悪化が懸念されます。
⾒通し
実質GDP成⻑率
2014年10-12⽉期〜2017年1-3⽉期:四半期
(前年⽐・%、寄与度・%)
2015年度
実績
2016年度
予測
2017年度
予測
実質GDP
+0.8
+0.8
+0.9
⺠間最終消費⽀出
▲0.2
+0.8
+0.6
⺠間住宅
+2.4
+0.8
+1.0
⺠間企業設備
+2.1
+0.3
+2.0
⺠間在庫品増加
(+0.3) (▲0.2) (▲0.1)
政府最終消費⽀出
+1.6
+1.5
+0.8
公的固定資本形成
▲2.7
+2.0
+1.1
公的在庫品増加
6
5
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
(前期⽐年率、%)
予測
4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q
(+0.0) (+0.0) (+0.0)
財貨・サービスの純輸出 (+0.1) (+0.0) (+0.2)
財貨・サービスの輸出
+0.4
▲0.4
+3.2
財貨・サービスの輸⼊
+0.0
▲0.2
+2.6
名⽬GDP
+2.2
+1.3
+1.4
GDPデフレータ
+1.4
+0.5
+0.5
14年
2015年
2016年
17年
※予測はアセットマネジメントOneによるもの。
※⺠間在庫品増加、公的在庫品増加、財貨・サービスの純輸出
は寄与度。
法⼈企業統計
売上⾼と経常利益(全規模・全産業)
 4-6 ⽉ 期 の 全 産 業 ベ ー ス の 売 上 ⾼ は 前 年 ⽐
▲3.5%(1-3⽉期:同▲3.3%)、経常利益は
2001年1-3⽉期〜2016年4-6⽉期、四半期
同▲10.0%(1-3⽉期:同▲9.3%)と3四半期
(前年⽐、%)
(前年⽐、%)
30
180
連続の減収減益になりました。
売上⾼(左軸)
 業種別の経常利益は、製造業が前年⽐▲22.4%、 20
⾮製造業が同▲3.1%とともに減少しました。製造 10
業は4四半期連続の減益です。
120
経常利益(右軸)
60
0
法⼈企業統計
法⼈企業統計は、わが国における企業活動の実態を包括的に
捉えた統計。設備投資や在庫投資などの数値は四半期GDPの
基礎統計になっている。また、多くの項⽬が景気動向指数の構成
指数となっており、⾮常に重要な統計。調査は資本⾦1,000万
円以上の企業が対象で、四半期に⼀度実施される。
0
-10
-60
-20
-120
-30
01
03
05
07
09
11
13
-180
15 (年)
出所:ブルームバーグおよび財務省が提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
3
国内経済動向データ②
景気ウォッチャー調査
 8⽉の現状判断DIは45.6と、前⽉の45.1から上昇
しましたが、横ばいを⽰す50を13ヵ⽉連続で下回り
ました。家計動向関連のDIは前⽉から低下しまし
たが、企業動向関連と雇⽤関連のDIが上昇しまし
た。
 先⾏き判断DIは47.4となり、2ヵ⽉連続で上昇しま
した。
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
(DI)
60
50
40
30
現状判断DI
20
先⾏き判断DI
10
01
景気ウォッチャー調査
タクシー運転⼿やコンビニの店⻑など、仕事を通じて地域の景気
動向を観察できる⽴場にある全国11地域の計2,050⼈を対象
に、内閣府が実施する調査。調査結果は「景気の現状判断DI」、
「景気の先⾏き判断DI」としてまとめている。また、①家計動向関
連、②企業動向関連、③雇⽤関連の3つに⼤別した数字も算
出している。
03
05
07
09
11
13
15 (年)
(注)現状判断は3ヵ⽉前と⽐較した⽅向感、先⾏き判断は今後
2、3ヵ⽉先の⽅向感。
景気動向指数
1995年1⽉〜2016年7⽉:⽉次
 7⽉の⼀致CIは、耐久消費財出荷指数や商業販
売額(⼩売業)(前年同⽉⽐)がプラスに寄与
し、2ヵ⽉連続で上昇しました。内閣府は基調判断
を「⾜踏み※」で据え置きました。
※景気拡張の動きが⾜踏み状態になっている可能性が⾼いこ
とを⽰す。
 先⾏CI、遅⾏CIともに、7⽉は下落に転じました。
 ⼀致DIは33.3と、好況・不況判断の節⽬となる50
を下回りました。
景気動向指数CI(コンポジット・インデックス)
景気に敏感に反応する指標の動きを合成することで、景気変動
の⼤きさやテンポ(量感)を測定することを⽬的として作り出され
た指数。景気に対し先⾏して動く先⾏指数、ほぼ⼀致して動く⼀
致指数、遅れて動く遅⾏指数の3指数がDIとともに公表されてい
る。⼀般的に、⼀致指数が上昇[低下]している時は景気の拡
⼤[後退]局⾯であり、⼀致指数の変化の⼤きさが景気の拡
⼤または後退のテンポを表している。
景気動向指数DI(ディフュージョン・インデックス)
CIと同じ指標のうち改善している指標の割合。景気の各経済部
