Hitachi Social Innovation

10
2016
OCTOBER
特集 1
Hitachi
Social Innovation
特集 2
IoTプラットフォーム
Case Study
カブドットコム証券
Hitachi AI Technology/H
はいたっく 2016 年 10 月号
本印刷物は、Adobe 社 Acrobat により作成した PDFです。
All Rights Reserved,Copyright ©2016,Hitachi,Ltd.
Frontier Report
はいたっく創刊50周年
No.18
2016 October
10
CONTENTS
日立製作所 中央研究所の森
中央研究所は2010年10月に、財団法人都
市緑化基金が主催する
「生物多様性保全につな
特集1:Hitachi Social Innovation
2 Hitachi Social Innovation Forum 2016のお知らせ
Information
特集2:IoTプラットフォーム
5 多岐にわたる経営課題の解決策を
CEOインタビュー
IoTプラットフォームで協創したい
7 デジタルソリューションを迅速に開発する
Solution
IoTプラットフォーム
「Lumada」
がる企業のみどり100選」
に選定されました。
この場所は奈良時代に聖武天皇が建立した
国分寺の一つ、
武蔵国分寺の旧地にあたります。
武蔵国分寺は、奈良東大寺にも匹敵する大きな
寺院だったといわれ、
その遺跡は研究所の西南
約1kmに今も残っています。研究所構内からも、
往時の住居跡、
さらには先土器・縄文・弥生時代
の遺跡が発掘され、
この地が古代から、文化の中
心だったことを裏づけています。
ここに研究所を創設する際、
日立創業者 小平
浪平の
「よい立木は切らずによけて建てよ」
という
意志を受け、構内の樹木は極力守られました。
そ
の精神は現在も継承され、武蔵野の面影をとどめ
た美しい研究環境が保持・整備されています。敷
けやき
地内には欅やヒマラヤ杉の大木など約120種
9
フロンティアレポート 番外編
はいたっく創刊50周年
27,000本の樹木が茂っていますが、中には化石
期の植物といわれるメタセコイアなどの珍しい植
物も見ることができます。 11 Case Study
約3,500銘柄の最適な
“貸出”
レートを瞬時に算出
トレーダーと人工知能の二人三脚で事業の拡大に挑む
カブドットコム証券株式会社
13 Solution
調達系から販売系までの需給調整業務を支援する
「TWX-21 需給調整支援サービス」
「TWX-21 グローバルPSI見える化サービス」
ト紹介
15 ビジネスユニッ
公共ビジネスユニット/水ビジネスユニット
17 Topics
東京大学、
京都大学、
北海道大学と共同ラボを開設
18 ニュースリリースダイジェスト/Information
発
行
発 行/
日 2016年10月1日 通巻593号
株式会社 日立製作所
はいたっく誌情報提供サイト
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「はいたっく誌情報提供サイト」
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お問い合わせ ICT事業統括本部 コーポレートコミュニケーション本部
TEL(03)
5471-8900
(ダイヤルイン)
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号
日立大森第二別館
印
刷 株式会社 日立ドキュメントソリューションズ
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タブレット端末、
スマートフォンの方はこちらから
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制 作 ス タ ッ フ 編集長:稲見 浩 編集:広報部、竹内 文典子 デザイン:井澤 秀幸、岡村 尚之
ライター:白井 和夫、山田 一郎 カメラマン:千名原 敏男、井澤 広幸 校閲:萩原 明子
1
はいたっく 2016.10
All Rights Reserved,Copyright ©2016,Hitachi,Ltd.
本誌は環境に配慮し、植物油インキを使用しています。
Hitachi
Social Innovation
Information
今回のHitachi Social Innovation Forumは「協創で、IoT時代をリードする−ビジネスと社会の明日について、ともに展望する
2日間−」をテーマに開催いたします。お客さまとの協創を生み出すIoTプラットフォーム「Lumada」を中心に、進化を続ける社会イ
ノベーションについて、講演やセミナー、展示によりご紹介します。
講演やビジネスセッションでは、グローバルに活躍するさまざまな分野の第一人者、有識者、経営トップの方にご登壇いただき、
日立グループとの協創によるビジネスの革新や新たな可能性を見いだすためのプログラムをご用意しました。
ご多用のこととは存じますが、ぜひご来場賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
デジタル技術と協創で
加速する社会イノベーション
2016年秋、
世界の構造転換と日本の進路
ICTが拓く社会イノベーション
の実現
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2
Information
不確実性を富に変える
逆転の発想
∼イノベーションの進め方∼
3
未来の働き方と組織
∼長寿社会に向けて∼
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人間型ロボットと未来社会
SOCIAL
INNOVATION FORUM
Hitachi
Social Innovation
●プログラムおよび登壇者は変更となる可能性がございます。最新の詳細情報につきましてはオフィシャルサイト
(http://hsiftokyo.hitachi)
をご覧ください。
●当日の進行状況により、開始時間が変更となる場合がございます。 ●記載の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
お問い合わせ先
(株)日立製作所 Hitachi Social Innovation Forum 2016 事務局
TEL:03-4232-5500(10:00-12:00、13:00-17:00 土・日・祝日を除く)
E-Mail:[email protected]
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4
CEOインタビュー
特集
IoTプラットフォーム
多岐にわたる経営課題の解決策を
IoTプラットフォームで協創したい
さまざまな事業分野でIoTやデジタル技術を活用したソリューションニーズが拡大しています。そこで日立は、お客さま
の経営課題を解決し、社会イノベーションにも貢献する付加価値の高いデジタルソリューションを迅速に開発するIoT
プラットフォームの提供を開始しました。そのねらいと具体的な取り組みについて、サービス&プラットフォームビジネス
ユニット CEOの小島 啓二に話を聞きました。
− I o T やビッグ デ ータ 利 活 用と
−日立がお客さまに提供できる価値
−お客さまとの協創で、Lumadaは
いったデジタル技術の進展で、企業
とは何でしょう。
どのような役割を果たすのですか。
「日立はこれまでプラントや交通系イン
「課題解決に役立つIoTソリューショ
どのような観点で経営課題の解決や
フラなどの設備機器を制御するOTに加え、
ン、新たな価値を生み出す先進的な業
成長戦略に取り組んでいけばいいの
各種センサーを活用した予兆保守、製造
務サービスなどを、
より早く効率的に作る
でしょうか。
プロセスの最適化など、
産業分野における
ための手段となります。お客さまが保有
IoT活用にも先進的に取り組んできました。
