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■自然治癒力のイメージはフォーム⑤各種データーシー トの中にあります。
■免疫システムの概要はフォーム⑤各種データーシー トの中にあります。
鮮明なイ メージングを助ける
ビジュアルマテリアル
あなたが、ある目標 に向かって自らを強 く駆 り立てねばな らないとき、また、プログラムがあなたにイメージングを求めるとき、
「息づかいが感 じられるほど鮮やかに心に描 くこと」を意味 します。このベージは、そ うしたあなたの鮮やかなイ
それは、いつも、
「象徴物つ ために設けてあ ります。写真、
メー ジングを助ける
絵、図面、リス ト.… … あなたの鮮やかなイメー ジング助けるもので
あれば何でも貼って ください。
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第3章 :自 然治癒力とは
■ホ メオス テー シスは、三大生体 システムのバ ラ ンスの上 に成 り立 つ。
■生 きようとす る欲求が免疫 システムを創 り上 げ た。
■中年以降、 マ クロ ファー ジを中心 とす る治癒 システムが私 の健康 を守 っている。
■ ホメオステ ー シスはアポ トー シスのバ ラ ンス によって維持 されてい る。
■健康維持 は、一 に、生 きようとする強 い願望、二 に、 プラス思考、三 に、 自らの 自然治癒力へ の
い たわ りで実現す る。
近年、直 らない病気へ の代償的呼 びかけとして、「 自然治癒力 を高めて云 々」
とい うくだ りを よ く耳 に します。気功か ら、果てはおまじないのた ぐい に至 る
まで、 日には見えない、自然治癒力 を利用 した ビジネス花盛 りとい う観 があ り
ます。 もちろん、独 自の理論 に根 ざした、 さまざまな代替療法が 自然治癒力 を
引 きだすのに有効 であ ることに違 いあ りません。 しか し、あ なたの自然治癒力
は、あなた 自身の ものであ り、気功家や漢方医 もまた、西洋医学 の医師 と同 じ
く、補助者 に過 ぎない と言えるのです。
医学 とのかかわ り方 は後 の章 にゆだねるとして、第 3章 では、 自然治癒力 と
はどうい うものであ り、健康維持 にどうかかわってい るのか、その原理 と、 自
然治癒力 を高 い レベ ルで維持す る方法 について学 ぶ ことに しましょう。
■ホメオステーシス
生物 には、体 の状態 をある一定 の範囲で正常 に保つ メカニズムが備わってい
ます。 これ を恒常性、またはホ メオステー シス と呼 びます。そ して、 自然治癒
力 とは、 このホメオス テー シス を維持す る力 を指す のです。そ うは言 って も、
ホメオステー シスなるものはいったい どこにあ って、 どんな形 をしてい るもの
なのか さっぱ りわか らない とい う方 も多い と思 い ます。
そ う、 ホメオステー シス とはどこかに存在す るとい うものではないのです。
しい て言えば、 われわれの体その もの。生物 としての存在その ものである と言
えるのか も知れません。 しか し、 こう した哲学的アプローチはヘ ルスモ ティベ
ー シ ヨナルプログラム にはそ ぐい ません。われわれは、まず、 このホメオステ
ー シスを科学的 に探求 し、 自然治癒力 の正体 に一歩近づ く必要があ ります。
ホメオステー シスを医学的に定義づ けるとす れば、免疫系、自律神経系、内
分泌系 のバ ラ ンス によ り成 り立 っている生体 の調整系 とい うことにな ります。
そ して、それぞれのシステムが手 をつ なぎあい、影響 し合 い なが ら微妙 なバ ラ
ンス をとって、健康 を維持 してい るのです。 このホメオステーシスが正常 に働
いていれば健康 ヾす なわ与、健康 であることの定義が実現 されてい るはずです。
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メモ
しか し、あなたが多かれ少 なかれ、健康である ことの定義 を実現 で きてい ない
とすれば、あなたのホメオステー シスに乱れが生 じてい るとい うことになるの
です。ホメオス テー シスを正常 に保てば健康 を維持 で きるわけですが、これは、
それほど簡単 な ことではあ りません。なぜ なら、ホ メオステー シスを維持す る
三大生体 システムは、見かけ よ りやわな構造 だか らです。
驚 かれるか もしれませんが、それ らは、ち ょっと した生活環境 の変化、 ス ト
レス、老化 などによって簡単 に破綻 して しまうほど弱 い もの なのです。われわ
れは、それをい わゆる気力 とか、希望 をもつ ことで何 とかカバー しようとしま
すが、それで も老化 による衰退が加 わって、中年 を向かえる ころには、その能
力 は驚 くほど低下 して しまい ます。 いわゆるガ ン年齢 は、 このホメオステー シ
ス を支える三大生体 システムの弱体化 によって もた らされてい るのです。
免疫系 は40台 半 ばで、その最盛期 である15歳 ごろの能力 に比べ て半分、内分
泌系 の重要 な器官である胸腺 は、性的成熟が始 まる ころには急激 に衰えて、晩
年 には単 なる脂肪組織 に置 き換 えられて しまい ます。 自律神経系 も中年後期 に
なると失調 ぎみ とな り、 うまく機能 しな くな ります。更年期障害はその顕著 な
現 われです。
三大生体 システムの うち、 自律神経系 と内分泌系 は生命 とい う営みを実現す
る基 本的な能力 です。 自律神経系がなければ、あなたは′
