ユニセフ兵庫ニュース 世界の子どもたちのために 50 vol. 2016 年 9 月号 祝。 号。 50 CONTENTS EVENT FOCUS 2-5 子どもの 未 来を考える。 ユニセフ国際セミナー / 第 1 回国際 理 解講座 2002 年の創刊号から 15 年。 Wish は 50 号を迎えました。 6-7 8 活 動ファイル 2 0 1 6 年 5月∼ 9月 お 知らせ 会 場:コープこうべ生活文化センター(神戸市) 貧 困ってなんだろう り ました 。 どの 色 々な 言 葉 が 浮かびあが 日の収 入 貧 困 に は、 開 発 途 上 国 で 見られるような 、 子どもの時 代を 奪ってし まう 紛 争 、 貧 困 、 災 害など 。 世 界の子どもたちが自 分の力で、 よ りよい未 来をつかむために、 ユニセフは、日本の子どもの 6 人に 1 人が 貧困状 態にあると報告しました。 このセミナーでは講 演や事例報告を通して、子どもの権 利を 奪う貧困の現実とその影響について考えました。 私たちに何ができ るでしょうか。 国連はすべての国から、貧困をなくすことを目指しています。 子 ど もの未 来 を 考 える 。 は じ め に、 子 ど も の 人 権 ファシリテ ー タ ーの 浜 田 進 士 ま ず、グルー プに 分かれて、 ﹁ 貧 困 ﹂ という 言 葉 から 連 ても 貧しいという 絶 対 的 貧 困 いっしょに考えよう 子どもの明日 日本の子どもの貧困 EVENT FOCUS ユニセフ国際セミナー 1 さんは ﹁なぜ、 今 、 日 本の子 どもの貧 困が 取 り 上 げられる た 。 その 結 果 、 学 校へ行 けな と、 先 進 国 で 見 ら れ る よ う ドル以 下など 、 誰が 考え 景に 何があり 、どんな 支 援を い、 進 学でき ない、 仕 事 がな な 、 その 国に 暮 ら す 人にとっ が し ていった らいいの で し ょ う い、 ワ ー キング プア、 格 差 な 想でき る 言 葉をあ げてみまし 1 か﹂と 、 問いかけました 。 のでしょうか。 その 原 因 や 背 1 CUS F 参加者:58 人 EVENT 日 時:8 月 6 日(土) vol.50 ユニセフ兵庫ニュース Event Data イベントデータ -2- EVENT FOCUS | 子どもの未来を考える。 ゲスト の お話 こくさいひろば芦屋 みんなの家 学習支援員 谷 村 洋 人 さん 代表 裵 紀 代美 さん たにむら か ず と はい き よ 私が「こくさいひろば芦屋」で 子育て中は仕事、家事、子ど ものことなど目の回る忙しさを経 験しましたが、地域の人に助けら 一教室で、外国にルーツのある子どもたちや大人の れました。 私は、お母さんの忙しさを少しでも解消で ための日曜教室や夜教室で日本語学習をしたり、文 きる居場所にと、3 年前に小さな空き家を利用し「お 化発信のイベントをしたりしています。 にぎり会」をスタートしました。 「なんで、芦屋に支援の必要な子どもがいるの」 この間をふり返ると、シングルマザーの家に育ち落 と、よく聞かれます。ここに来る子どもたちの悩みは ち着きのなかった子も、お母さんとけんかして家出を 学校へ行きたくない、日本語がわからない、日本人と した子も、今は、書道教室に参加し、ボランティア 違うと比較されるなどです。ひとり親家庭の子どもが ママ手づくりの夕食をいただき元気に帰っていきます。 多く、親は学校から配布されるプリントさえも読めませ 少しずつ自分に自信を取り戻しています。これからの ん。大きな問題には高校進学があります。 は ま だ いと思っていいます。 