墨 田 区(報道)

墨 田 区(報道)
平成28年9月30日
∼平成28年第3回墨田区議会定例会が閉会∼
「待機児童解消に向けた緊急対策予算」などを可決
「墨田区議会の調査及び公聴会に出頭する者の費用弁償等に関する条例」などを可決
9月13日(火)から開会されていた平成28年第3回墨田区議会定例会は、本日午後1時か
ら本会議が開会され、15 億 7893 万 3 千円の補正予算案を議決した。待機児童解消に向けた緊急
対策として、公園の未整備区域に設置する小規模保育所と貸工場跡地で実施する定期利用保育
室、計 2 か所の運営費用 3,100 万円が含まれている。この 2 か所の保育施設は、本年度 12 月に
オープン予定であり、この対策を含め、6月に定めた「墨田区待機児童解消計画(平成28・2
9年度)」の目標である、平成28年度300人、平成29年度500人の保育定員拡大を図る。
このほか、29件の条例案、その他8件をいずれも委員会審査報告どおり可決した。また、議会
活動の活性化を図るため、議会が出頭を求めた関係人、参考人等に対する費用弁償等について議
会単独で運用できるよう、議会に係る規定を独立させた、議員提出議案「墨田区議会の調査及び
公聴会に出頭する者の費用弁償等に関する条例」を全会一致で可決したほか、「受動喫煙防止に
関する意見書」ほか4件の意見書を可決した。
さらに、区長から提出された「墨田区教育委員会委員の任命同意について」の議案が原案どお
り同意されたほか、平成27年度墨田区一般会計歳入歳出決算を含む決算4件が提出されたた
め、決算特別委員会を設置し、議会閉会中も継続して審査することとなった。
なお、定例会中、9月15日に開会された本会議では、議員提出議案「北朝鮮の核実験に抗議
する決議」を可決した。
本区における待機児童解消に向けた緊急対策としては、本年 4 月の当初予算の議決時に同時補正を行い、当
該2ヵ所の建物整備を開始していたものであり、今回はその運営経費にかかる補正予算を議決したものである。
本日はこのほか、各種施設の使用料等を一部改定することに伴う条例改正議案 21 件を含む、計 38 件の区長提
出議案が可決された。また、議員提出議案では、「墨田区議会の調査及び公聴会に出頭する者の費用弁償等に
関する条例」が可決されたほか、「駅ホームドアの設置促進及び転落事故防止のための緊急対策に関する意見
書」、
「次期介護保険制度改正における福祉用具及び住宅改修の見直しに関する意見書」、
「同一価値労働同一賃
金の実現に関する意見書」、
「返済不要の給付型奨学金の創設及び無利子奨学金の拡充に関する意見書」、
「受動
喫煙防止対策に関する意見書」の5件の意見書が可決された。なお、定例会中、9月15日に開会された本会
議において、議員提出議案「北朝鮮の核実験に抗議する決議」が可決された。
閉会にあたり山本 亨墨田区長は、「議員の皆様には、連日、本当に熱心かつ慎重にご審議いただき、各議案
についてすべてご決定を賜り、誠にありがとうございました。本会議質問や各常任委員会の審議の中で、皆様
から頂きました貴重なご意見につきましては、これを真摯に受け止め、今後の区政運営に活かし、反映させて
いきます。さて、本日、27年度決算を審査いただく決算特別委員会が構成されますが、当委員会は、29年
度予算編成に向けての貴重な審議の場になると考えています。私にとりましても、新基本計画策定後に編成す
る最初の予算となります。 “夢実現プロジェクト“をはじめ、基本計画に掲げる各施策の推進を目指して、
全庁一丸となって編成作業に取り組んでいきます。終わりに、本定例会におきます皆様方の真摯なご議論に対
して重ねて感謝を申し上げますとともに、今後とも区政発展に向けてご活躍頂きますよう祈念をし、私のごあ
いさつといたします。」などと挨拶した。
《資料》別紙1 議事日程第4号(9月30日)/別紙2∼7 議員提出議案(条例・意見書)/別紙8「墨
田区教育委員会委員任命の同意について」
《問い合わせ》区議会事務局 ℡5608−6351 待機児対策担当℡5608−1111(内線3440)
平成28年第3回墨田区議会定例会議事日程
平成28年9月30日午後1時
第 1
開
第4号
議