さ臓 の収縮 、拡張 を自
分 の意志で行 なわな くてはな りません。例 えば、 これか ら一分間は45回 、その
あ と、少 し走 るので60回 、 とい うような具合 にです。 これでは生命 を一 日維持
す るだけで、あなたは疲れ きって しまうで しょう。 また、内分泌系 も、性的な
成熟 をほぼ決 まった年齢 に起 こ させた り、体内時計 のゼ ンマ イを毎 日巻 いた り
と、意識 の水面下で生物 の一生 をつかさどる基本的な役割 を担 っているのです。
しか し、免疫系 だけは、生命 の発生 の時点 では存在 しなかったシステムなの
です。それは進化 の過程で、必要 に迫 られた結果、生物が獲得 していった能力
にほかな りません。爬虫類か ら鳥類 に向か う劇的な進化 の結果、動物は体温 と
い う、便利な自家発電装置 を獲得 し、その代償 として、 よ り複雑 なシステム に
よる、生体 の維持 を必要 としたわけです。
この節 のキーワー ドは、「ホメオステーシスは、三大生体 システムのバ ラン
スの上に成 り立つ」、です。
■意外 に新 しい免疫 シス テム
われわれの周 りにはさまざまな病原菌や微生物が満 ち溢れてお り、 また、体
内で も活性酸素 の攻撃や突然変異 などによって、頻繁 に変性細胞が生み出され
てい ます。 こ うした環境下 では、健康 を維持 した り、逆 に病気 にかかった りす
るのは決 して偶然 によるものではあ りませ ん。そ う した必然性 の結果 として、
体中に目を光 らせる防衛網 としての免疫 システムが誕生 したのです。
このシステムが活発 であればあるほど健康 を維持 で きる確率が高 く、免疫機
能が低下すれば病気 にかかる リス クを多 く背負 い込む こ とにな ります。免疫 シ
ス テムは、体内で発生 した り、侵入 してきた敵 に対処する警備隊によく例 えら
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れます。それは、自己 と非 自己を厳密 に見分け、体 にとって害 を及 ぼす可能性
のある物質 を見 つ ける と、即座 に食細胞 に対 し「攻撃 し、残滅せ よ」 とい う指
令 を出す、健康維持 にとっては、絶対 に欠 くことので きない重要な生体防衛 シ
ステムなのです。
免疫 システムが登場するのは、進化 の歴史の 中ではかな り新 しい とい えます。
生命 の歴史、35億 年に対 して、ほんの 1億 5千 万年に過 ぎません。未だ、進化
の過程 にあるとす る学説す らあ ります。免疫 システムは、爬虫類が鳥類 に進化
を遂 げる際、 自己保存 の欲求が モティベー ター となって備 わるようになった も
の と思われます。爬虫類 と鳥類 は進化論上 、非常 に近 い関係 にあ りますが、そ
の体 には決定的な違 いがあ ります。つ ま り、冷血動物 で ある爬虫類 に対 して、
鳥類 は体温 をある程度一定 に保 つ ことがで きる、温血動物 なのです。それは神
経系か ら循環系 ,筋 肉までを動員 して体温 を調節するとい うシステムを可能に
して初めて実現で きた進化で した。
今 を 2億 8千 万年 さかのぼる、恐竜 が地球 を支配 していた時代 は、安定 した
温暖な気候が続 いてい た と思 われます。つ まり、体温が気温の影響 を受ける爬
虫類 の ような冷血動物 で も十分生活することがで きたわけです。 しか し、大隕
石 の衝突 と、それによつて吹 き上げられた煙や塵が地球 をすっぽ りと覆 い、太
陽光線 をさえぎって、地球 は長 い氷河期 を迎 える ことにな りました。気温 の急
激 な低下で、冷血動物 は活動す ることがで きな くな り、つい には絶滅 に向かっ
て坂 を転 げ落 ちる ことになるわ けです が 、そ の とき、「この環境 に適応 して、
どう して も生 き抜 きたい」 と自己保存 の欲求 を最大限 に発揮 した恐竜のグルー
プが いたのです。
進化 とは、摂取 した食物 をいかに効率 よくエ ネルギー に変換す るか とい う原
則 に沿 って進行 します。その最善 の方法 は体温 をある程度の高 さに保 って、体
内の酵素反応 を高める ことなのです。彼 らは、は じめ、筋肉を小刻みに震わせ
ることで発熱 し、生 きてい られる程度の体温 を保 っていた もの と思われます。
やがて、神経系、循環系が進化 し、保温のため、 うろこが羽毛へ と変化 してい
ったので しょう。爬虫類 か ら鳥類へ の進化 は、進化論上画期的な変化 です。そ
れは、酵素反応 を高 め、細胞内の ミ トコン ドリアを増や してATPと い うエ ネル
ギー生産システム を構築するとい う、いわば、体 の基本的構造 を変 えるレベ ル
にまで達 した壮大 な進化だ ったのです。温血動物 の始祖、鳥類 はこうして出現
しました。
しか し、 この進化 には後 日談があ ります。環境 の劇的な変化 を生 き抜 い た鳥
類 を襲 った新 たな脅威 があったのです。それは感染 とい う大変厄介 な問題で し
た。つ ま り、体温 を一定 レベ ルに保 って酵素反応 を活発化 させ る体内環境 は、
鳥類 だけでな く、その体内 に進入 した病原菌 にも増殖 のための絶好 の環境 を与
えて しまうことになるのです。そのため、初期の温血動物 は、生 き抜 いてゆ く
ための更なる進化 を求め られる ことになったのです。
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メモ
(1)体 内 に侵 入 した細 菌 の 識 別 と攻 撃