自立援助ホーム「あらんの家」運営(ホーム長) 子どもの権利条約総合研究所関西事務所長 元関西学院大学教育学部教員 宝塚市子ど もの人権擁護委員(子どもの権利オンブズパー ソン) もたちの生き方を少しでも変えられる場になれたらと思 います。 団 体 紹 介 団 体 紹 介 団 体 紹 介 自立援助ホームあらんの家(奈良市) こくさ い ひろ ば 芦 屋 (芦屋市) み ん な の 家 (神戸市) 2006 年発足。芦屋市立の小学校の一室で、外国にルー 裵さんの実家を地域の子どもたちの夕方の居場所に開放し、 ツのある人たちのために日本語学習などの学習支援や、文化 2013 年に開設。おにぎり会や書道教室などを行っている。子 発信のイベントを行っている。Facebook で最新情報発信 どもたちだけでなく障がい者や高齢者の方も集まり、地域のみ 中。 んなが生き生きできる場として機能している。 どものうち、児童養護施設等を退所したものの 帰る場所がない、虐待や貧困などの家庭の事 情で安心して生活できる場所のない子どもたち が、働きながら自立に向けて共同生活する場。 2013 年開設。Facebook で最新情報発信中。 ます 。 て 当 た り 前 の も の が 奪 わ れて と する 力 、つな がろ う と する に は、 他 者 を 受 け 入 れ よ う われている こ と です。 子 ど も は 、 悪 態 をついた り 暴 力 をふ を う ま く 築 け ない 青 年 た ち 虐 待 体 験によって人 間 関 係 ているのです。 貧 困によって、 ま す。 子 ど も はチカラを 持っ 力 、 生 きぬこうする 力があり えり ﹄と 迎えるのです。 こ そ 、 あ ら んの 家 では ﹃ おか る うこと もあ り ま す。 だから 全 体のま とめとして、 浜 田 安 心して過 ごせる 居 場 所や人 さんは ﹁ 社 会 がこのよ うな 子 生の選 択 肢などが 奪われた 子 発 揮することができません。 どもを 排 除しないこと 。 困 難 さを 抱えている 子ども 、 社 会 を 有 す る 子 ど も、 生 き づら の 隅っこに 追いや ら れ ている 人 た ち 、 すべての 人 が 住 みや ど も たちは 、 本 来のチカラを 自 分のこと と 考えてこ そ 所 得 格 差の 問 題 や 数 字 が 出ると 、 自 分は 該 当しないと か 当 事 者 でないと かいった 分 いるという 相 対 的 貧 困 があり * 4 そして、 日 本での相 対 的 貧 人に 6 困 率 は 世 界 先 進 国の 中で 番 目に 高 く 、 子どもの 1 人 がその状 態にあり 、ひと り 親 家 庭に集 中しています。 物の 豊かさ 、 心の 豊かさ 次に、 再 びグルー プに 分 か 歳男 40 れて、 開 発 途 上 国のバングラ デシュと 日 本の、 あ る 性の暮らしを 比 較しながら 幸 福 度について考えました 。 ら な い と、 こ *相対的貧困率:世帯収入から子どもを含む国 民一人ひとりの所得を仮に計算 し、順番に並べたとき、真ん中 の人の額(中央値)の半分(貧 困線)に満たない人の割合。 すいま ち 、 や さ しいま ちにな 子どもにできること」を探していこう と思います。(16 歳 高校生) 断 がおき ま すが、 自 分 がその ものか、どんな影響があるかを知り ました。これから、私は「子どもが その結 果 、 幸 福 度は 、 国の 知ることができる新しい機会でした。 また、「子どもの貧困」はどのような の問 題は解 決 子どものことを思ってくれているか、 う ﹂ と、 締 め したが、大人の方がどのように考え、 しないのでしょ ○私は普段子ども目線で生活してきま く く り ました 。 た。