平成28年度長島町バイオマスエネルギー 利用促進事業委託仕様書 1 事業名 平成28年度長島町バイオマスエネルギー利用促進事業 2 事業の概要 本町では、平成27年度総務省分散型エネルギーインフラプロジェクト マスタープラン策定事業を経て、長島大陸の農・漁業パワーを活かすバイ オガス事業の実現に向けた取り組みを進めている。 メタン発酵バイオガス事業を事業として成立させるためには、発酵後の 消化液処理費用を可能な限り低コストに抑えることが重要である。有効な 処理方法のひとつとして。消化液を液肥としてのうちに還元する方法が考 えられる。 そこで、ジャガイモを始め農業が基幹産業である本町において、当該消 化液を液肥として有効活用できるかについて、実際に液肥を施肥し作物を 栽培する実証実験を行う。 3 事業の詳細 本町において、メタン発酵消化液を液肥として利用するための前提条件の 調査、本町内の農地を使った栽培試験、得られた結果を検討・分析し液肥活 用可能性についての検証、液肥利用の理解促進のための各種説明会・勉強会 等の企画・運営を行う。 4 業務の内容 ● 液肥を用いた栽培試験 メタン発酵消化液の農地還元への理解を得るためには、実際に本町の畑を 用いて実験することが非常に有用である。そこで本事業では、本町が計画し ている豚糞尿を原料とそたメタン発酵バイオガスプラントから排出される 消化液を手配し、町内の農家の協力を得て栽培試験を行う。 また、栽培試験を行う作物としては、ジャガイモ、甘藷、水稲、牧草など が考えられるが、もっとも作付面積が多く、液肥散布先となるであろう馬鈴 薯畑を試験対象とする。栽培試験の概要を以下に示す。 (1) 栽培試験の準備 栽培試験の準備として、協力農家への依頼、液肥利用関係部会による (2) (3) (4) 試験計画の作成、液肥の手配を行う。 液肥の散布 作物が必要とする肥料成分と試験に用いる液肥の成分から施肥量を決 定し施肥を行う。化成肥料との配合比率などの条件を変え複数の条件 で栽培試験を行う。 データ収集 それぞれの栽培条件において、収量、食味、見た目、大きさ、施肥量、 土壌中の各肥料成分濃度といったデータを収集する。 実験結果の検証 収集したデータから、可能な範囲で液肥を用いた栽培結果と慣行農法 の栽培結果を比較し、化学肥料と比較したときの液肥の有用性を検証 する。 ● 液肥利用関係部会の開催 栽培試験の方法・進捗についての意見交換や、液肥利用についての議論 の場として随時検討会を開催する。開催の目安としては、事業の初期段階、 液肥散布後、年度末の 3 回を予定しているが、必要に応じて追加で実施す るものとする。検討会では、栽培試験の計画作成についての意見交換のほ か、散布方法、病気対策、液肥散布による近隣への臭気の影響などの議論 も行う予定である。 5 業務履行期限 平成 29年2月28日 6 成果物 ・業務報告書の電子データを収納した電子媒体(CD-R) 1式 ・業務報告書を作成するにあたり作成、収集した資料及びデータを収納 した媒体 (CD-R) 1式
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