平成28年度 青森市新除排雪車運行管理システム導入業務仕様書 青森

平成28年度
青森市新除排雪車運行管理システム導入業務仕様書
青森市
都市整備部
道路維持課
第1章 総 則
(適用範囲)
第 1 条 本仕様書は、青森市(以下、「発注者」という。
)が発注する「青森市新除排雪車
運行管理システム導入業務」(以下「本業務」という。)について適用され、受託
者が履行しなければならない一般的事項を定めたものである。
(受託者の義務)
第 2 条 受託者は、契約の履行にあたっては、本業務の意図および目的を十分に理解した
うえで、本業務を実施するよう最高の技術を発揮しなければならない。
(目的)
第 3 条 本業務は、除排雪車両に携行したGPS端末を用いて、除排雪車両の作業状況管
理および除排雪費用の算出ができるシステム(以下「本システム」という。
)の
構築を行なうものである。これにより発注者と除排雪業者が本システムを活用す
ることによる事務作業の簡略化および除排雪業務の効率化・適正化を目指すもの
である。
(業務期間)
第 4 条 契約の日から平成29年3月31日までとする。
(準拠する法令等)
第 5 条 本業務の実施にあたっては、仕様書によるほか、以下に記載する関係法令等に準
拠して行うものとする。
(1) 著作権法
(2) 青森市財務規則
(3) 青森市個人情報保護条例
(4) 青森市暴力団排除条例
(5) その他関係する法令
(作業計画等)
第 6 条 受注者は、作業着手前に発注者と十分な打合せを行うとともに下記の書類を提出
し、発注者の承認を受けるものとする。
(1) 総括技術者選任届
(2) 業務実施計画書
(3) 業務工程表
(4) その他発注者が指示する書類
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(配置技術者)
第 7 条 本業務の実施にあたっては業務を総括する総括技術者、各作業における担当技術
者を配置するものとする。
(打合せ等)
第 8 条 受注者は、発注者に対し業務遂行状況を定期的に報告するとともに、発注者が定
める監督員と常に密接な連絡を取り、その都度打合せ記録簿を作成するととも
に、その指示および監督を受けなければならない。
(損害賠償)
第 9 条 受注者は、本業務遂行中に、第三者に与えた損害および第三者から受けた損害に
ついては、すべて受注者の責任において処理解決するものとする。
(秘密の保持)
第 10 条 受注者は、本業務に関して知り得た事項を漏洩してはならない。また、業務内
で作成した資料を発注者の許可なく他に公表、貸与してはならない。これは、本
業務終了後においても同様とする。
(資料の貸与および返還)
第 11 条 発注者は、受注者が本業務上必要、かつ発注者が許可した関係資料を受注者に
貸与する。受注者は、資料の管理にあたっては、情報の漏洩、流出を防ぐ万全の
対策のもと、資料の取り扱いには十分注意するものとする。また、貸与された関
係資料等は本業務完了後、直ちに返還するものとする。
(業務完了確認)
第 12 条 受注者は、社内での十分なテストを行った上で、発注者の担当職員による検査
を受けるものとする。受注者は検査に先立ち、システムに備えられている機能リ
ストを発注者に提出し、発注者はそのリストに基づき検査を行う。
(成果品の検査および手直し)
第 13 条 受注者は、業務完了時に成果品および必要な資料を業務完了報告書とともに提
出し、発注者の検査を受け、不備な点は指示に従い、ただちに訂正しなければな
らない。
2 成果品の受け渡し後においても、明らかに受注者の責に帰すべき理由による成
果品の不良が発見された場合は、受注者は速やかに訂正し、補足その他の措置を
行わなければならない。
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(成果品の帰属)
第 14 条 本業務に基づき作成された成果品の権利は、発注者に帰属するものとし、受注
者は発注者の許可無く成果品を第三者に複写、公表、貸与および使用してはなら
ない。ただし、受注者が契約以前より著作権を有しているものは、その著作権
は、受注者に留保されるものとし、発注者はその一部使用権および使用許諾をも
って使用するものとする。
(参考文献等の明記)
第 15 条 成果品に文献資料を引用する際は、著作権侵害などの問題を起こさないよう、
しかるべき処理をしたうえで、その文献、資料等の名称を明記しなければならな
い。
第 2 章 業務概要
(業務内容)
第 16 条 本業務の内容は以下のとおりとする
(1) 除排雪車運行管理システム構築
(2) 管理用及び市民公開用ウェブサイト構築
(3) GPS端末等導入(GPS端末 263 台)
(4) 操作説明書作成
(5) 動作確認
(6) 業務報告書作成
(7) 職員研修、業者説明
(貸与資料)
第 17 条 発注者は、本業務で必要と認められた以下の資料を貸与し、受注者は借用書
(様式自由)を提出したうえで、責任をもって保管しなければならない。また、受
注者は作業完了後、速やかにこれを返却するものとする。
(1) 登録除排雪車両一覧
(2) 登録除排雪車両毎の除雪対象路線一覧
(3) 除排雪路線 shape データ
(4) 除排雪路線網図(紙データ)