する現場系や情報系のデータ、人の動
「デジタル技術を活用して新しいアイデ
アナリティクスやデータ利活用などのIT
きなどから得られるヒューマン系のデータ
アを積極的に実践し、効果的な解決策や
分野でも長年の実績があり、
OTとIT双方
などをアナリティクスやAI( 人工知能)
な
新たな経営価値をスピーディーに生み出
の技術とノウハウを持つことが他社には
どの機能を使って新たな価値に変換し
していくことが必要です。
そのためには現
ない大きな強みとなっています。現在は
ていくのがデジタルソリューションの創成
場に蓄積された膨大なデータを収集・分
さまざまな業種・業界を連携したクロスイン
プロセスとなります。そのプロセスのうち
析するITの技術、
その結果をフィードバッ
ダストリーが進んでいますが、異業種の
最もコアになる部分をソリューションコア
クして現場を動かすOT※の技術が必要
アイデアを組み合わせることで独創的な
と呼んでいます。
ソリューションコアは、
こ
となります。
また、
それらをデジタルでつな
ソリューションに結びつくケースが少なくあ
れまで日立がさまざまなSIで生み出して
いで活用し、使いこなすことが今後のビ
ここでも日立は産業、
エネルギー、
りません。
きたOTとITのユースケースを汎用的に
ジネスの成否を握る重要な鍵にもなって
金融、交通、ヘルスケアといった幅広い
使えるようテンプレート
(ひな型)化したも
いくでしょう。特に制御系の技術である
事業を展開しており、
それぞれグループ内
のです。
ソリューションコアを使えばIoT
OTはIoTに不可欠なものですし、IoTや
やお客さま向けのSIで成功を収めたユース
活用モデルをゼロから検証・作成する必
デジタル技術の活用ではお客さまのビジ
ケース(事例)
を保有しています。
この
要がなくなり、開発スピードが加速しま
ネスへの深い知見も必要となります。
そこ
強みと蓄積されたノウハウを、お客さまに
す。
フロントビジネスユニットが、お客さま
で私たちは日立ならではの価値を提供
役立つデジタルソリューションとして提供
の課題や今後実現したいビジネスなどを
し、
お客さまと一緒にさまざまな経営課題
できるのが、
日立ならではの価値となります。
伺う際、
お客さまにLumadaでいくつかイ
を解決していくIoT時代のイノベーション
そのデジタルソリューションを、お客さまと
メージに近いユースケースをご覧いただ
パートナーになりたいと考えています」
協創する場として新たに開発したのが
き、
どんなソリューションコアが生かせる
経営や 社 会 生 活を取り巻く環 境が
大きく変化しています。今後、企業は
はんよう
ルマーダ
※ Operation Technology
5
IoTプラットフォーム
『Lumada』
です」
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か、
そこで自社のデータをどう活用し、価
IoTプラットフォーム
値を生み出していくかなどを検証しなが
Hitachi AI Technology/Hも、協創に
ら、新たなデジタルソリューションを作って
よるユースケースが60件近くあります。
いく。そうした協創のプラットフォームが
最先端クラスの事例をこれほど多く保有
Lumadaなのです」
している企 業は世 界 的にもあまりない
はずです。Lumadaには、世界中から
集まった新たなユースケースが日々蓄積
−ユースケースやソリューションコア
されており、それをひな型にしたソリュー
の質と量が、
お客さまのイノベーション
ションコアを適 用 することで、より早く
に貢献できるポイントになるということ
効率的に、
お客さまのビジネスをスケール
ですね。
させることができるのです」
「はい。
日立はアナリティクスベンダー
として世界的に有名なPentahoという
グループ企業を持っています。Pentaho
−グローバルで戦う日本企業には欧
執行役専務
米のユースケースも参考になりますね。
サービス&プラットフォーム
にはすでに、お客さまが新たな価 値を
ビジネスユニット CEO
生み出した100以上のユースケースが
「 欧 米 の先 進 的なユースケースや
あります 。日立 が 開 発した 人 工 知 能
課題解決に役立つ知見をグローバルに
小島 啓二
横 展 開 するため 、新たに作ったのが
Hitachi Insight Groupです。米国に
お客さまやパートナーのシステムとつないで
ソリューションを迅速に協創
本拠地を置くこの組織は、Lumadaを基
盤としたIoT関連ソリューションやサービ
お客さま
協創
協創
お客さまの
課題分析
・アナリティクス
スの研 究 開 発と市 場 開 拓を担います
サービス
プロトタイピング
と価値検証
仮説構築
・人工知能
・NEXPERIENCE*1
お客さまに
提供、運用
・お客さまに
ソリューション提供
・シミュレーション
・パートナー技術の統合
が、
日本の優れたユースケースを世界
に発信し、
お客さまが新たなビジネスチャ
ンスを開拓できる場としても機能させて
いきたいですね。私たちは今、お客さま
I
oTプラットフォーム「Lumada」
お客さまの
OTシステム
の課題をいち早く解決する
“ソリューショ
ソリューションコア
(ソリューションのひな型)
お客さまの
ITシステム
アジャイル開発基盤
マシンデータ
データ共有・分析
人工知能
す 。そ の 成 功 事 例 を 積 み 重 ね てソ
各種シミュレーター
ビジネスデータ
ヒューマンデータ
ンファースト”の実践に力を入れていま
リューションコアを充実させ、
それが次の
お客さまの課題解決をさらに早く高品質
データレイク
にしていくというスパイラル−日立はこの
OSS*2
コミュニティ
パートナーの
I
oTプラットフォーム
*1 日立が構築したサービス事業協創方法論 *2 Open Source Software
OT/I
T
パートナー
アプローチでお客さまとの協創を加速さ
せ、社会イノベーションのエコシステムを
作りあげていきたいと思います」
IoTプラットフォーム「Lumada」の特長
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 サービス&プラットフォームビジネスユニット
http://www.hitachi.co.jp/lumada/inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/lumada/
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6
Solution
デジタルソリューションを迅速に開発する
IoTプラットフォーム「Lumada」
ルマーダ
「Lumada」は、
日立が長年蓄積してきた信頼性の高いOT ※とITを融合したIoTプラットフォームです。
オープンで
はんよう
汎用性の高いシステムで構成されているため、他のプラットフォームやシステムと容易に連携することができ、幅広い
業種や利用目的に対応します。
日立のフロントビジネスユニットとお客さまとの協創においてLumadaを活用すれば、
さまざまな経営課題を解決するデジタルソリューションの迅速な開発と、新たな価値創出が可能となります。
※ Operation Technology
多様なデータから知見を
照らし出す
「Lumada」
社会イノベーションのコア
お客さまがデジタル技術によるイノベーションを早く容易に手に入れる手段
デジタルソリューション開発の起点と
Lumadaの特長
なるのは、お客さま企 業に蓄 積された
お客さま
お客さま
お客さま
お客さま
1 オープン
多様なデータです。IoTで得られるマシン
(Open)
データやヒューマンデータ、ITシステム
オープンアーキテクチャーで
パートナーと連携
から得られるビジネスデータなど、お客
パートナー/日立
さまの膨大なデータ
(data)に光を当て
2 適用性
(illuminate)、隠れた関係性を解明
IoTプラットフォーム「Lumada」
(Adaptable)