(13 歳 中学生) 延 長 線 上にいると 考えること が芽生えるためにはお金だけではど うにもならないのだということも知っ 状 況 に よっても 個 々 人 に よっ がある。また、その子たちに向上心 が 問 題の解 決には 大 切なこと なショックを受けている子が伝えよう としていることに耳を傾ける必要性 ても その 感 じ 方 は 違 う こ と 、 わることのでき る 居 場 所 があ ていた。 家庭内暴力によって精神的 です。 る こ と 、 子 ど も と 向 き 合 い、 に困っているということだけだと思っ 義務教育を終えた 15 歳から 20 歳未満の子 ま た 、 貧 困 というのはお 金 が ないことも 分かりました 。 きっち り 聞いて 受 け 止 め 応 え ○貧困というのはお金がない、物質的 学 校 内 外で多 様な 人と 関 ﹁ 豊 かさ ﹂の 反 対 は ﹁ 貧 困 ﹂ て く れ る一生 懸 命 な 大 人 がい 参加者の声 ない、 物 がないこ と だ けでは から 考 え る と 、 その 国のみん ることが必 要です。 で す。 貧 困 を 子 ど も の 権 利 なに 当たり 前にある 権 利が 奪 課題に取り組むいろいろな世代の参加者 Voice し ん じ 浜 田 進 士 さん 「みんなの家」は、すべての人の出会いの場、子ど 私は、ここには貧困の最たるものがあるかもしれな 講師プロフィール み 学習ボランティアを始めて 7 年に なります。 芦屋市立の小学校の -3- Profile 子どもの支援に関わられているゲストにもお話を伺いました。 早 川 千 晶 さん 練所、作業所。 約 600 人の生徒たちはそれぞれ困難な状 況にあり、大人も含めた約 40 人はそこで暮らしている。 会 場:コープこうべ住吉事務所 アフリカの子どもたちに寄せる想 いはともに同じ。 日 時:4 月 23 日(土) お互いを尊敬し合うお二人の顔合わせが今回初めて実現しました。 参加者:72 人 おも て、自 分を 守ってくれる 親や国 もいたことを 知りました。そし も 互いに 助 け 合い、 心 あ る 人 母 から 聞 き、 ど さ く さの 中 で 州 か ら の 引 き 揚 げの 話 を 祖 父 早 川 さ んは 子 ど もの 時に 満 もなっています。 る 〝 家 〟 マゴソファミリ ーに 一緒に 人 生 を も う一度やり 直せ てきたこの場 所は、今 、仲 間と 早川さんたちが手 作りでつくっ リリアンは 言いました。彼 女と とそこから一歩 先に 進める ﹂と 歳 く らい ま で 学 校 に 行 け などがなくなった時にでも 、人 間が希 望を失わずに生きていく とはどういうことなのかと 考え 諦めない明る く 強いエネルギー 中 、何があっても 生きることを ベラスラムにはどん 底の貧 困の て 生 き てい ま し た。 特 に、 キ え 合い、許し 合い、分かち 合っ た 人 々は 自 然 と 共に 生 き 、 支 早 川さんがアフリカで出 会っ ためにスクールの運 営に 携わっ だ ﹂ と 後 に 続 く 子 ど も た ちの ﹁ 世の 中 を 変 え るのは 僕 た ち ソ O B・ O G クラ ブを 作って、 に 成 長 し た 卒 業 生 た ち はマゴ えあって頑 張っています。立 派 が、 夢 が あ る か ら み ん な で 支 続けていくのは 大 変なことです ずにいた 子 ど も た ち が 勉 強 を を 持った 人々がいました。その ています。 るようになりました。 力 は 〝 命の 光 〟 と 思 え る も アフリカの人々が、自 分の物 ス ラ ム の 中 に は、 親 の 死 後 く 生きていこうとするところに 許し 違いを 認め合って、より 良 のでした。 