JA全厚連情報 (毎月 1日 発行) №1048 2016 年 10 月 1 日 目 次 □ JA愛知厚生連 知多厚生病院等を視察................................ 農民の健康を創る会、現地視察を実施 1 □ 平成 28 年度診療報酬改定の影響と病床機能転換の方向性について研修.... 第 38 回厚生連病院事務長研修会を開催 3 □ スウェーデン・フィンランドの3施設を訪問........................... 秋季海外医療事情視察団を派遣 5 □ 保健事業のあり方について協議....................................... 事業企画委員会を開催 6 □ DPCのデータ活用等について情報を共有............................. DPCデータ活用情報連絡会を開催 7 □ 財務諸表から読み取れる指標等について研修........................... 厚生連経営管理職層育成研修会(第2クール)を開催 8 通信員だより 岩手医科大学鹿角地域医療推進学講座の取り組み 「認定看護師を迎えて多職種連携事業強化研修会を開催」(かづの厚生病院) 地元の旬の夏野菜を給食に~横手野菜週間~(平鹿総合病院) 土浦協同病院附属看護専門学校 学校見学会(土浦協同病院附属看護専門学校) 看護師インターンシップを開催(相模原協同病院) 平成 28 年度総合防災訓練に参加(相模原協同病院) 救急医学講座を開催(伊勢原協同病院) 女性のための護身術講座を開催(伊勢原協同病院) ふれあい看護体験を実施(西美濃厚生病院) 医療の専門家が子育てを応援「素敵ママ応援講座」 (JA静岡厚生連静岡厚生病院) JA静岡市じまん市×静岡厚生病院 健康応援プログラム「からだセミナー」(JA静岡厚生連静岡厚生病院) ~健康寿命を延ばす~遠州病院講演会を開催(JA静岡厚生連遠州病院病院) 屋島総合病院竣工式(屋島総合病院) 9 11 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 お知らせ 会議日程 全国厚生農業協同組合連合会 JA全厚連 〒100-6827 東京都千代田区大手町 1-3-1 JAビル TEL(03)3212-8000 FAX(03)3212-8008 E-Mail: [email protected] (経営支援グループ) http://www.ja-zenkouren.or.jp 編集責任者 瀧 幹男 24 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 JA愛知厚生連 知多厚生病院等を視察 農民の健康を創る会、現地視察を実施 自由民主党の議員連盟「農民の健康を創る会」 (会長:宮腰光寛 衆議院議員・ 富山2区)は、9月1日、JA厚生連の保健・医療・高齢者福祉事業の実態な どを把握し、今後の政策提言等へ反映させることを目的に、愛知県知多郡美浜 町のJA愛知厚生連・知多厚生病院(宮本忠壽病院長)および愛知県知多郡南 知多町の知多厚生病院附属篠島診療所(保里惠一診療所長)を視察し、意見交 換を行った。 視察には、宮腰会長、宮下一郎 事 務局長(衆議院議員・長野5区)、小 松裕幹事(衆議院議員・北陸信越ブ ロック)が参加し、農林水産省、厚 生労働省ならびにJA全中・JA全 厚連の役職員が同行した。 JA愛知厚生連からは、 田濵一 知多厚生病院附属篠島診療所で 研修医による健康教室を視察する様子 経営管理委員会会長、佐治康弘代表 理事理事長をはじめ、宮本忠壽理事兼知多厚生病院長などが参加した。また、 地元美浜町の永田哲也副町長、南知多町の石黒和彦町長、JAあいち知多の前 田隆代表理事組合長も参加した。 現地では、まず、離島にある知多厚生病院附属篠島診療所を視察した後、知 多厚生病院を視察し、厚生連のへき地医療や保健予防活動等への取組みについ て理解を深めた。 