大腸 菌 をは じめ とす る細 菌 は、進化 の流 れか ら取 り残 されて、発生 当時 とあ
ま り変 わ らな い姿 で現在 に至 ってい ます。侵 入や増殖 の仕方 も発生以来 同 じで、
小 さな傷 口や粘膜 、あ る い は食物 な どと共 に国か ら体 内 に侵入 し、毒 素 を分泌
して 自らが増殖 しやす い環境 をつ くりなが ら増 えてゆ きます。放置 しておけば、
当然 、生命 の危機 を生 じるため、早急 に攻 撃、除去 す る必 要 が あ ります。
(2)危 険 な 細 胞 の 認 識 と除 去
一 方、 生 物 の体 を構 成 して い る細 胞 は、 さまざまな理 由か ら、常 に新 陳代 謝
を行 な ってい ます。寿命が尽 きて死 ぬ 細胞 、 自殺命令 に従 って 自ら命 を絶 つ 細
胞 、 また、それ ら死 んだ細胞 の 隙 間 を埋 め るため に、分裂 に よつて生 じた新 し
い細胞 が、恒常 的 に入れ替 わ りなが ら、生 体 を新 鮮 な状態 に保 ってい るので す。
ところが 、 この細胞 分裂 の過程 や、活性酸素 な どの攻 撃 で 、既存 の細胞 が傷 つ
け られ た りして 、本 来 、DNAが 持 つ 構 造情 報 とは違 う、 い わ ば細 胞 の 奇形 を
生 ず る場合が あ ります。
ちなみ に、 われわれ 人 間 の体 で は、 こ う した危険 な細胞 が 一 日数千 回 も生 ま
れ 、除去 され て い る と言 われ て い ます。 こ う した奇 形 の細 胞 は 、正 しいDN2生
情報 を持 たな い ため 、そ の まま放置す る と、生 体 シス テ ム を無視 した、勝手 な
細胞分裂 で増殖 し、 ガ ンな どを引 き起 こす危 険が あ ります。それ らは 自 らの細
胞 には違 い な いの で すが、生命 の危機 を避 け るため 、非 自己 と認識 して 、即座
にJF除 す る必 要 が あ ります。
こ う した必 要性 に よって獲得 され た免疫 シス テ ムは、分子生物学 の発達 に と
もない 、徐 々 にその姿 が明 らか に され よ う としてい ますが、今 日で もまだ完全
に解 明 されたわけで はな く、 わか らない こ とが 依然 と して多 い複雑 なシス テ ム
なのです。あ なたは この プ ロ グラ ム を聴 く上 で 、免疫 システム を学術 的 に学 ぶ
必要 は もちろんあ りませ ん 。 しか し、あ なたが 自然治癒力 を活性化 す るにあ た
り、 自然治癒力 とい うもの を心 に強 くイ メ ー ジす る必 要が あ ります。 そ のため
に も、 自然治癒力 と密接 にかか わ ってい る免疫 とはおお よそ どの よ うな もの な
のか を頭 に入 れてお く必要 はあ るで しょう。
免疫 システム を大 まか に述 べ る と、おお よそ以 下 の よ う にな ります。
人 間 の免疫 システム には 、三 つ の種類 が あ る こ とが わか ってい ます 。す なわ
ち、胸腺免疫 系 、腸 間膜 免疫系 、そ して肝臓 免疫系 の三 つ で す。 その うち、腸
間膜免疫系 と肝臓 免疫系 には未 だわか らな い こ とが 多 く、 ここで は比 較 的、解
明 の進 んで い る胸腺免疫系 を取 り上 げ る こ とに します。
血液 は骨髄 で作 られ る と一 般 には言 われ ますが、正 確 には、骨髄 で作 られ た
造血幹細胞 か らさまざまな血 球 や リ ンパ 球が生成 され る とい うの が正 しい表現
で す。免疫 シス テ ム を維持 して い るのが これ らの血 球 や リ ンパ 球 で 、そ の 中心
を担 うのが 、 マ ク ロ フ ァー ジ、 T細 胞 、そ して B細 胞 で す。食細胞 と呼 ばれ る
マ ク ロ フ ァー ジは、病 原菌 や変異細胞 な どの異物 を感知す る と、最初 に反応 し、
それ らを分解 した り、印 をつ け た りす る こ とで 、免疫 システム を起動 させ る大
切 な役割 を担 ってい ます。
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T細 胞 にはい ろいろな種類があ り、免疫 システムの、司令官的役割 を勤 めて
い ます。免疫系 の発動や抑制のキー を握 ってお り、 ガン細胞 の ような変異細胞
や、ウイルスなどの、細胞内に潜 んだ異物 を攻撃するもっとも大切 な役 目を担
ってい ます。 T細 胞 はまた、胸腺 とい う基礎訓練所で徹底的に訓練 を受けたえ
り抜 きの兵士で もあ ります。胸腺内での基礎訓練 は、 T細 胞 に、 自己は絶対 に
攻撃 しない とい う、免疫細胞 にとって もっとも重要な基礎 を叩 き込むのです。
B細 胞 は、体外か ら進入 して くる異物 を攻撃す るための抗体 を生成 し、血中
に放出す る役 目を持ちます。
それでは、 これ らの血球細胞が、 どのようにして免疫 システムをオンの状態
にするのかを見 てみましょう。司令官兼、主力部隊の T細 胞 は、体内に異物が
侵入 して きた段階では単独 でそれを認識す ることはで きず、反応 しません。異
物 の存在 を最初 に認識するのはマ クロファー ジの仕事 です。 マ クロファージは
素早 く異物 を取 り込み、細胞内の酵素 で分解 して、その異物 の情報 をヘ ルパー
T細 胞 へ伝達 します。 これは、ヘ ルパ ー T細 胞 の表面 にMHC抗 原 とい う、 自
己 と非 自己の認識装置があ り、 自己 と異 なるウイルスのMHCを 認識す ること
