平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 株式会社 伊藤建築設計事務所 ① 計画予定地の利活用 ■ 計画予定地全体の効率的な利活用のための配置計画と環境整備 新庁舎の使いやすさ、維持管理、構造上及び避難上の安全性を総合的に考え、北側敷地(下段) エレベーター 階段 に新庁舎を、南側敷地(上段)に駐車場(100台)を計画しました。各施設の合理性・機能 性を考慮し、1階に主な利用施設を配置して利用者にも分かりやすい動線としています。 ⑩ 共用ゾーン ←連絡通路→ コミュニティーゾーン (複合施設) 公用 車庫 オフィスゾーン(役場機能) 北側敷地(下段) メイン入口 サブ入口 上段入口 渡り廊下 上段駐車場 5m 南側敷地(上段) 新設村道 ⑥ 下段駐車場 敷地の段差を利用し、新庁舎2階から「上段駐車場」 断面計画図 への「渡り廊下」を計画しています。 南側敷地(上段) [共用ゾーン] ① 建物の中心に配置し、「オフィスゾーン」「コミュニティーゾーン」それぞれが利用しやすい 北側敷地(下段) 計画としています。 [オフィスゾーン] ② 「共用ゾーン」の南側に配置し、来庁者が利用しやすく、独立した役場とした計画とします。 [コミュニティーゾーン] ③ 鳥瞰イメージ 「共用ゾーン」の北側に配置し、各施設への動線を考慮し玄関ホールに面して計画します。 [公園] ④ 既存 体育館 コミュニティゾーンに連続している場所で、内部空間の延長として利用できるウッドデッキを 計画します。また、下段駐車場、バス停からも利用しやすい位置に配置しています。 北側敷地(下段) 既存 グラウ ンド 【GL±0】 ※1 ③ コミュニティーゾーン ④ 【 公園 村道・新設位置 [メイン入口] ⑥ (複合施設) 共用ゾーン 下段駐車場 (21台) ↑ 連 絡 通 通 路オフィスゾーン 用 ② ( (役場機能) ↓ 村道・新設位置 【 ( 南 側 敷 地 上 段 屋外階段 口 [バス停] ⑦ 既存駐 車場 【GL±5000】 ⑧ (中学校) 現状敷地図 S=1:2000 砂防情報局舎 ※1 北側敷地( 下段) を広く確保するために 【GL±0】 村道新設位置を南に移動 ⑧ 公用車庫 マイクロバス 車庫 ⑩【サブ入口(上段)】 関とします。 南側敷地(上段) 備品等 屋外倉庫 ) )】 2 階 【GL±0】 ⑪ 建物の中心部分の「共有ゾーン」に入る場所に配置し、初めて利用する方にも分かりやすい玄 EV←エレベーター 】 下 段 既存旧 校舎 【 ⑦バス停 ① 【メイン入口】⑥ ⑤ ( 北 側 敷 地 [下段駐車場] 21台 ⑤ メイン道路の入りやすい場所で、日当たりのよい場所に計画しました。 既存 新校舎 ⑫公 ⑨ 上段駐車場 (100台) 用 車 庫 凡 例 ⑫ 防災備品 倉庫 【GL±5000】 メイン入口の近くで、建物内からもバスの発着状況が分かる場所に計画しました。 [公用車庫・備品等屋外倉庫] ⑧ オフィスゾーンの近くで北側敷地( 下段) と同じ高さに配置し、利用しやすい場所に計画しました。 [上段駐車場] 100台 ⑨ 南側敷地(上段)に来庁舎( 行事用) 、職員、中学校職員の100台駐車場を計画しました。 [サブ入口] ⑩ 共用ゾーン 上段駐車場より、新庁舎が利用しやすい出入口を配置、2階屋内通路を経由して新庁舎に入る コミュニティーゾーン 動線を計画しました。 オフィスゾーン )】 [屋外階段] ⑪ 南側敷地(上段)と北側敷地(下段)を上がり下がりする「屋外階段」を「サブ入口」付近に 計画しました。 (中学校) 計画敷地図 S=1:1200 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 [マイクロバス・公用車庫・防災備品倉庫] ⑫ 南側敷地エリアをイベントなどの利用がしやすくできるように、上段東側に計画しました。 技術提案説明書 1-1 № 1 ① 計画予定地の利活用 ■ 計画予定地形状を有効利活用した建替え計画 計画予定地の現状の高低差を利用して計画します。新庁舎は面積の広い北側敷地(下段)に効率 2階部分と南側敷地(上段)とを連絡する渡り廊下を計画する事で、上段駐車場(100台)より 良く計画し、1階部分に主な用途を配置することで来庁者に使いやすい複合施設とします。 直接新庁舎に入る動線を計画しています。 マイ クロ バス 太陽光パネル 渡り廊下 公用車庫 公 用 車 庫 上段駐車場(100台) 新庁舎 ^@BMphoto\1現況西.jpg,120,59.0605 現状敷地状況 新 ・ 村 道 図書室 来庁者駐車場(21台) ウッドデッキ 北側敷地(下段) を広く計画 新 ・ 村 公園 南側敷地(上段) 道 使用しやすい村道計画 北側敷地(下段) 新庁舎完成予想・西上空より 新・村道位置⇒北側敷地(下段)を広く計画 発注者・住民の方々と基本段階から、実際の状況をイメージしてもらいながらご希望を伺います。 既存建物解体状況 防災倉庫 「敷地の3D(3次元)モデル」と計画建物を合成し、あらゆる角度からの検討を行います。 