⾨への波及の度合いを表す指数であり、景気の拡⼤[後退]
局⾯では50%を上回る[下回る]傾向がある。
景気動向指数(CI)
140
130
120
110
100
90
80
70
60
(2010年=100)
先⾏指数
⼀致指数
遅⾏指数
95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 (年)
100
(%)
景気動向指数(⼀致DI)
80
60
40
20
0
95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 (年)
(注1)網掛けは内閣府による景気基準⽇付による景気後退期。
(注2)直近は2012年3⽉が景気の⼭、2012年11⽉が景気の⾕
とされている。
出所:内閣府が提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を⽰唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
4
国内経済動向データ③
鉱⼯業⽣産関連指数
 8⽉の鉱⼯業⽣産指数は前⽉⽐+1.5%と7⽉の
同▲0.4%から上昇に転じました。特に電⼦部品・
デバイス⼯業や情報通信機械⼯業で⼤幅に⽣産
が増加しました。鉱⼯業在庫は同+0.1%と増加し
ました。
 製造⼯業⽣産予測調査では、9⽉の⽣産は前⽉
⽐+2.2%、10⽉は同+1.2%の増加が⽰されま
した。
2001年1⽉〜2016年10⽉:⽉次
(2010年=100)
140
⽣産
130
予測
在庫
120
110
100
90
80
70
01
鉱⼯業⽣産関連指数
鉱⼯業製品を⽣産する国内の事業所における⽣産、出荷、在
庫にかかる諸活動、製造⼯業の設備の稼働状況、各種設備の
⽣産能⼒の動向、⽣産の先⾏き2ヵ⽉の予測の把握を⾏うもの。
03
05
07
09
11
13
15
(年)
(注)データは季節調整値。
※鉱⼯業在庫指数・・・2016年8⽉まで。
鉱⼯業⽣産指数・・・2016年9⽉および10⽉は経済産業省「製
造⼯業⽣産予測調査」の予測値。
貿易統計
 8⽉の貿易収⽀は▲192億円と3ヵ⽉ぶりの⾚字と
なりました。
 輸出は⾃動⾞や鉄鋼などが減少し、前年⽐
▲9.6%となりました。輸⼊は原油や粗油、液化天
然ガスなどが減少し、同▲17.2%でした。
 地域別輸出は、⽶国向けが前年⽐▲14.5%、ア
ジア向けが同▲9.4%、EU向けが同▲0.7%と主
要地域で軒並み減少しました。
貿易統計
税関に提出された輸出⼊の申告を集計するもので、輸出⼊額、
数量、および輸出⼊の商品別、地域別の動向を正確につかめる。
特に、輸出動向の変化は国内景気のトレンド転換につながること
も多く、重要である。
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
4,000
(10億円)
(前年⽐、%)
60
3,000
40
2,000
20
1,000
0
-20
0
-40
-1,000
貿易収⽀(左軸)
輸出(右軸)
輸⼊(右軸)
-2,000
-3,000
01
03
05
07
09
-60
-80
11
13
15 (年)
出所:経済産業省および財務省が提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
5
国内経済動向データ④
消費者物価指数(全国、⽣鮮⾷品を除く総合)
 8⽉の消費者物価指数(全国、⽣鮮⾷品を除く
総合)は前年⽐▲0.5%となり、7⽉と同じ下落率
でした。また、6ヵ⽉連続のマイナスとなりました。
 原油などの資源価格の低迷を受け、電気代、ガソ
リン代などのエネルギー価格が引き続き⼤幅に下落
しました。
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
(前年⽐、%)
4
3
2
1
0
消費者物価指数
消費者が購⼊するモノやサービスなどの価格の⽔準を⽰す指数。
サービス価格は費⽤に占める⼈件費の⽐重が⾼いため、需給関
係だけでなく賃⾦の影響も受けやすい。⼀般に物価は、経済活
動が活発となり需給がひっ迫してくると上昇し、経済活動が停滞
し需給が緩むと下落する傾向がある。このため、消費者物価指数
は「経済の体温計」とも呼ばれている。
-1
-2
-3
01
03
05
07
09
11
13
15
(年)
⾦融政策
 マネタリーベースの拡⼤⽅針に基づき、8⽉末のマネ
タリーベースは約405兆円、⻑期国債の残⾼は約
340兆円となりました。
 また、⽇銀は、9⽉の⾦融政策決定会合において、
新たに「⻑短⾦利操作付き量的・質的⾦融緩和」
の導⼊を決定しました。具体的には、⻑短⾦利の
操作を⾏う「イールドカーブ・コントロール」とインフレ
率の実績値が安定的に2%を超えるまで、マネタリー
ベースの拡⼤⽅針を継続する「オーバーシュート型コ
ミットメント」の2つです。
(兆円)
450
