FYI: 母音の音響的観察入門前のTIPS Brightness F2 i F1とF2を聞く e a 方法は? o u Height F1: 喉仏たたき F2: ささやき声 F1 8 課題(1): 日本語母音/u/の自分の発音の音声的特 徴を記述する(「鵜」を使う) • 単独の音の観察だけではダメ • 複数の音の制御された比較をする 例: /i/「胃」との比較で唇形状を観察 /e, o, a/「絵、尾、歯」との比較でF2を観察 13 課題(2): 日本語の/a/=[+back]の音韻論的な根拠は 日本語学「拗音」の音素配列論を観察する。 (C)ja, (C)ju, (C)jo *(C)ji, *(C)je i *j { } e i [–back] [–back] e a o u [–back] [+back] 14 課題(3):/u/は[-round]か? 「日本語教育」の分野でよく見受ける見解: 「ウ段」の母音は[-round]である。音素表 記も/u/より/ɯ/が正しい。 根拠は音声学的観察:[ɯ]だから/ɯ/。 注意:半母音音素/w/については/ɰ/を主張し ていない。 この主張を批判する。 15 課題(3):日本語母音/u/を[+round]と解 釈する音韻論的な根拠を論じなさい。 前提:/w/=[+round]である。 次の形態音韻論的規則が観察される: u#w/_-a「買う」#「買わない」 (日本語学「五段活用未然形」) u~wの規則的交替が認められる。 16 kau # kawa の素性的解釈 au # awa [-round] [+round] [-round] [+round][-round] もし/u/が[-round]なら、なぜ [+round]が生じるか説明ができない。 17 課題(3):日本語母音/u/を[+round]と解 釈する音韻論的な根拠を論じなさい。 前提:共通語の母音音素と大阪方言の母音音素 は同一である。 次の対応が観察される: 共通語「買って」 大阪方言「買うて」kau > koote 18 kau > koo の素性的解釈 au # oo [+round] [-round] [+round] もし/u/が[-round]なら、なぜ [+round]が生じるか説明ができない。 19
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