マ イク ロバ ス 太陽光パネル 太陽光パネル 図書室 新庁舎 公用車庫 マ イク ロバ ス 新庁舎 公用車庫 ウッドデッキ 公園 備品倉庫棟 防災倉庫 公園 日当たりのよい新庁舎 新庁舎完成予想・北西上空より 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 公園と図書室の連携 新庁舎完成予想・北西より 技術提案説明書 1-2 日当たりの良い太陽光パネル 新庁舎完成予想・北東上空より № 2 ① 計画予定地の利活用 南側敷地( 上段) 渡り廊下 北側敷地( 下段) ■ 平面計画及び動線計画 使いやすさ・わかりやすさ・多用途に対応できる施設 [1階平面図] 2階へ 2階へ 段 中会議室 第1会議室 談話 コーナー ② キッズルーム 調理室 【くわちゃんバス停】 倉庫 ホール 玄関 待 合 ス ペ 7 ス 来庁者駐車場(21台) 上→ 部 庇 宿日直室 歩 道 6 台 ) 1 ELV 多目的 WC 女 子 ト イ レ 1/10 ↑ コミュニティーゾーン 検 診 車 相談室 1 相談室 2 男 子 ト イ レ 書庫1 (耐火) 吹抜 オフィスゾーン ELV 階段 ① 中央ホール GL±0 機械・電気 非常用電源 機械室 書庫2 ⑥ 燃料貯蔵倉庫 事務用品倉庫 印刷室 耐火 サーバー室 放送室 防災機器室 外業務職員ロッカー 更衣室 女子(26人) 更衣室 男子(39人) 廊下 ( 北側敷地(下段エリア) GL±0 下段 GL±0 屋 根 付 駐 車 場 階 段 ④ 事務室 ー 6 1 備品資材倉庫 通用口 職員用 職員用 応接会議室 村長室 ランチルームトイレ トイレ 庁務会議室 ⑦ バルクタンク 備品倉庫 1 砂防情報局舎 自転車置場 ← 新設・村道 → GL±0 ⑩ DN より各室に入りやすい動線 (図書室・談話・多目的ホールほか) ② 人々が集いやすい場所で開放感のある 談話コーナー ③ 入りやすくわかりやすい待合スペース グリルシャッターで時間外区画 ④ 管理しやすい事務室 待合スペース、外部駐車場を確認できます ⑤ 玄関近くに総合案内(夜間受付) ⑥ 利用しやすいオフィスゾーン ⑦ 通用口より使いやすく新設村道に面した 外部付属棟 ⑧ 日当りが良く図書室に面した公園・ウッ ドデッキ ⑨ 新庁舎2階と南側敷地(上段)をつなぐ 渡り廊下 ⑩ 屋外階段 特別会議室 トップライト ↑ 連 男子 絡 トイレ 通 女子 路 トイレ ↓ 1階へ 1階 屋根 1/10 ← 2 階 玄 関 中C A 継T 局V C 編A 集T 室V 議会 事務局 小会議室 1階 屋根 1.5/10 → 備品倉庫 ⑨ 渡 り 廊 下 喫煙コーナー (職員用) 上部:渡り廊下 ⑩ GL±0 屋外階段 屋外階段 公用車庫16台 公用車庫 屋根 ⑦ 南側敷地(上部エリア) GL+5000 新庁舎を効率良く計画 ③ 屋外電光 掲示板 メイン入口 国 ・ 村 旗 掲 揚 塔 駐車場(100台)を広々と計画 ⑤ UP 総合 夜間 ↓グリルシャッター 案内 通用口 8 村 民 憲 章 石 碑 1階 屋根 共用ゾーン 給湯 自転車置場 くわちゃんバス 上下階動線 ジ ① 中央 GL±0 職員目線 検 診 車 階 段 和室 第2会議室 職員動線 ベ ー タ ー 和室 エ レ 多目的ホール 図書室 外観イメージパース 来庁者動線 エ レ 公園(300㎡) ス テ ー ⑧ 階 喫煙コーナー (来客用) ウ ッ ド デ ッ キ ベ ー タ ー 凡 例 南側敷地(上段) サブ入口 [役]マイクロバス車庫 2台 GL+5000 南側敷地(上段) GL+5000 モニュメント 1 14 1 1 28台 防災倉庫 +3000 15 28 15 来庁者(行事用)・職員・中学校職員駐車場(100台) +4000 14 28台 28 公用車庫 7台 上段 GL+5000 GL+5000 1 7 16 32台 17 エレベーター 階段 共用ゾーン ←連絡通路→ コミュニティーゾーン (複合施設) オフィスゾーン (役場機能) メイン入口 下段駐車場 32 1 18 サブ入口 上段 上段入口 駐車場 渡り廊下 公用 車庫 UP 1 [断面略図] 15 15台 1 15 屋 外 階 段 15台 中学校プール 既存体育館(中学校) 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 技術提案説明書 1-3 平面計画 S=1:500 № 3 ② 機能性・柔軟性・経済性に優れた庁舎 ■ 効率的な執務機能(機能性1・柔軟性) [グリルシャッター] ⑤ ―オフィスゾーンとコミュニティーゾーンの空間的な仕切り 時代の変化にフレキシブルに対応できる庁舎 機能 行政組織の変化や、庁舎の諸機能の再編・再配置 建物 村の変化に対応し、増改築できる建物の構成 オフィスゾーン(役場機能)が閉庁する時刻(17時~)には「玄関ホール」と「待合スペー ス」にグリルシャッターを使いコミュニティーゾーンと時間帯による区分を行います。 [総合案内・夜間受付・宿日直室] ⑥ 情報化 将来の情報量を見越した、通信環境設備への対応 8時30分~22時 の「総合案内」、深夜は「夜間受付」としたカウンターを「宿日直室」と併せ て「玄関」付近かつ「事務室」に隣接させました。初めて来る来庁者にも分かりやすく、職員 事務室 組織の改変などに柔軟に対応できる事務空間 の対応しやすい計画とし、[ 総合案内]⇒[クイック窓口]⇒[ステイ窓口] の順に対応します。 [事務室] ① ―無柱空間、フリーアクセスフロア 事務室は待合スペースを含めて21.5m×16mの使 用しやすい空間とします。特に事務室内は柱をなくす事 で室内の見通しが良くなり、机のレイアウトも自由にな ります。配線についても床下に配線スペース(フリーア クセスフロア)を設置する事で、机のレイアウト変更に も対応が可能な計画とします。 