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
400
350
300
250
200
150
100
50
0
マネタリーベース
01
03
05
07
09
11
13
15
(年)
⽇銀が⾦融市場で銀⾏や証券会社などに直接供給しているお
⾦の残⾼を表し、現⾦と⽇銀の当座預⾦残⾼で構成される。
⽇銀は2013年4⽉3〜4⽇の⾦融政策決定会合にて、量的な
⾦融緩和を推進する観点から、⾦融市場調節の操作⽬標を無
担保コールレート(オーバーナイト物)からマネタリーベースに変更
した。
出所:総務省およびブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を⽰唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
6
⽶国経済動向データ①
実質GDP成⻑率
 4-6 ⽉ 期 の 実 質 GDP 成 ⻑ 率 は 前 期 ⽐ 年 率
+1.4%と低調でした。個⼈消費は好調だったもの
の、⺠間投資の低迷が下押し要因となりました。
2016年は+1.5%成⻑の⾒通しで、2016年後半
には2.5%程度の成⻑を⾒込んでいます。
 ⽶国景気は、家計部⾨のバランス・シート調整⼀
巡などを背景に、拡⼤が⾒込まれます。
実質GDP成⻑率
⾒通し
(前年⽐・%、寄与度・%)
2014年10-12⽉期〜2017年1-3⽉期:四半期
(前期⽐年率、%)
2015年
実績
2016年
予測
2017年
予測
3.0
+2.6
+1.5
+2.2
2.5
個⼈消費
+3.2
+2.7
+2.7
設備投資
+2.1
▲0.7
+2.2
住宅投資
+11.7
+6.0
+5.5
在庫投資
(+0.2)
(▲0.5)
(+0.0)
純輸出
(▲0.7)
(▲0.2)
(▲0.3)
0.5
輸出
+0.1
▲0.5
+0.7
0.0
輸⼊
+4.6
+0.8
+2.1
政府⽀出
+1.8
+1.1
+0.8
実質GDP
予測
2.0
1.5
1.0
4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q
14年
2015年
2016年
17年
※予測はアセットマネジメントOneによるもの。
※在庫投資、純輸出は寄与度。
雇⽤統計
 8⽉の⾮農業部⾨雇⽤者数は、前⽉⽐+15.1万
⼈と、7⽉の同+27.5万⼈から減少しましたが、6-8
⽉の平均は同+23.2万⼈と⾼い⽔準を維持して
います。
 8⽉の失業率は4.9%となり、7⽉から横ばいで推移
しました。
雇⽤統計
市場で注⽬度が⾼いのは、失業率と⾮農業部⾨雇⽤者数であ
る。⽶国の雇⽤統計は翌⽉初旬に、⽉次ベースの⽶国主要経
済指標の中で最も早く発表されることから、⽶国⾦融政策変更
の際のきっかけとなることが多く、最も注⽬度の⾼い経済指標の⼀
つとなっている。
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
11
(%)
(前⽉⽐、千⼈)
失業率(左軸)
10
600
400
9
200
8
0
7
-200
6
-400
5
-600
-800
4
⾮農業部⾨雇⽤者数変化(右軸)
3
01
03
05
07
09
11
13
-1,000
15 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
7
⽶国経済動向データ②
消費者物価指数とコアPCEデフレータ
 8⽉の消費者物価指数(総合)は、前⽉⽐
+0.2%、前年⽐+1.1%となりました。
 エネルギーと⾷料品を除くコア・ベースでは、前⽉⽐
+0.3%、前年⽐+2.3%となりました。
⽶国消費者物価指数
発表される内容には、⽶国消費者物価指数の全体を現す「総
合指数」と、価格変動の⼤きい⾷品とエネルギーを除いた「コア指
数」がある。⾷品・エネルギーは特殊要因の影響を受けやすいため、
「コア指数」の注⽬度が⾼い。
コアPCEデフレータ
個⼈消費⽀出(PCE)関連のインフレを⽰す指数のうち、価格
変動の⼤きい⾷品とエネルギーを除いたもの。⽶連邦準備制度
理事会(FRB)が物価⽬標として重視している。
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
6
(前年⽐、%)
5
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
総合指数
コア指数(エネルギーと⾷品を除く総合)
コアPCEデフレータ
⾦融政策
 ⽶連邦準備制度理事会(FRB)は、9⽉の⽶連
邦 公 開 市 場 委 員 会 ( FOMC ) で 、 政 策 ⾦ 利
(FF⾦利)を0.25%〜0.50%に据え置きました。
 当社では、FRBは慎重に利上げを進める⽅針であ
る と 考 え て い ま す 。 9 ⽉ の FOMC 声 明 ⽂ で は
「FOMCはFF⾦利を引き上げる論拠が強まったと
