(平成28年8月)に関するQ&A (PDF : 174KB)

入札・契約制度の改正等に係る説明会に関するQ&A
○総合評価方式における評価項目の追加(標準見積書の活用)
質 問 及 び 回 答
受付日
「第2-1、2-2、2-3号様式については、平成28年10月1日以降入札公告を行う工事に適用する」
質問 とありますが、古い様式で申請してしまった場合はどのような取り扱いとなりますか
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旧様式で提出し、「標準見積書の活用」という評価項目が確認できなかった場合は、「標準見積書の活
回答 用」という評価項目は「0点=活用しない」と判断し、その他の項目は通常通り評価することとなります。
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公告及び工事内容から技術提案資料提出時点では「下請契約が無い」として提出し、当該工事を落札
質問 契約した後、下請への一部発注等が発生した場合の当該評価項目の取り扱いはどのようになるので
しょうか。
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技術評価点の審査において、「下請契約が無い」として加点評価を受けたものは、「標準見積書を全て
の下請契約で活用する」と同等の評価となりますので、契約後、下請への発注が発生した場合は、施工
回答 体制台帳の作成とともに標準見積書を提出していただくこととなります。 なお、この提出等がない場合
は、技術提案資料の履行が確認できないとし、工事成績評定点を減点することとなります。
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見積書の内訳の表示事項について
①NET金額による表示は有効か。(見積金額-値引き額=NET(最終提示)金額)
質問 ②労務費などの区分分けの表示が困難であっても、法定福利費の金額表示が必要か。
③見積書と契約書類に表示される支払条件が異なる場合の見積書は有効か。
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①説明会資料にも記載しておりますが、提出する見積書は、元請と下請とが合意した下請契約額に
対応したものとしてください。また、履行確認時には、下請契約額と見積書(最終提示)の総額とが
合致していることを確認します。
なお、下請負人の見積書に法定福利費が明示されているにもかかわらず、元請負人(直近上位
請負人)がこれを尊重せず、法定福利費を一方的に削減したり、労務費そのものや請負金額を
構成する他の費用で減額調整を行うなど実質的に法定福利費を賄うことができない金額で建設
工事の請負契約を締結し、その結果「通常必要と認められる原価」に満たない金額となる場合
には、建設業法第19条の3の不当に低い請負代金の禁止に違反する恐れがあるので、これを
回答 厳に慎むこと。
②見積時に労務費の算定が困難な場合は、労務費を労災保険の労務費率に請負金額を乗じて得た
額とする方法もありますので参考にしてください。
参考資料:「請負による建設の事業」における労務費率を用いた労災保険料の算定について
出典:厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/roudouhokenpoint
③建設業法の趣旨からすれば、基本的には見積書と契約書の支払条件が異なることはないもの
と考えますが、契約に際し、元請と下請とが合意した上で見積とは異なる支払条件となった場合
にあっては、この限りでないものと考えます。
なお、この場合、支払条件が異なる理由について、聞き取り確認を行う場合があります。
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見積書の提示方法とその有効性について
質問 ①押印がないもの、FAX・電子メールによって提示されたものは有効か。
②手書き、または手書きにより削除・加筆された見積書は有効か。
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①見積書は、下請契約の締結に際し、契約の具体的内容を決定づける重要な根拠書類になるもの
であり、また、後々のトラブル防止等のためにも署名又は記名押印されたものが提示されるべき
(FAX等により提示される場合にあっても同様)と考えます。
②手書きによって作成されたものであっても無効にはなりませんが、削除・加筆はその内容によって
見積自体の信頼(信憑)性に疑念を生じさせてしまう恐れもありますので、改めて提示することが
望ましいものと考えます。
回答
なお、下請負人の見積書に法定福利費が明示されているにもかかわらず、元請負人(直近上位
請負人)がこれを尊重せず、法定福利費を一方的に削減したり、労務費そのものや請負金額を
構成する他の費用で減額調整を行うなど実質的に法定福利費を賄うことができない金額で建設
工事の請負契約を締結し、その結果「通常必要と認められる原価」に満たない金額となる場合
には、建設業法第19条の3の不当に低い請負代金の禁止に違反する恐れがあるので、これを
厳に慎むこと。
今回評価項目に追加される「標準見積書の活用」については、2次下請以降を含んだ全ての下請契約
が対象となっております。
質問 2次下請以降について、建設業許可業者で社会保険未加入業者を使用した場合の標準見積書の提出
の有無と評価の加点の取扱いについて教えてほしい。
2次以降の下請業者に、建設業許可業者で社会保険未加入業者を使用した場合においても、県とし
ては、社会保険等加入促進に向けて取り組む必要があり、加入の原資となる法定福利費を確保する
ことを目的にしていることから、標準見積書を提出していただく必要があります。
回答 この場合、内訳明示する法定福利費には、適切な額の計上が必要です。
