2016年9月のマーケット・レビュー J-REIT市場 〜⽇銀の「総括的な検証」に対する警戒感が払拭され、落ち着きを取り戻す展開〜 ■ 9月の投資環境 • 9月のJ-REIT市場は、日銀⾦融政策決定会合で「⻑短⾦利操作付き量的・質的⾦融緩和」が導⼊されたことや、FOMC(⽶連邦公開市場委員会)で利上げが⾒送られたことなどが市場で好感され、東 証REIT指数で前月末対比+0.11%(配当込みベース+0.32.%)の小幅上昇となりました。 • 上旬は、9月の日銀⾦融政策決定会合において総括的な検証が⾏われることに対する先⾏きの不透明感の⾼まりや、⽶国の地区連銀総裁の利上げに前向きな発⾔によって9月のFOMCでの利上げも意識 される展開となったことから、投資家の様⼦⾒姿勢が強まり、相場は⽅向感を⽋く展開が続きました。 • 中旬も、日銀⾦融政策決定会合とFOMCを控えて⾦融当局者の発⾔に市場が左右される展開が続き、日銀によるマイナス⾦利幅拡⼤に対する警戒から⾦融関連株主導で株安が進んだことにより、JREIT市場も下落基調となりました。 • 下旬から月末にかけては、21日に日銀が発表した⻑短⾦利をコントロールすることを目指す「イールドカーブ・コントロール」を含む「⻑短⾦利操作付き量的・質的⾦融緩和」の導⼊や、物価上昇率が安定的に 2%を超えるまで⾦融緩和を続ける「オーバーシュート型コミットメント」などの施策が好感されたこと、FOMCで⽶国の利上げが⾒送られたことなどから、投資家⼼理が回復し、相場は上昇基調となりました。 ■ 当⾯の⾒通し • 三⻤商事が発表している8月の東京ビジネス地区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィスビルの平均空室率は3.90%(前年同月比0.82ポイントの低下)、平均募集賃料は1坪あたり 月額18,322円(前年同月比4.76%の上昇)となり、オフィスビルの賃貸市況は改善を続けています。 • J-REIT市場の需給環境については、東京証券取引所が公表した8月のJ-REITの月次投資部門別売買状況データによれば、銀⾏、投資信託の買い越し、外国⼈の売り越しとなりました。 • 上記を踏まえ、10月のJ-REIT市場は、低⾦利環境下で活況となっている不動産市場やJ-REIT各社の安定した事業環境を背景に、底堅い相場展開が続くと想定します。 • 今後の銘柄の物⾊動向としては、保有物件から得られる賃料収⼊の分散化が進み、安定的な分配⾦が期待される銘柄への買いが⼊りやすいと想定します。 直近12カ月の東証REIT指数(配当込み)の推移 2015/9末〜2016/9末 日次 ※上記グラフは過去の実績であり、将来の動向などを示唆・保証するものではありません。 オフィスビルの平均空室率と平均賃料(対前年同月⽐)の推移 2001/12〜2016/8 月次 ※東京ビジネス地区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区 出所:三⻤商事、ブルームバーグ ■当資料は情報提供を目的として東京海上アセットマネジメント株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。■当資料は当社が信頼できると判断した情報に基づき作成されていますが、 その正確性、完全性について保証するものではありません。■当資料で使用している表・グラフは過去のものであり、将来の実績・運用成果等を保証するものではありません。■当資料には一定の見解等が含まれていますが、 その内容はあくまで作成時点のものであり、将来変更される可能性があります。また、市場動向や個別銘柄の将来の動向を保証するものではありません。 1 2016年9月のマーケット・レビュー マーケット動向 2016年9月の主要指数の動き 参考指数 国内株式 国内債券 海外株式 海外債券 J-REIT TOPIX NOMURA-BPI (総合) MSCIコクサイ指数 (⽶ドルベース) シティ世界国債インデックス (除く日本/⽶ドルベース) 為替(TTM) 東証REIT指数 (円/⽶ドル) (円/ユーロ) 2016年8⽉末 1,329.54 385.24 1,731.40 1,024.45 1,823.54 103.18円 114.95円 2016年9⽉末 1,322.78 385.50 1,736.80 1,026.38 1,825.53 101.12円 113.36円 -0.5% 0.1% 0.3% 0.2% 0.1% -2.0% -1.4% 騰落(変化)率 直近1カ月の主要指数の推移 株式市場 ※2016/8末を100として指数化 2016/8末〜2016/9末 日次 債券市場 為替市場 ※2016/8末を100として指数化 過去3年間の主要指数の推移 株式市場 ※2013/9末を100として指数化 2013/9末〜2016/9末 債券市場 日次 為替市場 ※2013/9末を100として指数化 ※上記グラフ・表は過去の実績であり、将来の動向等を示唆・保証するものではありません。 出所:ブルームバーグ、Thomson Datastream ■当資料は情報提供を目的として東京海上アセットマネジメント株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。■当資料は当社が信頼できると判断した情報に基づき作成されていますが、 その正確性、完全性について保証するものではありません。■当資料で使用している表・グラフは過去のものであり、将来の実績・運用成果等を保証するものではありません。■当資料には一定の見解等が含まれていますが、 その内容はあくまで作成時点のものであり、将来変更される可能性があります。また、市場動向や個別銘柄の将来の動向を保証するものではありません。 2 2016年9月のマーケット・レビュー 指数について TOPIX TOPIXは東京証券取引所が発表している東証市場第一部全銘柄の動きを捉える株価指数です。