判断している」としながらも、「当⾯、⽬標に向けた
継続的な前進のさらなる証拠を待つことにした」と述
べています。
2001年1⽉〜2016年9⽉:⽉次
6
(%)
5
4
3
2
1
フェデラル・ファンド(FF)レート
⽶国の⺠間銀⾏が、準備⾦の過不⾜を調整するために市中銀
⾏間で⾏う取引に適⽤される利⼦率のこと。⺠間銀⾏は、連邦
準備銀⾏に⼀定額を準備⾦として無利⼦で預託することを義務
付けられており、資⾦が不⾜する場合は他の市中銀⾏から借りて
調達する。FF⾦利とは、市中銀⾏間の短期資⾦のやりとりの場
である短期⾦融市場の実勢⾦利のことをいう。連邦準備銀⾏は
公開市場操作によってFF⾦利をFRBの決定した政策⾦利に誘
導する。
0
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を⽰唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
8
⽶国経済動向データ③
ISM景況感指数
 8⽉のISM製造業景況感指数は49.4と、7⽉の
52.6から3.2ポイント低下しました。
65
 また、8⽉のISM⾮製造業景況感指数は51.4とな
り、7⽉の55.5から4.1ポイント低下しました。
55
 製造業、⾮製造業ともに7⽉から⼤きく低下しまし
た。
ISM(⽶供給管理協会)景況感指数
1931年以来の伝統的な経済指標である。⽉初に発表されるこ
ともあり、企業の景況感をいち早く捉えることができ、景気転換の
先⾏指標として注⽬が集まる。50が製造業、⾮製造業部⾨にお
ける業況の良し悪しを測る分岐点となる。
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
60
50
45
40
製造業
⾮製造業
35
30
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
⼩売売上⾼(コア・ベース)
 8⽉の⼩売売上⾼(季節調整済み)は、⾃動⾞、
建材、ガソリンを除くコア・ベースで前年⽐+2.8%と
なり、7⽉の同+3.1%から伸び率が鈍化しました。
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
(前年⽐、%)
8
6
4
2
⼩売売上⾼
百貨店を含む⼩売・サービス業、約5,000社の⽉間の売上⾼を
集計したもの。⽶国GDP(国内総⽣産)の約70%を占める個
⼈消費の動向を確認するうえでも重要視されている。耐久財と⾮
耐久財に⼤別されており、中でも⾃動⾞販売・同部品の⽐重が
⼤きく、振れ幅も⼤きい。そのため、⾃動⾞、建材、ガソリンを除い
たコア・ベースの⼩売売上⾼も注⽬されている。
0
-2
-4
-6
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
(注)⾃動⾞、建材、ガソリンを除く。
住宅着⼯・建設許可件数
 8⽉の新規住宅着⼯件数(季節調整済み)は、
前⽉⽐▲5.8%の114.2万⼾(年率換算)となり
ました。
 住宅建設の先⾏指標とされる建設許可件数は、
前⽉⽐+0.7%の115.2万⼾(年率換算)となり
ました。
住宅着⼯件数
⾦利動向や住宅ローン減税などの政策措置に敏感に反応する。
住宅投資が活発になると家具や家電への需要が⾼まることから、
個⼈消費との関連も強い。建設許可件数は住宅需要の先⾏指
数としても注⽬されている。
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
2,600
(千⼾、年率)
建設許可件数
2,200
1,800
1,400
1,000
600
新規住宅着⼯件数
200
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を⽰唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
9
欧州経済動向データ①
ユーロ圏PMIとGDP
 4-6⽉期のユーロ圏の実質GDP成⻑率は前期⽐
+0.3%となり、1-3⽉期の同+0.5%から減速しま
した。
 9⽉のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速
報値は総合が52.6(8⽉は52.9)となり、景況感
2013年7⽉〜2016年9⽉
(前期⽐、%)
60
1.0
55
0.5
50
0.0
45
-0.5
の改善・悪化の分岐点となる50を上回りました。
 9⽉の製造業PMI速報値は52.6となり、8⽉の51.7
から上昇しました。⼀⽅、サービス業PMI速報値は
52.1となり、8⽉の52.8から下落しました。
PMI(総合、左軸)
GDP(右軸)
購買担当者景気指数(PMI)
企業の購買担当者を対象に⽣産意欲などのアンケート調査を⾏
い、指数化したもの。特に原材料などを調達する製造業の購買
