平成28年度

平成 28 年度全国学力・学習状況調査の結果から
国語A・B,算数・数学A・B(Aは主として「知識」
,Bは主として「活用」に関する問題)の平均正答率
(%)のグラフです。これらの結果を分析し,教育活動の充実や日々の授業改善を図っていきます。
小学6年生
中学3年生
90
80
80
72
70
7778
73
80
有田市
和歌山県(公立)
全国(公立)
75 74 76
66
70
70
63
67
67
62 62
有田市
和歌山県(公立)
全国(公立)
60
60
60
5658
47
50
50
50
4647
43 44
40
40
30
30
20
国語A
国語B
観点別平均正答率
国語
算数A
算数B
国語A
全国と比較して3%以上高い◎同程度○,3%以上低い
▼
評価の観点
小6
A
国語への関心・意欲・態度
A
◎
数学A
数学B
国語、まずこのこと!
着目した言葉を類義語や慣用句に置き換えた
中3
B
国語B
B
り,比喩を用いたりして表現の仕方を広げ,学
〇
年に応じた語彙を身に付けられるよう指導を
話す・聞く能力
〇
〇
〇
〇
充実します。また,質問の仕方,読みやすい書き
書く能力
〇
◎
〇
〇
方,調べ方等国語科で培った力を各教科等で意
読む能力
〇
◎
〇
〇
図的・計画的に活用するよう,学校全体での取
言語についての知識・理解・技能
〇
組をすすめます。
〇
〇小学校では,「ローマ字の読み書き」,「インタビューメモを基に,話し手の意図を捉えながら聞くこと」
に課題がみられました。
「条件にあわせて書く」記述問題では全国を大きく上回っていました。
〇中学校では,語句(
「白羽の矢が立つ」等)の意味を理解し,文脈の中で適切に使うことや,「奥付」から本
の情報を得たり,本の探し方(情報収集の仕方)を考えたりすることに課題がみられました。
算数・数学
評価の観点
小6
A
数学的な見方や考え方
B
算数・数学,まずこのこと!
中3
A
〇
数量や図形についての技能
◎
〇
◎
数量や図形についての知識・理解
〇
〇
◎
の改善に向けて
B
算数的(数学的)な表現を用いて方法や理由を説
◎
明する指導を一層充実します。以前からみられ
〇
る課題(小…「割合」中…「移動前と移動後の図
形の関係」
)については,内容を共有し,学校全体
で定着させるよう取り組みます。
〇小学校,中学校ともに算数・数学の力が着実に身に付いています。小学校,中学校ともに,考え方や解決方
法や事柄が成り立つ理由を説明する記述の設問において,特に大きな成果がありました。
〇小学校では,基準量・比較量・割合(百分率)の関係を図と関係付けて捉えることに課題がみられました。
中学校では,図形を対称移動する問題で,平行移動しているといった誤答が多くみられました。
中学 3 年生(平成 28 年)を小学 6 年時(平成 25 年)と比べると…
平成 28 年度中学校 3 年生の平均正答率を,小学 6 年時(H25)時と比べてみました。下のグラフは,「国語」,
「算数・数学」の正答率を,全国を50の基準量として比較したグラフです。
算数・数学
国 語
55
54
53
52
51
50
54
国語 A
算数・数学 B
53
国語 B
52
算数・数学 A
51
全国
49
50
48
49
47
全国
48
H25
H28
H25
H28
算数・数学については,十分満足できる状況です。国語については,H28 年度でみると全国平均と同程度
の力をつけていますが,伸びは全国に比べると低いです。義務教育9年間の系統の中での学年ごとの指
導の重点を明確にし,「何を学んだか・何を身に付けたのか」を子どもたちがわかる授業を実践します。
質問紙調査の結果から
基本的生活習慣に関すること~やっぱり大切!「早ね・早起き・朝ご飯」~
質 問 項 目
小6
3%以上高い…ピンク 3%以上低い…青
中3
有田市
全国
有田市
全国
朝食を毎日食べていますか。
