第7号 平成28年10月11日 地域医療連携室 青森労災病院 理念 「やさしく、あたたかい病院」 8月以降の異動を下記のとおりお知らせいたします。 ◆採 用 ○8月1日付け 泌尿器科医師 福士 謙 ひとこと:弘前大学より赴任しました福士と申します。八戸勤務は ○10月1日付け 外科医師 谷 ◆退 初めてですが、伊藤新部⾧のもと、地域のお役に立てる よう頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。 建吾 ひとこと:10月より赴任した谷 建吾と申します。八戸市民の健康 のため、これから一生懸命頑張ります。ご指導ご鞭撻の ほどよろしくお願い申し上げます。 職 ○9月30日付け 産婦人科部⾧ ○10月3日付け 泌尿器科部⾧ 梅本 実香 →産婦人科は10月より火・木曜日の週2日弘前大学か らの診療応援になります。 柳沢 健 生活習慣病センターからのご報告 当院からのお知らせ その1 院⾧ 玉澤 直樹 青森労災病院の生活習慣病センターでは、設立のテーマとして、「生活習慣病を可視 化する」ことと「治療効果の説明責任」を掲げて、平成28年10月で1周年を迎えました。 平成28年9月末までで173名の患者さんについて登録・データ入力されました。これら の患者さんを中心に今後、生活習慣病が総合的にどのような治療効果をあげられている のかを明らかにして情報提供して参ります。治療効果は、動脈硬化性疾患(冠動脈硬化 症と脳卒中)の絶対リスク(10年後の死亡率)と相対リスク(同じ年齢層でリスクのない 人と比べた相対危険度)を経年的に算定していきます。 今回は、登録患者さんの登録時での治療目標達成率をご報告します。 2016年9月まで 区分 人数 糖尿病あり 97 糖尿病なし ◆治療目標 76 体重 72.4 53.2 治療目標 達成率(%) 高血圧 高コレステロール血症 糖尿病 70.1% 72.2% 61.9% 76.3% 51.4% - 禁煙率 52.7% 62.9% 体重 BMI<25、高血圧 140/90mmHg未満、高コレステロール血症 糖尿病ない人 LDLC<140、糖尿病ある人 LDL-C<120mg/dL、糖尿病 HbA1c <7.0% 糖尿病のある患者さんでは、体重のコントロールが難しいことが分かります。また、 タバコについては、男性の喫煙率は57.7%(糖尿病なしの人で65%、糖尿病ある人で 53.1%)と半数を超えていました。 今後、禁煙外来も活用し、各項目の治療達成度を上げながら、患者さんのリスク軽減 にどのようにつながっていくのかご報告いたします。 当院では今年6月から禁煙外来を行っています。禁煙外来では貼り薬や飲み薬を使用 しながら12週間のプログラムで禁煙外来を行っております。自分自身で禁煙を行うより 楽に禁煙できますので禁煙を考えている方は是非ご利用ください。ご希望の方は、当院 (医事課医事係)また、再来の患者さんは各科の主治医の先生にお申し付けください。 大腸ビデオスコープPCF-PQ260Iの導入について 当院からのお知らせ その2 消化器内科部⾧ 西谷大輔 大腸内視鏡検査におきまして、腹部手術の既往のある方や背の低い亀背の高齢女 性など挿入困難例はしばしば経験します。このたび、当科で大腸ビデオスコープ PCF-PQ260Iを導入いたしましたのでご紹介します。 このスコープの特徴として次の3つが挙げられます。 次頁に続きます→ ①受動湾曲: 湾曲部の後半側にありアングルノブの操作では 曲がらない構造となっています。後ろに続く軟性 部と比べ極めて軟らかいため、軽く腸壁に押し当 てられただけで自然に曲がる機能です。 さらに、湾曲部全体の湾曲半径が、先端から後 端に向けて徐々に大きくなるように設計されてい ることで、腸内の屈曲部における内視鏡のスムー ズな通過をサポートしてくれます。 ②高伝達挿入部: これまで大腸内視鏡の操作では、手 元側の力が途中のループ、たわみにおい て失われ、内視鏡の先端部まで伝わりに くくなることが課題でした。 PCF-PQ260Iは、手元側の力がより先 端部に伝わりやすい構造となっています。 ③細さ: 先端部外径9.2mm、軟性部外径9.2mm という細さです。ちなみにCF-H260Aは13.2mm、 PCF-Q260Aでも11.3mmです。 これまで挿入困難だったケースで実際に使用してみますと、全例とはいきませ んが深部挿入が比較的容易にできることが多く、私たちも有用性を実感していると ころです。患者さんからも『今回は楽でした』、『この位(の痛さや楽さ)なら、 またやってもいいかな』という声が聞かれ、中には『初めて奥まで入りました』と いう方もいます。もちろん万能ではなく、腸が⾧く伸びやすい方には、高度可変機 能がないために、向かないかもしれません。また当科には1本しかありませんので 全ての方に使用はできず、症例を選んで使用しています。もし、症例がありました らご紹介いただけましたら幸甚です。 当院からのお知らせ その3 保険調剤薬局からの疑義照会に対する 病院薬剤師がおこなう医師業務負担軽減への取り組み 薬剤部⾧ 中村 一成 近年、厚生労働省医政局通知に基づき、「プロトコルに基づく薬物治療管理 (Protocol Based Pharmacotherapy Management以下、PBPM)」が推奨され、 医師の業務負担を軽減し、薬剤師が積極的に薬学的介入をすることが望まれていま す。 