することで、お客さまのビジネスに役立
お客さまの資産と容易に接続
段階的拡張が可能
(共生自律分散)
つ知見を得ることができます。その思い
を込 めて、日立 は 新 たなI o Tプラット
産業・流通
水
(Verified and Secure)
金融・公共
ヘルスケア
基本機能群
人工知能
アナリティクス
社会イノベーションでの
経験に基づく信頼できる技術
“illuminate( 照らす・輝かせる)”
+
アーバン
テクノロジー
IT、OT、IoT
業界標準/OSS
3 高信頼
フォームを
「Lumada」
と命名しました。
ソリューション
機能
ソリューション機能群
電力
エネルギー
パートナーの
プラットフォーム
“data(データ)”
=Lumada
Hitachi AI
Technology/H
共生自律
分散
セキュリティ
I
T、 OT、 I
oT
Industrie 4.0
Industrial
Internet
中国製造
2025
ほか
図1 IoTプラットフォーム「Lumada」の概要
Lumadaは、お客さまの現場システム
なる部分をソリューションコアとして抽出
や他社のIoTプラットフォームをフレキシ
し、ひな 型として 蓄 積 することで 、ソ
ブルにつなぐことができます。そこで集
リューション構築を迅速にしお客さまの
められたデータをもとに、課題分析、仮
新たな課題をより早く解決することに役
説構築、プロトタイピングと価値検証を
立っています。言わば、お客さまがデジ
Lumadaはオープンで柔軟性の高い
繰り返しながら、データから新たな価値
タル技術によるイノベーションをスピー
構造で設計されています。
このため自律
を生み出すI o Tソリューションを迅 速
ディーかつ容易に手に入れる手段とな
した個々のプラットフォームをつなぎ、
業種・
に協創していきます。
るのがLumadaなのです。
業界を超えてパートナーの技術を容易に
Lumadaはお客さまが持つさまざま
補完することで、お客さまの経営課題を
なデータをつなぎ、分析することでお客
さまの 経 営 課 題を解 決します 。また 、
これまでの日立の事業実績やお客さま
との協創で培われたソリューションの知
見・ノウハウから、経営課題解決の肝と
7
■オープン(Open)
(OT)や業務システム
(IT)、パートナー
三つの特長をもつLumada
L u m a d a は「オープン」
「適用性」
「高信頼」
という三 つの特 長を備えて
います。
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業種・業界を超えたオープン連携に
よる価値創出
解決するソリューションを提供することが
できます。
日立はLumadaをベースに社会
イノベーションのエコシステムを構築する
ことで、政府が提唱している超スマート社
会「Society 5.0」
の実現にも寄与します。
IoTプラットフォーム
バックし、
ビジネスの現場を改善する制
たソリューションコアの適用と、実 績あ
御系は、鉄道・電力・エネルギーなどの
るテクノロジー、O T・I Tに関する日立
分野で実績のあるリアルタイム制御、セ
の知見やパートナーシステムとのオープ
キュリティ、
ロボティクスなどで構成され
ンな連携により、お客さまのイノベーショ
Lumadaは、
さまざまなパートナーの
て い る た め 、お 客 さまは 安 心 し て
ンに貢献するデジタルソリューションを、
技術と連携できるだけでなく、お客さま
Lumadaのメリットを享受することが可
より早く効 率 的に実 現 することができ
がすでに導 入されているO T・I Tシス
能です。
ます。
■適用性(Adaptable)
お 客さまのシステムはそのままに、
デジタルソリューションを追加・拡張
テムやソフトウェアとも連 携します 。ま
た、
日立の仮想化技術を使うことで、既
存システムに手を加えたりデータを外
日立のフロントビジネスユニットは経営
お客さまと社会に
新たな価値を創造
に課題を抱えるお客さまを強力に支援
し、Lumadaをベースに、お客さまと社会
部に持ち出したりせ ずにデータをやり
こ のように I o T プラットフォー ム
取りすることができます。システムの増
「Lumada」は、成功事例をひな型にし
に新たな価値を創出していきます。
設 や 拡 張も容 易なため 、迅 速 か つス
ケーラブルにソリューション開発を行う
ことができます。
お客さま・パートナーとの協創でソリューションコアを開発し
各分野でのイノベーションを加速
各
各分野
野でのイノベー
ノベー
ーションを
を加速
■高信頼(Verified and Secure)
実 績 ある O T・I T で 、お 客さま の
日立の
フロント
電力
エネルギー
産業・流通
水
アーバン
金融・公共
ヘルスケア
安全・安心なデジタルソリューション
に貢献
Optimized Factory
Predictive Maintenance
City Data Exchange
生産ラインの人、モノ、設備
製品稼働状況分析に基づく
ビッグデータの相互利用で
の動き分析で生産効率向上
保守作業で資産効率向上
市民生活の利便性を向上
L u m a d aは、すでに検 証や実 用化
がされている信 頼 性 の 高 いテクノロ
顧客価値
ジーで構成されています。例えば、デー
タ収集・分析を行うPentahoソフトウェ
アは、現在1,500を超えるお客さまに利
用されているものであり、より高 度な
データ分 析を行う人 工 知 能 H i t a c h i
事例
AI Technology/Hは物流倉庫での
作 業 効 率 向 上 やホームセンターでの
自動車関連部品業、
自社製品保守サービスほか
コペンハーゲン市
自社工場ほか
(鉄道、
建機、
ヘルスケアほか)
(デンマーク)
顧客単価アップといった実績を上げて
います 。データ分 析 の 結 果をフィード
図2 ソリューションコアの一例
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 サービス&プラットフォームビジネスユニット
http://www.hitachi.co.jp/lumada/inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/lumada/
はいたっく 2016.10
All Rights Reserved,Copyright ©2016,Hitachi,Ltd.
8
創刊当時は冊子のみの発行だった
「はいたっく」
も今ではレスポンシブWebでも情報を配信しています
はいたっく
創刊50周年
1966年10月号(創刊号)
日本の総人口が1億を突破したこの年に、
「はいたっく」
は産声を上げました。
番外編
半世紀を迎えた「はいたっく」
2008年1月号から現在までの記事をPDFで
見ることができます
9
はいたっくは、
1966年10月に第一号が発
創刊当初のはいたっくは冊子のみで
行されました。
以来50年にわたり、
皆さまに
配布していましたが、2008年からPDF
日立の情報システムに関する情報を提供
による配信を開始。現在ではレスポンシ
しています。50年といえば、
半世紀。
ここま
ブWebでも展開するなど、
さまざまな形
で発行を重ねてくることができたのも、
皆さ
で皆さまにお届けしてきました。
まのご愛読のたまものと深謝申し上げます。
誌名の由来となった製品「HITAC」
はいたっくは、
時代に合わせ、
皆さまの
のブランドはすでになくなってしまいまし
ニーズに沿った誌面とするために、
幾度
たが、情報誌「はいたっく」
は今後もさら
もリニューアルを行い、
現在の姿となって
に内容を充実させ、
日立の情報を皆さ
います。
しかしながらお客さまの事例を
まにお伝えしていきます。
中心とする誌面構成へのポリシーは、
今後もご愛読のほどよろしくお願い
50年を経た今でも変わっていません。
します。
はいたっく 2016.10
All Rights Reserved,Copyright ©2016,Hitachi,Ltd.