議案第56号 墨田区行政委員会の委員及び非常勤の監査委員の報酬及び費用弁償
に関する条例の一部を改正する条例
第 2
議案第57号 墨田区議会等の調査及び公聴会に出頭する者の費用弁償条例の一部
を改正する条例
第 3
議案第58号 墨田区社会福祉会館条例の一部を改正する条例
第 4
議案第59号 すみだ女性センター条例の一部を改正する条例
第 5
議案第60号 墨田区議会議員及び墨田区長の選挙における選挙運動の公費負担に
関する条例の一部を改正する条例
第 6
議案第61号 墨田区みどりコミュニティセンター条例の一部を改正する条例
第 7
議案第62号 墨田区地域プラザ条例の一部を改正する条例
第 8
議案第63号 墨田区地域集会所設置条例の一部を改正する条例
第 9
議案第64号 墨田区地域集会所の管理運営に関する条例の一部を改正する条例
第10 議案第65号 すみだスポーツ健康センター条例の一部を改正する条例
第11 議案第66号 すみだ健康ハウス条例の一部を改正する条例
第12 議案第67号 すみだリバーサイドホール条例の一部を改正する条例
第13 議案第68号 すみだトリフォニーホール条例の一部を改正する条例
第14 議案第69号 墨田区立学校施設使用条例の一部を改正する条例
第15 議案第70号 墨田区立校外学園条例の一部を改正する条例
第16 議案第71号 墨田区立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償
に関する条例の一部を改正する条例
第17 議案第72号 すみだ生涯学習センター条例の一部を改正する条例
第18 議案第73号 墨田区総合体育館の管理運営に関する条例の一部を改正する条例
第19 議案第74号 墨田区営運動場条例の一部を改正する条例
第20 議案第75号 両国屋内プール条例の一部を改正する条例
第21 議案第76号 スポーツプラザ梅若条例の一部を改正する条例
第22 議案第77号 墨田区東墨田会館条例の一部を改正する条例
第23 議案第78号 すみだ産業会館条例の一部を改正する条例
第24 議案第79号 すみだ中小企業センター条例を廃止する条例
第25 議案第80号 墨田区客引き行為等の防止に関する条例の一部を改正する条例
第26 議案第81号 墨田区自転車の利用秩序及び自転車駐車場の整備に関する条例の一
部を改正する条例
第27 議案第82号 墨田区立公園条例の一部を改正する条例
第28 議案第83号 墨田区認定こども園条例
第29 議案第84号 墨田区保育所条例の一部を改正する条例
第30 議案第55号 平成28年度墨田区一般会計補正予算
第31 議案第85号 旧西吾嬬小学校及び旧曳舟中学校解体工事請負契約
第32 議案第86号 旧鐘淵中学校解体工事請負契約
第33 議案第87号 吾嬬第二中学校既存校舎解体工事請負契約
第34 議案第88号 すみだ生涯学習センター本館外壁改修その他工事請負契約
第35 議案第89号 物品の買入れについて
第36 議案第90号 物品の買入れについて
第37 議案第91号 物品の買入れについて
第38 議案第92号 墨田区立緑図書館、墨田区立立花図書館及び墨田区立八広図書館の
指定管理者の指定について
委員会審査報告
第39 受動喫煙防止条例の早期制定に関する陳情
第40 墨田区におけるバランスのとれた受動喫煙防止対策に関する陳情
第41 墨田区における受動喫煙防止に関する陳情
第42 すみだ中小企業センターの存続に関する陳情
第43 施設使用料等の値上げ中止に関する陳情
委員会審査報告
第44 報告第 1 号 平成27年度墨田区一般会計歳入歳出決算
第45 報告第 2 号 平成27年度墨田区国民健康保険特別会計歳入歳出決算
第46 報告第 3 号 平成27年度墨田区介護保険特別会計歳入歳出決算
第47 報告第 4 号 平成27年度墨田区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算
第48 議案第93号 墨田区教育委員会委員任命の同意について
第49 議員提出議案第 7 号 墨田区議会の調査及び公聴会に出頭する者の費用弁償等に
関する条例
第50 議員提出議案第 8 号 駅ホームドアの設置促進及び転落事故防止のための緊急対