担当者は、取引先の動向や⾃社の⽣産計画などを⾒極めたうえ
で仕⼊れを⾏うため、その景況感は数ヵ⽉先の景気動向を⽰すと
される。このことから、特に製造業のPMIは景気の先⾏指数として
注⽬を集める。⼀般に、PMIが50を上回ると景気拡⼤を⽰し、
50を下回ると景気後退を⽰すといわれる。
40
-1.0
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
16/7
(年/⽉)
※PMI(総合)は⽉次。
GDPは四半期毎、2013年7-9⽉期〜2016年4-6⽉期。
ユーロ圏景況感指数
2005年1⽉〜2016年9⽉:⽉次
 9⽉のユーロ圏景況感指数はユーロ圏全体で
104.9(前⽉⽐+1.4)となりました。
 国別では、ドイツが前⽉⽐+1.6と⼤幅に上昇した
ドイツ
イタリア
ユーロ圏全体
130
他、フランス(同+0.9)、スペイン(同+0.5)、
120
イタリア(同+0.4)と多くの国で上昇しました。
110
フランス
スペイン
100
ユ ー ロ 圏 景 況 感 指 数 ( ESI : Economic Sentiment
Indicator)
欧州委員会が、EU域内経済全般の現況や今後の⾒通しから
総合的に算出する景況感指数。鉱⼯業(40%)、サービス業
( 30 %) 、 消 費 者 ( 20 % ) 、 建 設 業 ( 5 % ) 、 ⼩ 売 業
(5%)の5分野の信頼感指数を合成し、過去の⻑期平均を
100として指数化したもの。EU全体やEU諸国の景気サイクルの
⽐較を可能にする指標として注⽬されている。
90
80
70
60
05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年)
出所:ブルームバーグおよび欧州委員会が提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を⽰唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
10
欧州経済動向データ②
消費者物価指数
 9⽉のユーロ圏の消費者物価指数は前年⽐
+0.4%となりました(8⽉は同+0.2%)。4ヵ⽉
6
連続でプラスになりましたが、依然として欧州中央
5
銀⾏(ECB)の政策⽬標である「2%未満、かつ
2%に近い」⽔準を下回っています。
 8⽉の英国の消費者物価指数は前年⽐+0.6%と
なり、7⽉から横ばいで推移しました。イングランド銀
⾏(BOE)のインフレ⽬標(2±1%)の範囲を
依然下回っており、低い⽔準にとどまっています。
2001年1⽉〜2016年9⽉:⽉次
(前年⽐、%)
ユーロ圏
英国
4
3
2
1
0
消費者物価指数
-1
01
ユーロ圏の公式な消費者物価は、HICP(基準消費者物価)
と呼ばれ、HICPの安定がECBの政策⽬標となっている。英国は、
消費者物価として、CPI(消費者物価指数)とRPI(⼩売物
価指数)があり、CPIの安定ががBOEの政策⽬標となっている。
03
05
07
09
11
13
15
(年)
(注)総合指数。
※英国は2016年8⽉まで。
⾦融政策
 欧州中央銀⾏(ECB)は、9⽉の理事会で、政
策⾦利を含めこれまでの施策を据え置きました。量
的緩和政策の実施期限は2017年3⽉までですが、
景気の下振れリスクや中銀⽬標を下回るインフレ率
7
5
事会において、量的緩和実施期限の延⻑などの追
4
加緩和措置を適宜講じるとみています。
 イングランド銀⾏(BOE)は、9⽉の⾦融政策委
3
員会(MPC)で、政策⾦利を0.25%に据え置くこ
2
とを全会⼀致で決定しました。声明⽂では、11⽉
1
時点での経済⾒通しが、8⽉のインフレーションレ
ポートで公表した⾒通しと⼤部分が⼀致すると判
断されれば、⼤多数のメンバーがさらなる政策⾦利
の引き下げを⽀持する⾒込みである、と述べ、追加
利下げに前向きな姿勢を⽰しています。
ユーロ圏(主要リファイナンス⾦利)
英国(オフィシャル・バンク・レート)
6
を考慮し、次にスタッフ⾒通しが⽰される12⽉の理
2001年1⽉〜2016年9⽉:⽉次
(%)
0
01
03
05
07
09
11
13
15
(年)
政策⾦利
中央銀⾏の⾦融政策によって決められる⾦利。⾦利の基準とな
る短期⾦利を中央銀⾏が調節することにより、預貯⾦やローンの
⾦利への波及を通して、経済や市場に影響を与える。
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を⽰唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
11
豪州経済動向データ①
実質GDP成⻑率
2001年1-3⽉期〜2016年4-6⽉:四半期
 4-6⽉期の豪州の実質GDPは前期⽐+0.5%、前
年⽐+3.3%となりました。純輸出の減少や家計消
費の減速により、前期⽐成⻑率は鈍化しました (13⽉期は前期⽐+1.0%、前年⽐+3.0%)。
