高崎市の被差別部落フィールドワーク + 映画「タケヤネの里」上映 日時 2016 年 11 月 5 日(土)13 時〜 17 時 30 分 場所 たかさき人権プラザ(群馬県高崎市倉賀野町 2078 番地 1・電話 027-346-2049) 私たちは竹取翁やかぐや姫の時代から竹を暮らし に活かしてきました。竹で民具が作られ、咳や喘息 の薬も作られました。 今回、高崎市の被差別部落でフィールドワークを 行ないます。倉賀野地区は、日本一の竹皮草履の生 産を支えたところです。今はもう生産されなくなり ましたが、これに裏革を貼ると高級な雪駄になりま す。古くは贈答品に用いられ、お中元の起源になり ました。また、被差別部落で作られた精巧な竹筬は 機織の文化を支え、日本の殖産産業にも大きな役割 を果たしました。 かつて被差別部落では皮革が生産されました。皮 革は武具馬具の素材であるばかりでなく、民具にも 活かされました。膠(にかわ)も作られ日本画の顔 料の定着や工芸品の接着に使われました。膠によっ て墨や硯、馬の毛からは筆も作られ、私たちの文化の継承や暮らしに大きな役割を果たしました。しかし、一方で、 農耕の役割を終えた牛や馬の屠畜からはじまる皮革生産に対する人々の歪んだ認識から部落差別も生まれ、私たちの 暮らしが疎外されています。私たちは被差別部落に学び、部落差別を考え直す機会としてフィールドワークを企画し ました。 1. 参加申し込み / 問い合わせ(先着順 20 人・事前申し込み制) E メールで NCC 部落差別問題委員会 ([email protected]) へ名前、所属、住所、連絡先、 電話、メールを明記してご送信ください。事前に集合場所や資料などお送りします。 2. 参加資料代 500 円 主催 日本キリスト教協議会(NCC) 部落差別問題委員会 フィールドワークと映画「タケヤネの里」上映について フィールドワークの案内をしてくれるのは地元で部落解放運動に永年取り組んでこられた部落解放同盟群馬県連合 会の平井豊書記長に案内をしていただきます。 フィールドワークは、かつて烏川には倉賀野河岸がおかれ、中山道と例幣使街道の分岐点でもあったことから高崎 をしのぐ宿場町として栄えました。そこには「飯盛り女」たちの悲しい歴史も横たわっています。明治初年には、氏 子費をとりながら、祭礼に参加させない差別待遇に地元神社を相手に裁判を起こしたり、日本農民組合群馬県連合会 の事務所もおかれました。また、竹皮草履の編み子たちがこの村の生活を支えました。景観も大きく変わりましたが、 歴史を感じながら歩きたいと思います。 また、竹と人との関わりに焦点を当てたドキュメンタリー映画「タケヤネの里」も上映し、私たちと竹との関わり についても考えます。この映画は、九州の八女地方にだけに生育する最高級のカシロダケを生む竹山 ( タケヤネ ) の再 生運動だけでなく、被差別民とされた人たちの竹皮をつかった技術が描かれています。高崎を中心に生産された雪駄 表は最高級品として全国を席巻します。被差別部落の伝統が日本一といってもいい品質の製品を生み出します。その 技術をもとにブルーノタウトが亡命していた時期に竹皮編みが生まれますが短い歴史を閉じます。その他、竹皮をつ かったさまざまな製品に被差別民とされた人たちの誇りを感じます。正当に評価される事なく消えて行った技術の歴 史を差別と人権の視点から見ることで、この映画はまったく異なった世界を描きだした作品として私たちの前に立ち 現れます。 日 程 13:00 高崎人権プラザで オリエンテーション 13:10 スライド「群馬の被差別 部落から」安田耕一 13:40 「タケヤネの里」上映 15:30 フィールドワーク 平井豊 17:00 意見交換 17:30 解散 交通 倉賀野駅徒歩 15 分
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