番外編
20周年
10周年
創刊10周年目の1976年。
ピンクレディ、山口百恵が
流行り、
ロッキード事件の証人喚問で
「記憶にございま
せん」
発言が世間の話題になっていました。
「はいたっく」
の記事はHITAC8250などのお客さま事例が中心で、
合理化や生産性向上といった現在にもつながる課題
に取り組んでいる姿が見受けられます。
株価高騰でマネーブームが高まり、
ボディコンも登場し
て世の中はバブルへ一直線というこの時代。ITシステ
ムはメインフレーム全盛のなか、OA化の象徴として
ワークステーションが登場。ITがオフィスへと浸透しは
じめました。
30周年
日立のパソコン
「FLORA」
のCMに出演していた長嶋
監督の巨人軍がセリーグ優勝した1996年、
メークドラ
マが流行語になりました。
ポケモン、
たまごっちが登場
し、
「アムラー」
ファッションのギャルが街を闊歩した1年
でした。
1986年10月号
号
1976年10月号
月号
はいたっくの
変遷
1996年10月号
はいたっくの歴史を
歴代編集長のコメントとともに
振り返ります。
月号
2016年10月号
2009年1月号
月号
(500号)
2006年10月号
40周年
50周年
2016年は前年の北陸新幹線金沢開業に続き、北海
道新幹線が開業。
ついに北の大地への乗り入れを果
たしました。8月のリオデジャネイロオリンピックでは日本
選手団が過去最多の41個のメダルを獲得。
はいたっ
くでは、
ビジネスユニット紹介をスタートしました。
オバマ氏が第44代米国大統領に就任した2009年
1月、創刊から43年、
はいたっくは500号を迎えました。
巻末で500号記念のあゆみを振り返り、
これを一つの
節目とし、編集長以下、
ますます誌面を充実させること
を決意しました。
今から10年前の2006年は、年明け早々各地で記録
的な大雪に見舞われました。
トリノ冬季オリンピックで
はイナバウアーが日本中を沸かせました。ユビキタス
情報社会が定着した一方で、証券取引法に関わる
事件がクローズアップされた年でもありました。
情報提供サイト
はいたっく:http://www.hitachi.co.jp/hitac-magazine/
はいたっくWeb:http://www.hitac-magazine.ext.hitachi.co.jp/
はいたっく 2016.10
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10
Case Study
カブドットコム証券
http://kabu.com/
約3,500銘柄の最適な“貸出”レートを瞬時に算出
トレーダーと人工知能の二人三脚で事業の拡大に挑む
国内ネット証券大手のカブドットコム証券では、機関投資家に対して株式などを貸し出すストック・レンディング
(株券等
貸借取引)業務に、
日立の人工知能技術「Hitachi AI Technology/H」を導入しました。
ここでは1,000種類を超える数値
データを分析し、貸出レートの予測方程式を作成。各銘柄の特性に応じた貸出レートを自動算出することで、高度なスキル
を持つトレーダーのコア業務への注力や、同社が展開する「貸株サービス」の事業拡大に重要な役割を果たしています。
「保有している株をいくらで
貸し出すか」が重要な課題に
サービスを利用しているお客さまは約5倍に
も出てきます。そこで、貸出レート決めの
伸びています」
と同社事務・システム本部
作業にAIを適用することで、
この問題を
今後の金融変革を促すキーワードとして、
金融市場室 室長代理の保坂 昌子氏は
解決できないかと考えたのです」
と同社
高い関心を呼んでいる
「FinTech」
。国内
話します。
事務・システム本部 金融市場室 システム
の銀行・証券会社などでも、
先端ITとの
ただし、
貸株サービスが急成長する中で
企画 担当の堀切 譲二氏は説明します。
融合による新たなサービス創出をめざす
新たな課題も顕在化していました。それが、
動きが一段と加速しています。
こうしたなか、
個人投資家から借り入れた株を機関投資
業界の先陣を切って人工知能(Artificial
家に貸し出すレンディング・トレーダーの
Intelligence/以下、AI)技術の実業務
業務です。
なぜ同社がAI活用に注目したのでしょ
適用を果たしたのが、
国内ネット証券大手
「機 関 投 資 家との交 渉は3人のレン
うか。そのきっかけとなったのが日立のAI
のカブドットコム証券です。今回その対象と
ディング・
トレーダーが担当していますが、
技術「Hitachi AI Technology/H」
(以下、
なったのは、
機関投資家向けのストック・レン
その件数は一日平均で約500件にも上り
AT/H)
との出会いだったといいます。
ディング(株券等貸借取引)業務です。
ます。
しかも、
電話やメールによるアナログ
「2016年の初め頃に、
AT/Hの紹介を受け
現在、証券業界では「貸株」
と呼ばれ
な交渉プロセスを踏むケースも多いた
る機会がありました。その話を聞いている
るサービスが人気を集めています。これ
め、取引が急増する中、
すべての依頼に
うちに、
これはストック・レンディング業務の
は個人投資家が預けている株を、証券
お応えするのは困難な面がありました」
と
改善に生かせるのではとの発想が浮かん
会社を通して機関投資家などに貸し出
保坂氏は明かします。
できたのです」
と堀切氏は振り返ります。
すもの。個人投資家には株を貸し出した
特にネックとなっていたのが、
「保有して
先にも触れたとおり、
新規上場株や市場
分の貸株料(貸株金利)が支払われる
いる株をいくらで貸し出すか」
という貸出
需要が急激に変化しているような銘柄に
ため、資産形成の有力な手段として広く
レート決めの作業です。ここでは多岐に
ついては、
トレーダーが持つ専門的な知識
利用されるようになっています。
わたる複雑な要素を考慮する必要がある
やノウハウに基づいた高度な判断が欠か
「当社でも1.0%以上の貸株金利を付与
ため、新規上場株のように情報の少ない
せません。
しかし、
それ以外の銘柄につい
する
『ボーナス銘柄』を100銘柄以上取り
銘柄や、
数十から数百銘柄をひとまとめに
ては、
数値解析を得意とするAT/Hによる
そろえるなど、
独自の特色を備えた貸株
したバスケット取引と呼ばれる問い合わせ
自動的な貸出レート算出が可能なのでは
サービスを展開しています。おかげさまで
には、適切な貸出レートを算出して機関
早速、
ないか ―。そう考えた同社では、
高い評価をいただき、
この数年で貸株
投資家に回答するまでに30分程度を要
日立と共同で実証実験に踏み切ることを
フィンテック
かしかぶ
することもありました。
個人投資家からカブドットコム証券が借り入れた株を、
証券会社や機関投
資家などに貸すことで、
貸株料を受け取る。この貸出量やレートが最適化
できれば、
個人投資家に向けた貸株料(貸株金利)も最適化することになる
貸株市場
株
株
株券を貸し出す
株券を貸し出す
ネット証券
個人
投資家
貸株料を支払う
貸株料を支払う
¥
¥
機関
投資家
図1 貸株の仕組み
11
はいたっく 2016.10
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日立のAI技術Hitachi AI Technology/H
を導入し、貸出レート決めの自動化に挑む
決断したといいます。
「その間に他の証券
今回構築されたシステムでは、
「過去