引 き 取 ら れた 先 で 虐 待 を 受 け 人 類と 地 球の未 来への希 望があ 差 し で 生 き 方 を 決 め、 過 ち を た り 、 売 られて 働かされた り 、 ると 、早川さんは感じています。 変な時こそ大 丈 夫と 言ってみる 早川さんとリリアン、マゴソスクールの子どもたち 01 楽しい給 食の時間 02 手芸品を作っている作業所、右がリリアン 03 マゴソスクールの子どもたちとスクール OB の先生 キベラスラムがある。 そこにある幼稚園、小学校と職業訓 12 路 上で暮らしチョコラー︵ 拾っ 子 ど も たち がた く さんいま す。 て生きる 子どもたち ︶になった 親がいてもちゃんと 養 育されて いない子 もいま す。リリアンは 人の 兄 弟の 面 倒 を 見 な ス ラム で 生 ま れ 育 ち 、 両 親 亡 き後 代の初めに 長 屋の一 20 室で寺 子 屋を 始めました。 ﹁大 おう と 、 が ら、 そ ん な 子 ど も た ち を 救 17 ち あ き はやかわ Event Data イベントデータ アフリカに住む早川千晶さんと日本に住む永 遠瑠マリールイズさん、 03 02 vol.50 ユニセフ兵庫ニュース を始め、アフリカと衝撃的な出会いをする。 1966 年生まれ。18 歳から世界放浪の旅 と結婚し、現在は子ども 2 人、孫 1 人。 ケニア・ナイロビに定住して 28 年、ケニア人 1999 年から友人リリアンが始めたマゴ ソスクールに関わるようになり、現在は 別の村で子どもの家(ジュンバ・ラ・ ワトト)の運営もしている。日本での アフリカトーク&ライブ、アフリカスタ ディツアーのコーディネーターなど を通して、アフリカの魅力を伝え ている。 01 ケニア ケニアの首都ナイロビの中心から車で 10 分ほど離れた川 マゴソスクール 沿いの湿地帯の約 2.5㎢に、約 100 万人が暮らしている -4- EVENT FOCUS | 子どもの未来を考える。 子どもたちの未来の話をしよう EVENT FOCUS 永 遠 瑠 マリールイズさん 03 02 い家庭の子どもたちも学べる場である。 運営は現地 NGO・ イーザ」とはルワンダ語で「良い文化」という意味。 ADESOC が行っており、生徒数は約 280 人。 「ウムチョムゥ 01 楽しい給 食の時間 02 校 庭に並ぶ幼稚園の子どもたち 03 日本で使われなくなった小学校の机と椅子がある教室 り わ と 誰 も が一緒に 学べる 学 校をつ くりたいという 思いはマリ ール イズさんが以 前から ずっと 持っ ていた も ので、 日 本 で 支 援 者 を 得て今の活 動を 始めました。 学 校 を 建 てる 土 地 を 探 し てい る 時に出 会った子どもが言った ﹁ 大 き くなる まで 生 きていられ る と 思 う ? ﹂ とい う 言 葉 に 背 中を 押され、必 ずいつかこの子 精 を 出 し ま し た。 そ し て、 授 る と 、 資 金 集 めや 環 境 整 備に も 温かい日 本 語 指 導と 、持って 本 での 研 修 時 に 受 け た 厳 し く こともできたのです。それは日 たちに将 来の夢を 言わせてみせ 業を 始めて一カ月 後 、自 分の夢 いた辞 書のおかげでした。 育 があってこそ、とマリ ールイ 世 界にするため、また将 来につ るのは 平 和だから。 戦いのない を 実 感 し ま し た。 夢 が 生 ま れ 法など 課 題はいろいろあります 歴 史 を 正 し く 伝 え る 教 育の 方 害 者の償いと 社 会 復 帰の問 題 、 悲 しい 歴 史 です。 服 役 後 の 加 内 戦 時 の 虐 殺 は ル ワン ダ の が、 被 害 者 側 ・ 加 害 者 側 双 方 人を 連れて難 民キャンプに逃 マ リ ー ルイ ズ さ ん が 子 ど も のつらい出 来 事にも 目をそらさ えていこうとしています。 