1 神奈川県次期税務システムの構築に関する情報提供依頼(RFI) 1

神奈川県次期税務システムの構築に関する情報提供依頼(RFI)
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業務の概要
神奈川県では、県税の課税から収納、滞納整理に至る事務を行う税務電算システム(以下「税務シ
ステム」という。
)について、納税者の利便性向上、業務のさらなる適正化・効率化、経費削減及び
職員の負担軽減を実現するための新たな税務電算システム(以下「次期税務システム」という。)の
調達に向けた取組みを行っています。
次期税務システムの構築は、以下に示す3つのフェーズで実施することを想定しており、本件調達
では、このうちフェーズ2とフェーズ3を対象にします。
∙
フェーズ1:現行システムの画面のWeb化(Windows10 対応)を実施(平成 31 年2月稼動予
定)
∙
フェーズ2:システムのオープン化、データベースの統合、プログラムのスリム化等の最適化
を実施(平成 32 年9月稼動予定)
∙
フェーズ3:業務機能の追加・拡充を実施(平成 34 年1月稼動予定)
この情報提供依頼は、次期税務システムに関する調達仕様等の検討を目的として、専門的知見を有
する事業者から広く関連情報や提案、資料の収集を行うために実施するものです。
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現行システムの概要及び課題
税務システムで取り扱う税務事務は、地方税法(昭和 25 年 7 月 31 日法律第 226 号)
、地方税法施
行規則(昭和 29 年5月 13 日総理府令第 23 号)、神奈川県県税条例(昭和 45 年3月 31 日条例第 26
号)
、神奈川県県税条例施行規則(昭和 45 年3月 31 日規則第 43 号)、アメリカ合衆国軍隊の構成員
等の所有する自動車に対する自動車税の特例に関する条例(昭和 27 年 7 月8日条例第 38 号)、アメ
リカ合衆国軍隊の構成員等の所有する自動車に対する自動車税の税率の特例に関する条例(昭和 27
年 11 月4日条例第 69 号)
、企業の立地の促進に係る不動産取得税の税率の特例に関する条例(平成
16 年 12 月 28 日条例第 62 号)その他関係法令、例規及び通達に基づき、賦課又は申告により納税者
に対し県税を課する課税事務、県税に係る債権債務を総合的に管理する収納管理事務、納期内納税者
との公平性を踏まえ滞納者に納税義務の履行を促す滞納整理事務から構成されます。
税務システムは、昭和 49 年に自動車税システムを稼動して以来、大型汎用コンピュータ (メイン
フレーム)による税目単位の処理を基本として構築を行ってきました。また、処理やデータの分散を
目的とした様々なサーバシステムを業務別に順次導入するとともに、電子申告システムなどブラウザ
を入出力に使用する外部システムとも連携を行って、業務の効率化や省力化等に貢献してきました。
しかし、稼動から 40 年以上が経過する間に、幾多の制度改正を経てシステムの規模が拡大し、シ
ステム構成も複雑化しており、改修に伴うコストやリスクが年々上昇している状況です。また、業務
効率のさらなる向上や、システム関連経費の削減も困難であるなどの課題も顕在化しています。
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次期税務システムの概要
次期税務システムは、税務システムにおける規模の拡大や構成の複雑化による改修コストやリスク
の上昇という課題を解決するため、現行のメインフレーム主体のシステムから、サーバを利用したオ
ープン系システムに再構築することを目指しています。また、納税者の利便性の向上及び業務のさら
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なる適正化・効率化のため、様々な業務機能の追加・拡充を行うこととしています。
税務システムは、1兆2千億円を超える本県税収の確保に不可欠な基盤となっています。言うまで
もなく、税の賦課徴収事務に間違いは許されないことから、次期税務システムの構築に当たっては、
「安全・安心」を大前提に、大きく以下の二つの基本方針に基づいて行うこととしています。
○
税務システムは、絶対の正確性と高度な安定性を維持し、万全のセキュリティをもって、適正
かつ公平な賦課徴収に資するものであること。その上で、次期税務システムは、制度や社会環境
の急激な変革にも迅速かつ柔軟に対応できるものであること。
○
本県が平成 26 年3月に策定した電子化全開宣言行動計画に掲げられた「情報システムの見直
し」の柱である全体最適化を考慮しつつ、納税者の利便性向上、業務のさらなる適正化・効率化、
経費削減及び職員の負担軽減を実現すること。
そこで、開発に当たっては、税務システムで使用しているソフトウェアやプログラムのうち、次期
税務システムにおいても支障なく使用できるものは積極的に活用することを前提とします。
なお、税務システムの詳細については、閲覧資料として提供する「税務電算システム調査・分析業
務委託 調査報告書」等を、また、次期税務システムの詳細については、参考資料として提供する「要
件定義書(案)
」をご参照ください。ただし、要件は現時点での想定であり、発注時の状況により変
化するため、本要件をそのまま適用するとは限りません。ご提供いただきました情報を踏まえ、最終
的な要件を決定します。
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依頼内容
以下の事項について、情報提供をお願いします。
(1) システムに関する情報提供
次期税務システムの構築に関して、以下の情報提供をお願いします。