会社から借りられてし
のトレーディングにおける実績データ」や
まうと、
当社にとって大
「需給バランス」
「各種株価指数」
「個別
きな機会損失となりま
銘柄の株価」
「為替レート」など、
1,000種類
す。
また、
あまり取引が
以上にも及ぶ数値データを分析し、
適切
ない銘柄の場合、
市場
な貸出レートを導くための予測方程式を
ニーズとかい 離した
作成。さらに、
この予測方程式に直近の
レートを提示する場合
トレーディングデータなどをパラメータと
人工知能技術
カブドットコム証券株式会社
本
社
設
立
資 本 金
事業概要
して加えることで、
個別銘柄ごとの特性に
約3,500銘柄に対し、AT/Hに
応じた貸出レートを自動的に算出します。
よる貸出レート決めを導入して
東京都千代田区大手町1-3-2 経団連会館6F
1999年11月19日
71億9,600万円
三菱UFJフィナンシャル・グループにおけるネット金融サービス
の中核会社として、多彩な金融サービスを展開するインター
ネット証券会社。先進的なITの活用にも意欲的に取り組んで
おり、国内大手ネット証券では唯一、
システムの完全内製化を
行っている。
こうして算出されたレートがトレーダーに
いきます。これにより、
ストック・
よるものと大差なければ、
トレーダーの大幅
レンディング業務の効率化や
増員などを行わなくとも、
より多くの貸出
同社の今後のビジネスの成長
注文に応えることが可能になります。その
にも、大きな効果がもたらされる
結果貸株サービスの業務拡大につながり、
ことになります。
個人投資家に対してもより多くの貸株料
「AT/Hによる自動レート
を還元できるようになるということです。
算出を利用すれば、
大量の銘柄
「もちろん、
今回のシステムでトレーダーの
を含むバスケット取引でも瞬時に結果を
約50%程度。今回AT/Hを導入したこと
業務が完全に代替できるわけではありま
出せるため、
まとめて算出されたレートの
で、
この比率を75%程度くらいにまで高め
せん。高度な判断が要求されるような銘柄
中から、
適正でないものをチェックするだけ
ていきたい」
と堀切氏は話します。
はそれだけ収益性も高く、
人による判断が
で済みます。従来は『対象株が貸出可能
AT/Hの実業務適用を支援した日立へ
不可欠です。そこで、
優秀なトレーダーに
な状態か』
『大きなニュースは起きていな
の評価も高く「
、単なる研究・実験レベルにと
はそうした業務に注力してもらい、
残りの
いか』
といった、細々とした確認作業に時
どまらず、
実用化にまでこぎつけられたの
多数の銘柄についてはAIでカバーするこ
間を取られることが多かった。今後は機関
は、
日立の実業務に照らし合わせた提案が
とを狙いました」
と堀切氏は語ります。人の
投資家への対応も大幅にスピードアップ
あればこそ。
また、
今回のプロジェクトでは
強みとAIの特性とをうまく組み合わせた
できるはずです」
と保坂氏は期待を込め
AT/Hをサービス形態で利用しています。
最適なトレーディング
“二人三脚”
により、
ます。従来は対応に30分程度かかって
これにより、
一般に敷居が高く感じられが
いた複雑な案件についても、今後は5分
ちなAI活用を、
スモールスタートで始める
程度で回答できるようになる見込みです。
ことができました」
と堀切氏は満足感を示し
このようにして業務スピードが向上す
ます。同社ではストック・レンディング業務に
れば、
当然機会損失も大幅に減っていく
限らず、
今後もさまざまな分野にAT/Hを
数か月にわたって実施された実証実験
ことになります。
「これまで実際に貸し出せ
はじめとしたAIを積極的に活用し、
新たな
において、AT/Hはその実力を存分に
ていた株は、貸株用として保有する株の
ビジネスを切りひらいていく考えです。
環境の実現をめざしたのです。
機関投資家への迅速な対応を実現。
機会損失防止に大きく貢献
カブドットコム証券株式会社
保坂 昌子 氏
堀切 譲二 氏
発揮。対象として設定した銘柄に対し、
トレーダーの判断とほぼ近似した貸出
レートを算出することに成功しました。
過去のトレーディングデータなどをはじめ、大量かつ多様なデータから最適な貸出レートを瞬時に作成。
トレーダーの業務効率化を実現することで、注文への迅速な対応が可能となるほか、取り扱い銘柄の拡
大などが図れる
実 際にストック・レンディング業 務の
Hitachi AI Technology/H
カブドットコム
証券
最前線で活躍するトレーダーもAT/Hを
為替
レート
「少し高めかなと思うようなレートが算出
株式貸出
株式貸出
された場合も、
ちゃんと取引が成立する
株価指数
株価指数
(外国株式)
ので感心しました。これなら十分、実業務
で使えるとの手応えをつかんでいます」
と
銘柄別
株価
銘柄別
出来高
個人
投資家
(国内株式)
貸株料
支払
高く評価します。
貸株取引
データ
GC/DC
情報※1
日立の
人工知能
逆日歩
歩
情報
イベント
情報※2
貸出
レ
レート
貸株料
支払
機関
投資家
同 社ではこうした成 果を踏まえて、
※1 GC=ゴールデンクロス。DC=デッ
GC=ゴ ルデンクロス DC=デッドクロス
ドクロス。株価の上昇・下降の
株価の上昇・下降のトレンド転換点の目安と
ド転換点の
されるタイミング
※2 イベントは、権利落ち発生などの、個々の銘柄に影響が出る日をさす
2016 年 9月から本 格 的に実 業 務 への
適用をスタート。貸株サービスで取り扱う
図2 AT/Hを活用したストック・レンディング業務の概要
●
本記事は、ITpro SPECIAL(2016年9月6日∼)に掲載されたものです。
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 金融ビジネスユニット 金融システム営業統括本部
http://www.hitachi.co.jp/finance-inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/bigdata/
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12
Solution
調達系から販売系までの需給調整業務を支援する
「TWX-21 需給調整支援サービス」
「TWX-21 グローバルPSI見える化サービス」
対象ユーザー
リードタイム短縮・在庫削減に課題を持つお客さま。
グローバルに販売・製造拠点を持つ製造業や流通業のお客さま。
特 長
調達系から販売系までトータルな在庫管理、
納期調整を支援。
より高度な需給調整業務が可能な環境をクラウドでスピーディーに実現。
SCM※1に関するお客さまの課題をトータ
りとりしていたため、情報の錯綜やフォ
ルに解決する
「TWX-21 需給調整支援
ロー業務が頻繁に発生し、
在庫の過不
※2
サービス」
と
「TWX-21 グローバルPSI
足を招いていました。
そこで
「TWX-21
複数企業にまたがりサプライチェーン
見える化サービス」
を提供しています。
需給調整支援サービス
(以下、需給調
を展開する製造業や流通業では、
素材
※1 Supply Chain Management
※2 P
(Production/Purchase:生産・調達)
、
S
(Sales:販売)
、
(Inventory:在庫)
I
整支援サービス)」は、発注企業の基
二つのサービスでサプライチェーン
のEnd to Endをフォロー
や部品の調達から生産、
