シンポジウムチラシ (PDF/405.5 KB)

教養教育センター・社会学部共同プロジェクト
「内なる国際化」に対応した人材の育成
徳永智子
日 時:2016 年 10 月 22 日 ( 土 )
13 時から 17 時まで
上田崇仁
田中宝紀
慶應義塾大学国際センター特任講師
愛知教育大学教育学部現代学芸課程
NPO 法人青少年自立援助センター
専門分野:教育社会学、教育人類学、
日本語教育コース准教授
定住外国人子弟支援事業部統括コーディネーター
専門分野:日本語教育学、日本語教育史、
専門分野:外国にルーツを持つ子どもと若者の
異文化間教育
外国人児童生徒支援
学習・就労支援
場 所:明治学院大学 白金校舎 2 号館 2201 教室
東京都港区白金台 1-2-37
http://www.meijigakuin.ac.jp/
シンポジウム
「内なる国際化」を考える II
ー外国につながる子どもたちの教育についてー
主催:明治学院大学教養教育センター
明治学院大学社会学部
後援:東京都港区
【お問い合わせ先】 明治学院大学教養教育センター 電話:045-863-2067 FAX:045-863-2068
第 2 回シンポジウム
「内なる国際化」を考える II
- 外国につながる子どもたちの教育について -
一時減少傾向にあった在留外国人数は、2013 年以降再び増加に転じ、ついに 230 万人を超えて過去最高と
なりました(2016 年 6 月末現在)。同様に、外国につながる児童生徒数も増加傾向にあり、2015 年 5 月時点で、
公立学校に在籍する外国人児童生徒数は 76,282 人、私立学校在籍者も合わせると、その数は 81,899 人にのぼり
ます。
公立学校に在籍する外国人児童生徒のうち、日本語指導が必要とされる数は 29,198 人で、全体の約 4 割に相
当します。また、これに加えて日本国籍を有しているが日本語指導が必要とされる児童生徒数は 7,897 人とされて
おり、合わせると約 3 万 7 千人の児童生徒が学校での学習において何らかの困難に直面していると考えられます。
さらに、外国につながる子どもたちの中には不就学のケースも多く、学校に通えなかった子どもたちが、社会で
大きな困難に直面するであろうことは想像に難くありません。
今回のシンポジウムでは、外国につながる子どもたちの教育について、各分野で研究、実践を重ねている方々
から、問題提起をしていただきます。これらの議論を踏まえて、外国につながる子どもたちの教育の現状を知り、
今、私たちには何ができるのかを考えていきましょう。
【プログラム】
開会の挨拶:永野茂洋(明治学院大学副学長・教養教育センター教授)
趣旨説明:高桑光徳(明治学院大学教養教育センター教授)
第 1 報告:徳永智子 (慶應義塾大学特任講師)
「グローバル社会を生きる移民の子どものエンパワメント:アメリカの NPO の取り組みから」
グローバル化が進展するなかで、世界各国において複数の国・文化・言語を跨いで生きる子どもたちが増加しています。
しばしば学力や言語など教育問題が語られますが、複数の文化のはざまを生きる子どもは多くの可能性を持っており、
彼ら、彼女らが持つ力や強さが発揮できる社会をつくることが求められています。アメリカの NPO の取り組みを紹介しつつ、
移民の子どものエンパワメントのあり方について考えます。
第 2 報告:上田崇仁 (愛知教育大学准教授)
「『手を洗ったら、女の子からタオルを取りに行ってね』が示した問題」
愛知教育大学では、来年度から「外国人児童生徒教育」にかかわる授業が必修化されます。愛知県の地域的特性から、将来
教壇に立つ学生は、必ず何らかの形で外国につながる子供たちの教育に関係することが予想されます。その中で、日本語教育
的な視点からどのような教員養成へのアプローチができるのか、試行錯誤を重ねています。
第3報告:田中宝紀 (NPO 法人青少年自立援助センター定住外国人子弟支援事業部統括コーディネーター)
「外国につながる子どもたちを支える―多様性が豊かさとなる未来を目指して」
現在、日本で生まれる赤ちゃんの 30 人に 1 人が外国人の親を持っています。内なる国際化が進行する一方で、言葉の壁や
教育機会格差など、外国につながる子どもたちの教育にはたくさんの課題が残されています。子どもたちの直面する課題に、
市民は何をすることができるのか。私たち YSC グローバル・スクールの実践からそのヒントをご紹介します。
<休憩:10 分>
討論者:高桑光徳
報告者リプライ 全体討論(司会:浅川達人・明治学院大学社会学部教授)
閉会の挨拶:野沢慎司(明治学院大学副学長・社会学部教授)
*このシンポジウムは、明治学院大学「教学改革支援制度(2015-2016 年度・タイプ C)」の下で教養教育センターと社会学部が
共同で展開する「『内なる国際化』に対応した人材の育成」プロジェクト(http://internal-i18n-meijigakuin.org/)の一環として
開催するものです。
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