また、総合評価において加点評価され、標準見積書の提出がない場合は、技術提案資料の履行が
確認できないとし、工事成績評定点を減点することとなります。
なお、参考資料として、加点評価を確認する『標準見積書の提出範囲』を添付しています。
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H28.8.17
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入札・契約制度の改正等に係る説明会に関するQ&A
法定福利費の計算根拠について
・重層する下請契約があり、保険加入業者と適用除外業者があるときについて、業者ごとに実際生ずる
質問 保険料額を見積に計上してよろしいか
(上位下請:管理業務に重きを置いた保険加入業者 + 下位下請:適用除外の一人親方)
・また、この場合、説明会の資料を基に計算した法定福利費の額と比較すると低くなるがよろしいか
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1次下請業者が2次下請業者に工事を発注する予定がある場合には、1次下請業者は2次下請業者の法
定福利費を含めて見積書を作成してください。
ただし、1次下請業者が見積書を作成する段階では2次下請業者に工事を発注するか決まっていない場 H28.8.26
合が多いため、そのような場合には、1次下請業者は自社が全て施工した場合に係る法定福利費を計
算し、内訳明示し、その後、2次下請業者への工事発注が決まった段階で、2次下請業者は必要な法定
回答 福利費を見積書に内訳明示することとなります。
また、質問のとおり、下位下請に社会保険等への加入義務のない一人親方がいれば、健康保険や厚生
年金保険が適用対象外となりますので、説明会の資料を基に計算した法定福利費の額より低くなりま
す。
なお、一人親方については、労働性によって社会保険加入が必要となる場合がありますので、社会保険
労務士会等に確認をしてください。(山口県社会保険労務士会が相談窓口を設置しています。)
法定福利費は、説明会資料のように労務費に率を掛けて算出しなければならないのでしょうか。
実態は工事費に一定の率を掛けて算出するケースが多いと思いますが、この算出方法でも標準見積書
質問 として認められますか。
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説明会資料に記載した算出方法は、一般的な算出方法であり、自社の施工実績から工事費に対する平 H28.8.29
均的な法定福利費の割合を算出している場合は、工事費にその率を掛けて算出しても問題ありません。
この場合は、見積書に法定福利費及びその率を明示してください。
回答
○社会保険未加入対策
質 問 及 び 回 答
受付日
下請負人が再下請負人と下請契約等について、再下請負人の報告(社会保険未加入等)を怠った時の
質問 元請業者への責任(ペナルティ)は有るのか。
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元請業者は、全ての下請業者が建設業法、建築基準法、労働基準法、労働安全衛生法などの法令に
違反しないよう指導を行うことが望ましいとされています。
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とりわけ社会保険については、加入を徹底することにより、技能労働者の雇用環境の改善や不良不適
格業者の排除に取り組むことが求められており、元請業者においても全ての下請企業に対する指導等
回答 の取組を講じる必要があります。
質問のケースでは、元請業者へのペナルティはありませんが、再下請業者に保険料の領収済通知書等
のコピーを提出させたり、新規入場者の受入の時に作業員名簿等を活用し、社会保険加入を確認する
ようにしてください。
誤った解釈により、保険「未加入」の業者が「適用除外」と通知した場合の元請業者への責任(ペナル
質問 ティ)はあるのか。
社会保険等未加入建設業者である一次下請負人から理由書面が提出され、未加入建設業者と一次下
請契約を締結しなければ工事の施工が困難となる等の特別な事情が存在すると発注者が認めた場合
を除き、ペナルティの対象となりますので、元請負人にあっては、一次下請の相手先選定にあたっては、 H28.8.17
回答 社会保険等の加入状況を十分に確認してください。 また、適用除外は、労働者び就業形態等によって
適用除外とならない場合もあることから、元請負人にあっては、年金事務所等に適用除外となる要件を
確認した上で判断してください。
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入札・契約制度の改正等に係る説明会に関するQ&A
○その他
質 問 及 び 回 答
受付日
今回の調査基準価格の算定方式改正にあたっては、改正「品確法」に沿った改正のようですが、今後、
「品確法」に沿った改正はどのような事を予定されているのか。また、それは、何時までに実施されるつも
質問 りですか。
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公共事業の執行につきましては、何よりも公平性あるいは競争性の向上、工事の適正な施工と品質の
確保、さらには、地域産業の育成との観点から入札制度の不断の見直しが重要だと考えております。
回答 このため、県としましては、入札契約手続きにおきましても、今後一層の改善を図るため公共工事の適
正な執行に努めていくこととしております。
なお、現段階での次期改正に係る具体的な内容や実施時期は未定です。
※質問及び回答は入札・契約制度の改正等に係る説明会に関する項目を対象としています。
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