十六アジアレポート 2016 年 10 月号

十六アジアレポート 2016 年 10 月号
十六アジアレポート 2016 年 10 月号
2016 年 10 月 1 日
十六銀行 海外サポート部
《 目
次 》
<駐在員レポート>
1.上海: 「中国人の所得と消費について」
2.香港: 「香港立法会選挙」
上海駐在員事務所
香港駐在員事務所
3.シンガポール: 「クルマ=ステータスシンボル」
4.バンコク: 「カンボジア・ポイペトの魅力」
シンガポール駐在員事務所
バンコク駐在員事務所
5.ベトナム: 「中秋節 中国とベトナムの関係」
十六銀行 海外サポート部 (ベトナム投資開発銀行 ジャパンデスク) 中村 敦
6.インドネシア: 「スカルノ・ハッタ国際空港 新ターミナル」
十六銀行 海外サポート部(バンクネガラインドネシア ジャパンデスク) 三浦 武雄
7.為替相場情報
<提携機関レポート>
1.【中国・上海】 “上海成和(SSBC)”の 中国ビジネス・ワンポイント講座
第42回 知っているようで本当は知らない Etc.
∼ 労働契約の終了事由
上海成和ビジネスコンサルティング(SSBC) 税理士法人 成和 代表 渡辺基成
2.【中国・華南】 「広東省における就業ビザ等入出国優遇政策の実施について」
深圳 NAC 名南コンサルティング 総経理 浜田かおり
本書中の情報は情報提供のみを目的として作成されたものであり、何らかの行動を勧誘するものではあ
りません。ご利用に関しては全てお客様御自身でご判断くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当行及び執筆者はその正確性を保
証するものではありません。また、本書中の情報は、法律上、会計上、税務上の助言を含むものではあ
りません。法律上、会計上、税務上の助言を必要とされる場合は、それぞれの専門家にご相談ください。
1
十六アジアレポート 2016 年 10 月号
1.上海:「中国人の所得と消費について」
上海駐在員事務所
筆者は上海に赴任して 2 ヶ月が経過しましたが、上海で生活をしていると物価の高さと、中国人の購
買意欲を感じます。GDP ベースでは中国は日本を超えたものの、一人当たり GDP では依然として日本の
方が高いのにも拘らず、日本と同様に消費活動を行っているように感じました。そこで中国人は、どの
ぐらい所得があり、どのような消費活動をしているのか疑問に思い、今回は統計資料を参考に中国の所
得・消費に着目してみました。
※以降、1 人民元 15 円で日本円換算しています。
1.可処分所得について
日本と上海市とで可処
2016年1∼6月の都市部・農村部の平均可処分所得(月平均値)
分所得の概算を比較する
と、日本の可処分所得が約
248,039 円(※1)である
のに対し上海の可処分所
得は約 4,838 元(約 72,570
円)(※2)でした。所得
水準が高まっていると聞
いていましたが、未だに日
本と 3 倍以上の開きがあり、
それにも拘らず、筆者から
は旺盛な消費活動をして
いるように見えることに
地区
①都市部 ②農村部
上海市
北京市
浙江省
江蘇省
天津市
広東省
福建省
山東省
遼寧省
内モンゴル
自治区
重慶市
湖北省
湖南省
安徽省
四川省
海南省
陜西省
都市部倍率
①÷②
4,838
4,746
4,087
3,488
3,298
3,296
3,211
2,828
2,760
2,440
1,996
2,174
1,580
1,753
1,250
1,191
1,313
1,270
1.98
2.38
1.88
2.21
1.88
2.64
2.70
2.15
2.17
2,723
783
3.48
2,595
2,494
2,471
2,424
2,385
2,378
2,419
963
904
927
1,044
977
1,125
794
2.69
2.76
2.67
2.32
2.44
2.11
3.05
地区
雲南省
広西チワン
自治区
チベット
自治区
新疆ウイグル
自治区
江西省
河北省
貴州省
河南省
吉林省
山西省
寧夏回族
自治区
青梅省
黒竜江省
甘粛省
①都市部
単位:人民元
都市部倍率
②農村部 ①÷②
2,419
639
3.78
2,337
890
2.63
2,317
469
4.93
2,311
250
9.23
2,286
2,264
2,238
2,232
2,208
2,169
832
1,025
573
841
1,002
742
2.75
2.21
3.90
2.65
2.20
2.92
2,101
610
3.45
2,076
2,062
2,027
599
854
543
3.47
2.41
3.73
出典:中華人民共和国国家統計局、21世紀経済報道(2016年1∼6月期の累計可処分所得を1ヶ月毎に加工し掲載)
驚きました。
上海市以外の地区での可処分所得はどのようになっているのでしょうか。中華人民共和国国家統計局
などが公表する 2016 年上半期(1∼6 月)の中国 31 省・自治区・直轄市の可処分所得(月平均値)を
見てみると、1 位は上海市、2 位以下は北京市、浙江省、江蘇省、天津市、広東省と続き、沿岸地域や
工業地帯を抱える都市が上位を占めています。一方、中国内陸部に位置する甘粛省が最下位となってお