2.0
(前期⽐、%)
1.5
1.0
0.5
GDP(国内総⽣産、Gross Domestic Product)
「ある国において、⼀定期間に⽣み出された財・サービスの付加価
値の合計」のことを指す、⼀国の経済成⻑率を⾒るうえで最も重
要な経済指標の⼀つ。実質値と名⽬値の2つが公表されるが、
成⻑率分析には通常実質値を⽤いる。豪州では、GDPの約半
分を占める家計消費が安定的に推移しており、マイナス成⻑に陥
りにくくなっている。産業ごとや州ごとのGDPも発表される。
0.0
-0.5
-1.0
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
失業者・雇⽤者数
 8⽉の雇⽤者数(季節調整済み)は前⽉⽐
3,900⼈の減少となりました。フルタイム雇⽤者数が
1.2万⼈増加しましたが、パートタイム雇⽤者数が
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
(%)
8
(前⽉⽐、千⼈)
100
失業率(左軸)
7
80
6
60
 8⽉の失業率(季節調整済み)は前⽉⽐0.1ポイ
5
40
ント低下して、5.6%となりました。年初から横ばい
4
20
圏内の推移となっています。
3
0
2
-20
1.5万⼈減少したため、全体の雇⽤者数は減少し
ました。
雇⽤統計
豪州統計局が公表する経済指標の中で、速報性が⾼い。主要
項⽬は季節調整後の失業率と雇⽤者増減数である。また、「完
全雇⽤の維持」は、豪州準備銀⾏(RBA)理事会の義務の
⼀つになっており、市場参加者の注⽬度は⾼い。
1
-40
雇⽤者数変化(右軸)
0
01
03
05
07
09
11
13
-60
15 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を⽰唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
12
豪州経済動向データ②
住宅建設許可件数
 7⽉の住宅建設許可件数は前⽉⽐+11.3%の
2.1万件となり、3ヵ⽉ぶりに増加しました。
 また、7⽉の住宅ローン承認件数は5.5万件(前
⽉⽐▲4.2%)となり、6⽉から減少しました。年初
からほぼ横ばい圏内の推移となっています。
2001年1⽉〜2016年7⽉:⽉次
(万件)
(万件)
3.0
住宅ローン承認件数(右軸)
7
6
2.5
5
2.0
4
住宅建築許可件数
⾦利動向や住宅ローン減税などの政策措置に敏感に反応し、住
宅需要の先⾏指数として注⽬されている。住宅投資が活発にな
ると家具や家電への需要が⾼まることから、個⼈消費との関連も
強い。統計⾃体の速報性は⾼くないものの、豪州のGDPの約半
分を占める家計消費の動向を探るうえで重要な統計である。
1.5
3
1.0
2
0.5
1
住宅建設許可件数(左軸)
0
0.0
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
消費者物価指数と⾦融政策
2001年1-3⽉期〜2016年4-6⽉期:四半期
 4-6⽉期の消費者物価指数は、前期⽐+0.4%、
前年⽐では+1.0%となりました。
6
 豪州準備銀⾏(RBA)が政策運営で重視すると
5
いわれるトリム平均ベースで、前年⽐+1.7%とイン
4
フレ⽬標の2〜3%を下回りました。
3
 RBAは、9⽉の定例理事会において政策⾦利を
1.50%で据え置くことを決定しました。議事要旨で
は、5⽉と8⽉の会合で⾦融政策を緩和したことを
成と⼀致していると判断した、と述べています。
消費者物価指数
豪州は、インフレ⽬標を採⽤しているが、CPIは四半期に1度の
発表と頻度が少なく、⾮常に注⽬されている。総合のほかに、トリ
ム平均値と加重中央値も発表され、物価の基調をみるうえで、こ
の2つが重視されている。トリム平均とは、CPI構成品⽬の価格変
化率分布の両端から15%ずつ控除した指数。加重中央値は、
CPI構成品⽬の価格変化率分布のうち中央に位置する品⽬の
価格変動を⽰したもの。
インフレ⽬標
2
CPIトリム平均値
1
CPI加重中央値
0
01
踏まえ、理事会は、⾦融政策スタンスを維持するこ
とが、持続可能な経済成⻑およびインフレ⽬標の達
(前年⽐、%)
8
7
6
5
4
3
2
1
0
03
05
07
09
11
13
15 (年)
2001年1⽉〜2016年9⽉:⽉次
(%)
政策⾦利(キャッシュレート)
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を⽰唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
13
中国経済動向データ①
実質GDP成⻑率
2001年1-3⽉期〜2016年4-6⽉:四半期
 4-6⽉期の実質GDP成⻑率は前年⽐+6.7%とな
り、 1-3⽉期から横ばいとなりました(前期⽐は
16