過 去 の子どもが苦しまないように考 ズさんは言います。 いて考えることができるのは 教 違いなく教 室には夢があること を 語 る 子 ど も が 現 れた 時、 間 音楽や美術による 情操教育も行っている げ、 内 戦 を 生 き 延 びてこ ら れ 国 中で取り 組んでいるのです。 ずに向き 合って語り 合うことに 絡 協 議 会 ︶の日 本 人 医 師 と 出 い た A M D A︵ ア ジア 医 師 連 ろうとしていた時 、支 援に来て S O Sのファックスを 日 本へ送 民キャンプで、日 本 語で書いた さ んの 夢 はストップし ま せん。 です ﹂。こ う 語 るマリ ールイ ズ にしないように。主 役は私たち れた新しいページを 白 紙のまま あり ます。 出 会いによって開か ﹁ 出 会いには 次につながる 力が 前 進あるのみ! 会いました。そして通 訳の仕 事 出 会いがあったからでした。 難 たの は、 さ ま ざ ま な 奇 跡 と の 3 を 得 る こ と がで き 、 来 日 す る -5- 第 1 回 国際理解講座 2 の教師をしていた時、青年海外協力隊の 1965 年生まれ。高等 専門学 校で洋 裁 カウンターパートナーとなり1993 年来日、 同 4 月ルワンダ内戦勃発。留学生として家 福島文化学園で研修。翌年 2 月に帰国。 族揃って 12 月に再来日し、福島に住む。 2000 年「ルワンダの教育を考える会」を 立ち上げ、現在は理事長。東日本大震 ダカフェ」を開いている。2013 年日 災で被災し、今も仮設住宅で「ルワン 本国籍取得。各地で平和や教育の 大切さを訴える講演をしている。 01 ウムチョムゥイーザ学園 ルワンダ ルワンダの首都キガリにある幼稚園、小学校。 民族・宗教・ 政治思想にとらわれず、戦争で傷ついた子どもたちや貧し vol.50 ユニセフ兵庫ニュース 2 ユニセフ七夕セミナー 日 時 7 月 2 日(土) 会 場 レクザムホール(香川県県民ホール) 参加者 57 人 四国・中国・近畿地方の7つのユ Activities File 活 動ファイル 兵庫県ユニセフ協会の活動履歴 ニセフ協会を中心に行われる合同研 2016 年 5 月〜 9 月 修会に、兵庫県ユニセフ協会からは 8 人 が 参 加。UNICEF 東 京 事 務 所 活 代表 木村泰政さんの講演「持続可能な開発目標(SDG s) と私たちの活動」を聞き、その後ワークショップをしました。 一 覧 Activities List 学習会一覧 月日 動 訪問先 対象 備考 福島の子ども保養プロジェクト in よしまキャンプ 英語同好会 (西宮市) 6月13日 神戸市立有瀬児童館 8月 5日 夏休みわくわくスペシャル (芦屋市) 小・中学生 8 訪問 日 時 7 月 29 日(金)∼ 8 月 2 日(火) 8月24日 会 場 神戸YMCA余島野外活動センター(香川県小豆島) 京都大学グローバルスタ ディツアー 大学生 7 受入 共 催 コープこうべ、神戸YMCA、兵庫県ユニセフ協会 8月30日 あさひ児童館 (神戸市) 小学生1∼6年 78 訪問 3 今 年 で 5 年 目になるこの 地域活動一覧 20 訪問 小学生1∼4年 42 訪問 *ユニセフ紹介と支援物資の展示 月日 キャンプは、福島からの子 大人 人数 6月 3日 イベント名 5月14日∼15日 コープこうべフェス コーピー・ビレッジin万博 どもたちや学 生・ 社 会 人 5月28日 第2回国際理解講座 リーダー、コープ(こうべ・ 7月 2日 ユニセフ七夕セミナー かがわ)の組 合員等、 総 7月23日 西宮市メダカの学校 7月23日 第3回国際理解講座 勢 100 人を超える参 加で 行われました。