皆さまから寄せられた荷物の中や、お電話、メールで古着回収に関するご質問や、メッセージをいただくことがあり ます。メッセージと、たたまれた衣類を見ると、この活動は出した方お一人お一人の気持ちで支えられていると改めて 感じることができます。 Q 和服はどのように活用されますか? A 国内(お店やイベント、フリーマーケット)でリユース 販売しています。 みなさまから寄せられた和服類は、年に数回定期的に 開催している着物市や JFSA の古着ショップ(kapre は常 設、現在千葉ショップはセール期間のみ)、フリーマーケッ トなどで販売しています。 和服類同様、古着などの一部は国内でリユース販売して います。そこで得た利益は JFSA の活動費(倉庫の家 賃や人件費等)になります。 JFSA の年間予算の約 9 割 はこうした販売事業で賄われ ています。 千葉ショップのセール夏は浴衣を販売しています Q 段ボール箱での回収が不可なのはなぜですか? ビニールの袋だと、衣類のしわや寄れが心配です。 A 段ボール箱での回収をお断りしているのは、送られ た荷物を保管するスペースを確保するためです。 JFSAが古着や毛布の回収を始めたころ、段ボール箱 で回収をしていました。それらは倉庫に積んで保管してい たのですが、すぐに段ボール箱でスペースがいっぱいに なってしまいました。また、箱の形も様々なので積んでいく うちに荷物が崩れてしまい危険でした。そのため、現在の ようなビニール袋での送付をお願いしています。ビニール 袋や紙袋、シーツで包むという以外にも、大きめのスポー ツバッグやスーツケースに直接古着などを詰めて送ってこ られる方もいらっしゃいます。このような送付方法につい ては、各宅配業者に了解を得ています。 届いた荷物は、1点1点確認をしながら選別をし、国内 販売用とパキスタン輸出用 に分けます。国内販売用 の衣類などは平たく置い て保管しています。パキス タン輸出用のものは、プレ ス機で「圧縮梱包」(1個 50kg)をしています。 国内販売用とパキスタン輸出用に選別したズボン類 Q 文房具を集めてください。 A 文房具を集めてほしいというお声はいただきます が、回収していません。 ●JFSAとAKBGは事業を通してアル・カイールアカデミ ーの運営を支えています JFSA と AKBG は支援をする(何かをしてあげる)側・受ける (何かをしてもらう)側という関係ではありません。皆さんのご 家庭から寄せられた古着や毛布などを活用し、AKBG と協力し ながらアル・カイールアカデミーの運営を支える事業(選別・日 本とパキスタンでのリユース販売)を続けています。パキスタ ンの販売で得た利益で文房具なども購入しています。 JFSA は回収した古着や毛布を 1 点 1 点選別し、パキスタン に輸出しています。そして1kgあたり 20 ルピー(約 20 円)で AKBG に販売しています。これは、日本からパキスタンに輸出 されている古着の価格に比べるとずっと低い価格です。20 ル ピーで AKBG に販売できる理由は、皆さまから送られた古着 の約 2 割を国内でリユース販売しているからです。それらを AKBG がパキスタン国内の卸業者に販売しています。経費(古 着代金や海上運賃、税金など)を差し引いた利益が、学校の 運営費になります。 AKBG がコンテナ 1 本 (約 24 トン)で得られる利 益は約 150 万ルピー(日 本の価値に換算すると約 1050 万円)です。アル・カ イールアカデミーで働く先 生約 120 名のお給料や文 房具の購入費用になっています。 アル・カイールアカデミーで勉強する子どもたち Q 下着が中古も可なのに、パジャマが中古不可なのは 何故ですか? A 中古の下着はパキスタンで需要があるため販売でき ますが、パジャマは着ない(需要が無い)ので集めていま せん。(新品のパジャマは国内で販売しています) 寝る時は何を着ているのか、ムザヒル校長に聞いてみまし た。「寝る時は古くなったカミーズシャルワール(民族服)を着 ています。古くなったカミーズシャルワールは生地も柔らかくな っていて寝やすいです。ハーフパンツをはく若者もいます。」
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