楽読 (ラクヨミ) 2016年10月3日 Vol. 1,147 10月の金融政策、政治・経済イベント 9月の金融市場では、20・21日開催の日米の金融政策決定会合の行方を見極める展開が続きました。米国 では、FOMC(連邦公開市場委員会)で、大方の予想通り金融政策が現状維持となり、政策金利の見通しが 低下したことが市場で好感されました。なお、年内1回の利上げが適切との見解が示されたことから、12月の 利上げが有力視されています。月末にかけては、ドイツの大手銀行の財務悪化懸念が強まったことや、28日 のOPEC(石油輸出国機構)会合で予想外の減産合意に至ったことなどが、相場の変動要因となりました。 10月は、米大統領選を11月8日に控え、月内に2度行なわれる候補者討論会に注目が集まるとみられます。 クリントン氏の当選見通しが強まれば、現政権の政策が概ね維持されるとみられるほか、同氏の掲げるイン フラ投資拡大への期待感などが相場を後押しするとみられます。一方、トランプ氏が優勢となれば、先行き 不透明感の高まりから、市場変動の拡大や一段の米ドル安・円高となる可能性があります。 このほか、米国では中旬より7-9月期の企業決算発表が本格化します。主要500社の4-6月期の最終利益は、 事前予想を上回ったものの、エネルギー企業などの減益が響き、前年同期比で約2%減となりました。7-9月 期もエネルギー企業は減益見通しながら、力強い個人消費などを背景に、その他の業種で底堅さが期待さ れることから、決算内容次第では、最高値圏で推移する米国株が上値を試す展開も考えられます。 また日本では、下旬から3月決算企業の中間決算発表が始まります。円高進行や訪日客消費などの伸び悩 みが見られるなか、全体では減益が見込まれるものの、一部企業には業績底入れの兆しも見られ、中間配 当など株主還元を強化する企業も多いとの見通しであることから、その内容が注目されます。 10月の注目される金融政策および政治・経済イベント 10月 1日(土) 2日(日) 3日(月) 4日(火) 6日(木) 7日(金) 9日(日) 10日(月) 12日(水) 14日(金) 19日(水) 20日(木) 24日(月) 27日(木) 28日(金) 31日(月) 予定 ■中国、9月の製造業PMI、国慶節の祝日(~7日) ■ハンガリー、EU(欧州連合)による難民受け入れの是非を問う国民投票 ■日本、日銀短観(9月調査)、日経平均株価の構成銘柄定期見直し ■IMF、世界経済見通しを発表 ■G20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントンD.C.) ■IMF・世界銀行、年次総会(~9日、ワシントンD.C.)、■米国、9月の雇用統計 ■米国、大統領候補第2回テレビ討論会 ■欧州、ユーロ圏財務相会合(翌11日、欧州連合(EU)財務相理事会) ●英国、金融政策委員会(~13日) ●米国、イエレンFRB(連邦準備制度理事会)議長の講演 ■米国、大統領候補第3回テレビ討論会、■中国、7-9月期GDP ●金融政策関連 ●欧州、ECB(欧州中央銀行)理事会 ■政治・経済関連 ■中国、共産党中央委員会第6回全体会議(六中全会、~27日) ■英国、7-9月期GDP速報値 ■米国、7-9月期GDP速報値 ●日本、日銀金融政策決定会合(~11/1、展望レポート公表)、■ユーロ圏、7-9月期GDP速報値 (信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成。スケジュールは予告なしに変更される可能性があります。) ※上記は過去のものおよび予定であり、将来を約束するものではありません。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1
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