で可能にな ります。マ クロ ファージが提示 した抗原 を、ヘ ルパー T細 胞 の抗原
レセプターが捕 らえ、 T細 胞 はここでようや く異物 の侵入 を認識す るのです。
す ると、ヘ ルパ ーT細 胞 はインターロイキ ン 2と い う物質 を分泌 して、キラ
ー T細 胞 を活性化 します。活性化 されたキラー T細 胞 は、 リンフ ォカイ ンとい
う物質 を吐 き出 し、異物 に対 して攻撃 を開始 します。 また、 B細 胞 も同時に活
性化 され、抗体 を血中に放出 して、 この段階で免疫反応 のスイッチがオンの状
態 になるわけです。
免疫系 とは、以上 の ようなシステムによ り成 り立ってい る、生体保全 には欠
かす ことので きない システムである ことが ご確認 いただけた と思 い ます。そ し
て、胸腺 とい う臓器 が深 く免疫 システムに係 わってい ることにも気づ かれた こ
とで しょう。あま り耳 に しない この臓器 のことを「人間の寿命 を決す る臓 器」
と呼ぶ研究者 もい ます。それは、胸腺が幼児期 にもっとも大 きく、活性化 され
てお り、思春期 とともに萎縮 し始めて、中年 を過 ぎる ころには半分ほどになっ
て しまうことに由来 してい ます。そ して、免疫 システムの弱体化 は、 この胸腺
の萎縮 曲線 ときれい に相関す る ことか ら、免疫機能の死活は胸腺 の死活 に左右
されてい ると言 われる根拠 ともなってい るのです。
そ して、ス トレス、悪 い食習慣、環境汚染、疲労蓄積が、老化 とともに胸腺
を萎縮 させ る原 因 に挙 げ られてい ます。短絡的な理解 は困 りますが、健康 を長
期 にわたって維持す るためには、免疫 システム、 と りわけ胸腺 の萎縮 を助長す
るような生活習慣 を絶 つ ことにその鍵が隠されてい るとい うことがで きるので
す。
免疫 システム とは、進化 によってより複雑 になった体 を保全 す るために、初
期 の温血動物 の、 自己保存 の欲求が、体 に新たなシステム を構築する、 とい う
形 で獲得 されてゆきました。 自分 にとって異物 であ るか否 かの認識 をす る仕掛
け、すなわち、 自己 と非 自己を識別する生体防御 システムは、温血 とい う便利
な体質 を獲 得 した代償 として、更なる進化 を迫 られた結果、誕生 したシステム
なのです。そ して、免疫 システムをどれだ け長 く保護す ることがで きるかが、
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メモ
これか らお話する治癒 システム と深 くかか わつて、あなたが、健康 の うちに老
い を迎える ことがで きるか否かを決定す る重要 なファクター となっているので
す。
この節のキーワー ドは、
「生 きようとす る欲求が免疫システムを創 り上げた」、
です。
■免疫 システムと治癒 システム
人間 の体 は 、免疫系 、自律神経系 、内分泌系 の 3つ の システム に よって調整 、
維持 されて い る と申 し上 げ ま した。 中 で も免疫系 は体 に侵 入 して きた異物 と 自
分 を識別す る、 い わば防衛 司令 部 の働 きを し、生 命維持 と直結 して い るため大
変重要 な シス テ ム とい え ます。 しか し、免疫 とは非常 にデ リケ ー トなシス テ ム
で 、 ス トレス や老化 に よって 、 い とも簡単 に破 綻 して しまう性 質 の もの なので
す。40代 半 ば には、その最盛期 だった 15歳 ごろ と比 較 して、半分 にまでその 力
を落 として しまう こ とが確 かめ られて い ます。
老化 とは 、年齢 を加 えるに したが って 、体 の修復 能力が低 下 して くる こと を
さす ので すが 、 これ を単 なる免疫 システ ムの低 下が原 因 と見 るの は早計 で す 。
なぜ な ら、 われわれの免疫 システムは40代 半 ばで 、す で に半 身不 随 の状態 にな
って しまって い るか らで す。 それで はそれ以 降、 い ったい何 が われわれの体 を
守 ってい るので しょうか 。 それ は、生命 の起源 の段 階か ら備 わっていた 、 マ ク
ロ フ ァー ジ を中心 と した治癒 システムなので す。そ して、 この 治癒 システム を
苛 め 、弱体化 させ て しまえば、もう、あなた を守 って くれ る ものは あ りませ ん。
後 に残 るの は 、治癒 シス テ ムの助 け を当て に して い た 、疲 れ きった免 疫系 と、
失調気 味 の 自律神経系 、そ して、今 に も枯 れそ うな内分泌系 で しか な くな るの
で す。 これは、紛 れ もな く、あ なたの健康 の危機 であ り、対症療法 に身 をゆだ
ね なが ら、 自らが朽 ちてゆ くの を見守 るだ け とい う悲惨 な結果 を招 くこ とにな
ります。
この節 のキーワー ドは、「中年以降、マ クロファージを中心 とす る治癒 シス
テムが私の健康 を守 っている」、です。
■治癒 シス テムの正体
第 3章 はこのプログラムの 中で もっとも難解 な章 です。それ は、免疫系や 自
律神経系、そ して内分泌系がつ くりだす生体 の調整系 を正 しくご理解 いただ く
ためには、 どうして も専 門用語や医学的な理論 にふれなければならないか らで
す。 しか し、 これらのシステムが 自然治癒力 に深 くかかわ っている以上、 どう
して も、その大 まかな働 きについて理解 しておいていただかなければな りませ