り、甘粛省の都市部では約 2,027 元(約 30,405 円)となりました。主要な産業が乏しいといわれる、
チベット自治区、貴州省、青梅省のほか、吉林省、黒竜江省といった東北地域が下位にあり、鉄鋼や石
炭などの過剰設備の削減といった地域経済の強弱が影響を及ぼしているように推測されます。
(※1)「家計調査結果」
(総務省統計局)より、2016 年 4∼6 月期の勤労者世帯の 1 世帯当たりの可処
分所得を有業人員数で除算し掲載。
(※2)中華人民共和国国家統計局、21 世紀経済報道より 2016 年 1∼6 月期の上海市の都市部住民の可
処分所得を 1 ヶ月毎の数値に加工し掲載。
2
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2.消費支出について
次に可処分所得の高かった上位
10 地区の消費活動の内訳を見てみ
ます。「住居」への支出が多いのは
当然のことかもしれませんが、次い
で「食品」が多く、上海市・北京市
では消費支出のうちそれぞれ約 27
%、約 24%を占めています。そのほ
かの地区では 28∼33%を占めてお
り、日本ではこれらの数値は 20%台
前半であるのに比べると、高めの水
準といえます。
特徴的なのは「衣類」で、北京市
・内モンゴル自治区では、それぞれ
2,587 元、2,395 元と比較的多く支出
されているものの、上海市では 1,700 元とあまり支
出されていない点です。これらの地区は冬の寒さが
2014年の貯蓄及び貯蓄率の比較
厳しい地区であるため、重衣料を購入する必要があ
地区
可処分所得 消費支出
全国
28,844
19,968
上海市
48,841
35,182
北京市
48,532
33,172
浙江省
40,393
27,242
江蘇省
34,346
23,476
天津市
31,506
24,290
広東省
32,148
23,612
福建省
30,722
22,204
山東省
29,222
18,323
遼寧省
29,082
20,520
内モンゴル
28,350
20,885
自治区
り、比較的多く支出されていると考えられます。ま
た浙江省の「交通通信」や上海市・北京市の「文化
・教育・娯楽」は他の地区に比べ、支出額が多く、
地区によって消費性向が異なっているように見受け
られます。
可処分所得から消費支出を差し引いた貯蓄額で
は、上海市、北京市、浙江省、江蘇省、山東省の貯
蓄額は 10,000 元を超えており、これらの地区では潜
単位:人民元
貯蓄
8,876
13,659
15,360
13,151
10,870
7,216
8,536
8,518
10,899
8,562
貯蓄率
30.8%
28.0%
31.6%
32.6%
31.6%
22.9%
26.6%
27.7%
37.3%
29.4%
7,464
26.3%
出典:中華人民共和国国家統計局
在的な購買力が期待されます。
3.所感
今回、上海での生活の中で疑問に思った中国の所得・消費について調べました。上海の可処分所得
は、筆者が経験した 2 ヶ月の上海生活から想像していた水準ほどは高くなかったものの、都市部と農村
部の間では、ほぼすべての地区で 2 倍以上の開きがあることが分かりました。上海市の都市部と他地区
の農村部を比較すると、同じ国とは思えないほどの格差があり、日本と同様の消費を行うことができる
のは上海など大都市の一部の高所得者層に限られるものと推察されます。そして一部の高所得者層と言
いつつも、その母数が大きいことから、旺盛な消費活動として目立つものと思われます。
また消費の面においては、地区によってその性向に差異があると推察されました。国土が広く様々な
気候の地区や異なる所得水準の地区を有する中国においては、それぞれの地区ごとに優先的に消費され
るものが異なっているのではないでしょうか。昨今では旺盛な消費という点で、中国は一括りになりが
ちですが、地区ごとの特性を把握することで、それぞれの地区が持つ購買意欲を引き出すことができる
のかもしれません。
3
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2.香港:「香港立法会選挙」
香港駐在員事務所
日本のメディアの報道では、中国本土のニュースは毎日のように流れますが、香港のニュースはほ
とんどないことと思います。報道が偏向しているというわけではなく、香港では、話題性のあるニュ
ースがあまりないからだと思います。そんな中、9 月のはじめに香港立法会の選挙が行われました。
立法会の選挙とは、日本でいう国会議員の選挙で、4 年に一度行われますが、日本のメディアで「香
港立法会選挙、民主派勢力 3 分の 1 以上の議席獲得」、
「香港立法会選挙、民主派が「否決権」を確保」
、
などといった見出しで報じられていたようですので、立法会選挙について簡単に書いてみたいと思い
ます。
1.香港の政治体制
香港には「香港特別行政府基本法」という、香港がイギリスから中国へ返還される際に定められた「ミ
ニ憲法」があります。なぜ「ミニ」なのかといいますと、
「主権」や「国防」
「外交」に関する部分は中
国に帰属することとなっており、独立した一国の憲法としては不十分なものだからです。
中国には「中華人民共和国憲法」がありますが、これに対して「香港特別行政府基本法」は従属な