(5) 除排雪業者リスト
(6) その他、発注者が所有し、必要とされる資料
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(GPS機器の要件)
第 18 条
(1) GPS機器は、通信機能を持つものと通信機能を持たないもの双方を準備でき
ること。なお、平成28年度については通信機能を持たない端末を263台準
備すること。
(2) GPS機器は、本システムの稼働性や経済性を考慮したものとし、発注者と協
議のうえ決定するものとする。
(3) 車両の位置情報測位間隔の設定変更が可能であること。
(4) GPS機器の操作は、各オペレーターが容易に操作できるよう最小限にとどめ
ること。
(5) GPS機器の電源の確保、設置方法などは除雪車両ごとに柔軟に対応し、最善
に努めること。
(6) GPS機器のデータ転送は、通信機能を持つものは自動で行われ、リアルタイ
ムなデータ取得が可能なこととし、通信機能を持たないものは手動により行
い、リアルタイムなデータ取得は不可とする。
(発注者PC端末利用環境)
第 19 条 システムの端末利用環境は以下のとおりとする。
(1)ブラウザは Microsoft Internet Explorer の最新版および Fire Fox の最新版で
利用が可能であること。また、各ブラウザについては、ブラウザのバージョン
アップ等に対応可能であること。
(2)プラグインなどの導入をせずに利用可能なこと。
(3)インターネットに接続されており、ウェブブラウザから閲覧可能であること。
(4)クラウドへ接続するために必要となる情報(URL、プロトコル、IP アドレス
など)の提供や、必要時には既存ネットワーク保守事業者との打ち合わせに協
力すること
(5)市職員が通常使用するパソコンからの閲覧が可能であること。
(想定する利用
台数は約 50 台とする)
(公開用ウェブサイトに関する機能)
第 20 条 公開用ウェブサイトに関する機能は以下のとおりとする。
(1)公開用システムはパソコン、スマートフォン、タブレットで閲覧可能であるこ
と。
(2)ブラウザは Microsoft Internet Explorer および Fire fox 等の主要なブラウザで
利用が可能であること。また、各ブラウザについては、主要なブラウザのバー
ジョンアップ等に対応可能であること。
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(3)インターネットに接続されており、ウェブブラウザから閲覧可能であること。
(4)利用台数に制限が無いこと。
(想定されるアクセス数は 12 月~3 月の間で約 40
万件とする)
(品質および性能)
第 21 条 品質および性能に関する保証値は、以下のとおりとする
分類
内容
保証値
品質
サービス稼働率
99.5%以上
性能
地図スクロール時の
3 秒以内
備考
応答時間
HDD容量
HDD標準使用上限
60GB以上
バックアップ
頻度
1 回/1 日以上
世代管理
7 世代以上
バックアップ場所
データセンター内
(サーバの要件)
第 22 条
(1) 本業務で使用するシステムは、データセンターのクラウド上に置かれたサーバ
で稼働するものとする。データセンターの機能等は以下のとおりとする。
①多重化構成で、大容量・高速なバックボーンによるインターネット接続環境
を有すること。
②冗長構成のとれた電源設備を完備し、無停電電源装置と自家発電装置で停電
時も無瞬電で電源を供給できること。
③各システムについて、一般的なインターネット通信環境においてストレス無
く稼働できる能力を有すること。
④データセンターへの通信については、セキュリティを考慮した仕組みがある
こと。
(2) サーバはGPS機器のソフトウェアに対し、受注者の責任においてシステム構
築する。
(3) 個別ソフトウェアのインストールを行うことなく、システムを利用可能なこと
(4) サーバに集約されたデータは、最低5ヶ月間分を蓄積できるものとし、データ
の損失がないようにすること。また、必要に応じて発注者が収集したデータを
ダウンロードできるものとする。
(5) データは路線ごと、車両ごと、日付ごとに区分できるように保存し、CSV等
の形式でダウンロードできるものとする。
(6) ダウンロードしたデータは、市および第三者による二次利用を許可するものと
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する。この場合の責任は受注者にはない。
(除排雪車運行管理システムの構築)
第 23 条 発注者が所有する車両データおよび路線データ、既存の地図情報サービスを用
いて、GPS端末を活用した除排雪車両の運行管理(位置情報、日報等の作成及
び集計)が可能なシステムを構築するものとする。構築するシステムに最低限必
要な機能は次条に定める。
(除排雪車運行管理システムの要件)
第 24 条 車両管理に関して、最低限必要な機能は以下のとおりとする。
(1) ID、パスワードによるユーザー管理、権限の設定が可能であること。発注者
は本システム運用に必要な各種マスタの設定ができること。
(2) GPSにより、一定間隔で位置情報を収集し、データの取り込み後は稼働日、
