基板 CAD で今どき電子工作コーナ KiCad データ無料 ダウンロード・サービス LTspice や KiCad で始めよう! 世界中のパーツを動かしてカッコいい ハードウェア作り! 誰でもキマル! プリント基板道場 3バンド切り替え式ミニ・フィルタ・モジュール(利用ツール:KiCad) RFシンセサイザやソフトウェア無線機の自作に! 3×3 cm! 400 M∼4 GHz,高調波減衰量−30 dBc以下 加東 宗 Loバンドのフィルタ Takashi Kato 30mm Hiバンドのフィルタ 30mm 写真 1 3 バンド切り替え 式ミニ・フィルタ・モジュ ール (実機) Midバンドのフィルタ 回 路 サ イ ズ は 30×30 mm の 範囲に収まっている.本フィ ル タ で 400 M ∼ 4 GHz の 高 調波を− 30 dBc 以下に落と すことができる.一番下にあ 未使用のフィルタの プリント・パターン る未使用の低いバンドのフィ ルタを使うと帯域が200 MHz 以上に広がる シャント・コンデンサのGNDは最短距離 で落とすことで寄生インダクタを減らす 本稿では,信号発生器 (ディジタル周波数シンセ サイザ)やソフトウェア無線機に使える 3 × 3 cm の 広帯域ミニ・フィルタ・モジュールを作ります(写 真 1) . 〈編集部〉 製作したフィルタ・モジュールの 用途と仕様 ● 用途 図 1 に示すのは, 今回製作する 3 バンド・フィルタ・ モジュールの応用例です. 本フィルタ・モジュールは,市販ソフトウェア無線 ボードなどの送信出力の 3 次高調波を落とすフィルタ として使えます[図 1(a)].ダイオード・スイッチや バリキャップによるひずみを考慮して入力レベルは 10 dBm 以下に抑えて使用します. 図 1(b)に示すように,本フィルタ・モジュールの 148 シャント・コンデンサ 入力レベルは10dBm以下に抑える アンテナ 400M∼4000MHz PLIシンセサイザ ICまたは 市販SDRボード 送信部分 フィルタ・ バンク 奇数次高調波が多い 高調波が基準値以下 (a)市販のソフトウェア無線ボードなどの送信出力の 奇数次高調波をカットする 入力レベルは10dBm以下に抑える アンテナ 400M∼2000MHz トランシーバ フィルタ・ バンク VT ここを微調整して アンテナのマッチ ングを改善する (b)受信機とアンテナとのインピーダンス・マッチングのために利用 図 1 本フィルタ・モジュールのソフトウェア無線機への応用例 本モジュールは市販のソフトウェア無線機に組み込んで利用できるダイオー ド・スイッチやバリキャップによるひずみを考慮して入力レベルは 10 dBm 以下に抑えて使用する フィルタ:フィルタは,水の浄化や空気の清浄,減光など,多くの用途に使われ ている.電子回路では,ノイズの除去や周波数成分の抽出などに利用される.い ずれも不要なものを取り除いて,必要なものだけを通過させる働きをもっている 2016 年 9 月号
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