83.1
87.3
82.0
83.3
毎日,同じくらいの時刻に寝ていますか。
44.1
38.2
34.6
30.8
毎日,同じくらいの時刻に起きていますか。
55.9
57.4
61.3
55.9
(※「している」と答えた割合)
100
右のグラフは,
「朝食を毎日食べていますか」
90
の質問と「国語Aの平均正答率」のクロス集
80
計です。
(有田市の小学校 6 年生で「朝食を毎日食べ
70
ている」と答えた生徒の平均正答率は 73.2%で,
「全
60
く食べない」と答えた生徒の平均正答率は 50.0%で
50
あるという見方をします。
)
国語だけでなく,算数・数学でも同様の傾向が
みられ,朝食を毎日摂る子どもと学力には相
関関係がみられます。
している
どちらかといえば,している
あまりしていない
全くしていない
73.270.9
64.2
76.0
71.2
68.3
62.4
50.0
40
30
20
10
0
小6
中3
基本的生活習慣は,健康を維持し,自分のもっている力を最大限に発揮する基盤になります。しかし,テ
レビやインターネット等の刺激に囲まれている現代では,「早ね・早おき・朝ごはん」の生活リズムを
守るには,大人も子どもも努力が必要です。お子様の生活リズムは,身に付いているでしょうか。
普段(月~金曜日),1 日当たり 2 時間以上テレビゲーム(コンピュータ・携帯・
スマートフォン含む)やメール等をしている有田市の児童生徒の割合の経年変化
テレビゲーム
60
中3
42.5
43.1
中3
43.6
36.5
(中全国 34.9)
40
小6
50
40
50
30
メール・インターネット
小6
39.1
30.8
30
(中全国 30.1)
29.3
31.6
35.2
20
(小全国 29.7)
20
10
10
0
11.9
8.7
6.9
H26
H27
H26
H28
(小全国 10.4)
H28
H27
中学生での利用時間が改善傾向にありますが,小学生は増加傾向にあり,特にテレビゲームの使用
時間は全国を大きく上回っています。メールやインターネットなどはとても便利な道具ですが,使
い方を誤るとさまざまなトラブルが起こります。使い方を正しく理解し, ご家庭でお子様としっか
りと話し合ってルールを決めておくことが大切です。
家庭学習の状況
質 問
項 目
小6
5%以上高い…ピンク 5%以上低い…青
中3
有田市
全国
有田市
全国
69.2
62.5
69.5
67.9
家で,学校の宿題をしていますか。
93.2
88.0
70.3
68.1
家で,学校の復習をしていますか。
31.4
23.5
24.4
18.4
(※「している」と答えた割合)
学校の授業時間以外に、普段(月~金曜日)1 日当たり 1 時間
以上勉強をしている割合(学習塾・家庭教師含む)
小学生・中学生ともに全国平均を上回っています。家庭学習を毎日続けることは,周りの誘惑に打ち
勝つがまん強さ,根気,集中力を育みます。また,主体性や自立性など生涯にわたって学ぶ力の基礎を
培います。ご家庭での「自分で学ぶ環境(時間・場所)づくり」へのご協力をお願いします。
読書に関すること
右のグラフは,
「学校の授業時間以外に,普段(月曜日~
金曜日)全く読書をしない児童生徒の割合の経年変化」
小6
60
中3
49.8
50
46.7
です。中学校では改善がみられるものの,小学校・中学校
いずれも全国平均に比べると高い傾向にあります。
40
(中全国 37.2)
30
24.2
学校では図書だよりなどで本の紹介をしたり,有田市教育
委員会から「みんなの選んだおすすめの本」リーフレット
を発行したりしています。それらを参考に,気軽に本を手
にとってほしいと思います。
「いざ、読書!」(2016 読書週間標語)
42.9
44.6
20
22.0
23.2
19.8
(小全国 20.6)
10
0
H25
H26
H27
H28