島根県産業技術センター、株式会社コダマと共同で 電磁波遮蔽機能を有したセラミックス溶射皮膜を開発 島根県産業技術センター(吉野勝美所長)は、 (株)コダマ(松江市富士見町 1-3 児玉泰州社長) との共同研究により電磁波遮蔽機能を有したセラミックス溶射皮膜を開発し、本年 10 月 5 日(水) から 10 月 7 日まで大阪で開催される第 19 回関西機械要素技術展において(株)コダマの展示ブー スにて出展することになりました。 溶射技術は、加熱することで溶融状態にした粒子を物体表面に吹き付けて皮膜を形成する表面処 理方法の一種であり、部材の長寿命化を目的として広く利用されてきました。昨今は使用可能材料 の拡大などにより機能膜としての研究開発が進み、環境・エネルギー分野や医療分野などの成長産 業でも改めて注目されている技術です。 株式会社コダマは、産業技術センター溶射・気相成膜発展技術開発プロジェクトチームと共同で セラミックス溶射皮膜内に安全かつ効果的に金属微粉末を分散させる技術を開発し、電磁波遮蔽コ ーティングとしての利用を検討してきました。従来よりも緻密な導電ネットワークを膜中に形成す ることで電磁波遮蔽能力を有しないセラミックス皮膜をベースとしながらも、少量の金属成分添加 により電磁波遮蔽の効果を付与することに成功しました。 開発皮膜断面の電子顕微鏡観察 今後ますます通信技術が生活に浸透するにつれて、ノイズによる電子機器の誤作動防止やセキュ リティ強化の点から電磁波遮蔽技術はますます重要となること考えられます。現在使用されている 電波吸収シートなどがカバーできない高温環境や屋外環境でも利用できることが期待されるほか、 溶射技術の特性を活かして大面積や複雑形状部材への施工も可能です。 お問い合わせ先 島根県産業技術センター 溶射・気相成膜発展技術開発プロジェクトチーム 道垣内 電話;0852-60-5154/FAX;0852-60-5155 株式会社コダマ 経営企画室室長 児玉直樹 電話;0852-37-1131/FAX;0852-37-1134
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