販売、
在庫に至
幹システムにある所要計画や注文残
るまで、
各拠点のシステム不統一や属人
化した業務に起因する需給調整の遅れ
高、在庫などのデータを、TWX-21セン
「TWX-21需給調整支援サービス」
や欠品、
過剰在庫などが長年の課題と
ターを介して関係者がWeb上でリアル
タイムかつセキュアに共有する仕組み
なっています。
そこで日立は国内最大級
これまで需給調整業務は、
バイヤーと
を提供。複数企業にまたがる納期調整
の企業間クラウドサービス
「TWX-21」
を
サプライヤーそれぞれの担当者が電
業務のスピードアップとフォローの負担
基盤としたリアルタイムな情報共有により、
話やメールを介し1対1で変更情報をや
軽減を実現します。
バイヤー
サプライヤー
需給調整支援サービス
日本
主な利用メニュー
基幹システム
(日本)
SCM
データ
納期調整
[ 所要注文残高受払画面 ]
・品目別に在庫推移を表示
・フォーキャスト予測 / 納期調整
材料準備
生産着手
所要計画
確認
注文残高
確認
バイヤー(日本)
受注手配(納品準備)
生産・出荷調整
納期回答
出荷
[ アラート画面 ]
基幹システム
(海外)
SCM
データ
・各種アラート表示 / メール通知
海外拠点
アラート件数一覧
納期調整
バイヤー(海外)
データ
図1「TWX-21 需給調整支援サービス」の概要
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業務
モノ
TWX-21
■品目ごとに在庫の推移を確認可能
ず、販売会社と工場などが独自の方法
需給調整支援サービスでは品目ごと
で業務計画を立案していたため、欠品
の所要計画∼注文残高∼納期回答∼
や過剰在庫の発生を招いていました。
着荷/検査∼在庫など、
SCMに関わる一
本サービスでは、
グローバルに展開し
これら二つのサービスは、
どちらも実
連の情報を組み合わせ、納入・在庫状
た販売会社と製造拠点間でPSI情報を
績あるTWX-21のサービスメニューであ
況をサプライヤーとの間で時系列に共有
共有することで、
実販売ベースのPSI計
り、SaaS環境による迅速な業務の立ち
できます。
日々変動する需給調整上の問
画立案を支援します。
Web上で販売計
上げと、お客さま業務に合わせた柔軟
題点を、
在庫過不足・納入遅延アラートと
画を入力して在庫シミュレーションの共
なカスタマイズが可能です。Webインタ
して画面表示し、
メール通知も行います。
有ができるため、販売会社は販売/仕
フェースは日・英・中に対応するほか、
海
これによりバイヤーはサプライヤーからの
入れ計画の立案、製造拠点は生産計
外ヘルプデスク
(英・中)
のサポートで、
問い合わせ削減と精度の高い納期回答
画に注力することが可能となり、情報共
お客さまのグローバルな情報共有を支
で、納期調整工数の低減を図れます。
有のスピードアップと需給調整の精度
援します。
向上、
在庫の適正化が可能となります。
本サービスは、
電機・精密機械などの
■リードタイム短縮・在庫を削減
本サービスを導入した工作機械メー
製造業をはじめ、消費期限管理も含め
所要計画、予約注文、確定注文の
カーB社は、
グローバルに展開した約20
た需給調整が必要な食品・飲料業界の
三段階で需給調整を行うことで、
リード
社の販社でPSI情報を一元管理し、供
お客さまにも提供しています。
今後も日立
タイム短縮と在庫削減が可能となりま
給リードタイム25%短縮、
出荷の高頻度
は、
TWX-21のサービスメニューでグロー
す。需給調整支援サービスを導入した
化、物流拠点の集約、販売会社在庫
バルな需給調整やサプライチェーンの効
クラウドで迅速な業務の
立ち上げが可能
®
電機メーカーA社はフォーキャストの情
の半減、Excel での属人的管理から
報開示により、
サプライヤー側で部品の
の脱却、
という効果を得ています。
率化を支援していきます。
先行準備が可能となり、納期回答率約
95%、調達リードタイム約12%短縮、在
庫約15%削減という効果を得ています。
販売会社(欧州)
「TWX-21 グローバルPSI
見える化サービス」
販売会社(アジア)
販売会社(米州)
グローバルPSI見える化サービス
PSI情報の一元管理
主な利用メニュー
● 販売予定入力
需給調整支援サービスで実現され
PSI情報
(計画・実績)
● PSI一覧
● 基準在庫設定
● 販売予測
た仕 組みを販 売 系に適 用したのが
「TWX-21 グローバルPSI見える化
サービス」
です。
これまでグローバルな
サプライチェーンでは生産・販売・在庫
のPSI情報をリアルタイムに把握でき
製造拠点(欧州)
本社(日本)
製造拠点(米州)
図2「TWX-21 グローバルPSI見える化サービス」の概要
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 IoT・クラウドサービス事業部
[email protected]
■ 情報提供サイト
http://www.twx-21.hitachi.ne.jp/
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ビジネスユニット紹介
公共ビジネスユニット
少子高齢化を背景とした社会保障費の増大、税収の減少など、官公庁・自治
体を取り巻く環境は大きく変化しています。
こうしたなか、多様化する住民
ニーズに対応するにはITの活用が欠かせません。公共ビジネスユニット
(以
下、BU)は先端的なITを活用した社会インフラシステムの高度化やクラウド
サービスの拡大により、行財政改革の推進と住民サービス向上に貢献してい
きます。
金融ビジネスユニット CEO
兼 公共ビジネスユニット CEO
山本 二雄
■幅広いニーズに
ワンストップで対応できる日立
イスをワンストップで提供できる強み
などの緊急車両を急行させるシステム、
を生かし、各 B Uと連 携したトータル
道路や橋りょうにセンサーを設置し、老
日本は労働人口の減少や社会保障
ソリューションを日本およびグローバル
朽化が進む社会インフラの異常検知や
費の増大、
自然災害対策や社会イン
で展開していきます。
予防保全に役立てるシステムなど、
さま
ざまな適用シーンが考えられます。
フラの老朽化など、多くの課題に直面
日立は、官公庁・自治体のシステム
家創造宣言」
を掲げ、
こうした課題を最
■社会インフラシステムの
高度化をITで支援
先端クラスのIT活用によって解決し、
具体的な施策として展開しているの
への柔軟な対応、
セキュリティの確保と
住民が真の豊かさを実感できる社会を
が、地域社会の安全・安心のために交
いった要件を満たすクラウド基盤でも
実現しようと、
政策主導、行政主導によ
通、防犯、防災などに関連する社会イ
高い評価を得ています。今後は、職員
るIT活用を積極的に推し進めていま
ンフラシステムをITで高度化するため
の働き方改革に貢献するテレワーク基
す。そこではITやビッグデータを利活用
の支援です。例えば、
カメラやスマート
盤、研究機関の調査分析や研究開発
した安全・安心な社会の実現や、
地方創
デバイス、
自動車などから収集する映
の高度化に貢献するビッグデータ分
生、生活の質向上への取り組みがとり
像・位置情報や地図情報などを活用
析、
AI※活用基盤なども提供し、行財政
わけ重要なテーマとなっています。
また、
し、災害現場に駆けつけた職員と本部
改革の推進と住民サービスの向上を
マイナンバー(社会保障・税番号)制