TOPIXの指数値および商標は、東京証券取引所の知的財産であ り、TOPIXに関するすべての権利およびノウハウは東京証券取引所が有します。東京証券取引所は、TOPIXの指数値の算出もしくは公表の⽅法の変更、公表 の停止、TOPIXの商標の変更、使⽤の停止を⾏う場合があります。 NOMURA-BPI(総合) NOMURA-BPI(総合)は、野村證券が公表する日本の公募債券流通市場全体の動向を的確に表す代表的な指標です。NOMURA-BPIは、野村證券の知的財産 です。 MSCIコクサイ指数(米ドルベース) MSCIコクサイ指数(米ドルベース)とは、MSCI社が発表している日本を除く主要先進国の株式市場の動きを捉える代表的な株価指標です。同指数の著作権、 知的財産権その他一切の権利はMSCIに帰属します。 また、MSCIは同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。MSCIの許諾なしにインデックスの一部または全部を複製、頒布、使 ⽤等することは禁じられています。 シティ世界国債インデックス(除く日本/米ドルベース) 「シティ世界国債インデックス(除く日本/米ドルベース)」は、Citigroup Index LLCにより開発、算出および公表されている、日本を除く世界主要国の 国債の総合投資利回りを各市場の時価総額で加重平均した債券インデックスです。 東証REIT指数 東証REIT指数は、東証に上場しているREIT全銘柄を対象とした時価総額加重型の指数で、基準日(=2003年3月31日)の時価総額を1,000として算出され、 東証に上場しているREIT全銘柄に投資した場合の投資成果(市場における価格の変動。「配当込み」の場合には市場における価格の変動と分配⾦の受け取 りを合わせた投資成果)を表します。なお、東証REIT指数は東証の知的財産であり、東証REIT指数の算出、数値の公表、利⽤等東証REIT指数に関する権利 は東証が所有しております。 ■当資料は情報提供を目的として東京海上アセットマネジメント株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。■当資料は当社が信頼できると判断した情報に基づき作成されていますが、 その正確性、完全性について保証するものではありません。■当資料で使用している表・グラフは過去のものであり、将来の実績・運用成果等を保証するものではありません。■当資料には一定の見解等が含まれていますが、 その内容はあくまで作成時点のものであり、将来変更される可能性があります。また、市場動向や個別銘柄の将来の動向を保証するものではありません。 3 2016年9月のマーケット・レビュー 投資信託に係るリスク・費用について 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主に国内外の株式や公社債等値動きのある証券に投資をしますので、これら組み入れ資産の価格下落等や外国証券に投資する 場合には為替の変動により基準価額が下落し、損失を被ることがあります。 投資信託は、預貯金や保険と異なります。また、投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込 むことがあります。個別の投資信託毎にリスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては投資信託説明書(交付目論見書)や契約締 結前交付書面等をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について ●購入時に直接ご負担いただく費用 ●換金時に直接ご負担いただく費用 ●保有期間中に間接的にご負担いただく費用 ●その他の費用・手数料 ・・・ 購入時手数料上限3.24%(税込) ・・・ 信託財産留保額上限0.7% ・・・ 信託報酬上限2.052%(税込) ・・・ 監査報酬、有価証券売買時の売買委託手数料、信託事務等に要する諸費用等をファンド の信託財産を通じて間接的にご負担いただきます。 詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)、契約締結前交付書面等をよくご覧ください。 ※ お客さまにご負担いただく手数料等の合計金額については、お客さまの保有期間等に応じて異なりますので表示することができません。 <ご注意> 上記のリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しています。 費用の料率につきましては、東京海上アセットマネジメントが運用するすべ ての投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しています。費用の詳細につきましては、個別の投資信託毎の投資信託説 明書(交付目論見書)、契約締結前交付書面等をよくご覧ください。 投資信託にかかるリスクや費用は、投資信託毎に異なりますので、ご投資をされる際には、事前に投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付 書面をよくご確認ください。 ■当資料は情報提供を目的として東京海上アセットマネジメント株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。■当資料は当社が信頼できると判断した情報に基づき作成されていますが、 その正確性、完全性について保証するものではありません。■当資料で使用している表・グラフは過去のものであり、将来の実績・運用成果等を保証するものではありません。■当資料には一定の見解等が含まれていますが、 その内容はあくまで作成時点のものであり、将来変更される可能性があります。また、市場動向や個別銘柄の将来の動向を保証するものではありません。 4
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