除排雪車両、路線毎の作業実績が閲覧・印刷できること。
(3) 除排雪車両の移動軌跡および位置情報から稼動、休止および除排雪路線内外か
の判別ができ、かつ集計できること。休止、除排雪路線外についてアラートが
でること。
(4) 雪寒指定道路における稼働実績の集計ができること。
(5) 時間あたりの作業単価により、路線ごと、業者ごと、車両ごとなどで委託料が
随時集計できること。
(6) GPS端末から取得される除排雪作業情報の新規登録および修正ができるこ
と。
(7) 住所検索などにより表示位置の絞込みができること。
(8) 車両の属性(機械種類、規格など)の設定変更が可能であること。
(9) 除雪路線の属性(路線名、路線種別など)の設定変更が可能であること。
(10)
検索機能などにより、除排雪車両の特定ができ、その特定車両のみの表
示が可能であること。
(11)
誘導員の人数および作業時間が登録でき、委託料の算出に活用できるこ
と。
(12)
凍結防止剤使用袋数の登録ができ、委託料の算出に活用できること。
(管理記録集計および帳票作成機能の要件)
第 25 条 帳票作成等集計機能に関して、最低限必要な機能は以下のとおりとする。
(1) ID、パスワードによるユーザー管理、権限の設定が可能であること。
(2) 除雪車両毎に除雪路線を面構造化し、本システムで使用する除排雪路線面デー
タを作成すること。
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(3) 除排雪車両1台ごとに運行記録のデータベースを記録し、記録媒体への保存が
可能であること。
(4) 路線別、機種別、運行日別など様々な検索方法により運行記録の検索が可能で
あること。
(5) システムにより算出されたデータにより、別に定めた様式に従い、作業日報、
月報、請求書等を除排雪業者が自動作成でき、発注者にデータで提出すること
ができること。
(6) 予算管理として、除排雪作業に伴う除排雪費執行額が把握でき、基準日におけ
る執行済み経費を路線ごとおよび業者ごとに集計できること。
(7) 集計や統計によるデータをCSV等データとして出力できること。
(8) 路線別、道路種別などの作業時間、除排雪費用の集計、統計機能により、路線
の見直しなど、より効率的な除排雪体制の構築に活用できること。
(9) GPS端末を携行しない除排雪作業に関連する情報を登録できること。
(公開用ウェブサイトの構築)
第 26 条 システムの除排雪車両稼働データを用いて、不特定多数のユーザーがウェブブ
ラウザを利用して、除排雪車両の作業履歴を確認できるサイトを構築する。
(業務報告書の作成)
第 27 条 本業務の作業実施計画書にもとづき、作業実施項目および内容について業務報
告書を作成し、発注者の承認を得るものとする。
第 3 章 システム運用支援
(計画準備・管理)
第 28 条 降雪シーズン前に運用支援体制,要員,日程,稼働する主要な機器等の点検につ
いて工程別に検討した上で,適切な作業計画の立案を行うものとする。
(システム障害対応)
第 29 条 本システムに障害が発生した場合は、直ちに障害対応作業を行える体制を用意し
迅速に復旧処理を行うものとする。
障害復旧後は、担当職員に作業結果、原因の分析、再発防止策の策定について報
告することとする。
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(ヘルプデスク)
第 30 条 本システムを利用する上で生じる操作に関する疑問、障害対応の一時対応窓口と
して、ヘルプデスクを設置すること。ヘルプデスクの対応時間は、原則として土日祝
日を除く、平日午前8時30分から午後5時00分までとし、夜間休日等に発生した
緊急時の対応のために別途緊急連絡先を設けること。なお、災害発生時等の緊急性を
伴う保守対応については前述に定める限りではなく別途協議の上定める。
(操作研修)
第 31 条 本システムの操作方法に関しての操作研修を発注者向け及び除排雪業者向けに年
に 1 回、本システム運用前に実施すること。
(除排雪路線データ調整)
第 32 条 本システムの除排雪路線データについて年 1 回更新しシステムに反映させるこ
と。
(GPS端末設定)
第 33 条 除排雪シーズン前にGPS端末の稼働確認を行なうこと。なお、著しくバッテリ
ーの稼働時間が短いもの、動作不良の恐れのあるものについては受注者の負担によ
り交換すること。
第 4 章 納入成果品
(納入成果物)
第 34 条 本業務における納入成果物は次に定めるとおりとする。なお、電子データにつ
いては、CD-Rに記録し提出すること。
(1)業務報告書
1式 紙媒体3部およびPDFファイル
(2)基本設計書
1式 紙媒体3部およびPDFファイル
(3)マニュアル等
1式 紙媒体3部およびMS-WORD方式
(4)職員研修用資料
1式 紙媒体3部およびMS-WORD方式
第 5 章 その他
(疑義)
第 35 条 本仕様書の各項目に記載なき事項および疑義が生じた場合は、発注者と受注者で
協議のうえ、受注者は発注者の指示に従い業務を遂行するものとする。
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