当院ではオーダリング稼働に伴い、保険調剤薬局からの疑義照会について薬剤部 が窓口になり、疑義照会内容を要約し診療科へ連絡、診療科からの回答を薬剤部で 保険調剤薬局に伝達し、同時に処方修正を行ってきました。しかしながら疑義照会 の中には一包化調剤の指示や粉砕指示、外用薬の規格変更など薬剤部で判断できる 内容も多くありました。そこで、PBPMの一環として、2015年4月より医師と事前 に協議し、医師、看護師の業務軽減や薬剤部及び保険調剤薬局の業務効率向上、患 者の待ち時間の短縮等を目的に、保険調剤薬局からの疑義照会について薬剤師が医 師に変わって直接回答が出来る運用を開始しました。 薬剤師が直接回答可能な疑義照会は下記の通りです。 ①一包化調剤への変更(患者希望やアドヒアランス等の理由による) ②残薬調整に伴う処方日数の変更 ③別規格への変更 (例:10mg ④同一成分の銘柄変更 2錠 → 20mg 1錠など) ⑤外用薬の規格変更 (例:インドメタシンパップ70mg(7枚入り)×5袋 →インドメタシンパップ70mg(5枚入り)×7袋など ⑥半錠・粉砕・混合(患者希望やアドヒアランス等の理由による) ⑦1回/週に服用する薬剤等の処方日数変更。 (例:他剤の処方日数が35日分で週1回投与の薬剤も35日分で処方 された場合、週1回投与薬剤を35日分→5日分に変更) 上記運用を実施し、疑義照会全体の約30%を薬剤師が直接回答しており、 医師、看護師の業務軽減、患者の待ち時間短縮等に貢献できたと思っています。 当院からのお知らせ その4 青森労災病院における放射線治療 中央放射線部⾧ 八重樫 勝弘 放射線治療は、がん治療の3本柱のひとつとして広く用いられ、放射線治療 を受けるがん患者様は欧米では60%でありますが、日本では25%に留まって おります。治療後も臓器の機能・形態が維持されることが多い為、患者さん の身体への負担も少なくすることが可能な放射線治療は大いに期待されてい ます。 当院でもがんの集学的治療を推進 しており、平成27年9月より放射線 治療装置を更新しております。この 機器は照射前に鮮明で被曝の少ない 位置確認や透視画像を瞬時に得るこ とが出来、三次元的に正確な位置合 CBCTによるマッチング わせが可能な画像誘導放射線治療(IGRT)による高精度放射線治療が可能です。 治療期間は肺がんや頭頸部がん、前立腺がん、食道がん、悪性リンパ腫等根 治的照射では30~35回(6~7週間)程度、定位照射で5回(1週間)程度です。手術 後の照射では25回(5週間)程度です。痛みを有する骨転移の場合、10回(2週間) 程度で約80%程度に症状を軽減する効果が認められます。 切らずに治すがん治療のお手伝いをします。治療等必要な患者様がおられ ましたなら、是非ご紹介頂ければ幸いです。 青森労災病院 FAX・電話による診療予約のご案内 当院では、紹介患者さんの待ち時間短縮を目的に、FAX・電話による診療予約を実施しております。 ◎専用FAXによる予約方法 予約受付時間:午前8:30~午後9:15(ただし、状況によって対応します。) 予約FAX番号:0178-33-1690 (地域医療連携室直通) 予約申込書:当院ホームページ〉〉各部門のご紹介〉〉地域医療連携室のページから ダウンロード可能です。 郵送またはFAXでもお送りしますので、ご希望の際はご連絡ください。 ※予約の申込につきましては、診療日前日までとなっております。 当日の予約は出来ませんのでご了承ください。 利用手順 連携医療機関 患者 予約申込書の表面を記入後 0178−33−1690にFAX 青森労災病院 医療連携室 予約申込書受取 予約確認 希望日時に空きがない場合は調整 予約申込書の裏面に 予約日時、患者氏名を記入し、患者様へ ◎電話による予約方法 予約受付時間:平日午前8:30~午後5:00 予約電話番号:0178-33-1551 内線2515 利用手順 連携医療機関 患者 紹介状をお持ちの方はご本人 あるいは家族の方が医療連携 室に電話する。 「紹介患者の予約希望」である 旨を伝える。 青森労災病院 医療連携室 医療連携室では、紹介患者 の予約希望である旨を確認 し、 ・受診科、希望日時 ・紹介患者さんのお名前(読 み方のみ)、生年月日、患者 さんのご自宅の電話番号を 聴取する。 希望日時を確認し、予約に空きがない場 合は、都合の良い日時で調整する。 連携医療機関は、診療 情報提供書を患者さん が受診日に持参できるよ うに作成する。 診療情報提供書を登録医 から受け取る。 予約当日の予約時間の20分前までに、医事課受付 『③ 初めての方』のカウンターに来院してもらう。 ・紹介状、保険証、当院の診察券(診察券をお持ちの 方)、お薬手帳(お薬情報)を持参していただく。 ※FAX予約では、事前にカルテ作成を行いますが、電話予約の場合、当日のカルテ作成となりますので 若干お時間を頂きます。
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