が情報をリアルタイムに共有できるシス
力強く支援していきます。
度が施行されたことで、
自治体では管理
テム、
渋滞を回避させながら警察・消防
※ Artificial Intelligence:人工知能
しています。
政府は
「世界最先端IT国
運用に欠かせないコスト低減、法改正
体制とサイバーセキュリティ対策のさら
なる強化に取り組んでいますが、今後
システムインテグレーション事業を基盤として
サービス/グローバル分野へ事業ポートフォリオ転換、
収益性向上
はマイナンバーの利用範囲が医療・
協創
(オープン)
けん引
事業
介 護・健 康 分 野 への拡 大が予 想さ
グローバル、デジタルソリューション
れ、官民連携の新たなサービスや民
私たち公共BUは、公共分野のシス
テム構築で蓄積してきたノウハウと、
ベース
事業
ベース
事業
プロダクト保守、
システム運用
国内システム
インテグレーション
(SI)
多様なサービス、
プラットフォーム、
デバ
公共ビジネスユニットの事業方針
お問い合わせ先・情報提供サイト
(株)
日立製作所 公共ビジネスユニット
www.hitachi.co.jp/p-channel/
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●社会インフラシステムの高度化
●サービス事業の拡大
●グローバル事業の拡大
情報系
プロダクト
単独
(クローズ)
ベース
事業
応用︵スケーラブル︶
と推測されます。
個別
︵オーダーメード︶
間活用のニーズも急速に増えていく
ビジネスユニット紹介
水ビジネスユニット
飲料水や生活用水はもちろん、産業活動にも欠かすことのできない水は、
ほか
のものでは代替できない大切な資源です。日立の水ビジネスユニット
(以下、
BU)は、公共・産業分野における水循環サイクルに関するさまざまなソリュー
ションやサービスを国内外に提供し、グローバルな水環境の保全と改善に
貢献しています。
執行役常務
水ビジネスユニット CEO
酒井 邦造
■世界規模での水不足が顕在化
と高効率運営のノウハウに加え、
IoTプ
低減などにつなげていきます。
また、
点検
ルマーダ
日立は、
約100年という長きにわたり、
先進
ラットフォーム
「Lumada」
を活用したITと
作業の効率化に向けて、AR(拡張現
※2
技術や製品の信頼性に基づいた水インフ
OT の融合による新たなソリューション
実)
活用も拡大していく予定です。
ラの機械・電気設備やサービスを提供して
サービスの提供により、
お客さまの課題解
※2 Operation Technology ※3 2016年9月1日時点
※4 Cyber Physical System ※5 Internet of Things
きました。
現在までに、
国内では浄水場約
決に貢献していきたいと考えています。
700か所、
下水処理場約900か所、
海外で
例えば、官民連携ソリューションの一
■海水淡水化でも独自技術を生かす
※3
は世界約40か国・地域に200サイト以上の
例として、
人口約13万7千人 を抱える
海外で伸張している海水淡水化プ
豊富な納入実績があり、
それぞれ生活や経
埼玉県戸田市から、
上下水道事業の包
ラントでは、海水から塩分を取り除く過
済活動に欠かせない基盤となっています。
括委託業務を受託しています。
これは同
程でのエネルギー低減が何よりも重要
国内の上下水道はすでに高い普及
市所管の上下水道の窓口業務や施設
な課題です。
日立は、
パートナー企業や
率となり、
水質についても世界に誇るレベ
運転管理業務を2016年4月から5年間に
現地自治体と連携しながら、省エネや
ルに達しましたが、
老朽化した施設や水
わたり一括して請け負うもので、上下水
環境負荷の低減を図る先進技術を投
道管網の更新などの課題があります。
ま
道の包括委託としては国内最大規模の
入し、
グローバル事業の拡大に取り組
た、人口減少や職員の高齢化などによ
事業です。
広域化についても、
複数の自
んでいきます。
今後も水BUは、
先進テク
り、
地方自治体からは、
上下水道事業を
治体と具体的な協議を進めているほ
ノロジーとパートナーリングを生かして次
「広域化」
複数の事業体がまとまって行う
か、
水インフラの運用にCPS※4やIoT※5を
世代水インフラをリードし、
市場とお客さ
や、
官民連携の拡大といった要望が出て
活用する経済産業省の実証試験にも
まのニーズに応える
「水総合サービスプ
います。
一方、
海外では、
経済活動の活
参画し、水道事業のスマート化(最適
ロバイダー」
をめざしていきます。
発化にともない、
世界規模で水不足が顕
化・効率化)
に向けた
在化しており、上下水道の整備や海水
取り組みを進めてい
※1
淡水化、漏水率 の低減を中心とした
ます。
これらの成果や
先進技術の導入が求められています。
ノウハウとLumadaを
※1 浄水場から各世帯の蛇口に届くまでに水道管から漏
れる水量の割合。
東京都が約3%であるのに対し、
ア
ジアでは約30%に達する国や地域もある
■ITとOTを生かした新たな
ソリューションサービスを提供
水BUは、
長年培ってきた豊富な実績
先進テクノロジーとパートナーリングを生かし次世代水インフラをリード
日立の強み
国内上下水道市場での高シェア維持・拡大
●機械・電気一括提案
●設備更新市場での事業伸張
■水BU
・監視制御システム・海水淡水化プラント
差別化システム技術
海外事業の高収益化・規模拡大
活用することで、
需要
予測や広域監視・制
御、予兆診断などに
大きな力を発揮し、
設
備投資・運用コストの
●大型案件の着実な推進・拡大
●海水淡水化プラント事業拡大
●フロントエンジニアリング強化
■サービス&プラットフォームBU
・ビッグデータ利活用 ・人工知能
・セキュリティ ・制御プラットフォーム
先進I
oT技術
サービス事業の拡大
■インダストリアルプロダクツBU
●I
oT活用によるサービス事業
創出・拡大
●海外コンセッション事業参画検討 高信頼・高性能プロダクツ
水ビジネスユニットの事業戦略
お問い合わせ先・情報提供サイト
(株)
日立製作所 水ビジネスユニット
http://www.hitachi.co.jp/products/infrastructure/product_solution/water_environment/
はいたっく 2016.10
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16
Topics
世界に先駆けた社会課題の解決に向け
東京大学、京都大学、北海道大学と共同ラボを開設
超スマート社会の実現に向けた
「産学協創」
ITの発展やグローバル化の進展、人々の価値観の変化などを
道大学と共同ラボを設置。
それぞれの大学の特色を生かした、
背景に、知識や価値の創造プロセスが大きく変化し、経済や社会
より社会に近い視点での共同研究を推進することで、超スマート
のあり方、産業構造が急速に変化する大変革時代が到来してい
社会の実現に向けて取り組んでいきます。
ます。
日本政府は、
こうした経済や社会の変革に対応した
「超ス
マート社会」※1を未来の姿として共有し、世界に先駆けて社会課
題の解決を実現していく
「Society5.0」※2 の方針を掲げ、産学官
※1 必要なモノ・サービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会のさまざまなニーズ