のか、独立して並列なのか、しばしば論議され、中国の中央政府側は前者の立場をとり、香港市民に
は後者の意見が多いという状況にあります。ただ、この基本法の“解釈権”は中国の「全国人民代表
大会常務委員会」にあり、基本法の改編も同機関の了承が必要となるなど、香港市民の民意のみでは
政治体制は変えられないというのが事実です。
香港の首相は「行政長官」と呼ばれます。行政長官は「選挙委員会」による選挙によって選出されま
すが、この「選挙委員会」が香港の特色といえます。選挙委員会の定員は 1,200 名ですが、保険業界、
不動産業界、宿泊業界など、香港の各種企業や産業会の代表から 300 人、弁護士、会計士といった専門
家から 300 人、労働団体、芸能団体などの各種社会団体から 300 人、各区議会、全人代香港代表など各
級議会議員などから 300 人が選ばれます。いずれも香港市民が直接選挙で選ぶものではなく、それぞれ
の団体の中で指名したり投票したりして選任することから、経済的な都合が優先される組織といえるか
と思います。また、行政長官に立候補するには、事実上は中国政府の承認が必要で、誰でも立候補でき
るものではありません。
2014 年の大規模デモ「雨傘運動」は、この行政長官の選挙を香港市民全員で行う普通選挙へ変更し
ようという要求に対して、中央政府が、普通選挙に変更する変わりに、立候補者は中央政府が選定する
という条件をつけたことから起こったものです。
政府機関は首相である「行政長官」を頂点として、その諮問機関である「行政会議」が設置されてい
ます。行政会議は「3 司長」「11 局長」と呼ばれる日本の内閣のようなポストがあり、行政長官が指名
します。この行政会議で香港の行政は運営されています。
2.立法会
行政は行政会議で行いますが、その決定事項がそのまま政治に反映されるわけではなく、
「香港特別
行政区立法会」という議会の承認を得た後に施行されます。立法会は法律の制定や予算の審議、政府へ
の質疑、裁判官の任命など、概ね日本の国会と同じような役割を担っています。
立法会の定員は 70 名。そのうち 35 人は職能別選挙区と呼ばれ、先ほどの各種業界団体や専門家団体
などから立候補し、残りの 35 人は地域別選挙区枠と呼ばれ、香港の各地区に別れて立候補、投票が行
われます。職能別選挙区 35 人のうち 30 人については、例えば金融業界から 1 枠、運送業界から 1 枠と
4
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いうように、業界別に当選枠が決められています。残りの 5 人は「区議会枠」といわれ、区議会議員の
なかから香港全域で投票します。すなわち、70 人のうち、40 人については形式上誰でも立候補でき、
残りの 30 人については、
“決められた組織の中の人”しか立候補できません。投票についても、職能別
選挙区のうちの 30 人については、それぞれの職能団体に属する市民しか投票できず、一般の市民は 5
人の区議会枠の候補者しか投票できません。これは「二つの投票権」と呼ばれ、今回の選挙でいえば、
香港の有権者 378 万人のうち、両方の選挙権を持つものは 23 万人という状況です。
このように、業界団体から 30 人が選出され、一般市民から 40 人が選出されますが、前者には中国経
済と深くかかわりを持ち、中央政府や本土企業との結びつきを重視する者が多く、彼らは「親中派」と
呼ばれます。他方で、広く香港市民の生活を重視する施策を主張する者を「民主派」と区別します。今
回の改選前の議席は親中派が 43、民主派が 27 でした。ここにおける「派」というのは、日本でいうと
ころの政党や派閥という意味ではなく、当人がどういった主張なのか、という点を過去の発言や選挙で
の演説などから類推したものであり、区分けする人により、この数は変わります。業界団体の 30 人が
すべて親中派というわけではなく、一般の立候補の 40 人がすべて民主派というわけでもありません。
中立という人もいます。また、香港にも政党はありますが、政党に投票する制度はなく、議会でも政党
で意見調整するようなこともなく、あくまで個人が自分の主張で立候補することから、小さな政党が乱
立します。したがって、地域別選挙区では多数の候補者がまとまりなく立候補する状況になり、どちら
かというと民主派の票は散らばってしまう傾向にあります。
3.2016 年香港立法会選挙
2016 年 9 月 4 日、香港立法会の選挙が行われました。職能別選挙区では 55 人が立候補しましたが、
12 議席は無投票で決まっており、残りの 18 議席に立候補した 43 人の候補者に 23 万人が投票、区議会
枠は 5 議席に対し 21 人が立候補し、地域別選挙区では 35 議席に対し 213 人の候補者が立候補し、これ
に全有権者市民が投票するという状況でした。投
票率は 58%、過去最高の投票率となり、結果は、
親中派 40 議席、民主派 27 議席、本土派 3 議席と
なりました。
親中派が 3 議席減らし、民主派は変わらず、新
たに「本土派」が 3 議席を獲得しました。今回か
ら登場した「本土派」とは、
「香港こそ本土(“本
土”の意味を祖国と解すると意味が解りやすいで
す。)」と主張する層で、これまでの民主派のよう
に中央政府との対話で自由の拡大を目指そうと