ん。そ して、 これか らお話 す る自然治癒力 の正体 をご理解 いただ くためには、
欠 くことので きない知識 で もあるのです。
あなたは、い ろい ろな動物 の胎児が、母親 の子宮 の中で徐 々に発達 してゆ く
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光景 を、写真やイラス トなどで一度 はご覧 になったことがあると思 い ます。そ
の とき、 どんな動物 の胎児 も発生 の段階ではほとんど同 じ形 をしてい ることに
お気 づ きになったで しょうか。動物 は子宮 の中で進化 の過程 を再現 して生 まれ
るといわれる所以 です。背骨がで き、心臓が鼓動 をは じめて、手足が だんだん
とはっき りして くるあの光景 は、 たいへ ん神秘的であ り、感動 を覚 えるもので
す。
多 くの人は、その光景 を見て、胴体がで き、やがて手足や指が生 えて くる と
思 いがちですが、それは誤 りなのです。事実 はその逆で、大 まかな形が まず出
来上が り、不要な部分が消 える ことによって、その種独特 の体型 を作 り上 げて
ゆ くのです。
人間の胎児 の手 を例 に取 ると、 は じめはシャモジの ような丸 い形が で き、や
がて、指の間の、水か きのような部分 が消 えて、だんだん と人の手 の形 になっ
てゆ くのです。 これを発生学的 な見地か ら言 えば、水 か きを形成 していた細胞
が死 に、その結果、指 の形が形成 されたとい うことにな ります。細胞 の死。 し
か し、 これは細胞 の積極的な死、つ ま り、細胞 の 自殺 によって もたらされてい
るのです。 この現象 を、ギ リシャ語の「木の葉が散る」 とい う意味の言葉 を用
いて、 アポ トー シス と呼 びます。
アポ トーシスは個体全体 のホメオステー シスの維持機構 としてたいへ ん重要
な役割 を担 っていて、それは、地球上の多 くの生物が持 っている、生 きるため
の仕組みを維持す る上で欠 くことがで きません。 われわれ人間を含む、すべ て
の生物 は、個体 を形成する細胞 を常 に余分 につ くり、い らな くなった ものをあ
とか ら片付 けるとい うシステムをとってい ます。それは前 に述べ た手 の形成過
程 などがそれに当た ります。 また、血液細胞 なども常 に余分 に生成 され、突発
的な事故な どで けが をした場合 などに備 えてい るのです。 しか し、余分 に作 っ
た ものをあ とか らきちん と処理 しなければ、やがてあふれて、個体 に害 を与 え
るために、不要 な細胞 には自殺命令 が下 ります。 これがアポ トー シス とい う現
象 です。
アポ トー シスは、また、DNAが 傷 ついて しまった細胞 、危険なDNAを 持 つ
細胞 にも適用 され、 ガンなどの病気 を未然 に防いでい るのです。アポ トーシス
の命令 を受けた細胞 は 自らの蛋 白質分解酵素 を働かせて自分 自身を分解 し、危
険 なDNAを 細胞外 に漏 らさない よ うに、内側 に向か って1又 縮 します。す なわ
ち、個体 を守 るために安全 に自殺 をするのです。
それでは、誰 が細胞 に自殺命令 を出すので しょうか。それは、われわれの生
命 の設計図、す なわちDNA自 身が行 な っているのです。 アポ トー シスが あ る
特定 の遺伝子 によって制御 されてい ることが最近 の研究で明 らかになってきま
した。p53と い う遺伝子 はアポ トー シスを誘発す る遺伝子で、危険な細胞 の分
裂 をある一定期間 とめてお く働 きをします。すなわち、 ガン細胞 のような危険
な細胞が生 まれて も、 T細 胞がそれを異物 として認識す るまでの期間、分裂 を
とめて時間 を稼 ぎ、増殖 しない ようにす るのです。反対 にbcl-2と い うアポ ト
ー シス を抑制す る遺伝子 も見 つ かつて い ます。bc1 2が 必要以上 に活性化す る
と、 リンパ球が異常 に増殖 し、ガ ン化す ることも確 かめ られてい ます。
この ように、ガ ンとい う恐 ろ しい病気 は、アポ トー シスの誘発 と抑制 のバ ラ
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49
メモ
ンス が崩 れた結果、奇形 の細胞 が無 限 に増殖 しつづ け る こ とに よつて起 こる病
気 な ので す。 また、現代 の難病 HIV、 い わゆ るエ イズ は 、 エ イズ ウ ィルスが ヘ
ルパ ー T細 胞 に取 り付 いてアポ トー シスに陥 れて しまう結 果 、免疫機 能が働 か
な くな り、個 体 を死 に至 ら しめ る病気 で す。 アポ トー シス はDNAと い う設計
図 に従 って個体 を維持 、管理す るシ ス テ ム として生 命 の根 源 を支 えて い る仕組
みで、個 体 は この システムが正 し く働 い て い るおかげで 、種 に定 め られた形 で
生 まれ、不要 な細胞 や危 険 な細胞 を排 除 して、 ホ メオス テ ー シス を健全 に保 つ
こ とがで きるので す。
この節 の キ ー ワ ー ドは、「 ホ メオステ ー シス はアポ トー シスの バ ラ ンス に よ
って維持 されて い る」、 です 。
■治癒システムの強化
あ なた の体 は免疫系 、 自律神経系 、内分泌系 の バ ラ ンス によつて調節 、維持
されて い る と申 し上 げ ま した。 そ して、それ らの システムが ス トレス や老化 に
よって意外 なほ ど簡単 に破壊 されて しまう こ とも学 んで きま した。 ここで 、あ