カヤック、海水浴、魚釣り、手作りウォーター スライダー、アーチェリー、クラフト等の魅力的なプログラム * * 7月29日∼8月2日 福島の子ども保養プロジェクトin よしまキャンプ 8月 6日 ユニセフ国際セミナー 8月 9日 三木緑が丘コープ委員会平和のひろば 8月19日 コープこうべ第6地区平和のつどい 地球のステージ に過ごす時間は、時には戸惑いや困難も多かったことと思い 8月25日 コープこうべ第4地区平和のつどい ますが、新しいことへのチャレンジは、きっと子どもたちの大き 9月 6日 南スーダン現地報告会 を自分で選び参加する子どもたち。初めて出会う友だちと共 な力になったことでしょう。大きな自然に囲まれ、勇気をもっ て生きていくことを体験の中から学ぶ 4 泊 5 日となりました。 コープこうべ第6地区平和のつどい 地球のステージに参加 日 時 8 月 19 日(金) 会 場 加古川市民会館 会場ロビーでは、国際協力団体の若者によるフェアトレード 商品の販売、灘校生によるポスターセッションがありました。 兵 庫 県 ユニセフ協 会 は、 今 年 で 4 年 目に なる岩手県の幼稚園・ 保育園にチュリーップ の球根を贈るための募 金活動も行いました。 * 募金していただいた学校・団体 月日 5月11日 4 * 1 姫路城を守る会 対象 備考 外貨受取 コープこうべフェス コーピー・ビレッジ in 万博に参加 日 時 5 月 14 日(土)∼ 15 日(日) 会 場 万博記念公園 青空のもと、親子連れ でにぎわう会場にユニ セフもブース出展をし ました。実際に水を入 れたネパールの水がめ 運び体験やクイズなど でユニセフの活動を紹 介しました。 -6- 活動ファイル 2016 年 5 月∼ 9 月 第 2 回国際理解講座 5 「つながる支援 ガーナと東北」 講 師 菅野 芳 春さん(青 年海 外協力 隊 OB) 日 時 5 月 28 日(土) 会 場 コープこうべ生活文化センター 参加者 47 人 菅野さんの講演は東北支援に入られてから当ユニセフの講座では しんし 年間では諦められず、教育支援・診療所建設・井戸 ・ 電柱の敷 2回目となり、今回も真摯なお人柄から発せられるお話で 2 時間 設などの支援を続けました。その信念はサハラ砂漠に水をまくよう が短く感じられました。その言葉に参加した高校生も歳を重ねた なことだが何とかしたい。互いに違いを認め合うこと。お互いさま 我々もいい刺激を受けました。 と受け入れていくこと。文化・人種・習慣の違いが問題では無い、 活動の原点は、 多感な高校生の時にアフリカの貧困の映像を見て、 受け止め生きていくこと。見て見ぬふりをしないこと。見たなりの 「いつかアフリカに行って井戸掘りと畑作りをしたい」でした。そ 関心を持つことなど、菅野さんの言葉に私たちが忘れていたことを の後の大学でも勤務先でも「60 歳の自分を振り返った時どう思う 気付かされます。高校生には「今の時代、頑張らなくていいよ」 か」という青年海外協力隊への思いが頭から離れず、39 歳で最 が、まかり通っているが、高校生時代ぐらいはガンガン頑張らなく 後のチャンスと肝に銘じて奮起し、見事ガーナ行きの念願を達成 てはいけないなどと、我々にもハッとさせられる厳しい言葉でした。 されました。理数科教師をしながら「二度と無いチャンス、一日 東北支援も 9 月でめどをつけたいそうです。そして、「またガーナ 一日が真剣勝負、自分にできることは何でもしよう」と入隊期間 2 に行きたい」で、締めくくられました。 (酒井 登) 第 3 回国際理解講座 6 「最新取材映像を中心に見る イラク、シリア国内は今」 講 師 玉本 英子さん(ジャーナリスト) 日 時 7 月 23 日(土) 会 場 東播磨生活創造センター かこむ(加古川市) 参加者 63 人 西部のヤズディ教徒居住地域を襲撃。