【第114号】(平成28年10月1日号) (PDFファイル 2.1MB)

復興に向けて歩み続ける岩手県の今を紹介します
がんばろう!岩手 つながろう!岩手
平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災津波。発災以
来、全国そして海外からも多くの温かい励ましや御支援をいた
だいております。心から感謝申し上げ、この「つながり」を大
切にしていきたいと思います。
復興に向けて歩み続ける岩手の今を紹介します。
第 114 号
平成 28 年 10 月 1 日号
2016 希望郷
いわて国体 開催 !
21
2016 希望郷
いわて大会まで
日
「台風 10 号」被害拡大、1,394 億 4,328 万円に
平成 28 年 9 月 23 日(金)、県は
台風 10 号に伴う豪雨災害の復旧事業
を本格的に進めるため、「台風災害復
旧・復興推進本部」を設置し、復興
に向けた体制を強化しました。
平成 28 年 9 月 27 日(火)午前
10 時現在、岩泉町、田野畑村で 367
人が避難生活を送っており、岩泉町
をはじめ久慈市、宮古市を中心に、
県内で損壊や浸水などの被害を受け
た住宅は 4,028 棟にものぼり、その
うち 61%余りが全壊、または半壊の
判定を受けました。
また、県全体の被害総額は 1,394
億 4,328 万円(平成28年9月27
日現在)と算出され、被害額はさら
に膨らむ見通しとなっていますが、
県内の被害状況の把握をはじめ、避
難生活者や被災者の生活支援、農林
水産業や観光振興の再生を進め、関
係機関一丸となって早期の復旧・復
興に取り組んでいきます。
被害の大きかった安家川下流(野田村)
浸水し破損したサケふ化場(野田村)
分野別被害状況
(平成 28 年 9 月 27 日午前 10 時現在)
土木施設
876 億 6,798 万円
農業関係
83 億 7,989 万円
林業関係
106 億 3,051 万円
水産、漁港施設
65 億 1,447 万円
医療、社会福祉施設
10 億
41 万円
229 億
14 万円
商工、観光施設
総額 1,394 億 4,328 万円
被災し閉鎖された 龍泉洞 (岩泉町)
20 世紀最後の巨匠「いわて 復興の絆 コンサート」開催
平成 28 年 9 月 16 日(金)、三陸
花ホテルはまぎく(大槌町)ロビー
にて、いわて 復興の絆 コンサー
ト「イヴリー・ギトリスの世界」が
開催されました。
ギトリスさんはイスラエル出身の
94 歳。20 世紀最後の巨匠と呼ばれ
る現役最高齢のバイオリニストで、
東日本大震災津波発災翌年には高田
松原の松で作ったバイオリンを追悼
式で演奏するほか、毎年のように被
災地を訪れ、音楽を通して被災地と
って吉里吉里学園小学部を訪問。
の交流を続けています。
コンサート当日は、ピアニスト岩 子どもたちと演奏するなど、音楽
崎淑(しゅく)さんとともに、1 時 を通した交流を深めました。
間ほどのステージを披露。巨匠の音
色を聴こうと訪れた約 70 人の観客
を魅了しました。
また、ステージでは、「被災地のこ
とはいつも想っています。また岩手
県を訪れたい。」と話し、演奏とその
暖かい言葉に、会場からは大きな拍
手が送られました。
コンサートで演奏するギトリスさん
ギトリスさんはコンサートに先立
台風 10 号大雨等災害義援金の受付について
■岩手県(受付期間:平成 28 年 9 月 5 日∼10 月 31 日)
日本赤十字社岩手県支部
< 岩手銀行 本店 >
口座番号:普通 0500445
口座名義:日本赤十字社岩手県支部 支部長 達増拓也
問い合わせ:岩手県保健福祉部保健福祉企画室 大槌町
台風 10 号による大雨・暴風・波浪により被災された方々への
ご支援のため義援金を受け付けております。
岩手県共同募金会
< ゆうちょ銀行 >
口座記号番号:00130 - 2 - 387497
: 019 店 当座銀行 ※他行の ATM やインターネットバンキング
口座名義:岩手県共同募金会台風 10 号大雨災害義援金
< 岩手銀行 本店 >
口座番号:普通 2241853
☎ 019-629-5408(直通)・受付時間 午前 8 時 30 分から午後 5 時 口座名義:社会福祉法人岩手県共同募金会岩手県台風 10 号 大雨等災害義援金
復興支援熱気球イベント
「空を見上げて」IN 大船渡 開催
大船渡市
被災地の想いを 「和紙キャンドルガーデン
キャンドルに
-TOHOKU2016-」開催
東京都
平成 28 年 9 月 9 日(金)∼11 日(日)、東日本大震
平成 28 年 9 月 3 日(土)∼ 4 日(日)、東日本大震
災津波の被災者が想いをつづった和紙に灯りをともす
災復興支援熱気球イベント「空を見上げて」IN 大船渡
(主催:NPO 法人 絆プロジェクト三陸)が、大船渡市赤 「和紙キャンドルガーデン−TOHOKU2016−」(主催:
東京ミッドタウン)が東京都港区の東京ミッドタウンで
崎町の赤崎グラウンドで開催されました。
このイベントは、東日本大震災津波で被災した子ども 開催されました。
たちを元気づけようと平成 23 年 8 月に同市で初めて開 このイベントは、多摩大学の村山貞幸ゼミ「日本大好
催された後、被災 3 県の岩手、宮城、福島を中心に、今 きプロジェクト」の学生が「伝え続け、アクションにつ
回で通算 18 回目の開催となります。
なげる」をテーマに、東日本大震災津波から 5 年半経過
3 日(土)の夕方には、音楽に合わせて熱気球が夜空
した被災者の想いを伝えるため企画・運営したものです。
に浮かぶバルーンイリュージョンが開催され、来場者は 学生たちは、被災 3 県 40 市町村に赴き約 3,600 人
幻想的な光景を楽しみました。
と交流し、約 2,400 人から和紙にメッセージを書いても
また、4 日(日)
らったほか、東北と
の早朝には、熱気球
東京の子どもたちが
体験搭乗会が開催さ
手形を押した和紙キ
れ、親子連れなど 2
ャンドル約 1,200 個
を製作。そのほかの
38 人が参加。上空約
メッセージも含め計
20 メートルから復興
約 4,700 個の和紙キ
が進むまち並みを眺
め、熱気球の旅を満
ャンドルに想いが浮
会場を彩る和紙キャンドル
喫していました。
かび上がりました。
大空に上がる熱気球(写真提供:NPO 法人熱気球運営機構)
(写真提供:日本大好きプロジェクト)
被災地・三陸の復興へ向け、多くの若者が情熱を注
いでいます。連載「未来のさんりくびと」では、毎号、
復興への熱い想いを秘めた若者を紹介していきます。
第 61 回目は、花坂 康志さんを紹介します。
<<< PROFILE >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
石市出身。
中学まで 石市で過ごし、一関工業高等専門学校を
経て大学、大学院と新潟県で過ごす。
卒業後、東京の企業に就職し、金融機関のシステム
の仕事に従事する。
東京で 3 年間過ごした後、平成 28 年 4 月に 石市
に戻り、現在、 援隊として 石まちづくり株式会
社に勤務。 石の情報ポータルサイト「縁とらんす」
に関連した仕事などを行う。
釜石まちづくり株式会社
花坂 康志
(はなさか やすし)さん
復興を脱却したまちづくりを
スキルを身につけ、いつかは釜石に戻ろうと
思っていた花坂さんは、まちづくりに参加した
いと考え、釜援隊に応募。
これからはソフトが要求されると考える中、
これまでの経験を活かし、 釜石まちづくり株式
会社 で活躍しています。
岩手県の被害状況
花坂さんからのひと言:
楽しいことは
自分で作る。
平成 28 年 7 月 31 日現在
▶人的被害 死者(直接死):4,672 人 行方不明者:1,123 人
▶建物被害(住家のみ、全半壊) 26,075 棟
被害状況等の詳細
義援金・寄付金の募集等
いわて防災情報ポータル
花坂さんは「東日本大震災津波から 5 年が経
ち、これからは復興から脱却していかなくては
ならない部分があります。復興から一歩進んで、
持続的なまちづくりができるような環境を事業
者も考えなくてはいけないし、住民も考えてい
かなければならないと思います。そのためにも
地元の人を巻き込んだ活動をしていきたい。」と、
まちづくりへの想いを話します。
まちづくりにつながる情報発信
「釜石市が進める オープンシティ戦略 とは、
人口減少が見込まれる中、急激な人口増を目指
すのではなく、仕事や旅行で釜石に来てくれる
人とか、釜石に住民票はないけれど、釜石を好
きになってくれて、関心を持ってくれる人を増
やしていこうというものです。そのためにも、
情報ポータルサイト 縁とらんす を、市内の
人に楽しめる情報を伝えると同時に、市外の人
に今の釜石の状況を伝えられるサイトにもした
いと思っています。」と、花坂さんはまちづくり
につながる情報発信に意欲を燃やします。
皆さんのご支援、ありがとうございます
平成 28 年 8 月 31 日現在
▶義援金受付状況 約 185 億 313 万円(93,724 件)
▶寄付金受付状況 約 197 億 7,904 万円(7,837 件)
▶いわての学び希望基金(※)受付状況 約 85 億 1,776 万円(18,168 件)
検索
※ 被災したこどもたちが勉強やスポーツ等に励めるよう「くらし」「まなび」の支援に使われます。
ビジュアル豊富な【 いわて復興だより Web 】 もご覧ください !!
http://iwate-fukkoudayori.com
いわて復興だより 第 114 号 平成 28 年 10 月 1 日号 企画・発行:岩手県復興局復興推進課 ☎ 019-629-6945
いわて復興だよりバックナンバーは
いわて復興だより
検索
【次回のいわて復興だよりについて】次回は 10 月 15 日号の発行を予定しています。
編集・印刷:シナプス