策に関する意見書
第51 議員提出議案第 9 号 次期介護保険制度改正における福祉用具及び住宅改修の見
直しに関する意見書
第52 議員提出議案第10号 同一価値労働同一賃金の実現に関する意見書
第53 議員提出議案第11号 返済不要の給付型奨学金の創設及び無利子奨学金の拡充に
関する意見書
第54 議員提出議案第12号 受動喫煙防止対策に関する意見書
第55 委員会の閉会中継続調査申出について
議員提出議案第7号
墨田区議会の調査及び公聴会に出頭する者の費用弁償等に関する条例
上記の議案を提出する。
平成28年9月29日
墨田区議会議長
坂
下
修
様
提出者
墨田区議会議員
沖
山
仁
同
中
沢
えみり
同
佐
藤
篤
同
松
本
ひさし
同
加
納
進
同
高
橋
正
利
同
高
柳
東
彦
同
田
中
哲
同
あ
べ
きみこ
墨田区議会の調査及び公聴会に出頭する者の費用弁償等に関する条例
(通則)
第1条
地方自治法(昭和22年法律第67号)第207条の規定に基づき、次の各
号のいずれかに掲げる理由により出頭し、又は参加した者に対する費用弁償等は、
この条例の定めるところによる。
⑴
議会が、調査のため選挙人その他関係人の出頭を求めたとき。
⑵
議会が、会議において、公聴会を開くため利害関係を有する者若しくは学識経
験を有する者等の参加を求め、又は調査若しくは審査のため参考人の出頭を求
めたとき。
(費用弁償)
第2条
前条の規定により出頭し、又は参加した者に対しては、費用弁償として旅費
を支給する。ただし、区に勤務する職員で、その者の職務に関して出頭し、又は参
加したものには、支給しない。
2
前項の旅費の種類は、鉄道賃、船賃、航空賃、車賃、日当、宿泊料、食卓料及び
旅行雑費とし、その額は、副区長相当額とする。
3
旅費の支給方法は、職員の旅費に関する条例(昭和33年墨田区条例第20号)
の適用を受ける職員の例による。
4
第1項及び第2項に定めるもののほか、必要な経費は、その実費を弁償すること
ができる。
(謝礼金)
第3条
第1条の規定により出頭し、又は参加した者に対しては、前条に定めるもの
のほか、謝礼金を支給することができる。
2
前項の謝礼金の額及び支給方法は、議長が別に定める。
(委任)
第4条
この条例の施行に関し必要な事項は、議長が定める。
付
則
この条例は、公布の日から施行する。
(提案理由)
議会活動の活性化を図るため、政策立案機関としての機能を強化する一環として、
議会が出頭を求めた関係人、参考人等に対する費用弁償等について、議会単独で運用
できるよう、議会に係る規定を独立させた条例を制定する必要がある。
駅ホームドアの設置促進及び転落事故防止のための緊急対策に関する
意見書
平成28年8月15日、東京メトロ銀座線青山一丁目駅において、盲導犬を連れ
た視覚障害者の男性が駅ホームから転落し、電車にはねられ死亡する痛ましい事故
が発生しました。
日本盲人会連合が平成23年に実施したアンケートでは、約4割の視覚障害者が、
駅ホームから転落した経験があり、約6割が転落しそうになったと回答しています。
また、国土交通省の資料によれば、平成21年に起こった視覚障害者の転落件数
は38件だったものが、26年では80件と倍増しています。視覚障害者にとって
鉄道駅ホームは「欄干のない橋」と例えられるほど、危険な場所となっています。
転落防止策として有効なのは、ホームドアやホーム柵の設置です。国土交通省の
検討会も「視覚障害者の転落を防止するための設備として非常に効果が高く」と整
備促進の重要性を説く報告書(平成23年)をまとめています。東京メトロ丸の内
線では、全駅にホームドアを設置してから転落事故はゼロになったといいます。
しかし、全国に約9,500ある駅のうち、ホームドア設置駅はわずか665駅
です。国土交通省が平成32年を目標に優先設置を求めている10万人以上が利用
する約250駅では、3割程度の77駅に止まっています(28年3月現在)。
また、点字ブロックが柱などによってふさがれている駅や、ホームの内側がどこ
か判別できる内方線付き点字ブロックが未設置となっている駅も少なからず存在
しています。
さらに、駅のバリアフリー化が促進される一方で、駅の無人化や職員の配置数縮