逃げ遅れた人々は、イス ラム教に改宗しない男性は殺害され、女性は拉致され奴隷とし て IS の戦闘員と強制結婚させられました。その数、数千人以上。 2 人の子どもを連れて IS から逃げてきた 20 歳の女性は、今もト ラウマに苦しみながらドイツでメンタルケアを受けて暮らしていま す。「さみしい。帰りたい」と話しながらも、子どもたちの未来を 思い、ドイツで生きて行こうとしています。 シリアやイラクにまたがる地域で 15 年以上取材してきた玉本さ 取材映像には、拘束された IS 戦闘員へのインタビューもあり、 んだからこそできる現地の話を、映像を見ながら聞きました。 紛争や戦争の波にのまれた若者の姿がそこに見えました。 イスラム国(IS)が支配しているシリア北部地域はクルド民族の 最後に玉本さんは、遠い国のことと思わないで、何が起きている 居住地です。主要都市コバニは 2014 年の襲撃以来、町のほと のかを知り、苦しんでいる人に心を寄せてほしい。そうすること んどが破壊されました。2015 年 IS が撤退。トルコに逃れていた が戦争や紛争をやめさ 人々が帰ってきましたが、破壊された町には住めません。ヨーロッ せる 1 つではないかと パには、1980 年代からクルドの人々が難民として渡り、つくって 訴えました。 加 古川で きたコミュニティがあります。頼れる親戚がいる、近い、それに 初めて開かれた講座は、 言葉や食べ物に困らないコミュニティがある。これらの理由から、 中学生をはじめ学生の 人々は難民になり、ヨーロッパを目指しています。 参加も多く、関心の高 イラクは多民族多宗教の国。2014 年 IS は悪魔崇拝だとして北 さがうかがわれました。 50 号に寄せて 2002 年の創刊号から足かけ 15 年、おかげさまで今号で第 50 号を迎えま した。読者の皆さま、原稿をお寄せいただいた皆さまのご支援とご協力に 感謝申し上げます。 Wish バックナンバーに目をやりますと、いかに多くの人が兵庫県ユニセフ 協会の活動を支え、今につながっているかがよくわかります。現在は、年 3回、わかりやすい誌面づくりに励んでいます。これからもよろしくお願 いいたします。(広報チーム) -7- ユニセフ募金 Donations For Unicef 通常募金 通信欄記載事項 振替口座 K1-280 兵庫 手数料 免除 00190-5-31000 通信欄記載事項 00190-5-31000 シリア K1-280 兵庫 00190-5-31000 アフリカ干ばつ アフリカ K1-280 兵庫 00190-5-31000 自然災害 自然災害 K1-280 兵庫 00190-5-31000 人道支援 K1-280 兵庫 00190-5-31000 人道危機 2016 年 ユ ニ セ フ イ ベ ン ト ・ 講 座 の ご 案 内 参加費 どなたでもご参加いただけます。 日時 振替口座 ネパール K1-280 兵庫 シリア 講師の都合により予定を変更する場合があります。 詳細は HP をご覧ください。 会場はいずれもコープこうべ生活文化センター 緊急・復興募金 ネパール大地震 Join Us 主催イベント *共通口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会 *手数料免除 9 月 21 日(水) ユニセフ写真展 無料 テーマ・講師 〜 28 日(水) 「アグネス・チャンさんが見た、一筋の光 南スーダン」 9 月 24 日(土) ユニ・ボラ塾① 「ネパールにおける人間の安全保障の現状と課題」 14:00 ~ 16:00 講師:帝塚山大学法学部教授 末吉洋文さん 10 月 22 日(土) 13:30 ~ 15:30 第 4 回国際理解講座「わたしにできること」 ∼国際協力の現場を体験して∼ 講師:神戸市外国語大学 4 年 延岡由規さん 11 月 26 日(土) 14:00 ~ 16:00 ユニ・ボラ塾② 「難民の時代に生きるということ」 講師:帝塚山大学法学部教授 末吉洋文さん Volunteer あなたもボランティア! ボランティア募集中 「できる人が できる時に できることを」 をモットーに活動しています。