2016 年 10 月 1 日 一般社団法人 日本展示会協会(日展協)は、 東京

2016 年 10 月 1 日
一般社団法人 日本展示会協会(
日本展示会協会(日展協)
日展協)は、
東京オリンピックの
東京オリンピックの成功
オリンピックの成功と
成功と同時に
同時に、
全展示会が
全展示会が例年通り
例年通り開催できるよう
開催できるよう活動
できるよう活動してまいります
活動してまいります。
してまいります。
東京都は、2015 年 10 月、「2019 年 4 月から 2020 年 11 月までの 20 ヵ月間、オリンピックのメディアセンタ
ーとして東京ビッグサイトの大部分を使用することを初めて公式に発表した。
さらに、幕張メッセ(千葉市)もオリンピックの競技会場に使用されることが計画されている。
これに対し、国内最大の展示会産業団体である「一般社団法人日本展示会協会(日展協)
は、同年 11 月に「公式声明文 第1号」を発表。このままでは、ビッグサイトで毎年開催されている300本の
展示会の多くが中止や縮小に追い込まれる恐れがあり、2020 年東京オリンピック・パラリンピック開催時に
向けて、首都圏の大型国際展示会場がオリンピックのメディアセンターや競技会場とする計画のために、
展示会が例年通り行われなくなることにより、展示会を主な営業販促の機会としている数多くの中小企業
が売上ビジネスチャンスを失うことになるほか、展示会開催を業とする展示会主催者やブース装飾などを
手がける展示会支援関連企業が経営の危機に直面することになる。さらに、展示会が例年通り開催できな
いことにより、本来期待される交通・宿泊・飲食、また次臨時雇用などの甚大な経済効果も損なわれること
になる、と危惧を訴え、署名活動を開始した。
また、東京都知事、五輪担当大臣さらに安倍総理に対し、メディアセンターをビッグサイト以外の場所に新
設してほしいという陳情を相次いで行った。
その後、東京都は 2016 年 2 月に、東京ビッグサイト近隣の東京テレポート駅至近の場所に 24,000 ㎡、
2019 年の 1 年間限定の仮設展示場を建設する改善策を発表した。これは東京都の尽力での結果である
が、依然 2020 年の 4 月から 10 月までの 7 か月間は東京ビッグサイト全館がメディアセンターとして使用さ
れる予定でありことにより、これによって約 170 本の展示会が同会場で開催できなくなり、出展社による概
算で約 1 兆 6 千億円の売上が失われると見込まれる。この事に対し、約 5 万社の出展社である中小企業
をはじめ、展示会支援企業、主催者等、多くの関係者は、経営難や倒産など、依然として大きな危機感を
抱いている。
また、170 本の展示会には、約 1 千社の海外企業が出展し、10 万人の海外バイヤーが買付けのために来
日しているが、もし展示会が開催できなくなれば、それらの海外企業や各国政府などから、「日本市場への
売込みや買付けの機会が失われる」という苦情や批判の声が寄せられると予想される。
さらに、もし 7 か月間、展示会が開催できなくなれば、装飾、電気、マンパワー等展示会支援企業 1,000 社
にもたらされている約 1,760 億円の売上を消滅させ、多数の展示会支援企業が倒産する恐れがある。これ
らの支援企業はオリンピックによって売上がカバーされるという意見もあるが、その金額は主にオリンピック
の会期中に限定されたものであり、この 7 か月の中止による損失は、やはり甚大であると言わざるを得ない。
開催できなくなった展示会を、東京以外の他の展示会場に移せばよいという意見もあるが、国内第2位の
規模を持つ幕張メッセもオリンピックの競技会場になる他、我が国にはそもそも大型の見本市会場が世界
に比べて極端に少なく、横浜、名古屋、大阪などの展示会場はすでに多くの展示会で埋まっているため、
展示会の移動は容易ではない。
こうした状況を踏まえ、日展協は出展社と展示会業界の声を代表して、「公式声明文 第2号」 を発表。多
くの展示会が開催できないことにより、依然として国内外で深刻な問題になる恐れがあるため、「全ての展
示会が例年通り開催できるよう、簡易な仮設展示場の建設を含め、様々な方策を行っていただきたい」と
各方面に訴え、
署名活動を行ってきた。平成 28 年 9 月 30 日現在での署名総数は、73,866 に上っており、現在も増加を
続けている。
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今年 2016 年のリオ五輪や 2012 年のロンドンでも、「展示会を中止することは、すでに長年、定期的に行
われている経済活動を阻害することであり、経済に与える打撃は大きい」という観点から、全ての展示会は
例年通り開催された。
日展協は、2020 年の東京オリンピック・パラリンピック開催の成功を望む一方で、日本経済への深刻な打
撃を回避するために、全ての展示会が例年通り開催できるよう、簡易な仮設館の建設を含め、様々な方策
の検討を各方面に提言し、今後も問題解決に向け、署名活動を継続する方針である。
【取材申込みなど、メディア関係者 問合せ窓口】
(一社)日本展示会協会 事務局長 田中五十一 TEL: 03-3518-2640 [email protected]
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