する層とは異なり、香港のための香港による自治
<選挙会場に集まる人々>
を要求する意見の層で、よく「反中派」と評され
たりしていますが、反中というよりは「香港と中国は別」と考える層だと理解されています。
本土派を含めて親中派以外が 30 議席を獲得し、全体の 1/3 を確保したため、重要な法案の拒否権を
持つ状況になっています。これまでも拒否権は確保しており、結局これまでどおり何も変わらないとい
うことになったのが今回の選挙でした。
5
十六アジアレポート 2016 年 10 月号
3.シンガポール:「クルマ=ステータスシンボル」
シンガポール駐在員事務所
まずは右の写真をご覧下さい。この写真は、シン
ガポール国内の某ショッピングモールの駐車場で撮
影したものです。マクラーレンが 2 台にランボルギ
ーニ、BMW にレンジローバーと、高級車のオンパレ
ードです。シンガポールではこうした車に驚くほど
頻繁に遭遇します。その上、この国で自動車購入・
維持にかかる費用を知ると、より一層その驚きは増
これみよがしに駐車された高級車たち
すことになります。今回は、シンガポールにおける
自動車管理システムや、最新の自動車関連情報についてご報告したいと思います。
1.車両の総量規制
【2016 年 9 月 COE 落札価格】
国土が狭いシンガポールでは、交通渋滞緩和
(単位:シンガポールドル)
車
策として、「車両割当制度」が実施されていま
す。1990 年から行われているこの制度では、新
しく購入できる自動車台数に上限を設け、「車
両所有権証書(Certificate of Entitlement:
種
第1回
第2回
排気量 1,600cc 以下で
エンジン出力 130 馬力以下
51,506
50,000
(約 3,863 千円)
(約 3,750 千円)
排気量 1,600cc 超もしくは
エンジン出力 130 馬力超
57,002
55,501
(約 4,275 千円)
(約 4,163 千円)
COE)
」を毎月 2 回行われる公開入札で落札した
車種
自由
人だけが自動車を購入できる仕組みとしてい
商用車及びバス
ます。ちなみに、2016 年 9 月の落札価格は右の
表の通りです。当然この国では 100%輸入車です
オートバイ
ので、輸送コスト込みの本体価格と COE 落札価
56,889
55,201
(約 4,267 千円)
(約 4,140 千円)
49,801
49,890
(約 3,735 千円)
(約 3,742 千円)
6,452
6,501
(約 484 千円)
(約 488 千円)
出所:シンガポール陸上交通庁(LTA)
格だけでも高額になるわけですが、実際に自動車を購入する際には、さらにこの他にも輸入関税(本体
価格の 20%)、物品サービス税(本体価格の 7%)
、車両登録料(普通乗用車は 140 シンガポールドル:約
10 千円)
、追加登録料(最低でも本体価格の 100%、本体価格が高額になればなるほど増加)等、諸々
の課金がなされるため、購入総額としては本体価格の 4 倍から 5 倍程度となってしまいます。
2.ロードプライシング
ロードプライシングとは、道路混雑が激しい都心部
の規制区域へ自動車が進入するのに対して料金を賦
課することで、交通量を削減しようとするものです。
1975 年に世界ではじめて導入されたこの制度は、当
初人為的に管理する手法でしたが、1998 年から現在
の「Electronic Road Pricing:ERP」システムに移行
しました。自動車の通過を認識し、料金を通過する自
動車あてに発信するシステムを搭載した「ガントリ
ー」が、次頁の図の通り、都心部の幹線道路及び高速
ERP ガントリー
道路の 60 ヶ所以上に設置されており、時間帯や車種などに応じて細かく設定された料金を自動的に徴
収していく仕組みです。すべての自動車には、ガントリーからの発信情報を受信する「車載装置
(In-vehicle Unit)
」の設置が義務づけられていて、そこに一定金額が貯えられたキャッシュカードを
6
十六アジアレポート 2016 年 10 月号
挿入することにより、ガントリー通過時に規定料金が引き落とされます。ちなみに料金は、0.5∼6.0
シンガポールドル(約 37∼450 円)で、通行量の多い時間帯ほど通過料が高く設定されています。上記
1の制度と合わせ、渋滞緩和と税収増加を一度に図ることができるという、いかにもシンガポールらし
い、したたかな一石二鳥策だと思います。
なお、このシステムは三菱重工業によるものでありますが、GPS と広域通信網を活用した次世代型の
システムも、数年前からテストが行われており、既に同社が正式受注したと発表されています。
【ERP ガントリー設置場所】
出所:シンガポール陸上交通庁(LTA)
3.将来に向けての取組み
これまで述べてきましたように、この国で自動車を保有することは、相当なコストを伴うわけですが、
だからこそ富裕層にしてみれば、より高級な車に乗ることがステータスなのでしょう。
一方、国家としては、将来に向けて新しい取組みもはじめています。その1つが電気自動車(EV)の
導入です。まずは EV タクシー事業の実現可能性を調査する政府計画の一環として、今月より全車 EV
車を使用する新たなタクシー会社がスタートします。当初 10 台を投入し、来年第 1 四半期中までに 100