フリーアクセスフロア [待合スペース] ② 全ての執務者が、待合スペース及び事務所内の様子が分 ←多目的ホール ⑥ かり、即時に執務者が対応できる計画とします。 [西側の開口窓] ③ 階段 ② ③ 「事務室」から屋外の、「来庁者駐車場」「メイン入口」 ① まで見通すことができる開口部(床からのテラスサッシ) を設け、職員が人の出入りや駐車場の様子を把握しやす 事務室・待合スペース い計画とします。 16m [書庫1、書庫2] ④ 4m以上の天井の高さを有効利 として、書庫の収納力を高める 公園 【くわちゃんバス停】 UP 自転車置場 くわちゃんバス 夜間 通用口 積層ラックを計画します。 ↓グリルシャッター ⑤ ⑤ 待 合 ス ペ ス 上→ 部 庇 歩 道 屋 根 付 駐 車 場 ③ ① 事務室 書庫1 (耐火) ンを分離する事で、電気、機械設備など使用時間の使い分けができる施設とします。照明器具 はLEDによる省エネルギー化と、個別スイッチにより使用量を減らす計画とします。空調設 書庫2 備は各棟、各室毎に分けてオン・オフができるシステムで、部分的な使用を可能にします。 [自然エネルギーの採用] 外部に面する開口部は引き違い窓(木製複合サッシ、網戸付)を利用して自然採光と換気がで きる空間とします。中間期から夏期の間は、温まった空気が上昇する原理を利用して、上部に [人感センサーの採用] 6 台 ) 1 「共用ゾーン」を中心にし「オフィスゾーン」「コミュニティーゾーン」と明確にエリアゾー 熱気排出用開口を設け、自然に室外から新鮮な空気を引き込む「煙突効果」を利用します。 ( 積層ラックのイメージ図 [個別対応設備システム] ④ ④ ー 6 下段 GL±0 中央ホール・総合案内・待合ホール入口 イメージ図 多目的 WC 宿日直室 ② 7 ④ ⑥ 屋外電光 掲示板 メイン入口 来庁者駐車場(21台) ELV 階 段 玄関 21.5m 26m 用し、立体的なスペースの活用 中央ホール 中央ホール 庁務会議室 応接会議室 1 照明器具は人感センサー式 点滅制御を行い、消費電力 縮減を図ります。 不在時25% 機能性、柔軟性に富んだ執務用事務室・待合スペース平面図 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 技術提案説明書 2-1 人感知⇒100% № 4 ② 機能性・柔軟性・経済性に優れた庁舎 ■ 効率的な執務機能(機能性2) ■ 効率的な執務機能(経済性) [庇による外壁保護] ① [防犯対策] 昨今の状況における危機管理は重要な課題となっています。 軒の出、庇などを設けて、雨水吹き込みによる外壁の汚れ防止、建物の長寿命化を図ります。 防犯対策では死角をなくして見通しを良くすること、犯罪 [積雪対応屋根] ② を意図する者に対して敷地内や建物内への侵入を防ぐこと、 監視カメラ 非常時における危機管理の迅速な対応ができることが必要 です。今回の新庁舎内部と外部に、死角を作らないように 防犯ブザー 緩勾配屋根で雪止めを設置し、軒先にはコンクリートの箱樋を設けます。多雪の時期には建物 の周囲に落雪を起こさない構造とし、職員の除雪作業を少なくします。 監視モニターの設置を提案します。 [配管ピット] ③ 1階の床下は「ピット」を設置し、給排水管・電気配線の施工を考えます。将来配管の改修工 管理モニター・録画装置 渡り廊下 事や建物の平面変更による配管の変更がやりやすいピット(地下部分)を設けます。 ピットの一部に「屋内消火栓水槽」を計画することで、コスト面でも配慮します。 [杭工事] ④ 転石の多い木曽地方の地盤に対応する「ダウンザホール」による先行掘削を行い、支持地盤を 新・村道 確認します。摩擦杭併用の節付きプレボーリング拡大根固めによる「杭」を埋設し、支持地盤 図書室 渡り廊下付近 に耐力支持を行います。 公園 事務室より直接見えないエリアに監視カメラ を設置し、監視モニターで録画を行います。 【太陽光パネル】 夏の日射 庇効果 図書室・公園付近 ① 【軒の出】 外壁保護→長寿命化 渡り廊下 【眺望】 ② 備品倉庫 北側敷地(下段) 南立面図 【眺望】 スクリーン 特別会議室 【勾配屋根】 緩勾配+雪止 (雪を落とさない) S=1:600 書庫1(耐火) 【通風】 執務用事務室 歩 道 女子更衣室 ③ 公用車庫 ③ 配管ピット 配管ピット 新・村道 ④ 杭工事 北側敷地(下段) 東立面図 S=1:600 ④ 杭工事 自然との共存を検討した断面図 S=1:300 中 学 校 渡り廊下 5m 5m 渡り廊下 南側敷地 (上段) ① 【コンクリート製大型樋】 外壁保護→長寿命化 北側敷地(下段) 北立面図 S=1:600 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 メイン入口 マイクロバス 屋外階段 公用車庫 南側敷地(上段) 北側敷地(下段) 西立面図 技術提案説明書 2-2 S=1:600 № 5 ② 機能性・柔軟性・経済性に優れた庁舎 ■ 効率的な執務機能(経済性) ライフサイクルコスト(LCC)は企画からその建物が解体されるまでのトータルコストのこ とです。このトータルコストをできるだけ低くすることが、長い目で見ると望ましいことです。 管理運用コストを少なくするには、企画設計段階での十分な検討が必要となります。 します。 