項
項目
記載要領
回答様式
番
1
貴社概要
貴社の概要を記載ください。また、別紙3のほか、会社概
別紙3
要の分かるパンフレット等を添付してください。
2
貴社税務シ
ステム構築
貴社の近年における税務システム構築実績をご記載くださ
別紙4
い。
実績
3
貴社オープ
ン化実績
4
追加機能へ
貴社の税務システムにおけるホストコンピュータからオー
プン化の実績をご記載ください(平成 19 年度以降)。
「要件定義書(案)」における情報システムの要件のうち、 別紙10
の対応可否
機能要件、帳票要件及び画面要件への対応可能性及び代替案
及び工数規
をご提案ください。
模
別紙4
特に、要件定義書(案)の別添1-2「追加機能一覧(フ
ェーズ2)」、別添1-3「追加機能一覧(フェーズ3全体)」
及び別添1-4「追加機能一覧(フェーズ3一部)」につい
ては、それぞれの項目について、対応の可否及び対応のため
の工数規模のご記載をお願いします。
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システム構
成案
次期税務システム導入をホスティングにより実現する場
別紙5
合、ハウジングにより実現する場合のそれぞれについて、次
期税務システムが使用する OS 及び DBMS のバージョン並びに
CPU 及びハードディスク容量の想定をご記載ください。
なお、ホスティングにより実現する場合であっても、性能
確保のために追加的なハードウェア等の導入が必要であれ
ば、当該ハードウェア等についてもご記載ください。また、
DB について、コンピュータセンターが提供する冗長性をさら
に向上させるための方策について、ご提案があればご記載く
ださい。
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概算経費
次期税務システム導入に係る構築、データ移行、研修及び
別紙6
運用保守経費等について、フェーズ別、年度別にご記載くだ
さい。
機能要件のうち、以下のパターンのそれぞれについて算出
をお願いします。
・パターン1
別添1-1「現行機能一覧」及び別添1-2「追加機能一
覧(フェーズ2)」に示す機能と、別添1-3「追加機能一
覧(フェーズ3全体)」のすべてを実現した場合
・パターン2
別添1-1「現行機能一覧」及び別添1-2「追加機能一
覧(フェーズ2)」に示す機能と、別添1-4「追加機能一
覧(フェーズ3一部)」のみを実現した場合
なお、支払は運用開始後(平成 32 年 10 月)から開始する
前提とします。
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スケジュー
ル
次期税務システム導入に係る構築及び運用保守スケジュー
ル及び工数について、ご記載ください。
機能要件のうち、以下のパターンのそれぞれについて算出
をお願いします。
・パターン1
別添1-1「現行機能一覧」及び別添1-2「追加機能一
覧(フェーズ2)」に示す機能と、別添1-3「追加機能
一覧(フェーズ3全体)」のすべてを実現した場合
・パターン2
別添1-1「現行機能一覧」及び別添1-2「追加機能一
覧(フェーズ2)」に示す機能と、別添1-4「追加機能
一覧(フェーズ3一部)」のみを実現した場合
①構築に係る作業スケジュール及び工数(フェーズ別、年
度別)
3
①別紙7
②別紙8
②運用保守に係る作業スケジュール及び工数(年度別)
8
課題解決提
案
次期税務システム導入に当たって、検討のための情報収集
任意様式
が必要な事項や、懸念される事項についての提案を求めるも
のです。
①ホスティングにより構築する場合の課題(仮想サーバの
使用に起因する課題を含む)、懸念事項及び対策
②フェーズ2におけるテスト工程において税務システムと
次期税務システムとの新旧検証を実施するための効果的
かつ効率的な手法、想定するスケジュール
③業務に係る要件を十分に理解して設計・開発を進めるた
めに、想定するプロジェクト体制(県及び受注者)や人
員構成(想定する経験、スキル等含む)、会議体の設定・
進行、ドキュメント作成において実施する工夫
④フェーズ2(平成 32 年9月)及びフェーズ3(平成 34
年1月)稼動時のそれぞれにおいて、移行、システムリ
リース及び動作確認を行うために想定されるシステム
停止期間
⑤設計・開発工程の作業環境について、想定する規模(広
さ、什器の数量等)や立地(庁舎からの距離等)、その
他の条件
⑥その他、「要件定義書(案)」の記載内容を実現する上
での課題事項、懸念される事項
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詳細情報の
提供
貴社パッケージでご提案いただく場合若しくは項番5で想
任意様式
定するハードウェア、ソフトウェア等について、製品カタロ
グや説明資料等がありましたらご提供ください。
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その他提案
本県が求める機能と異なる独自の優れた機能をお持ちの場
任意様式
合、情報提供をお願いします。
また、機能以外の要件・契約条件などについてもご提案く
ださい。
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参考資料の配付
この情報提供依頼への参加意思を表明していただいた会社に、メール又は電子媒体で配付します。
・別紙2 情報提供資料提出書
・別紙3 会社概要
・別紙4 同種業務受託実績
・別紙5 システム構成
・別紙6 概算経費積算書
・別紙7 詳細積算書(システム構築)