+1.8%)。中国国家統計局の盛来運報道官は
14
「経済の下押し圧⼒は依然強いが、今年上半期は
安定した成⻑を確保できた。」と7⽉15⽇の記者会
⾒で述べています。
(前年⽐、%)
12
10
8
GDP(国内総⽣産、Gross Domestic Product)
「ある国において、⼀定期間に⽣み出された財・サービスの付加価
値の合計」のことを指す、⼀国の経済成⻑率を⾒るうえで最も重
要な経済指標の⼀つ。実質値と名⽬値の2つが公表されるが、
成⻑率分析には通常実質値を⽤いる。需要項⽬別では、約4
割強を占める固定資本形成の⼤きさが中国GDPの特徴である。
6
4
2
0
01
03
05
07
09
11
15 (年)
13
PMI指数
 8⽉の製造業PMIは50.4となり、7⽉の49.9から0.5
ポイント上昇しました。⽣産指数や新規受注指数
などが50を上回った⼀⽅、原材料在庫指数や雇
⽤指数が50を下回りました。
 8⽉の⾮製造業PMIは53.5となり、7⽉の53.9から
0.4ポイント下落しました。ビジネス活動期待指数が
59.4と50を⼤きく上回りました。
購買担当者景気指数(PMI)
企業の購買担当者を対象に⽣産や新規受注などのアンケート調
査を⾏い、指数化したもの。PMIが50を上回ると景気改善を⽰
し、50を下回ると景気悪化を⽰すといわれる。国家統計局が作
成するものとは別に財新伝媒が公表するPMIもあるが、国策決
定は国家統計局の作成するほうが重要と判断。
2007年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
65
60
55
50
45
製造業PMI
40
⾮製造業PMI
35
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を⽰唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
14
中国経済動向データ②
鉱⼯業⽣産
 1-8⽉の鉱⼯業⽣産は前年⽐+6.0%となり、1-7
⽉と同⽔準の推移となりました。8⽉単⽉では前年
⽐+6.3%となり、7⽉単⽉の同+6.0%から加速し
ました。
 さらなる悪化は免れているものの、年初から軟調な
展開が続いています。
鉱⼯業⽣産
製造業や鉱業、公益業における付加価値を⽰す統計。製造業
の経済に占めるウエイトが⾼い中国では景気との関連が深く、四
半期発表のGDPと異なり、⽉次で公表されるため、景気の動
向を探る指標として、市場参加者の注⽬度は⾼い。
25
2001年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
(前年⽐、%)
鉱⼯業⽣産(年初来)
20
15
10
5
0
01
03
05
07
09
11
13
15
(年)
※2007年以降、1⽉分のデータは2⽉分と合わせて2⽉に発表され
ています。
固定資産投資
 1-8⽉の固定資産投資(都市部)は、前年⽐
+8.1%となり、1-7⽉と同じ伸びとなりました。
40
(前年⽐、%)
2006年1⽉〜2016年8⽉:⽉次
固定資産投資:都市部(年初来)
 ただし、製造業は1-7⽉の前年⽐+3.0%から下落
して1-8⽉は同+2.8%と、7⽉から伸び率が鈍化
30
しており、厳しい展開となっています。
20
固定資産投資
固定資産投資は、建設投資と固定資産の購⼊に関する⽉次指
標である。対象は都市部のみだが、中国のGDPにおいて、約4割
強を占める固定資本形成の動向を推測するうえで重要な統計で
ある。中間投⼊を含むため、付加価値ベースのGDPとは異なる
点は要注意。
10
0
06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年)
※1⽉分のデータは2⽉分と合わせて2⽉に発表されています。
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記グラフは、将来におけるデータの⽔準を⽰唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
15
経済カレンダー
⽉
10/3
⽕
4
[⽇] ⽇銀短観
[豪] RBA理事会
PMI
9
[中] 製造業
( ⽉)
[⽶] ISM製造業景況感指
数(9⽉)
10
[⽇] 体育の⽇
[⽶] コロンブス・デー
11
⽔
5
⽊
6
[⽶] 貿易収⽀(8⽉)
[⽶] ISM⾮製造業景況感
指数(9⽉)
12
⾦
7
[⽇] 景気動向指数
(8⽉)
[⽶] 雇⽤統計(9⽉)
13
[⽇] 国際収⽀(8⽉)
[⽇] 機械受注(8⽉)
[⽇] 景気ウォッチャー調査
(9⽉)
14
[中] ⽣産者・消費者物価
指数(9⽉)
[⽶] ⼩売売上⾼(9⽉)
[⽶] ミシガン⼤学消費者
信頼感指数(10
⽉:速報値)
17
18
[⽶] 鉱⼯業⽣産(9⽉) [⽶] 消費者物価指数
(9⽉)
24
[⽇] 貿易統計(9⽉)