小などが行われています。適切な人員配置は、バリアフリーの一つの基礎的土台で
あり、事故防止の点でも、ハードとソフト両面の拡充が不可欠です。
よって、墨田区議会は、国会及び政府並びに東京都に対し、障害者をはじめとし
て、誰もが安心して駅を利用できるよう、下記事項について対策を緊急に行なうよ
う要望します。
記
1
駅の危険箇所の実態を把握し、駅員や利用者に周知・徹底すること。また、危
険な柱にラバーを巻いたり、駅情報の点字パンフレットを作成・配布したりする
など、改善のための措置をとること。さらに、内方線付きJIS規格対応の点字
ブロックの敷設状況を調査し、全駅への敷設を検討し、その存在について視覚障
害者への周知徹底を図ること。
2
ホームドアや可動式ホーム柵の整備促進のため、より具体的に年限を区切った
整備目標と計画を策定し、設置促進を図ること。
3
ホームドアや可動柵が設置されていない駅において、整備完了までの期間に、
利用者の安全を確保するための要員を配置するとともに、安全教育を強化・徹底
するよう鉄道事業者に要請すること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。
平成28年9月
日
墨田区議会議長名
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総 務 大 臣
厚生労働大臣
国土交通大臣
東京都知事
あて
次期介護保険制度改正における福祉用具及び住宅改修の見直しに関する
意見書
平成27年6月30日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2015
(骨太の方針)」の中で、次期介護保険制度改正に向けて、軽度者に対する福祉用
具貸与等の給付の見直しを検討することが盛り込まれました。現行の介護保険制度
による福祉用具及び住宅改修のサービスは、高齢者自身の自立意欲を高め、介護者
の負担軽減を図るという極めて重要な役割を果たしています。
例えば、手すりや歩行器などの軽度者向け福祉用具は、転倒、骨折予防や自立し
た生活の継続を実現し、重度化を防ぎ遅らせることに役立っています。また、安全
な外出機会を保障することによって、特に一人暮らしの高齢者の閉じこもりを防ぎ、
社会生活の維持につながっています。
仮に軽度者に対する福祉用具及び住宅改修の利用が原則自己負担になれば、特に
低所得世帯等弱者の切り捨てになりかねず、また、福祉用具及び住宅改修の利用が
抑制され重度化が進展し、結果として介護保険給付の適正化という目的に反して高
齢者の自律的な生活を阻害し、給付費が増大するおそれがあります。
よって、墨田区議会は、政府に対し、次期介護保険制度改正における福祉用具及
び住宅改修の見直しにおいては、高齢者の自立を支援し、介護の重度化を防ぐとい
った介護保険の理念に沿って、介護が必要な方の生活を支える観点から、今の制度
を継続することを基本に検討を行うよう強く要望します。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。
平成28年9月
日
墨田区議会議長名
内閣総理大臣
厚生労働大臣
あて
同一価値労働同一賃金の実現に関する意見書
女性や若者などの多様で柔軟な働き方を尊重しつつ、一人一人の活躍の可能性を
大きく広げるためには、我が国の労働者の約4割を占める非正規雇用労働者の待遇
改善は待った無しの課題です。現在、この非正規雇用労働者の賃金やキャリア形成
などの処遇において、例えば、非正規雇用労働者(パートタイム労働者)の時間当た
りの賃金は正社員の6割程度と、正規と非正規の間で大きな開きがあるのが現 状 で
す。
今後、急激に生産年齢人口が減少していく我が国において、多様な労働力の確保
とともに個々の労働生産性の向上は、喫緊の課題であり、賃金だけでなく正規・非
正規を問わず、社員のキャリアアップに資する教育訓練プログラムの開発及び実施
も含めた、雇用の形態にかかわらない均等・均衡待遇の確保が、益々重要になって
います。
今この時、非正規労働者の賃金の見直しやキャリアアップ、さらに正社員転換を
視野に入れたワーク・ライフ・バランスに資する多様な正社員のモデルケースなど