建 設 コ ス ト ② 運用管理コスト ③ 解体再利用コスト ④ 建設企画コスト 工事契約コスト 保 全 コ ス ト 建設規格コスト 設 計 コ ス ト 環境対策コスト 修 繕 コ ス ト 改 善 コ ス ト 運 用 コ ス ト 再利用コスト 環境対策コスト ④7% ① 6% 照明計画は、自然採光やタスクアンビエントのLE D照明、人感及び照度センサー等を採用して照明エ ネルギーを 削減を目指します。また、自然 60% エネルギー利用によるランニングコストの削減、光 熱水費の削減 自然エネルギー利用で の削 35% 減を目指します。 長期的に経済効果が高い、自然エネルギーを積極的 に利用した省エネシステムの実現として、負荷を抑 環境管理コスト 建設支援コスト 効果分析コスト 設計支援コスト 一般管理コスト 運支援用コスト ② える(日射の制御と高断熱性能確保)、風を取込む 22% (太陽熱利用による自然換気の促進)、熱を汲み取 ③ 建築物のLCC項目の体系化 [企画設計コスト] ① 敷 全 体 代 替 案 作 成 建 地 物 形 算 定 状 (概算) 基本設計段階 65% 建設コスト比率 る(太陽熱利用による暖気回収システム構築) その他に、節水型衛生器具、リサイクル建材、複層 評 価 選 択 に検討する必要があります] 企画設計コスト ① 工事監理コスト 使 用 年 数 位置・規模・構造 おおよその設備システム [管理運用にかかる費用を抑えるには企画設計で十分 トータルコスト 用地取得コスト 建物の仕様により建設コストが変動します。耐久性 にくい建物で、メンテナンス費用を最小限にします。 設備機器できるだけ汎用品を選定し、更新性に配慮 ライフサイクルコスト(LCC)のトータルコストは 建設工事コスト 企 画 段 階 与 条 件 [建設時のコストをどうするか] が高く、汚れにくい材料の選択により、経年劣化し これらを考えて設計を進めて行きたいと思います。 現地調査コスト 管理運用コストを少なくするには 開口部・断熱性 運 転 状 況 保 全 状 況 個 別 代 替 案 作 成 屋 根 ・ 外 壁 建 具 ・ 内 算 定 装 (略算) 個別の設備システム エネルギーシステム等 実施設計段階 必要な場合 評 価 選 択 開口部・断熱性 運 転 状 況 保 全 状 況 個 別 代 替 案 作 成 (Low‐e)ガラス、気密性サッシ、環境配慮型 外 装 材 詳 細 内 装 材 詳 算 定 細 (精算) 設 備 機 器 工 法 ・ 仮 設 法 等 必要な場合 選 択 企画設計コストはごく一部を占める程度です。企画設計の中身によって建設コストや運用管理 活用や省エネ計画を行い、コスト低減を図る環境配 LCC利用のフローチャート コストは大きな影響を受けます。解体再利用コストについても高い効用を経済性をいかに高め 慮型庁舎を計画します。 たとしても、ここで十分詰めておく必要があります。 [建設コスト] ② 建設コストが[ 建設コスト]の主な直接コストになります。この他に工事監理コスト、環境対策 全 体 算 定 評 価 建築によるLCCO2削減等様々な自然エネルギー ていくかを決定します。LCCを大きな金額にしないためには、企画設計コストが少々増大し 全 体 算 定 [基本設計段階、実施設計段階で何度も概算を行い検討する必要があります] 計画の初期段階より概算工事費を元にコストバランスの確認とその都度計画進行状況を比較 し計画へのフィードバックをしながらコスト管理を行いつつ、無駄のない計画を行います。 コスト、施工検査コスト等があります。建設コストの比率は、大きく事務所建築の場合22~ 29%(使用年数60年を想定)となります。 [運用管理コスト] ③ LCCのなかで最も大きな割合を占めるコストです。74~65%程度の比率を占めます。法 令点検、定期点検保守、運転・日常点検、清掃等を含む保全コストで、建築物使用期間の全て にまたがります。修繕では防水のやり替え、建具の取り換え設備機器類の更新等のコストがあ ります。水道光熱費、消耗品費、改修模様替え、租税公課、保険料、原価償却等の一般管理コ ストも含みます。 [解体再利用コスト] ④ 解体コストは解体工事仮設建築物等を含んでいます。このほかに再利用コストがあります。解 体したものを再度利用する材料に仕立てるコストや、環境問題対策にもコストがかかります。 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 LCCを実現する新庁舎 技術提案説明書 2-3 № 6 ③ 人にやさしく利用しやすい庁舎 ■ 行政サービス機能 1階に「中央ホール」「事務室・待合ホール」「図書室」「談話コーナー」「多目的会議室」 「調理室」、2階に「特別会議室」を配置しました。現在村内に分散している施設が集合し、 新庁舎の「中央ホール」を中心に四方に広がるイメージで利用しやすい建物を計画しています。 住民が必要な文学・趣味・新聞・専門誌、地域の郷土関係資料として貴重な書籍を保存します。 その他にインターネット、電子資料など書籍以外の情報も図書室内に設置するとともに、中央 ホール・談話コーナーにもインターネット接続が可能なパソコンを設置することで、来庁者に 関心を持っていただける図書室とします。 開口部にはウッドデッキを隣接させ、読書可能な外庭(公園)とのプランを提案し、公園を使 [住民の目線に立ったワンストップサービス] 玄関より分かりやすい場所に総合案内(夜間受付)、 う子供にも読書に興味がわく施設としています。 [和室] ⑩ クイック窓口、ステイ窓口を適正に配置し、来庁者 の利便性を高めます。ステイ窓口にはローパーテー [図書室・ウッドデッキ] ⑧⑨ 移動間仕切を開放しキッズルームとの一体化により乳幼児健診会場としても使用できる部屋と ③ ① ション(衝立)を設けプライバシーに配慮します。 して計画しました。 [特別会議室] ⑪ ② [総合案内・夜間受付] ① メイン入口の玄関付近に「宿日直室」と併せて配置 しています。昼間の総合案内と夜間の受付を同じ場 階段・エレベーターの近くで、南側敷地(上段)からも利用しやすい場所に計画しました。 [2階連絡通路・渡り廊下] ⑫⑬ 南敷地(上段駐車場)より新庁舎を利用しやすい「サブ入口」を2階南側に配置しました。上 待合ホール 所で、来庁者に案内ができるようにしています。 段駐車場⇔空中渡り廊下⇔サブ入口⇔2階連絡通路⇔エレベーター・階段⇔1階中央ホールと [待合ホール・事務室] ②③ いう動線を確保し、上段駐車場から雨に濡れずに新庁舎1階に入る事が出来る計画としました。 [屋根付来庁者駐車場] ⑭ 中央ホールより分かりやすい場所に「待合ホール」 を配置しています。クイック窓口からステイ窓口 メイン入口の南側に屋根付き駐車場(×4台+車椅子駐車場×2台)を計画し、屋根下歩道を へと段階的に入り込むプランで、来庁者と執務者 ① の視線についてもステイ窓口のローパーテーショ ンによりお互いの環境を緩和させます。また、待 合ホールと執務用事務室の床は同じ高さとして一 ④ 中央ホール 体感のある空間とします。 [中央ホール] ④ 経由して玄関に入ることが可能です。 [バス停・自転車置場] ⑮⑯ メイン入口の西側に「バス停」と「自転車置場」を玄関庇の下に配置しています。冬期間など バス到着まで「中央ホール」「談話コーナー」で待機する事も可能です。 総合案内・待合ホール 中央ホールを起点に利用頻度の高い部屋に直接出入りできる計画としました。 また、上部の吹抜けから2階の様子も伺い知る事が出来ます。 階段・エレベーター [多目的ホール] ⑤ ステージ付の250㎡のホールで、普段は移動間仕切で3室に分離して使用できます。各室の 移動間仕切を開放することで、さらに広いスペースを提供できます。 ⑪ ステージ ⑫ ⑬ [談話コーナー] ⑥ ⑤ 中央ホールと図書室に連動する場所で、来庁者が立ち寄りやすく、カフェ運営のカウンターや ④ ⑥ テーブルを配置します。正面の開口部はガラス張りとして、来庁者が緑豊かな景色を望みなが ら憩える空間とします。 [キッズルーム] ⑦ ⑩ 図書室の絵本コーナーと兼ね、周囲から確認できる安全な場所に計画しました。 ② ⑦ ⑧ ① ⑯ メイン入口 ③ ⑭ ⑮ 新 設 ・ 村 道 上段 GL+5m 屋外階段 来庁者駐車場・21台 下段(GL±0) ⑨ 人にやさしく利用しやすい庁舎 概念図 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 技術提案説明書 3-1 № 7 ③ 人にやさしく利用しやすい庁舎 ■ ユニバーサルデザイン [廊下・階段の安全性] [エレベーターの安全性] 廊下を歩いている時に音の情報が不足することから通路の交差点や階段の折り返し部分では、衝 エレベーターは中央ホールと階段に面していて、初めて来た方にも分かり易く、車椅子利用を 突等の事故が起こりやすく、設計上留意する必要があります。 している方にも利用しやすい場所としました。 これらの問題を解消する一つとして、廊下や階段にドーム型のミラーを配置し、視覚的な情報を エレベーターは背面取付鏡、車いす専用操作盤、その他音声による階数案内、災害表示等、 与え、交差点での衝突事故等を防ぎます。 多くの人が利用する庁舎の内でお年寄りや身体の不自由な方を中心に、来庁者が安心して歩行で 視覚・聴覚障害がある方にも安心して気軽に使用できる仕様で計画します。 かご内寸法1,400 床から75~85cm程度とし、特にお子さんや背の低い方、車椅子で移動される方には60~ 65cm程度の手摺を追加した2段手摺を計画します。 壁付2段手摺 かご内寸法1,350 きるような空間づくりに対して配慮して行きます。お年寄りを含め大勢の人が使う手摺の高さは エレベーターの内部イメージ エレベーターの災害表示 階数表示盤 乗場操作盤 背面取付鏡 操作盤(左右両面) 車いす専用操作盤 警告ブロック 800 エレベーター (11人乗り) 通路の交差点に設けられたドーム型ミラー(当社設計) 階段に設けられた手摺・壁付け2段(当社設計) 車いす当り 90~100㎝程度 手すり(左右両面) 80㎝程度 誘導ブロック 車いす専用 乗場操作盤 国際シンボル マーク 新庁舎外観イメージ (光を取り入れ、人々の集う正面入口及び公園) 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 技術提案説明書 3-2 № 8 ③ 人にやさしく利用しやすい庁舎 ■ 外観イメージ 来庁者にわかりやすく、雨に濡れない歩道、渡り廊下を計画しています。 渡り廊下 渡り廊下 メイン入口 屋根付き駐車場・歩道 メイン入口 サブ入口 歩道 新庁舎メイン入口、屋根付き駐車場・歩道 渡り廊下・新設村道 南側新庁舎外観 ■ 内観イメージ 各エリアに開放性、明るさ、木の香りがする 居心地の良い場所を計画しました。 中央ホールにワンストップの「センターゾー ン」として位置付けて、来庁者にとってわか りやすい空間とします。 