台に増やす予定です。またその他にも、2017 年半ばから始動する EV を使ったカーシェアプログラム「ブ
ルーSG」があります。フランス企業が受託した 10 年に亘るこのプログラムは、当初 EV125 台、充電ス
ポット 250 ヵ所の規模で開始されますが、その後 4 年で EV1,000 台、充電スポット 2,000 ヵ所に拡大す
る計画です。もう 1 つの新たな取組みとして、自動運転車の実用化に向けた研究が挙げられます。この
8 月、シンガポール西部のワンノース地区において、限定的な運用ではありますが、世界ではじめて自
動運転車を使ったタクシーサービスの一般向け試験事業が開始されました。今のところ、2018 年の商
用化を目指しているそうです。これらの取組みは、
「スマート国家」を標榜するシンガポールの面目躍
如といったところでしょう。
4.10 年後はどうなる!?
シンガポール統計局が 9 月 15 日に発表した 7 月の小売業売上高指数(速報値、2014 年=100)は、
名目で前年同月比 2.8%の増加となりましたが、主な要因は自動車の買い替え需要によるものであり、
自動車を除くと 3.1%の減少となってしまいます。旺盛な自動車購買意欲は、景気下支えの役割さえ担
っているとも言え、先月もブガッティやアストンマーティンの本体価格だけで優に 2 億円を超える超高
級車がシンガポール市場に導入されることが報じられました。ただ、こうした高級車は概して大排気量、
かつ燃料消費量も多いわけで、この国の目指す「スマート国家」とは対極の存在であると言えます。今
現在は、発展を謳歌しているかのように映るシンガポールの自動車社会ですが、環境適合車がステータ
スシンボルになる日が来るのか。10 年後の変貌ぶりが非常に興味深いところです。
(※文中の円換算は、1 シンガポールドル=75 円として計算しています。)
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4.バンコク:「カンボジア・ポイペトの魅力」
バンコク駐在員事務所
タイプラスワンの有力な製造拠点として注目されてきたカンボジア・ポイペトを約 1 年ぶりに訪
れてみました。今回は、タイ国内の道路状況もチェックしたいと思い、バンコクから陸路で国境を
超えることを試みました。
1.国境までの道のり
バンコク市内から国境の町アランヤプラテートま
では、車で 3 時間 20 分程度かかりました。バンコク
からはモーターウェイ 7 号線(高速道路)をチャチ
ュンサオで降り、国道 314 号、304 号を経由し、プ
ラチンブリ県に入ってすぐ右折、359 号、33 号を通
ってアランヤプラテートまで、距離にして約 230km
の道のりです。
国道 304 号沿いは工業団地が点在しているため、
<タイ国道 359 号>
道路整備が行き届いているのはわかっていたものの、
その先が不安でした。しかしながら予想以上(?)に整備されており、大型トラックの走行にも何
ら問題は無い状況でした。特に 359 号線は信号もなく一直線に伸びる道路を快走でき、見渡す限り
の平原に畑と林が交互に現れる風景は、まるで北海道にいるかのような錯覚を起こさせます。
2.国境の様子
タイ側国境ゲート前はトラックが長蛇の列をなし
ていました。通関自体は 10 分程度で済むようですが、
待ち時間が非常に長いため、国境を通過するために
要する時間は平均で 4 時間程度かかってしまうそう
です。
タイ側のイミグレーションとカンボジア側のイミ
グレーションの間は数百 m あり、トラックや車に混
じって荷車を引く人々が大勢いて大変混雑していま
した。道路脇にはタバコや酒を扱う店が軒を並べて
<タイ側国境ゲート>
いますが、両国のイミグレーションの間にあるため、
いわゆるデューティーフリーの状態で販売していま
す。また、カジノ営業をしているホテルも林立して
います。客を待ち、呼び停めるバイクタクシー運転
手の大声が終始騒々しく飛び交い、あたりは混沌と
した様子でした。
ポイペトは、カンボジア国境からカンボジア側 20
km 圏内にあるため、簡易通関制度を利用することで、
タイ車両が荷物を積み替えることなくそのまま乗り
入れが可能な地域になります。現在、この国境ゲー
8
<両国のイミグレ間の様子>
十六アジアレポート 2016 年 10 月号
トの西約 20km 程度行ったあたりにトラック専用の新ゲートを建設する計画があります。簡易通関
専用のゲートも設置する計画であるため、今後ポイペトへ向かうトラックにとっては、よりスムー
ズに国境を通過することが可能になります。
3.SANCO ポイペト経済特区
国境から 20 分程度車を走らせると SANCO ポイペト
経済特区に到着しました。国境からは国道 5 号を通
りますが、排水が整備されていないためか、至る所
に水溜りがあり、砂埃が舞っていました。経済特区
から国道にアクセスする道路は、昨年訪れた際には
全くの未舗装でしたが、今回は舗装工事中でした。
本年 10 月中には完成予定とのことです。
当経済特区は 2012 年設立、翌年に開発許可を取得
<カンボジア国道 5 号>
した比較的新しい経済特区ですが、すでにフェーズ
1(21ha)の 7 割が契約済みとなっています。昨年
訪れた際には入居企業はまだありませんでしたが、