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・別紙8 詳細積算書(システム維持運用保守)
・別紙9 要件定義書(案)
・別紙10 要求仕様書適合表
・別紙11 閲覧資料の閲覧方法
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情報提供依頼に対する参加意思表明について
本情報提供依頼にご参加いただける場合は、参加意思表明を行ってください。
(1) 提出様式
参加意思表明書(別紙1)に所定の事項を記載し、社印を押印した上で、スキャナーで pdf ファ
イル化したものを電子メールによりご提出ください。
(2) 受付期間
平成 28 年 10 月6日(木)から平成 28 年 10 月 28 日(金)17 時まで
(3) 提出先
10(4)に記載の「問い合わせ先・提出先」にご提出ください。
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情報提供資料の提出方法について
(1) 提出部数
2部(紙)
併せて、電子データ(Excel や Word 形式等。PDF 形式のみは不可)についてもご提出をお願いし
ます。
なお、電子データ上での社印表示は必要ありません。
(2) 受付期間
平成 28 年 10 月6日(木)から平成 28 年 11 月4日(金)17 時まで
(土曜、日曜及び祝日は、閉庁日です。
)
(3) 提出先
10(4)に記載の「問い合わせ先・提出先」に郵送または持参(電子データについては電子メール
でも可)により提出してください。
なお、電子メールで送信する場合には、次の2点にご注意ください。
・ 電子ファイルを Zip ファイル形式に圧縮しパスワードで暗号化したものを送信ください。
パスワードは別にお知らせください。
・ 別紙2「情報提供資料提出書」は社印を押印し、スキャナーで pdf ファイル化したものをご
提出ください。
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※
ご郵送いただく場合には、受付期間終了日の前日の消印のものを有効とさせていただきます。
※
ご持参いただく場合には、あらかじめご連絡をお願いいたします。
閲覧資料について
この情報提供依頼への参加意思を表明していただいた事業者の方を対象に、次の資料を庁内での閲
覧資料として、開示します。閲覧を希望される場合は別紙 11「閲覧資料の閲覧方法」をご覧の上、お
申し込みください。
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○閲覧資料1
次期税務電算システム基本構想策定支援業務委託 最終報告書
税務電算システム調査・分析業務委託 調査報告書
次期税務電算システム ネットワーク構成図(案)
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○閲覧資料2
神奈川県コンピュータセンター利用者向けサービスガイド(1.1 抜粋版)
○閲覧資料3
神奈川県共通基盤システム基本設計書
○閲覧資料4
プロジェクトマネジメント標準基準
注意事項
(1) この資料による情報提供依頼は、システムに関する内容を検討するための手段として行うもので
あって、契約を前提としたものではありません。また、情報提供を辞退した事業者についても不利
益に取り扱われることはありません。
(2) 資料の提供に当たっては、既存の提案資料、パンフレット等をご活用いただいて構いません。
(3) 資料についてご説明をいただける場合は、事前にご連絡をお願いいたします。
(4) ご提供いただいた情報は、
「1 目的」に示した範囲内において利用します。また、ご提供いただ
いた情報は、貴社に無断で第三者へ開示することはしません。
(5) この情報提供依頼に係る資料の作成、提出等に要する費用は貴社のご負担でお願いいたします。
(6) ご提供いただいた情報・資料につきましては、返却いたしません。
(7) 情報提供資料については、社内承認を経たものをご提出ください。
(8) ご提供いただいた情報に関して、後日問合せを行う場合があります。
(9) ご提供いただいた情報や貴社のパッケージソフトに関して、ヒアリング又はパッケージソフトの
デモンストレーションをお願いする場合がございます。
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本件に関する問合せ
(1) 受付期間
平成 28 年 10 月6日(木)から平成 28 年 10 月 28 日(金)17 時まで
(2) 問い合わせ
質問内容を記載し、件名を「次期税務システム情報提供依頼質問票」として、電子メールで送信
してください。
なお、質問回答の精度を上げるため、事前に電話で質問していただくことも構いませんが、正式
な回答は、電子メールで送信したものに限らせていただきます。
(3) 回答方法
ご提出いただいた質問については、別紙1「参加意思表明書」の提出があったすべての情報提供
者に対して、電子メール(BCC)で回答します。
(4) 問い合わせ先・提出先
神奈川県総務局財政部税務指導課システム再構築グループ
所在地 〒231-8588 横浜市中区日本大通1(本庁舎4階)
電話
045(285)0818(直通)
045(210)1111(代表)内線 2352
いずれも受付時間は 8 時 30 分から 17 時 15 分まで
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担当 石井、川口
ファクシミリ 045-210-8808
電子メール
[email protected]
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