森のムッレフォーラム in 福津市

平成 28 年度地球環境基金助成事業(持続可能な社会づくりに向けた乳幼児期からの体験型の環境教育普及事業)
森のムッレフォーラム in 福津市2016
~自然感覚を育み、未来を拓く森のムッレ~
10.23(日)10:00~14:30
宮司コミュニティセンターホール
五感で自然とふれあい体験的にエコロジーを学んで豊かな自然感覚を育む「森のムッレ教育」と子どもの
育ち、幼児の脳の発達と自然についてお話いただきます。午後の環境先進国スウェーデンの、森のムッレ
ボーイ園での取り組みや九州での事例交流の場にもどうぞ気軽にご参加ください。
プログラム
講演1
<午前の部> 10 時~12 時 15 分
10:05~10:55「スウェーデンの森のムッレ教育と子どもの育ち」
講師:高見幸子
<プロフィール>スウェーデン在住。森のムッレ財団副理事長。
国際 NGO ナチュラル・ステップ・ジャパン前代表。(社)日本野外生活推進
協会事務局長。
【著・共著】『日本再生のルール・ブック』高見幸子著 海象社、
『スウェーデンの持続可能なまちづくり』高見幸子監訳 新評論『北欧スタイ
ル快適エコ生活のすすめ』高見幸子・鏑木孝昭 オーエス出版『幼児のための
環境教育 スウェーデンからの贈り物「森のムッレ教室」
』新評論他
講演2
11:00~11:55「幼児の脳の発達と自然」
講師:鵜飼 渉
<プロフィール>札幌医科大学医学部講師(医学博士)。BDNF(神経栄養因
子)や幹細胞を用いた精神疾患に対する脳神経回路修復・再生研究に専心。
文部科学省新学術領域研究プロジェクトの一員として、iPS 細胞を用いた精神
疾患病態研究に参画。子どもと自然を考える活動等も応援中。
報告
12:00~12:15
「九州・福岡での森のムッレ教育の広がり」
環境ネットワーク「虹」
<午後の部>
事例
交流
~子どもたちを自然の中へ~
佐伯美保
13 時~14 時半
森のムッレの取り組みとこれから
○スウェーデンの森のムッレボーイ園
○森のムッレ園ぽっぽ(長崎県雲仙市)
○ひさやま保育園(福岡県久山町)
○子うさぎの森保育園(福津市)
主催:環境ネットワーク「虹」 共催:NPO 法人ふくつ子どもステーションすてっぷ・NPO 法人福間津屋崎子ども
劇場・NPO 法人古賀新宮子ども劇場 協力:(社)日本野外生活推進協会 後援:福津市教育委員会(申請中)
参加費 500 円
申込
託児費午前・午後各 300 円(6か月児以上)
①HP
③メール [email protected]
②FAX0940-43-1052(宮本)
問合 090-5080-3581(佐伯)まで
森のムッレ教室
5~6 才
森のムッレ教室は、5〜6歳児を対象にした自然環境教育プログラムです。スウェーデン野外生活推進協会事
務局長のヨスタ・フロム氏が開発し1957年から始まりました。スウェーデンではこれまで200万人以上
の子どもたちが参加し、フィンランド、ドイツ、ラトビア、ロシア、英国韓国など世界に広がっています。
森のムッレ教室の目的は、自然から離れてしまった子どもたちをもう一度自然に近づけ、
「自然に出かけるこ
とは楽しい」と知らせ、自然感覚を育むことです。リーダーと、継続的に五感を使って様々な生き物とふれ
あうことで子どもたちは自然感覚を身につけ、生き物は互いに依存しているというエコロジー(生物界の共
生学)の基本を体で学びます。そうすることで一緒に生きている他の生物や環境への気
遣いと責任感を育んでいくのです。森のムッレ教室の最大の特徴は、ムッレという森の
妖精が「自然を大切にしよう」というメッセージを持って登場することです。ムッレの
語源は、スウェーデン語で土壌を意味する「Mullen」です。土は地球上のすべての命
の根源であり、人間もまた土とつながっているのだということを伝えたいという願いが
ムッレの名前には込められています。
森のクニュータナ教室
3~4 才
3,4歳の子どもたちが、遊んだり歌ったりして身近な自然で様々に発見し、自然の中
で楽しく快適に過ごす事を学びます。そして、親や他の大人やリーダーと一緒に生き物
のことを学び、木の切り株やまつぼっくりや、アリやミミズとすっかり友だちになりま
す。体験を通して子どどもたちは自然に対する豊かな概念と自然感覚を身につけ、のび
のびと遊び、仲間意識を持つようになります。テントウムシの「ニッケ」が登場します。
森のクノッペン教室
1~2 才
クノッペン(Knoppen)とは「小さい芽」という意味です。
1.2才の子どもたちがリーダーと共に自然に出かけて冒険します。五感で自然とふれ
あい、虫や草花など様々に発見します。リーダーはクノッペンの子どもたちが見たり、
感じたりしたことに共感し、言葉で表現してあげます。子どもたちは体験を通して自然
と仲良くなり自然の中で楽しく快適に過ごすことを学びます。
森のストローバレ教室
小学校低学年
ストローバレ教室は、ムッレ教室の次段階として小学校の
低学年を対象にした教室です。ムッレ教室で自然感覚を身につけた子どもたちは、さら
に自然と深く関わっていき、人間が自然の一部であることを理解し、小さな生き物や草
花に気を配ることを学んでいきます。
森のフリールフサレ教室
小学校高学年
フリールフサレ教室は、小学校の高学年を対象にした教室です。ストローバレ教室で人と自然の関わりを学
んだ子どもたちは、次の段階として、人が自然に与える影響を知り、自然を守るために何が必要かを考えて
いきます。そして、自然保護に対して自分の考えを持ち、何ができるかを話し合います。
森のオープンプレスクール
0,1歳(赤ちゃんの野外活動)
子育て支援活動の野外版で、親が子どもといっしょに自然体験をして他の子どもや親と
居心地良く時間を過ごせることが目的です。親は、身近な自然の中で子どもと一緒に発
見します。子どもがゆっくり周囲を探求し、自ら発見することを手助けできるよう、親
として育つサポートが得られます。また新しい友達や親どうしのネットワークもできま
す。
参照:日本野外生活推進協会 HP
http://mulle.sakura.ne.jp/
『幼児のための環境教育』
~ スウェーデンからの贈り物
「森のムッレ教室」~
岡部翠編 新評論 2007 年
参照:『スウェーデンの森のムッ
レ対象年齢別事例集~子どもた
ちを自然の中へ~』
環境ネットワーク「虹」
佐伯美保編集・高見幸子著・翻訳
2014年