現在は日本発条が操業を開始し、この経済特区外に
すでに進出していた日本電産も特区内に新たに倉
庫・工場を設置していました。
また、豊田通商も当経済特区内でテクノパーク事
業を展開しています。運営するレンタル工場の建屋
も完成間近といったところでした。テクノパークで
<SANCO ポイペト経済特区>
は、人材派遣・ワーカー教育といった人事面のサー
ビス、経理・税務申告代行といった財務面のサービ
スの他、給食や通関書類作成にかかるサービスなど
が受けられるため、進出企業はモノづくりに専念す
ることができるとのことです。
4.ポイペトの魅力
今回、陸路でポイペト入りして感じたのは、やは
りバンコクからの近さとアクセスの良さです。レム
チャバン港からポイペトまでも約 250km とバンコク
からとほぼ同距離であることから、タイ南東部に点
<建設が進むレンタル工場>
在する工業団地からは、さらに近さを実感できるの
ではないかと思います。国境でのトラック積み替え作業が不要であることも含め、周辺国の経済特
区と比べてアクセスの良さはやはり際立っています。
また、海抜 50m 程度の高度があり洪水の心配はなく、電力事情もプノンペン経済特区やミャンマ
ーのティラワ経済特区に比べて良好です。人件費もタイ国内の 6∼7 割程度といわれており、タイ
プラスワンの候補地としては非常に魅力的な先です。
現状では、国境まで行かなければレストランが無い、外国人が住むに値するアパートがほとんど
無いなど、駐在員の生活環境はまだまだ苛酷ですが、進出企業の増加に伴いこのあたりが整備され
てくれば、ポイペトは大発展を遂げる可能性を秘めているのではないでしょうか。
9
十六アジアレポート 2016 年 10 月号
5.ベトナム:「中秋節 中国とベトナムの関係」
海外サポート部 (ベトナム投資開発銀行ジャパンデスク) 中村 敦
9 月 15 日、ベトナムは中秋節を迎えました。日本で「中
秋の名月」といえば、澄んだ秋空の満月を鑑賞するものです
が、ベトナムの中秋節は「子供のための行事」で、親から子
供におもちゃなどを贈る習慣があり、旧正月につぐ大きな年
中行事です。これは普段、農作業で忙しい親が、農作業が落
ち着くこの時期に一息ついて子供たちを可愛がってあげよ
うとしたことが起源と言われています。ハノイでは中秋節の
2 週間程前から、街におもちゃを売る店が並び、それを求め
<ハノイ市内 中秋節で賑わう街の様子>
る多くの親子で賑います。中秋節を祝うイベントなども開催
され、市中が時節を祝うムードに染まります。
このように、ベトナムで深く人々の生活に根付いている中秋節は、実は元々中国の伝統的な祝日です。
ベトナムで生活をしていると、この中秋節のように中国の影響を受けている習慣が多くあると感じます
が、これはベトナムの歴史に要因があります。ベトナムは 11 世紀まで 1 千年以上、中国の属国として
統治されていたほか、独立後も中国の干渉を受けていたため、長年に渡って中国文化の影響を強く受け
てきました。例えば食生活では中国と同じように米を主食としお茶をよく飲みます。またベトナム語は
現在アルファベットで表記されていますが、19 世紀にフランス軍に統治されるまでは漢字を使用して
おり、寺院や歴史的建造物にはその痕跡が見て取れます。現在においては、ベトナムにとって中国は最
大の貿易パートナーであり、中国からの年間輸入額は 495 億ドル(2015 年、出所:JETRO)と国別輸入
額で第 1 位、輸入額全体の約 30%を占めています。
こうして歴史的にも経済的にも中国の影響が大きい中、中国に対して複雑な感情を持つベトナム人が
多いのも事実です。過去の戦争の歴史や、そして現代でも南シナ海の領有問題等を抱えていることが要
因として挙げられるでしょう。2014 年には反中デモが激化し、中国企業を狙った放火や破壊行為が多
発、死傷者も出る事態となりました。また中国からの偽造食品や汚染食品が安価で国内に流通している
ことが、たびたび問題となっており、中国に対する抵抗感を根付かせています。
こうした現状を裏付けるように、その政治的摩擦や高い依存度による弊害から脱中国の声も高まって
います。特に製造業や小売業において日本や韓国から多額の投資を認可しているほか、今年 9 月にハノ
イで行われたフランスとの首脳会談では欧州エアバスから航空機 40 機を購入することに合意し、疎遠
気味だった旧宗主国との再接近を感じさせました。
遠交近攻という故事にもあるように、どんな国も遠い国との関係より隣国との関係の方が難しいもの
なのでしょうが、お互いを尊重し、日中越の三国が良好な隣国関係を築いていくことを願っています。
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十六アジアレポート 2016 年 10 月号
6.インドネシア:「スカルノ・ハッタ国際空港 新ターミナル」
海外サポート部(バンクネガラインドネシア ジャパンデスク) 三浦 武雄
インドネシアの首都ジャカルタへの空の玄関口であるスカルノ・ハッタ国際空港に新ターミナルが完
成しました。スカルノ・ハッタ国際空港の年間利用者数は 2010 年に約 4,400 万人、2013 年には 6,000
万人を突破し世界第 10 位となる一方で、建設当初の年間利用者数は 2,200 万人と想定されており、キ