にきめ細やかに対応でき、多くの人が質の高いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、言語と
いったさまざまな違いを乗り越え、生き生きと快適に暮らすことのできる社会
※2 サイバー空間とフィジカル空間(現実社会)
が高度に融合した
「超スマート社会」
を未来の姿と
一体となり取り組み始めています。
して共有し、
その実現に向けた一連の取り組みのこと。狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報
これを受けて日立は2016年6月に、東京大学、京都大学、北海
意味を持つ
日立東大ラボ
社会に続くような新しい社会を生み出す変革を科学技術イノベーションが先導していくという
Society5.0を具体化するビジョンを創出
東大内に設置された
「日立東大ラボ」
では、
日本政府が提唱す
知能を活用した健康・安心・安全社会の実現」
も含め、共同研究
るSociety5.0を具体化するビジョンを創生・発信し、
その実現に向
の内容や成果は、
オープンフォーラムなどを活用することで社会
けた課題解決に取り組むという新しい形の研究開発を推進しま
へ積極的に情報発信していきます。
す。
また、先行着手した研究開発テーマ
「人や機械を超える生命
日立京大ラボ
生物の進化を応用した次世代AIを共同研究
京大内に開設された
「日立京大ラボ」
では、
「ヒトと文化の理解
なイノベーション創出に挑戦していきます。
また、人や生物の進化
に基づく基礎と学理の探究」
をテーマに共同研究を推進します。
に学ぶ次世代の人工知能(AI)
の共同開発、最先端クラスの電
人間の行動原理や文化、生物の進化など深い視点から未来の
子顕微鏡を使った新しいサイエンスの発見にも取り組みます。
社会課題を洞察し、課題解決と経済発展の両立を実現する新た
日立北大ラボ
少子高齢化や人口減少などの課題を共同研究
北大内に開設された
「日立北大ラボ」
では、北海道が直面して
置き換えて最適解を導き出すことのできる新概念コンピューティン
いる少子高齢化や人口減少、
地域経済の低迷、
地球温暖化など
グ技術の開発を推進。
また、
温暖化によって変動する環境が北海
の社会課題の解決に向けた共同研究を推進します。
具体的には、
道や北極圏の経済に及ぼす影響を多角的に分析することにより、
北大電子科学研究所との連携により、社会課題を数学モデルに
地域の経済発展を実現する方策を共同で研究していきます。
東大、京大、北大と開設した共同ラボには、合計約30人の日立の研究者が常駐。課題認識や研究成果などを積極的に情報発信する
ことでSociety5.0の推進に貢献していきます。
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 研究開発グループ
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はいたっく 2016.10
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http://www.hitachi.co.jp/rd/
ニュースリリースの一覧はこちらからご覧いただけます
2016/8/11 ∼ 2016/9/10の中から
http://www.hitachi.co.jp/products/it/portal/news/
日立と三菱東京UFJ銀行が、
シンガポールにおいて
小切手の電子化を対象としたブロックチェーン技術活用の
実証実験を開始
(8/22発表)
第一生命と日立が「医療ビッグデータ」活用の
共同研究を開始
(9/6発表)
本実証実験を通じて、技術・セキュリティ・業務・法制度な
ど、
さまざまな観点からブロックチェーン技術の活用における
課題を抽出し、小切手の電子化をはじめとする新たな金融
IT(FinTech)
サービスの実現をめざす
将来の疾病罹患や予後の状況を予測するモデルの構築な
どを行うことで、
「保険アンダーライティング機能」
(保険のお
引き受け・お支払い査定機能)の高度化や、新たな保険商
品の開発などをめざす
Information
「福島復興祈念 キャサリン・ジェンキンスチャリティーコンサート
∼いわき市市政施行50周年記念∼」を開催
日立グループは、8月28日、福島県いわき市において、英国ウェー
ルズ出身の世界的に有名なメゾ・ソプラノ歌手であるキャサリン・
ジェンキンスさんによるコンサートを開催しました。
コンサートは2部構成で行われ、福島復興を祈念するためにジェ
ンキンスさん自らが選んだ13曲を熱唱。
プログラムの最後には、
いわ
き市内の7つの中学校の合唱部員約170名がステージに登場し、
ジェンキンスさんと一緒に
「アメージング・グレイス」
を合唱し、交流の
場が設けられました。
「SOLIDWORKS WORLD JAPAN 2016」
と
「LS-DYNA & JSTAMPフォーラム 2016」開催のご案内
製造業では、
グローバルでの品質の統一や協調設計が求められています。
設計業務を改革し、拠点間での設計環境を共有するソリューションをそれぞれのイベントでご紹介します。
ぜひ、
お立ち寄りください。
「SOLIDWORKS WORLD JAPAN 2016」開催概要
「LS-DYNA & JSTAMP フォーラム 2016」開催概要
会期/会場
会期/会場
東京:2016 年 11 月 8 日(火) セルリアンタワー東急ホテル
大阪:2016 年 11 月 11 日(金) ハービスホール
・9 日(水) 東急ホテル
名古屋:2016 年 11 月 8 日(火)
主催
主催
株式会社JSOL
ソリッドワークス・ジャパン株式会社
https://cae.jsol.co.jp/event/usersevent/uf/
https://www.event-web.info/swwj2016_save_the_date/
●本誌記載の他社登録商標
●本誌記載の内容について
※ Excelは、
米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※ 本誌記載の会社名、
製品名は、
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社外からの寄稿や発言は、
必ずしも当社の見解を示しているわけではありません。
画面表示をはじめ、製品仕様は改良のため変更することがあります。
はいたっく 2016.10
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表紙のことば
麗江旧市街の大水車
(中国)
雲南省北西部、標高2,400メートルの山岳地帯
に、少数民族ナシ族が築いた美しい街がある。
東西南北に整然と道が走る中国の典型的な都
とは異なり、麗江(リジャン)の旧市街は迷路
のよう。万年雪に覆われた玉龍雪山の湧水を
引いた水路も町中に張り巡らされていて、大き
な水車はこの街のシンボルになっている。土
産物屋の看板などに見られるのが、ナシ族の
司祭が使う象形文字の「トンパ文字」
。ユネス
コ世界の記憶に登録されており、世界で唯一、
実際に使用されている。水路脇で揺れる柳の
葉が心地よい石畳の小径を歩いていくと、瓦
葺きの木造家屋の古風な家並みが続く。ノス
タルジックな親しみを感じずにはいられない、
趣深い水の都だ。
写真家
富井 義夫
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