待合ホール・事務室 図書室 中央ホール 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 多目的ホール 技術提案説明書 3-3 № 9 ④ 住民の安全な暮らしを守る、防災の拠点となる庁舎 ■ 防災拠点機能 ■ 災害対策本部について 災害発生時の防災拠点としての機能を発揮できるように耐震性能1.5を確保した構造設計を ・災害対策本部、行政機能の継続として、通信設備、自家発電設備、 しています。主要構造部は鉄筋コンクリート TWFS(下記参照)として、耐火性と耐震性 太陽光発電設備を計画します。 を確保します。屋根を構成する梁は燃えしろ設計を行った大断面木造集成材を採用して、柱の ・停電が発生した場合は、自家発電機及び太陽光発電により、非常 ない利用しやすい空間を計画します。また、スプリンクラーを併設し、耐火性を確保します。 時に使用するパソコンや特定の設備に供給します。 自家発電設備 さらに、構造設計は国内有数の知識と経験を持ち、木造にも精通しているスタッフと共に大桑 村の皆様のご意見をお伺いながら計画を行います。 凡 例 行政管理エリア 建物構造設計概要 災害対策本部 [厚肉床壁構造(TWFS)の特徴] 階段、エレベーター 間を構成する。 ・床全体を梁とすることで柱型、梁型のない部 職員動線 ・床梁は通常のスラブに比べ剛性が高く、高い ラーメン構造 壁式構造 TWFS 柱型、壁型のある空間 壁梁、袖壁のある開口部 空間を妨げない開口部 採光面積は広いが空間に凹凸がある。 空間に凹凸はないが採光面積は狭い。 空間に凹凸がなく採光面積が広い。 振動性能、遮音性能を持つ。 ↓エレベーター メイン入口 [避難対応スタッフ本部] ① ・玄関ホール付近に配置 し、避難者の現状の要 ② 求をリアルタイムに対 ・軸力が一箇所に集中せず壁柱全体で負担する 通用口 応を考えます。 [小規模災害対策本部(1階庁務会議室)] ② 軸力分散型の架構であり、構成部材が壁と床 の2種類という単純な架構である。 ・外力に対して鉛直荷重は、床梁の面外曲げ剛 性と、壁柱の面外及び軸力方向の剛性により ④ 行政支援エリア ・壁状の扁平な柱、床上の扁平な梁によって空 材構成となり明るく開放的な空間となる。 ③ ① 災害対策計画案 1階 ・事務室に隣接した庁務会議室に配置し、情報伝 鉄筋コンクリート造構造別比較検討 ↓エレベーター 達や指示が確実に伝わる計画としました。 [大規模災害対策本部(多目的ホール)] ③ 抵抗する。水平荷重(地震時)は、壁柱の面 ・1階で玄関に近く、充分な広さを確保できる多 外方向においては、主に壁柱の面外曲げ、及 目的ホールに配置し、様々な対応が可能な計画 び面内せん断により抵抗する。 としました。 ⑤ [仮眠スペース(和室)] ④ ・床をボイドスラブとし部材自重を軽減し小梁 なしでスパン8m以上の空間構成が可能。 ・職員用の仮眠スペース等として、利用できます。 [その他(特別会議室)] ⑤ [マルチ空間を形成] 敷地の高低・平面形の整形・異形という敷地 重力が集中する高応力度のラーメン架構 重力が分散する低応力度のラーメン架構 ・ボランティアセンターや福祉避難所等と として、臨機応変に使用できます。 の複雑さに柔軟に対応できます。 災害対策計画案 2階 また、公共施設などの、多様な用途をもつ公 共の空間要求にも適しています。 多様な用途に対応(平面) 多様な用途に対応(平面) 図書室書架について 地震により図書資料の落下、散乱、そして書架 や棚の転倒、倒壊などの被害が発生します。 右表 の部分を計画に盛り込み、被害 の軽減を図ります。それは復旧作業に費やす 災害時に応急処理が可能な 屋根付駐車場 時間と費用を軽減する効果へと繋がります。 新庁舎玄関付近スケッチ 図書室書架の地震対策 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 技術提案説明書 4-1 № 10 ⑤ 住民の健康・文化、交流、地域共同の活動拠点となる庁舎 ■ コミュニティー機能 住民の健康づくり、文化、交流、地域共同の活動拠点として誰もが気軽に訪れ、利用できる開 かれた複合施設を「中央ホール」を中心に計画します。 「中央ホール」から「談話コーナー」「図書室」「和室」「キッズルーム」「多目的ホール (会議室)」「調理室」「相談室」に至る分かりやすい動線とします。 この場所が、地域コミュニティーにおける情報共有、あるいは住民間の信頼関係・協力関係を、 より一層深める拠点となるよう、以下の計画をします。 【1階】 [談話コーナー] ① 中央ホールに隣接する場所で、来庁者が立ち寄りやすく、明るい スペースとしています。 [図書室] ② 入口付近はガラス製の扉を利用し、「談話コーナー」「キッズル ーム」と一体感を持たせた空間とします。西側のウッドテラスは 凡 例 「公園」につながり、外部との連携を提案し屋外での読書コーナ 来庁者動線 ーも設置します。 図書室(当社設計) 上下階動線 2階へ 共用ゾーン コミュニティーゾーン ② ① ⑤ ⑥ オフィスゾーン [キッズルーム] ③ 「玄関」に近く、「図書室」に連携しやすい場所に「キッズルー ム」を配置しました。周辺より見守られる環境で、子供たちの安 全も配慮できる計画としました。 ③ ④ 公園 バス停 中央ホール 階段 エレベーター エレベーター 自転車置場 [和室] ④ 階段 ⑦ ⑧ オフィスゾーン (役場機能) 能にしています。