なた に認識 して い ただ きた いの は 、中年 を境 に弱体化 して しまう これ らの シス
テ ム に代 わ って 、 マ ク ロ フ ァー ジを中心 と した 治癒 システムが あ なたの健康 を
維持 しつづ ける とい う事実 で す。
自然治癒力 とは、死 んだ細 胞 の 除去 能力 、す なわ ち、 アポ トー シス に始 まる
細胞 の積極 的 な死 か ら、そ の死 骸 の 除去 を通 して、新 た な細胞分裂 を促す力 と
定義す る こ とがで きるのです。 この一 連 の ルー テ ィー ンに深 く係 わ ってい るの
が マ ク ロ フ ァー ジ と呼 ばれ る リ ンパ 球 の一 種 で 、 このマ ク ロ フ ァー ジ を活 ′
性化
す るこ とが 、す なわ ち 自然治癒 力 の活性 化 を実 現す る最 善 の 方法 にほか な りま
せ ん。 マ ク ロ フ アー ジ を活性 化 す る には マ ク ロ フ ァー ジ活性化 因子 が必要 で 、
それ は、 アポ トー シス に よって生成が 促進 され る とい う相 互依 存 的関係 にあ り
ます 。第 3章 で は、 マ ク ロ フアー ジ を中心 とす る治癒 シス テ ムの活性 化 に大 き
な影響 力 を もつ さまざまな因子 の うち、心 の 習慣 を確 実 に身 に付 ける ことに し
ま しょう。
自然治癒力 とい う言葉 は、近 頃、 た いへ ん便利 に使 われて い る よ うで す。 自
然 治癒力 を高 め る音 楽 、 自然治癒力 を高め る効果 が あ る健康 食品、果 ては 自然
との調 和 、宇宙 との融合 を とお して 自然 治癒 力 を高 め るための セ ミナ ー まで、
あ なたはそ う した商 品や催 しを見 つ けるの にあ ま り苦労 しない はず で す。確 か
に、心休 まる音 楽 はス トレ ス を解消 して免疫 系 を保護 す るため に少 しだけ効果
は あ るで しょう。 また、健康食品 もそれはそれ な りに研 究 され、健 康維持 に効
果 的 な もの もあ ります。宗教 や哲学 に根 ざ したセ ミナ ー も、それ を効果的 だ と
思 う人 に とっては 、それ な りの効果 を もた らす はず で す。 しか し、あ なたの 自
然治癒力が外 部 か らの救 済 で 高 め られ 、維持 され る もの なのであれば 、あ なた
は 、 アル フ ァー波 を刺激 す る音楽 を聴 き、健康食 品 をか じって、人 を煙 に巻 く
ような深遠 な理論 に耳 を傾 けて さえ い れば健 康 でい られ るはず で す。
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しか し、現実 はそ うではあ りません。誰 もそんなことで健康 を手 にす ること
はで きないこ とを知 っている くせ に、神 にすが るような心理で、そ う した もの
に傾倒 し、 また、同 じニ ュースがメディアを賑 わす結果 になるのです。すなわ
ち、被 害者 は何人で、被害金額 はい くらか とい ういつ もの事件です。 しか し、
あなたが自らの自然治癒力 を強化す る唯一の道が、内発的モティベー シ ョンに
よる強 い願望 と、生活習慣 の徹底的な改善 の相乗効果 によってのみ開かれるこ
、
とを知 っていれば、 こうした′
亡
無 い輩 の被害者 になることはあ りません。
あなたはまず、健康 に対す る 自らの心構 えを正 し、 よい生活習慣 を身 につ け
た、健全願望者 として、 ひとまず、 自らの健康 に余裕 を持 つ ことです。健康状
態 に余裕 があれば、あなたはすでに獲得 した健康 をさらに磨 き上げるために必
要 と思えば、 じっ くりとこ う した補足的療法 を選別す ることがで きるのです。
自然治癒力 を強化す る有効 な方法 として以下の三 つ をあげる ことがで きま
す。 きょうの行動 にも盛 り込 んであ ります ので、確実 に実行す るようにこころ
がけて ください。
(1)内 発 的モテ ィベ ー シ ョン
生存 は欲 な くしては成 り立ちません。生 きようとする願望は体の構造 を変 え、
進化す らももたらす ほど本来強い ものです。あなたは、 まず、第 2章 での、あ
なた自身 に対す る誓 い を全 うす るために、生存 しつづ けるとい う強 い欲求 を常
に燃や し、内発的モティベーシ ヨンを高めるように心がけて ください。繰 り返
します。生存 は欲 な くしては成 り立ちません。
(2)プ ラス思考
あなたが一 日の始 ま りに読み上げてい るプラス イメージング五 原則 をお題 目
に終 わ らせず、生活 の一部 として活用す るように努 めて ください。人間万事塞
翁が馬 とい う思想 は、ス トレスか らうまく身 をかわす最善の方法です。
(3)自 然治癒力の擬人化
あなたの中の 自然治癒力 はどんなときもあなたの味方 です。それは、いつ も
無償 の愛 であなたに応 え、 どんなときも真 の友情 と変 わらぬ支援 を示 して くれ
るかけがえのない友人なのです。そ して、その大切 な友人は今、あなたの悪習
慣やス トレス を一 身 に受けて苦 しんでい ます。 フォーム集 の中 に自然治癒力 の
イメージを用意 しました。あなたは この親友 を元気 にし、不毛 の殻 か ら解 き放
ってや らねばな りません。そ して、それがひいては、あなたがあなた自身 に し
た誓 い を全 うす る近道で もある ことを認識すべ きです。
まず、あなたの 自然治癒力 に名前 をつ けましょう。あ なたの呼びやす い、愛