ャパシティを大幅に超えている状態であったことから、空港を運営する国営企業アンカサプラⅡは
2011 年に大規模な空港拡張計画を発表していました。
スカルノ・ハッタ国際空港の旅客ターミナルは 3 つから成り、
ターミナル 1 は主に国内線、ターミナル 2 は国際線が運航して
います。ターミナル 3 はエアアジアの国際線・国内線とライオ
ンエアの国内線などが使用している小規模なターミナルでした
が、既存のターミナル 3 の隣に巨大な新ターミナル「ターミナ
ル 3 アルティメット(Terminal 3 Ultimate、T3U)」が建設さ
れ、ターミナル 3 の広さは合わせて 42 万 2804 平方メートルと
なりました。
T3Uは、総工費 7.5 兆ルピア(約 600 億円)をかけて建設
<スカルノ・ハッタ国際空港の新ターミナル>
されました。2016 年 8 月 9 日から、まずはガルーダ・インドネシア航空の国内線のみが運航を開始し
ています。これに伴って、ガルーダ・インドネシア航空の国内線との接続の際はバスでのターミナル移
動となり、最低乗継必要時間が変更になっているので要注意です。
さて、インドネシアならではと言うべきか、開業にあたっては様々な問題が発生しました。元々、新
ターミナルは 6 月 20 日に開業予定でしたが、オープン 3 日ほど前になって延期の決定がテレビ放送さ
れました。ジョコ・ウィドド大統領は、空港管制塔の通信設備の不備により開業を延期すると説明して
いましたが、実際は単純に工事が終わっていなかったのが真相の模様。
また、運航開始直後の 8 月 14 日、大雨により到着ゲート出口周辺が浸水しました。水があふれたの
は、空港周辺の面積と排水路の数のバランスがとれていなかったことや、工事の影響で開いたままにな
っていた穴があったことが原因だということです。浸水に対する応急措置として 8 月 15 日に、新たに
5∼6 の排水ポンプを設置。同 19 日には、洪水対策工事が本格的に始まり、排水がスムーズにできるよ
うに道路の下に排水溝のコンクリートブロックを設置し、屋根に溜まった水が直接流れるよう排水管な
どを取り付けたそうです。
今後、2017 年 3 月までにはスカルノ・ハッタ国際空港を発着する全ての国際線も新ターミナルへ移
転する予定です。T3Uの供用開始により混雑緩和を見込み、新たに年間 2,500 万人の旅客への対応が
可能になるとのことです。インドネシア経済の発展と旅行者増への寄与のみならず、ASEAN 地域におけ
る国際空港としての役割も期待されています。
また、商業施設や宿泊施設なども備えた空港総合ビルや鉄道駅も現在建設中です。分散している各タ
ーミナルを空港総合ビルに繋ぎ、そこに鉄道駅や空港バスターミナルを作ることで、空港利用者を総合
ビルへと集め、非航空事業関連収入の増収を図ることが狙いです。現在、国際空港としては、商業施設
が少ないスカルノ・ハッタ国際空港ですが、今後は飲食店や売店、宿泊施設なども増えて便利になるこ
とが見込まれ、より快適な空港となることが期待されます。
11
十六アジアレポート 2016 年 10 月号
7.為替相場情報
(1)人民元−円為替相場(中国人民銀行公表仲値)
(月)
(単位:1人民元当たりの日本円)
(火)
(水)
(木)
(金)
8月15日
15.25064
8月16日
15.26205
8月17日
15.19757
8月18日
15.06001
8月19日
15.12997
8月22日
15.09001
8月23日
15.05933
8月24日
15.10437
8月25日
15.08933
8月26日
15.11990
8月29日
15.24971
8月30日
15.25390
8月31日
15.37634
9月1日
15.46121
9月2日
15.46934
9月5日
15.54122
9月6日
15.51590
9月7日
15.29426
9月8日
15.27067
9月9日
15.34189
9月12日
15.30901
9月13日
15.25576
9月14日
15.31886
9月15日
-
9月16日
-
21.00
過去1年間の人民元−円相場推移
20.00
19.00
18.00
17.00
16.00
15.00
4
7
0
2
5
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0
2
6
8
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6
9
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16
上記表、及びグラフはこの公表仲値を便宜的に1人民元当たりの日本円へ換算し直した相場です。
そのため、正式な人民元相場が必要な場合は、中国人民銀行にお問い合わせ下さい。
(2)ドル−円為替相場(当行公表仲値)
(単位:1ドル当たりの日本円)
(月)
(火)
(水)
(木)
(金)
8月15日
101.47
8月16日
101.13
8月17日
100.68
8月18日
99.78
8月19日
100.43
8月22日
100.63
8月23日
100.16
8月24日
100.39
8月25日
100.51
8月26日
100.50
8月29日
101.85
8月30日
101.95