の普及も含め、同じ価値の仕事をすれば同じ賃金が支払われるようにする「同一価
値労働同一賃金」の考えに基づく、非正規労働者の待遇改善のための総合的な施策
を迅速に実施できるかどうかが、私たちの地域そして我が国の将来を左右すると言
っても過言ではありません。
よって、墨田区議会は、政府に対し、日本の雇用制度に既にビルトインされてい
る独自の雇用慣行や中小企業への適切な支援にも充分に留意し、非正規労働者に対
する公正な処遇を確保し、その活躍の可能性を大きく広げる「同一価値労働同一賃
金」の一日も早い実現のために、法制化を含め、下記事項について躊躇なく取り組
むよう要望します。
記
1
不合理な待遇差を是正するためのガイドラインを早急に策定するとともに、不
合理な待遇差に関する司法判断の根拠規定を整備すること。
2 非正規雇用労働者と正規労働者及び男性労働者と女性労働者との不合理な待
遇差の是正並びに待遇差に関する事業者の説明の義務化などについて、関連法案
の改正等を進めること。
3 とりわけ経営の厳しい環境にある中小企業に対して、例えば、非正規労働者の
昇給制度の導入等の賃金アップや処遇改善に取り組みやすくするための様々な
支援のあり方についても、充分に検討すること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。
平成28年9月
日
墨田区議会議長名
内閣総理大臣
厚生労働大臣
あて
返済不要の給付型奨学金の創設及び無利子奨学金の拡充に関する意見書
現行の国の奨学金制度は、独立行政法人日本学生支援機構を通じて学生に貸与し、
その返済金を次世代の奨学金の原資とする形で運営されています。
この奨学金制度は、国立大学、私立大学とも授業料が高止まりしていることなど
が背景となって、利用者は平成28年度大学生らの約4割にあたる132万人と増
加傾向にある一方、非正規雇用などによって卒業後の収入が安定せず、奨学金の返
済に悩む人が少なくありません。
そのような中、政府は、6月2日に閣議決定した「ニッポン一億総活躍プラン」
において、返済不要の「給付型奨学金」の創設を検討することを盛り込みました。
現在、OECD(経済協力開発機構)に加盟する34か国のうち、給付型奨学金
制度がないのは日本とアイスランドだけです。
よって、墨田区議会は、政府に対し、納税者である国民の理解も得つつ、学生が
安心して勉学に励めるよう、返済不要の「給付型奨学金」の創設や無利子奨学金の
拡充など具体的な支援策として、下記事項について取り組むよう強く要望します。
記
1
家庭の経済的事情に関係なく、希望すれば誰もが進学できるという一億総活躍
プランの理念の実現に向け、奨学金や授業料減免などの支援を拡充するとともに、
平成29年度を目途に給付型奨学金を創設すること。
2
希望する全ての学生等への無利子奨学金の貸与を目指し、「有利子から無利子
へ」の流れを加速するとともに、無利子奨学金の残存適格者を直ちに解消するこ
と。また、この観点から、貸与型奨学金については、学力基準を緩和すること。
3
返還月額が所得に連動する新所得連動返還型奨学金制度については、制度設計
を着実に進め、既卒者への適用も推進すること。併せて、現下の低金利環境を踏
まえ、有利子奨学金の金利を引き下げること。
4
機関保証料については、国費負担とすること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。
平成28年9月
日
墨田区議会議長名
内閣総理大臣
文部科学大臣
あて
受動喫煙防止対策に関する意見書
喫煙がもたらす健康被害については、科学的に立証され、厚生労働省の公的機関
においても議論の余地なく認識されており、受動喫煙に対する社会的対策が強く求
められています。
2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されますが、国際オリ
ンピック委員会(IOC)は1988年に禁煙方針を採択し、近年開催都市におい
ても受動喫煙防止の法整備を行い、今夏行われたリオデジャネイロでは全面禁煙化
を実現しています。
国内においては、厚生労働省の有識者検討会が「たばこ白書」案をまとめ、屋内