着が もてる名前が いいで しょう。なぜ なら、あなたは、これか ら、この名前 で、
常 にあなた自身の 自然治癒力 に呼 びか け続けなければならないか らです。呼び
かけるといって も別に特別なことではあ りません。あなたが家族や友人に対 し
て してい る挨拶や思 いや りを持 てばいいのです。そ して、あなたが タバ コを吸
った り、飲 みす ぎた り、夜更か しをするなど、あなたの健康維持 に反す る行為
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57
メモ
をして しまった場合 には、あなたの 自然治癒力 に対 して素直 に謝 りましょう。
「 これからは気 をつ けるか らね」 とい う言葉 を添 えてやるのです。
そ して、
自然治癒力 の擬人化 は、なにや ら子供 っぽい遊 びの ように感 じられるか もし
れません。 しか し、それは、あなたが 自らの 自然治癒力 を常 に意識 し、健康維
持 に反す る行動 の繰 り返 しで、それを無意識の うち に苛めて しまうことを未然
に防 ぐ、 たいへ ん効果的な手法 です。
いかがですか。自然治癒力 とは精神的、宗教的な人間のスーパーパ ワーでは
ないことがおわか りい ただけましたか。 自然治癒力 とは、重要な免疫 システム
と密接 にリンクした、いわば細胞 の新陳代謝なのです。
あなたは、 ここまでの章 で、 プラス イメージングの重要性 を学 び、健康 であ
ることの定義 を身 に付 け、自らの一生 を自ら設計 し、内発的なモ テイベー シ ョ
ンが、健康維持 にとっていかに重要 かを習得 しました。そ して、今、 自然治癒
力 の正体 を知 ったわけです。 ここで、今一度、自然治癒力 をつか さどる生体 シ
ステムや臓器は、心構 えやス トレスの消化方法 に大 きく影響 されるものだ とい
うことを強 く心 に刻んで ください。
この節 のキー ワー ドは、「健康維持 は一 に、生 きようとする強 い願望、二 に、
プラス思考、三 に、 自らの 自然治癒力へ のいたわ りで実現する」、です。
■健康意識 の再評価
第 3章 で、あなたは自然治癒力に関する基礎知識をすべ て身につけたことに
なります。それでは、 ここで、あなたの健康意識の再評価を行ない ます。いつ
ものように、七つの選択肢から現在の評価 を選択 して ください。
① 胸 を張って、100%健 康 だと言い きれる。
② ほぼ健康だ。
③ 健康 だと思 う。
④ 健康 だとは思 うが、時々不安になることもある。
⑤ 最近、健康状態が気 になる。
⑥ 自覚症状 はないが、 どこか悪いのではないかと悩 んでいる。
⑦
自覚症状があ り、病院に行 くきっかけを探 している。
いかがですか。あなたの 自らの健康に対す る評価 は上がったで しょうか。上
がったのであれ、下が ったのであれ、以前 と同 じであれ、そのこと自体はあま
り重要ではあ りません。自己評価 の基準にほんの少 しの変化があればいいので
す。例えば、以前、あなたが 3の 選択肢を選び、今回も同 じく3で あったとし
ても、 2か 、 4か に少 しでもペ ン先が振れたようであれば、あなたの健康意識
は確実に変化 をはじめていることにな ります。
評価が決まったら、 フォーム集の「健康意識推移グラフ」 に記入 して くださ
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■キ ー ワー ドの整理
章 を結ぶ前 に、各節 のキーワー ドを整理 しましょう。私のスキ ッドに続 いて
復唱 して ください。 もしあなたが声 を出 しに くい場所 にい るのであれば、心 の
中で復唱 して ください。
ホ メ オス テ ー シスは、 三 大生体 シ ス テ ムのバ ラ ンスの上 に成 り立 つ 。
生 きようとする欲求が免疫 システムを創 り上 げた。
中年以降、マ クロファー ジを中心 とす る治癒 システムが私の健康 を守 ってい
る。
ホ メオステ ー シスはアポ トー シスの バ ラ ンス に よつて維持 されて い る。
健康維持 は、 一 に、生 きよ う とす る強 い願望 、二 に、 プ ラス思考 、 三 に、 自
らの 自然治癒力 へ のいたわ りで 実現す る。
■第 3章 の言葉
「生は死か ら生ずる。麦が芽吹 くためには、種が死なねばならない」
マハ トマ・ガンジー
ゝ﹂ 解
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か ら信 じ、実践す る 自信がつい たならば、
亡
もし、あなたが これ らの原則 を′
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れであなたは第 4章 に進む準備 が整 ったことにな ります。第 3章 を完全 に理
した と確信 したな らば、第 4章 「病気発生 のメカニズム」へ 進 んで くだ さ
人生 は′
いに思 い 描 い た とお りに な って ゆ きます 。 あ な た は 最 高 の 健 康状 態 に
さに描 か な け れ ば な りませ
あ り、 自信 を持 っ て 毎 日 を生 きる 自分 を鮮 や か に′
ん。
心 か ら望 み 、鮮 やか に想像 し、強気 と、希望 と、夢 を従 えて生 きる。
間 を置 い た繰 り返 しの効果 に よ り、健康 は必 ず あ なた の もの にな ります。
前 を向 き、信 じ、そ して行動 して くだ さい 。
@Copy rightVital/Systens, lnc. All right reserved.