大会議が必要な時期は可動間仕切りによる多目 ⑨ 歩道 来庁者 来庁者 コミュニティー機能図 1階 「キッズルーム」と連結して診察室として利用可能な計画です。 [多目的ホール] ⑤ ステージと会議室を連続させ、通常は独立した部屋として使用可 1階へ 駐車場 ウッドデッキ(当社設計) 来庁者 的ホールとして利用可能な計画です。 [調理室] ⑥ 2階 多目的ホール(当社設計) 多目的ホールの隣に配置、宴会の準備・片付け、屋外への出入り が可能な場所に計画しました。 設計の進め方 [音響設計] [相談室] ⑦ 音響設計を担当している事務所に1階「多目的ホール」「図書室」 コミュニティーゾーンの中で、落ち着いた場所でプライバシーの 2階「特別会議室」など大空間で音響・遮音が必要な場所の事前 保てる位置。多機能トイレに近い場所で、執務エリアから近い場 検討をしてもらいます。音響設計に基づき室内の内装や形状に反 所として計画しました。 映させ、会議室・イベント・音楽会として多目的に利用できる空 【2階】 間とします。 音楽ホール(当社設計) [特別会議室・小会議室] ⑧ 階段・エレベーターの近くで、南側敷地(上段)からも利用しやすい場所に計画しました。 [議会事務局] ⑨ 2階サブ出入口玄関に隣接して配置しています。議会事務のほかに、将来多種多様な機能を考 慮します。例えば2階玄関の管理室として利用も可能で、夜間、休日の利用にも対応できます。 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 技術提案説明書 5-1 № 11 ⑤ 住民の健康・文化、交流、地域共同の活動拠点となる庁舎 ■ 多機能に利用する平面利用例 色々な使い方に対応できる、柔軟性を持った施設 通常時 イベント開催時の場合 内壁(防音) ③ 図書室 ウ ッ ド デ ッ キ ス テ 多目的ホール 中会議室 第1会議室 ー 公園 談話 コーナー 第2会議室 和室 公園 倉庫 キッズルーム 中央ホール ELV 玄関 総合 夜間 ↓グリルシャッター 案内 通用口 8 メイン入口 待 合 ス ペ 来庁者 ー 7 ス 相談室 1 相談室 2 男 子 ト イ レ 書庫1 (耐火) 玄関 6 女 子 ト イ レ 書庫1 (耐火) 事務室 書庫2 <1階> 吹抜 ( ELV 6 台 ) 1 1 ELV 階段 屋外イベント利用可能エリア (駐車場) 特別会議室 特別会議室 ⑧ 来庁者 男子 トイレ 女子 トイレ 防音性能を持った可動間仕切り壁により、多目的ホール を利用目的に合わせた広さで分割し、落ち着いた環境で 中C A 継T 局V C 編A 集T 室V 機械・電気 非常用電源 ス 階段 ←大型モニター 相談室 1 相談室 2 男 子 ト イ レ 歩 道 [多目的ホール] ② 男子 トイレ 女子 トイレ 小会議室 中C A 継T 局V C 編A 集T 室V 小会議室 [多目的ホール] ⑥ の利用を可能にします。 [図書室] ③ 議会 事務局 備品倉庫 中央ホール、談話コーナー、和室、キッズルーム、そし 議会 事務局 可動間仕切り壁を移動させることにより、一体と 備品倉庫 した利用が可能となります。 て屋外のウッドデッキと隣接する一体的な空間となるよ うに計画し、読書・交流・閲覧・読み聞かせの各スペー 2階来庁者受付 スを利用者へ提供できます。 子供からお年寄りが、お気に入りの場所でゆっくり本を 読んだり、学習して過ごせる居場所を計画しました。 多目的 WC 宿日直室 1 吹抜 として談話コーナーと共に交流の場で各種健康診査、健 診の待合の場として利用出来ます。 待 合 ス ペ 7 国 ・ 村 旗 掲 揚 塔 [中央ホール] ① 会議、講習会、発表会、鑑賞会、学習等の休憩・ロビー 総合 夜間 ↓グリルシャッター 案内 通用口 メイン入口 村 民 憲 章 石 碑 村民を中心としたエリア<1階> を図書室と連携した情報発信の場として計画します。 給湯 中央ホール 8 <1階> 展示、掲示又はモニターによる生活・地域・行政等情報 倉庫 キッズルーム 和室 ELV 書庫2 調理室 ⑥ 検 診 車 機械・電気 非常用電源 事務室 多目的ホール ー 6 多目的 WC 宿日直室 女 子 ト イ レ 談話 コーナー 図書室 ウ ッ ド デ ッ キ 和室 給湯 ① 村 民 憲 章 石 碑 調理室 ⑦ 検 診 車 ジ ② 和室 屋外イベント利用可能エリア(公園) 可動間仕切り壁(防音) [調理室] ⑦ 多目的ホールから直接出入りできます。 料理教室実食や敬老会等へ利用の幅を拡げる事が できます。 屋外階段 屋外階段 議会を中心としたエリア<2階> [サブ入口] ④ 行事等多くの人が、施設を利用する場合は、南側駐車場 (上段)の駐車場を利用します。この場合にもエレベー ターを使い1階に行ける計画としました。 [特別会議室] ⑤ 大型モニターを設置し、傍聴者の方々へ議案をより正確 に伝える事ができるようにします。 小ホールとして利用できます<2階> ④ サブ入口 職員・来庁者 [特別会議室・傍聴席] ⑧ <2階> 凡 例 可動間仕切り壁 (防音) 職員動線 内壁(防音) 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 平時利用している机やイスなどの家具を最寄りの 備品倉庫へ収納することにより、懇談室、学習室、 サロンとして利用することができます。 ④ サブ入口 来庁者 <2階> 凡 例 職員動線 来庁者動線 可動間仕切り壁 (防音) 共用動線 内壁(防音) 共用動線 技術提案説明書 5-2 来庁者動線 № 12 ⑥ 環境・景観に配慮した庁舎 ■ 環境保全1 再生可能な資源(木材)を利用したエネルギーの導入、雨水利用、豊富な太陽光の発電など、 多く取り入れ、ランニングコストの低減を目指します。 [緑化計画・雨水利用] 建物周りの既存樹木は出来るだけ残します。新たに設定する外構範囲についても自然を取り込 んだ植栽計画を行い、木陰や葉の蒸発作用により起こる涼風を敷地内に取り込みます。 [再生可能エネルギー] 石油に代表される化石エネルギーの使用によって、排出されるCO2の増加による地球温暖化は、 [エコマテリアル] 設計時点より環境に配慮した建築材料の選択を行います。再生 地球全体の問題として捉えられています。この問題に真正面から取り込むことが必要な今、再生 木など信州リサイクル製品、旧校舎の解体時に発生するコンク 可能エネルギーの導入は大切な事と考えます。 リートガラを現場内で再生砕石として利用することで、産業廃 棄物の軽減化を図り、環境負荷が少ない建設工事とします。 ・木質バイオマスエネルギー 木曽地方の産業の一つである木を利用したエネルギーの導入は、木曽の特色を全国に発信するこ 再生砕石 とができ、また新たな雇用を生み出すことも可能です。今回計画では木曽地方で木質バイオマス 利用を推進する事を視野に入れてペレットストーブ・チップボイラーを提案します。 ・ペレットストーブ 再生可能な資源(木材)を燃料としたペレットストーブを「中央ホール」「待合コーナー」の他 に小・中規模の部屋、村長室・会議室などの管理諸室に計画します。地球にやさしいクリーンエ ネルギーであり、炎が見える事で来庁者、執務者の精神面にもぬくもりを与えます。 ・チップボイラー 安定熱源の確保を計画していきます。再生可能な木質バイオマスエネルギーと、安定熱源確保の ための石油エネルギーを併用して設置します。大桑の中心的な施設である新庁舎に再生可能なエ ネルギーを使用する事で、村民の皆さんをはじめ多くの方々に大いに影響を与え宣伝し、木質バ イオマスの消費拡大と産業の振興及び雇用の創出を図ります。 木質バイオマス燃料には「ペレット」「チップ」「薪」の3種類があります。燃料の燃焼性の安 定及びランニングコストを比較し「ペレット」又は「チップ」を提案します。 再生木手摺(当社設計) 再生ウッドデッキ(当社設計) [地中熱エネルギー] 再生可能エネルギーとして地中熱の利用は非常に有効な手段で、 ペレット チップ ランニングコストが大幅に縮減できます。 今回は駐車場内に地中熱交換器を検討します。また、補助金申請 を合わせて提案し、イニシャルコストを低くする計画とします。 ペレットストーブ(当社設計) チップボイラー 薪 景観に配慮した庁舎(木材使用) 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 技術提案説明書 6-1 № 13 ⑥ 環境・景観に配慮した庁舎 ■ 環境保全2 ■ 景観育成機能 [太陽光発電パネル+蓄電池システム] [村有林材] 屋根上に太陽光発電パネル(30kw)を設置、併せて蓄電システムを計画します。省エネル 先人が育てた村有林材を最大限に活用し、住民に親しま ギー対策として商用電力の使用量を減らす効果があり、停電時の非常電源としても活用できま れる新庁舎及び外構施設を計画します。建物の本体は耐 す。通常は系統連係型システムとして、太陽光エネルギーと電力会社からの電力を組み合わせ 火性と耐震性を優先させ、大スパンを支える梁に「ヒノ て使用します。災害で停電が発生した場合は、太陽光エネルギーを非常時に使用するパソコン や特定の設備に供給します。夜間の停電時や発電量が使用量に満たない場合に備えるために蓄 キ・カラマツ」の大断面集成材や木造特殊トラス材を採 用します。また、内・外部の仕上材で雨水や水回りの影 電システムを併設します。 響を受けない範囲にヒノキ材を造作材や二次構造部材と して採用し、より多くの地域産材使用を提案します。 木曽五木 造作材については木曽五木の「ヒノキ・アスナロ・コウ ヤマキ・ネズコ・サワラ」の五種類の木材を適所に使い 分け、木材の名称を説明板で表示し、木曽地方の特徴を 表現します。また、村有林盟約先の「スギ」「カラマツ」 も地域産材の使用に取り入れます。 [ヒノキの脂杢・ネズコ網代天井] 現在の村長室にある「脂杢羽目板」「網代天井」を新 庁舎の村長室に移設します。また図書室など他の部屋 防災型太陽光発電システム概略 大桑小学校・太陽光発電パネル(30kw) 蓄電システム設置 にも「ネズコ材網代天井」などを提案します。 大桑小学校(網代天井) [木材加工] 新庁舎に使用する木材の加工技術は最先端の構造の他 に、昔から伝わる地元の加工技術を構造及び造作で多 く取入れ、地元の技術者が数多く利用できる方法です。 脂杢羽目板 網代天井 中学校 太 陽 光 パ ネ ル 大桑保育園(外観) 大桑保育園(ホール) 大桑保育園(木曽五木壁画) 下在郷分館(外観) 下在郷分館(ホール) 歴史民俗資料館(多目的室) 新 村 道 新庁舎 太陽光をあび、自然エネルギーを受ける新庁舎 平成28年度 大桑村庁舎建設設計業務プロポーザル 技術提案書 技術提案説明書 6-2 № 14
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