2016 年 10 月 6 日 プレスリリース インナーウェア・レッグウェア市場に関する調査を実施(2016 年) 【調査要綱】 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内のインナーウェア・レッグウェア市場の調査を実施した。 1.調査期間:2016 年 7 月~9 月 2.調査対象:インナーウェア・レッグウェア市場に参入している製造業、卸売業、小売業等 3.調査方法:当社専門研究員による直接面接、及び郵送アンケートならびに文献調査を併用 【調査結果サマリー】 2015 年のレディスインナーウェア市場規模は前年比 98.1%の 6,315 億円、 快適性を求めるトレンドは継続も、ヒット商品には恵まれず 2015 年のレディスインナーウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 98.1%の 6,315 億円と、4 年 連続の市場縮小となった。要因としては、消費税率の引き上げ後による反動減が長引いたこと、個人消費 の回復の兆しが見えなかったことが挙げられる。これまで主要な購入先であった量販店、下着専門店は 引き続き苦戦が続いている。また、際立ったヒット商品が出なかったことも大きい。商品のトレンドとしては、 「快適」「楽ちん」「ゆったり」などがキーワードとしてあがり、快適性を求めるトレンドは継続している。 2015 年のメンズインナーウェア市場規模は前年比 99.4%の 2,635 億円と微減で推移 2015 年のメンズインナーウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 99.4%の 2,635 億円と 3 年連続 で減少した。ただし、減少率は小さくなっており、カジュアルウェア専門店や EC サイトなどでは売上を伸 ばした。 2015 年のレッグウェア市場規模は前年比 99.8%の 6,270 億円、 プレーンストッキングは好調に推移するも、それ以外のアイテムは伸び悩む 2015 年のレッグウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 99.8%の 6,270 億円と微減となった。2015 年はプレーンストッキングが好調に推移した。靴下では、カバーソックスやショート丈ソックスが引き続き動い たが、前年に比べると売上に大きく貢献するほどではなかった。 ◆ 資料体裁 資料名:「インナーウェア市場白書 2016 年版」 発刊日:2016 年 9 月 27 日 体 裁:A4 判 581 頁 定 価:110,000 円(税別) 株式会社 矢野経済研究所 所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝 設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/ 本件に関するお問合せ先(当社 HP からも承っております http://www.yano.co.jp/) ㈱矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム TEL:03-5371-6912 E-mail:[email protected] 本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。 本資料内容を転載引用等されるにあたっては、上記広報チーム迄お問合せ下さい。 Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd. 2016 年 10 月 6 日 プレスリリース 【 調査結果の概要 】 1. レディスインナーウェア市場概況 2015 年のレディスインナーウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 98.1%の 6,315 億円と 4 年 連続の市場縮小となった。 要因としては、消費税率の引き上げ後による反動減が長引いたこと、個人消費の回復の兆しが見え なかったことが挙げられる。消費者の購入場所が多様化している中で、これまで主要な購入先であった量 販店、下着専門店は引き続き苦戦が続いている。また 2015 年も際立ったヒット商品が出なかったことも大 きく、主力商品のテコ入れや改良を施すことで、マイナス分をカバーしようとする企業が多かった。 商品のトレンドとしては、「快適」「楽ちん」「ゆったり」などがキーワードとしてあがり、快適性を求めるトレ ンドは継続している。また、2016 年の干支である申年に因んだ“赤い下着”を提案する企業も多く、2015 年の秋ごろから赤い商品を提案するケースが目立った。 2016 年はリオオリンピックイヤーだったことも含め、近年はスポーツテイストのレディスインナーへの注目 が高まっている。さらに、4 年後の 2020 年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、スポーツインナーへ の気運が高まる可能性はあると考える。 2. メンズインナーウェア市場概況 2015 年のメンズインナーウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 99.4%の 2,635 億円と 3 年連続 で減少した。ただし、減少率はこの 3 年間では最も少ない。カジュアルウェア専門店や EC サイトなどでは 売上を伸ばす結果となった。 近年は、海外ブランドも含めた、メンズインナーウェアの専門店が徐々に市場参入し始めている。価格 帯は一枚あたり 3,000 円を超え、やや高めであるが、機能性を重視した商品を揃え、男性自身が購買に 意欲的になれば業界の活性化にもつながる可能性はあると考える。メンズインナーウェア市場では、素材 の見直し、デザイン性の追及、価格面の適正化など、独自性を引き立たせることが重要といえる。 3. レッグウェア市場概況 2015 年のレッグウェア市場規模(小売金額ベース)は、前年比 99.8%の 6,270 億円と微減となった。 2015 年はプレーンストッキングが好調に推移した。靴下ではカバーソックスやショート丈ソックスが引き続 き動いたが、前年に比べると売上に大きく貢献するほどではなかった。 2016 年のインバウンド需要は前年よりも落ち着くと見るが、日本製のストッキング類への訪日外国人客 による一定の支持は続いており、商品によってはある程度の集客効果は持ち合わせている。そのため、 今後は、靴下類においても同様の訴求を行うことも重要な要素であると考える。 また、レッグウェアにおける、モノ消費からコト消費への転換も見られる。ギフト需要を見据えた商品展 開や、東京オリンピック・パラリンピックに向けたスポーツ志向の高まりなど、消費者の関心を先読みする 必要性は高い。 Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd. 2016 年 10 月 6 日 プレスリリース 図 1. レディスインナーウェア小売市場規模推移 (単位:億円) 9,000 7,500 6,820 6,500 6,595 6,720 6,715 6,635 6,440 6,315 6,350 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 (予測) 6,000 4,500 3,000 1,500 0 矢野経済研究所推計 注 1. 小売金額ベース 注 2. 2016 年は予測値 図 2. メンズインナーウェア小売市場規模推移 (単位:億円) 3,500 3,000 2,500 2,540 2,590 2008年 2009年 2010年 2,730 2,735 2,700 2,650 2,635 2,600 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 (予測) 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 矢野経済研究所推計 注 3. 小売金額ベース 注 4. 2016 年は予測値 図 3. レッグウェア小売市場規模推移 (単位:億円) 9,000 7,500 6,600 6,300 6,150 6,200 6,190 6,220 6,280 6,270 6,270 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 (予測) 6,000 4,500 3,000 1,500 0 注 5. 小売金額ベース 注 6. 2016 年は予測値 矢野経済研究所推計 Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
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