ボランティ ア連 絡会は原則第4土曜日に行ってい ます。お気軽にご参加ください。 13:30 ~ 16:00 第 5 回国際理解講座 「人生を変えるアフリカ」 講師:ジャーナリスト 大津司郎さん 拓殖大学国際学部教授 甲斐信好さん 12 月 23 日(金・祝) ユニセフ ハンド・イン・ハンド街頭募金活動 11:00 ~ 13:00 会場(予定):姫路、加古川、元町、西神中央、住吉、西宮北口、伊丹 一人ひとりの力が大きな力となる募金活動、世界の子どもたちへ笑顔を届け ましょう。テーマ:栄養不良から小さな命を守ろう ※国際理解講座は、 日本国連協会兵庫県本部との共催で、公益信託兵庫県婦人会館ユネスコ基金の助成を受け行います。 お 申 込 み 、お 問 い 合 わ せ 先 事務局 ユニセフ兵庫ニュース 50 vol. ユニセフ兵 庫ニュース W i s h News お知らせ コ ー プこうべ 第 2 地 区 2016 年(平成 28 年)9 月発行 発 行 :兵庫県ユニセフ協会 住 所 :〒 658-0081 神戸市東灘区田中町 5-3-18 コープこうべ生活文化センター 4F 電 話 :078-435-1605(平日 10:00 ∼ 16:00) F A X :078-451-9830 ●最新の情報はホームページで http://www.office-bit.com/unicef-hyogo/ 兵庫 ユニセフ 12 月 3 日(土) 検索 地 球 の ステージ 日時 11 月 26 日(土)10:00 ∼ 12:00 会 場 西宮神社会館 第 1 5 回 ユ ニ セフ の つど い 日時 2017 年 3 月 18 日(土) ・19日 (日) 会 場 コープこうべ生活文化センター JR住吉駅下車、南東へ徒歩約8分 兵庫県ユニセフ協会 N (コープこうべ生活文化センター) 阪急電車 岡本駅 東灘区民センター JR 住吉駅 交番 住吉駅 魚崎駅 六甲ライナー 住吉駅 住吉神社 西館 灘高校 魚崎駅 至大阪 (土)姫路市医師会看護専門学校 10 月 22 日 文化祭 (土)兵庫県ふれあいの祭典 10 月 29 日 ∼ 30 日 (日) (丹波の森公苑) 11月 5日(土)にしのみやふるさとウォー ク 2016 (日)2016 ユニセフカップ西宮 11 月 6 日 国際ハーフマラソン 出展ブースでは、 支 援 物 資の展 示、クイズ、 ゲーム、資料の紹介などを予定しています。 摂津本山駅 国道2号線 コープリビング甲南 阪神電車 ユニセフ ひょうご サポーター 賛助会員募集中 山手幹線 十二間道路 住吉川 コープこうべ 住吉事務所 シーア ユニセフ出前学習会 コープ岡本 東灘区役所 東灘消防署 Booth 出展参加 2017 年は兵庫県ユニセフ協会設立 15 周年の年。 いろいろな記念イベント を予定しています。 ●兵庫県ユニセフ協会への案内図 至三宮 078-435-1605 学習会の講師派遣を行っています。 お気軽にお問い合わせください。 賛助会員となって、 兵庫県ユニセフ協 会の活動を支えて ください。お申し込 み、お問い合わせ は事務局までお願 いいたします。 -8-
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