首都圏マンション・建売住宅の最新市場動向

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2016.9.26 VOL.1185
首都圏マンション・建売住宅の最新市場動向
●2016年8月度の首都圏マンション市場動向
ン、4.2%ダウン)、埼玉県は3,758万円、52.1万円(11.5%ダウ
不動産経済研究所は9月14日に『首都圏マンション・建売
ン、12.6%ダウン)、千葉県は3,988万円、53.4万円(7.3%アッ
市場動向2016年8月度』を発表しました。これによると、8月
のマンション発売戸数は前年同月比24.7%減少し、契約率
は66.6%と低下しました。今回は、この資料から首都圏マン
ションの最新市場動向についてみていきます。
●契約率は66.6%と3ヶ月連続の70%割れ
首都圏における2016年8月のマンション新規発売戸数は1,966
戸で、
対前年同月
(2,610戸)
比24.7%減、
対前月(3,317戸)比40.7%
減となりました。
8月の地域別発売戸数は、
東京都区部623戸
(全体比31.7%、
前年同月比45.4%減)
、
都下153戸
(同7.8%、
56.8減)
、
神奈川県
618戸
(同31.4%、
19.6%減)
、
埼玉県350戸
(同17.8%、
93.4%増)
、
千
葉県222戸
(同11.3%、
35.4%増)
となりました。
また、
東京都のシェア
は39.5%でした。
新規発売戸数に対する契約戸数は1,310戸で、
月間契約率は
66.6%と、
3ヶ月連続で70%を割り込みました。
前月の63.3%に対し、
3.3ポイントアップ、
前年同月の74.3%に対しては7.7ポイントダウンして
います。
契約率を地域別にみてみると、
都区部が60.8%、
都下56.9%、
神奈川県72.2%、
埼玉県74.0%、
千葉県62.6%となりました。
●1戸あたり平均価格は5,662万円
8月の1戸あたりの平均価格は5,662万円で、1㎡単価は79.8
万円でした。前月比総額では、1戸あたり平均価格は6万円
(0.1%)のアップ、1㎡単価は0.8万円(1.0%)ダウンしていま
す。また、前年同月比総額では、210万円(3.6%)のダウン、1
㎡単価は2.6万円(3.2%)ダウンしました。
1戸あたりの平均価格と1㎡単価を地域別にみてみると、東
京都区部は1戸あたり7,238万円、1㎡単価107.0万円(11.3%
アップ、13.3%アップ)、都下は4,909万円、67.3万円(1.6%アッ
プ、5.3%アップ)、神奈川県は5,939万円、82.9万円(5.1%ダウ
461
皇居のお膝元で芸術文化を発信し続ける帝劇ビルが
プ、4.7%アップ)となりました。
8月末現在の翌日繰越販売在庫数は現在の6,498戸に比べて
270戸減少しました。また、2015年8月末残戸数は4,895戸でした。
即日完売物件は4物件33戸(全体の1.7%)で、フラット35登録
物件は1,937戸(同98.5%)でした。
8月の超高層物件(20階以上)は、12物件435戸(1.6%減)、
契約率73.1%(前年同月9物件442戸、契約率85.3%)でした。
なお、2016年9月の発売戸数は3,000戸の見込みです。
●建売住宅発売戸数は13.7%増、
契約率51.4%
8月の首都圏における建売住宅(※1)の新規発売戸数は
358戸で、対前年同月(315戸)比13.7%増、対前月(576戸)比
37.8%減でした。
新規発売戸数に対する契約戸数は184戸で、月間契約率は
51.4%。前月の53.3%に比べて1.9ポイントダウン、前年同月の
37.1%に比べて14.3ポイントアップしました。また、地域別契約
率は、東京都が40.3%、千葉県49.4%、埼玉県57.5 %、神奈川県
72.7%、茨城県-%でした。
8月の1戸当り平均価格は4,694.6万円で、前月比総額672.3
万円(12.5%)ダウン、前年同月比総額8.1万円(0.2%)ダウンしま
した。地域別平均価格は、東京都が5,199.3万円、千葉県
4,037.2万円、埼玉県4,454.7万円、神奈川県5,371.5万円、茨城
県-万円でした。8月現在の翌月繰越販売在庫数(発売後6ヶ
月以内)は、742戸で、前月比16戸増、前年同月比53戸減とな
りました。また、即日完売は10戸でした。
なお、
『首都圏マンション・建売市場動向2016年8月度』につ
いては、不動産経済研究所のホームページ(https://www.
fudousankeizai.co.jp/mansion)より全文がご覧いただけます。
(※1)建売住宅の調査対象①物件所在地:東京都、千葉県、埼玉
県、神奈川県、茨城県南部②民間業者による分譲物件:不動産協
会、全国住宅産業協会会員主体③原則として10戸以上の物件
50周年を迎えた帝劇ビル
形態の変遷を経て解体され、1966(昭和 41)年 9月
建替え 50周年を迎え、記念パネル展が開催中です[11
29日に現在の帝劇ビルが落成しました。パネル展では、
/ 23(水)まで]
。初代帝国劇場が日本初の西洋式演
当時のオープニング作品「風と共に去りぬ」や「レ・ミ
劇劇場として誕生したのは 1911(明治 44)年。
「今日
ゼラブル」といった初演時の舞台写真、出光美術館か
は帝劇、明日は三越」という流行語は、消費時代の始
らは入館者数歴代ベスト 5の展覧会ポスター(複写)
まりを象徴する言葉でした。その後、運営会社や経営
など、貴重な資料で帝劇ビルの歩みを振り返ります。