の100%禁煙化を目指すべきと提言しました。政府は、健康増進法では罰則のな
い努力義務とされてきた経緯もあり、今後、全面禁煙や分煙など施設ごとの対策の
あり方などを具体的に協議するとしています。また、全面禁煙など具体的な対策を
とらない国内の公共施設や飲食店に罰金などの罰則を科すよう定める新法の検討
も始めたとされています。
このように、国民の健康増進及び受動喫煙防止への取組は、国や東京都が広域的
に行うことが重要ですが、狭小の飲食施設等の実情を踏まえると、店舗の実態に則
した、漸進的な対策を考えることも必要です。
よって、墨田区議会は、政府及び東京都に対し、個店の特性も考慮し、受動喫煙
防止対策の制度を講じ、整備するよう強く要望します。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。
平成28年9月
日
墨田区議会議長名
内閣総理大臣
厚生労働大臣
東京都知事
あて
議案第93号
墨田区教育委員会委員任命の同意について
上記の議案を提出する。
平成28年9月30日
提出者
墨田区長
山
本
亨
墨田区教育委員会委員任命の同意について
地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和31年法律第162号)第4条第
2項の規定により、下記の者を墨田区教育委員会委員に任命したいので、その同意を
求める。
記
住
所
東京都墨田区緑一丁目11番8号
氏
名
阿
部
博
道
生年月日
昭和23年4月25日
所属政党
無所属
(提案理由)
平成28年9月30日をもって任期満了となる教育委員会委員の後任者を任命する
必要がある。
(参考)
阿
部
博
道
略
歴
現 住 所
東京都墨田区緑一丁目11番8号
生年月日
昭和23年4月25日
学
中央大学法学部法律学科卒業(昭和47年3月)
歴
職 歴 等
弁護士登録(昭和51年4月)
税理士登録(平成5年7月)
墨田区法律相談員(昭和63年6月−現在)
人権擁護委員(平成2年12月−現在)
墨田区行政不服審査会(※)委員(平成7年11月−現在)
(※
平成28年3月までは、墨田区情報公開及び個人情報保護審査会)
墨田区感染症診査協議会委員(平成11年4月−現在)
墨田区公害健康被害認定審査会委員(平成14年2月−現在)
墨田区要保護児童対策地域協議会委員(平成23年7月−平成25年3
月)
墨田区教育委員会委員(平成24年10月−現在)
(参考)
地方教育行政の組織及び運営に関する法律(抄)(昭和31年法律第162
号)
(任命)
第4条
教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、
教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意
を得て、任命する。
2
委員は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育、
学術及び文化(以下単に「教育」という。)に関し識見を有するもののうちから、
地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する。
3
次の各号のいずれかに該当する者は、教育長又は委員となることができない。
⑴
破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者
⑵
禁錮以上の刑に処せられた者
4
教育長及び委員の任命については、そのうち委員の定数に1を加えた数の2分
の1以上の者が同一の政党に所属することとなつてはならない。
5
地方公共団体の長は、第2項の規定による委員の任命に当たつては、委員の年
齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうち
に保護者(親権を行う者及び未成年後見人をいう。第47条の5第2項において
同じ。)である者が含まれるようにしなければならない。
(任期)
第5条
教育長の任期は3年とし、委員の任期は4年とする。ただし、補欠の教育
長又は委員の任期は、前任者の残任期間とする。
2
教育長及び委員は、再任されることができる。