[欧] ユーロ圏PMI(10
⽉:速報値)
31
25
19
26
[欧] ドイツ Ifo景況感指数 [⽶] 新築住宅販売件数
(10⽉)
(9⽉)
[⽶] S&P/ ケース・シラー住宅
価格指数(8⽉)
[⽶] コンファレンスボード消費
者信頼感指数
(10⽉)
11/1
20
21
[⽶] 住宅着⼯・建設許可 [欧] ECB理事会
件数(9⽉)
[⽶] 中古住宅販売件数
(9⽉)
[⽶] 景気先⾏指数
(9⽉)
2
[⽇] 鉱⼯業⽣産
(9⽉:速報値)
[⽇] ⽇銀⾦融政策決定
会合(〜1⽇)
[欧] 7-9⽉期ユーロ圏GDP
[中] 製造業PMI(10⽉)
[中] 財新製造業PMI
(10⽉)
[豪] RBA理事会
[⽶] ISM製造業景況感指
(速報値)
数(10⽉)
[⽶] 個⼈所得・個⼈消費 [⽶] FOMC(〜2⽇)
(9⽉)
27
28
[⽶] 耐久財受注(9⽉: [⽇] 全国消費者物価指
速報値)
数(9⽉)
[⽶] 7-9⽉期GDP (速報
値)
3
4
[⽇] ⽂化の⽇
[⽶] 貿易収⽀(9⽉)
[⽶] ISM⾮製造業景況感 [⽶] 雇⽤統計(10⽉)
指数(10⽉)
出所:各種資料を基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記は作成⽇時点のものであり、予告なく変更されることがあります。
※巻末の投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項を必ずお読みください。
16
投資信託に係るリスクと費⽤およびご注意事項
【投資信託に係るリスクと費⽤】
● 投資信託に係るリスクについて
投資信託は、株式、債券および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リ
スクもあります。)に投資をしますので、市場環境、組⼊有価証券の発⾏者に係る信⽤状況等の変化により基準価額は
変動します。このため、購⼊⾦額について元本保証および利回り保証のいずれもありません。
● 投資信託に係る費⽤について
[ご投資いただくお客さまには以下の費⽤をご負担いただきます。]
■お客さまが直接的に負担する費⽤
購⼊時⼿数料 :上限4.104%(税込)
信託財産留保額:上限0.5%
公社債投信およびグリーン公社債投信の換⾦時⼿数料:取得年⽉⽇により、1万⼝につき上限108円(税込)
その他の投資信託の換⾦時⼿数料:ありません
■お客さまが信託財産で間接的に負担する費⽤
運⽤管理費⽤(信託報酬):上限 年率2.6824%(税込)
※上記は基本的な料率の状況を⽰したものであり、成功報酬制を採⽤するファンドについては、成功報酬額の加算に
よってご負担いただく費⽤が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の⽔準等により変動す
るため、あらかじめ上限の額等を⽰すことができません。
■その他費⽤・⼿数料
上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費⽤があります。投資信託説明書(交付⽬論⾒書)等でご確認ください。
※上記に記載しているリスクや費⽤項⽬につきましては、⼀般的な投資信託を想定しております。
費⽤の料率につきましては、アセットマネジメントOne株式会社が運⽤するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれ
の費⽤における最⾼の料率を記載しております。
※税法が改正された場合等には、税込⼿数料等が変更となることがあります。
【ご注意事項】
●当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が作成したものです。
●当資料は、情報提供を⽬的とするものであり、投資家に対する投資勧誘を⽬的とするものではありません。
●当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しておりますが、その内容の完
全性、正確性について、同社が保証するものではありません。また掲載データは過去の実績であり、将来の運⽤成果を保
証するものではありません。
●当資料における内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更される場合があります。
●投資信託は、
1.預⾦等や保険契約ではありません。また、預⾦保険機構および保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。加
えて、証券会社を通して購⼊していない場合には投資者保護基⾦の対象ではありません。
2.購⼊⾦額について元本保証および利回り保証のいずれもありません。
3.投資した資産の価値が減少して購⼊⾦額を下回る場合がありますが、これによる損失は購⼊者が負担することとなり
ます。
161003JSマーケットマンスリー(マクロ経済編)