資料2 追加性評価に含めるべき費目の補足に関する 制度文書の改定について 1 追加性評価に含めるべき費目の補足 1.1 改定の背景 過去開催された認証委員会において、コージェネレーションシステムを導入するプロジ ェクトの追加性評価における FIT 売電収入の扱いについて、委員よりご指摘を頂戴した。 実施規程(プロジェクト実施者向け)における追加性評価の考え方には、FIT の売 電収入等の収入項目が記載されていないが、当該プロジェクトの中身を踏まえると 売電収入を追加性評価に含めるべきであるとの意見。 実際には、当該プロジェクトにおいて FIT 売電収入は追加性評価に含まれており、 また、これまでの他のプロジェクトにおいても売電収入等の収入項目を含めて追加 性評価が行われてきた。 本件の委員からのご指摘は、制度文書における情報不足に起因すると考えられる。 1.2 改定案 ランニングコストに含める範囲の例に、収入に関する注意事項を追記する。 制度文書の具体的な改訂箇所は、以下の通り。 【実施規程(プロジェクト実施者向け) 】※赤字下線が改訂(追加)箇所 2.2.4 追加性を有すること (前略) ランニングコストに含める範囲の例 費目 具体例 燃料費 ・燃料費 運転保守費 ・専属オペレーターの人件費 ・メンテナンス費用(対象設備に対するメンテナンス契約費用等) ・設備を設置した土地の賃料 その他 ・消耗品(白熱電球の交換費用等) ・原料費(BDF 製造に用いる廃油調達コスト等) ※プロジェクトの実施に伴い外部へ供給する電力、熱等による収入は、プロジェクト実施後の ランニングコストから控除すること。 なお、投資回収年数の計算式は以下の通り。 設備投資費用 補助金額 年間のランニングコスト削減額 設備投資費用 補助金額 3 PJ実施前の(支出 収入) PJ実施後の(支出 収入) 投資回収年数 プロジェクト実施後における電力、熱等の外部供給に伴う収入を追加性評価に計上する 場合、上式における「年間のランニングコスト削減額」が増えるため、投資回収年数は 小さくなる。すなわち、投資回収年数を保守的に(厳しめに)算定することとなる。 これまでの運用でも収入を考慮して追加性を評価していたため、保守的な(厳しめな) 算定を行ってもなお、投資回収年数が 3 年を超えるプロジェクトについてJ-クレジッ ト制度への登録が承認されている。 以上
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