8月31日
103.18
9月1日
103.18
9月2日
103.31
9月5日
103.93
9月6日
103.60
9月7日
101.37
9月8日
101.64
9月9日
102.28
9月12日
102.64
9月13日
101.58
9月14日
102.83
9月15日
102.50
9月16日
102.00
130.00
過去1年間の米ドル−円相場推移
125.00
120.00
115.00
110.00
105.00
15
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07
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01
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16
100.00
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十六アジアレポート 2016 年 10 月号
(3)タイバーツ−円為替相場(当行公表仲値)
(単位:1バーツ当たりの日本円)
(月)
(火)
(水)
(木)
(金)
8月15日
2.9200
8月16日
2.9200
8月17日
2.9100
8月18日
2.8900
8月19日
2.9100
8月22日
2.9000
8月23日
2.8900
8月24日
2.9000
8月25日
2.9100
8月26日
2.9100
8月29日
2.9400
8月30日
2.9500
8月31日
2.9800
9月1日
2.9800
9月2日
2.9900
9月5日
3.0000
9月6日
2.9800
9月7日
2.9300
9月8日
2.9400
9月9日
2.9400
9月12日
2.9500
9月13日
2.9100
9月14日
2.9400
9月15日
2.9400
9月16日
2.9300
過去1年間のタイバーツ−円相場推移
3.6
3.4
3.2
3
2.8
15
/0
9/
14
15
/1
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07
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30
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2/
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3/
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4/
08
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8/
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8/
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9/
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2.6
(4)インドネシアルピア−円為替相場(参考値)
(単位:100ルピア当たりの日本円)
(月)
(火)
(水)
(木)
(金)
8月15日
0.7800
8月16日
0.7700
8月17日
0.7700
8月18日
0.7700
8月19日
0.7700
8月22日
0.7700
8月23日
0.7600
8月24日
0.7600
8月25日
0.7600
8月26日
0.7600
8月29日
0.7700
8月30日
0.7700
8月31日
0.7800
9月1日
0.7800
9月2日
0.7800
9月5日
0.7900
9月6日
0.7900
9月7日
0.7800
9月8日
0.7800
9月9日
0.7900
9月12日
0.7900
9月13日
0.7800
9月14日
0.7800
9月15日
0.7800
9月16日
0.7800
過去1年間のインドネシアルピア−円相場推移
1
0.95
0.9
0.85
0.8
0.75
15
/0
9/
14
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07
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30
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2/
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09
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8/
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16
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24
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9/
16
0.7
13