( 平成二十八年八月二十五日) 太宰府市短歌ポスト第九十一期入選歌 ひ 太宰府の歌詠む父の偲ばるる車椅子での参加最後に 鐘楼も御堂も梅雨の雨に浮く観世音寺に濡れたつわれも 福(永 恵美 平(野 映美 工(藤 不二子 ) ) ) ) 沼(田 理央) 闇せまる小流れ見つめ蛍狩一会の人と歓声上ぐる 松(島 敏實 ) 初夏の陽をじりじり背中に受けながら合格祈った修学旅行 萌え盛る草の香光るせみしぐれいにしえ人の思いめぐらす 柳(楽 聡志 ) 高(橋 京子) ひとしきり押しくらまんじゅうして眠る団子のように五羽の子つばめ 白(井 道義 岩屋城より遥かに臨む水城跡戦さの備え今は昔に 内(海 佑哉 ) 西の地に来たりて異国の言葉聞く大陸近しと心ときめく 太宰府の池に浮かびし菖蒲らを濡らし魅せるは朝の春雨 野(口 一枝 ) 駅前でベトナムからの方二人に会って楽しかり暫し語りけり 船(木 光 小・ 中学生の部 乾眠の熊蟲求め山入れば新緑深し太宰府の宮 早(川 莉央 ) 少しだけ目線の位置が高くなり異国の世界に迷い込んだか 中(嶋 陸 ) 花の春暑い夏へと移り行く今年の夏はプールに行こう )
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