53
鮮明なイメージングを助ける
ビジュアルマテリアル
あなたが、ある日標に向かって 自らを強 く駆 り立てねばな らないとき、また、プログラムがあなたにイメージングを求めるとき、
「息づかいが感 じられるほど鮮やかに心に描 くこと」を意味 します。このページは、そ うしたあなたの鮮やかなイ
それは、いつも、
「象徴物つ ために設けてあ ります。
メージングを助ける
写真、
絵、図面、リス ト.… … あなたの鮮やかなイメージング助けるもので
あれば何でも貼 って ください。
@Copy rightVitat/Systems, tnc.
All
ight reserved.
Form
#
HMF09OO0
第3章 :自 然治癒力とは
きょうの行動は、その日に習得したことがらを行動として生活にとり入れ、確実に身につ
けるためにたいへん重要です。プログラムを聴くたびに行動として必ず実行してください。
■第 1日 目
年
月
日、わたしは第 3章 を聴 きました。
とも呼ばれる、体を正常に保つ機能であ
きょうのレッスンで、わたしは、
る恒常性が、わた しの体 にも備わってい ることを知 りました。
●きょう起こす行動
:
① 日記をつけてください。
② 今夜、ふとんに入って、寝付 くまでの短い時間に、切り傷が自然にふさがり、新しい肉が上がって、や
がて跡形もなく消えてゆく様子を鮮やかに想像して、そのまま寝入ってください。
■第 2
年
日目
月
日、わたしは第 3章 を聴 きました。
のレ スンで、わたしは
ことを
は__
わた しは、
た。そ
れは
きょうのレッ
を知
それ
、免疫系が意外に新し
免疫系が意外に新 しい生体システムであること
知 りまし
り した。
という、恐竜から鳥類への進化の過程で、必要に迫られた結果__
が引 き金になって獲得されたものです。
●きょう起こす行動
:
① 日記をつけてください。
「■治癒システムの正体」の節をゆっくり、声を出して読み、完全にその内容を
② テキス トに目を移し、
理解してください。
@Copy rightVital/Systems, lnc.
All right reserved.
55
■第 3 日目
年
月
日、わたしは第3章 を聴きました。
きょうのレッスンで、わたしは、免疫システムを維持 しているものが、主にリンパ球で、その中心を担うの
が以下 の三つの細胞であることを知 りました。
①
② ③
●きょう起こす行動
:
① 日記をつけてください。
② きょうは、フォーム集の中にある「免疫システムの概要」をじっくりと見直し、紙に書いて説明できる
ようになるまで学習してください。
■第 4日 目
年
月
日、わたしは第 3章 を聴 きました。
きょうのレッスンで、わたしは、
とも呼 ばれる細胞 の積極的な死 をき
っかけに、その死骸の除去、それによって起 こる新 たな細胞分裂 とい う循環によって維持されていることを知
りました。そ して、 自然治癒力 とは、細胞 の死骸 の除去 システムである
であることを理解 しました。
●きょう起こす行動
①
:
日記をつけて ください。
② 自分の健康のためになることを何か一つ実行 して ください。タバコを減らすとか、晩酌を抜 くとかいう
後ろ向きなことではなく、いままで、面倒で気が進まなかったようなことを何か一つ成し遂げて くださ
い。そいて、それによって「マクロファージを中心 とする治癒 システム」が活発に動き出す連想をして
ください。(例 :エ レベーターをやめて階段を使う。など
)
■第 5日 目
年
月
日、わたしは第 3章 を聴 きました。
きょうのレッスンで、わたしは、自らの自然治癒力に
●きょう起こす行動
56
という名前をつけました。
:
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.
① 日記をつけてください。
② きようのイメージングは、フォーム集の中の自然治癒力のイメージを見ながら、この章で得た知識を使
って、それがあなたの体の中でどのように働いているのかを鮮やかにイメージしてください。
■第 6日 目
年
月
日、わたしは第 3章 を聴 きました。
きょうまでのレッスンで、わた しの健康意識 は、以下の事実 をもって、自然治癒力強化の方向に向かってい
ます。
●きょう起こす行動
:
① 日記をつけてください。
② 「第3章 の言葉」を暗記し、その意味をかみしめるように理解してください。
■第 7 日目
年
月
日、わたしは第 3章 を聴 きました。
きょうまでのレッスンで、わた しが この章か ら得たものは以下のとお りです。
①
②
③
④
⑤
私が______を 持つ ことによ り、プログラムの内容を肯定的に理解することができ
の効果 によって、
のプロセス
が発生します。その結果、プログラムの内容は、着実に私のものとなってゆきます。
●きょう起 こす行動
:
① 日記をつけて ください。
③
きょうはテキス トを読みながらプログラムを聴いて ください。聴覚 と視覚が相乗的に働きかけて、あな
たは、より高度な理解に達することができます。
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“
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5ア
■最終 日の質問
以下の質問 に答えて ください。下線部分には正 しい言葉を補 い、問いに対 してはあなたの言葉で解答 して く
ださい。すべ ての質問に答えたら、マニュアルの最後 にある解答 と照 らし合わせ、点数を確認 しながら採点を
行なって ください。80点 以上を修了 とし、次の章 に進むことができます。80点 未満、50点 以上の場合は、もう
一度、テキス トを読みなが らプログラムを聴 き、再度質問に答えて ください。評点が50点 未満の場合 は、理解
が足 りない ものとして、もう一週間、同 じ章 を聴いて ください。
Lv.i I
① 生物には、体の状態をある一定の範囲で正常に保つ
)1
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が備わっている。
② 免疫システムとは、動物の生きようとする欲求、つまり
が作 り上げた、意外 に新
しい生体防衛システムである。
③ 生体の恒常性は
のバ ランス によつて維持 されている。
④ 自然治癒力とは
を中心 とした_____シ ステムのことである。
⑤ 中年以降の健康は、三大生体システムに代わって
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が守 っている。
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