引き続き行われた意見交換では、 JA愛知厚生連および知多厚生病 院から、特に郡部において常勤医 が不足している等の課題を説明す るとともに、①医師確保対策(へ き地への医師配置について国が強 制力を持つ政策の創設) 、 ②へき地 知多厚生病院の調理実習室を視察する様子 1 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 医療等に対する補助事業にかかる予算 の確保(医師の確保、医療機器等の更 新、地域包括ケアシステムの構築、ICT の活用) 、③特別交付税の見直し(交付 額の内訳の明確化)、④消費税の負担解 消―等について要望した。 医師確保対策について、参加した議 員からは「どの診療科の医師がどの地 挨拶をする JA 愛知厚生連・ 田会長 域に何人必要なのかということを把握 し、需給のバランスをとる仕組みを厚労省には検討してもらいたい」、 「現場で は新専門医制度に危機感を覚えているのではないか。症例数が多い都市部の大 病院に医師が集中してしまう恐れがあり、現場から声を上げてほしい」等の発 言があり、活発な意見交換が行われた。 2 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 平成28年度診療報酬改定の影響と病床機能転換 の方向性について研修 第38回厚生連病院事務長研修会を開催 本会は9月1日、2日、東京・御茶ノ水の「東京ガーデンパレス」において、 第 38 回厚生連病院事務長研修会を開催し、21 厚生連から 102 名の事務長等が 参加した。研修会では冒頭、本会の瀧幹男・常務理事が開会挨拶・中央情勢報 告を行った後、2日間にわたり以下4題の講演を行った。 (1)「病院事業計画の策定のポイント」 (竹内友之氏・有限責任監査法人トーマツ パートナー) (2)「平成 28 年度診療報酬改定の影響と病床機能転換の方向性」 (中林梓氏・株式会社ASK梓診療報酬研究所 所長) (3)「医療事故について~医療安全管理の向上を目指して~」 (井上清成氏・井上法律事務所 弁護士) (4)「果てしなき挑戦」 (塚原光男氏・公益財団法人日本体操協会 副会長) このうち、(2)で中林氏は、 「高齢化の進展に伴い疾病構造が変化していく ことから、今後は「治す医療」から「治し、支える医療」への転換が求めら れる。それに伴い、 「病院完結型」の医療から、地域全体で治し、支える「地 域完結型」の医療への転換が重要である」と述べられた。 (4)で塚原氏は、今年8月にブラジルで開催されたリオオリンピックでの体 操競技の舞台裏等について、日本オリンピック委員会理事の立場で語っていた だき、 「体操競技で日本は金メダルをあと2つは取れるはずだった。それくらい 練習では成果が出ていたが、必ずしも大事な場面で成功するとは限らない。し かしながら、正しく、基本的な積み重ねは大切なことであり、それは全ての事 に共通することである。」と述べられた。 また、昨年度に引き続き情報交換の場を設け、①防災対策、②費用圧縮、③ 人材確保、④クレーム・トラブル対応、⑤患者確保、⑥広報、⑦地域包括ケア 病棟―についての7題のテーマ毎にグループに分かれ、フリーディスカッショ ンを行った。 3 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 参加者からは「他厚生連の状況を聞くことができて良かった」、「他厚生連に おける独自の取り組み、共通の悩みについて意見交換できて有意義であった」 、 「各県の悩み・苦労が聞けた点、新しい取り組み等、想像以上に今後の役に立 ちます」 、「有意義な情報交換ができた」などの声があった。 情報交換の様子 4 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 スウェーデン・フィンランドの3施設を訪問 秋季海外医療事情視察団を派遣 今年で 54 回目を迎えた秋季厚生連役職員海外医療事情視察団(団員 15 名) は、団長に橋本寛文氏(JA徳島厚生連 理事 兼 吉野川医療センター・院長) 、 副団長に安藤修久氏(JA岐阜厚生連 東濃厚生病院・副院長)を選出し、スウ ェーデン・フィンランドにある3施設を訪問する7日間の視察を行った。 一行は9月6日に最初の訪問地スウェーデンへ飛び立ち、スウェーデンでは 老人福祉施設等の2カ所、フィンランドでは総合病院1カ所を視察し、9月 12 日に帰国した。 [視察先リスト] 都市名 施設名 ストックホルム シルビアヘメット (スウェーデン) (老人福祉施設) ナッカ カピア・ゲリアトリク (スウェーデン) ヘルシンキ ヘルシンキ病院 (フィンランド) (総合病院) 概要 高齢者のためのデイセンターと老人性痴呆症の人のための施 設。スウェーデンのシルビア王妃の提唱により運営されており、 介護理念を基本とした認知症に対する看護士のスペシャリスト を教育する目的もある。2000 年5月に日本の天皇、皇后両陛下 が訪問したことで有名。ここで教育をうけた看護士は「シルビ ア看護士」という称号を受けることができ、1996 年から 2001 年の間に 34 名が卒業している。 NACKA NARSJUKHUS(病院)内の一画にて医療ケアサービスを 提供している民間の医療ケアプロバイダー。 「ASIH」 「PALLIATIV」 「GERIATRIK」の3つのユニットから成り、それぞれ「ASIH」は 在宅医療、「PALLIATIV」は緩和ケア、「GERIATRIK」は高齢者 と慢性疾患患者への医療ケアを専門としている。視察は院内の CAPIO GERIATRIK NACKA担当箇所でのガイドツアーとなる。 2014年3月に開業した私立病院。神経外科、消化器外科、脊 髄外科、整形外科など外科に特化した病院で、専門医約25名、 看護師7名、事務職員5名が所属している。 5 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 保健事業のあり方について協議 事業企画委員会を開催 本会は9月7日、東京・大手町のJAビルにおいて事業企画委員会を開催した。 協議事項では、(1)保健事業のあり方、(2)看護需給の動向を踏まえた厚生連 の今後の対応―について協議を行った。 (1)では、各厚生連が保健事業の今後の展開を検討するうえで考えられる課題や 方向性等について、人口動態等の外部環境の変化や厚生連の内部資源、JAとの 関係等を踏まえつつ協議した。委員からは「受診者の確保にあたっては、若年層 の取り込みが必要である」 、 「保健事業はJA・組合員に貢献するためにも必要 な事業である」等の意見が出された。 報告事項では、(1)厚生連の平成 28 年7月末経営収支状況、(2)7対1入院基 本料動向調査結果、(3)地域医療連携推進法人、(4)その他(平成 29 年5月開催 の厚生連常勤役員・参事会議)―について報告を行った。 (1)では、医療事業厚生連の事業損益が前年同期から 44 億 3,403 万円悪化し、 当期損益では 13 厚生連が減益、16 厚生連が赤字となったことを報告した。また、 健康管理厚生連については、事業損益が前年同期から 5,901 万円悪化し、当期損 益では8厚生連が減益、4厚生連が赤字となった。 6 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 DPCのデータ活用等について情報を共有 DPCデータ活用情報連絡会を開催 本会は9月13日、東京・八重洲の「TKP八重洲カンファレンスセンター」 においてDPCデータ活用情報連絡会を開催し、11厚生連から26名が参加した。 本連絡会は、DPCデータ活用にかかる各厚生連の取り組みや課題等を共有 することを目的としており、今年度で3回目の開催となる。 当日は、藤森研司・東北大学大学 院教授(本会アドバイザー)による 「DPCの現状と今後の方向性」の 講演が行われた後に、JA長野厚生 連・原田好章氏(企画管理部・病院 管理課長)およびJA岐阜県厚生 連・側島龍朗氏(中濃厚生病院・医 事課主任)による事例報告を行い、 最後に事前アンケートに基づき意 見交換会を行った。 事例報告の様子 藤森氏の講演では、平成29年度より機能評価係数Ⅱに追加導入される「病院 情報の公表」について、データ集計の方法や、各項目に用いる解説文の作成ポ イントの解説が行われ、自院の強みをいかにアピールできるかが重要であると 述べた。 また、自身が会長代理を務めるDPC評価分科会の近況について、ICD 10(2013年度版)への対応方法、平成30年度に向けた暫定調整係数のあり方など の説明が行われた。 原田氏の事例報告では、本部・本所においてどのようにDPCデータの分析 を行い、分析結果をどのように会議等で伝えているかを報告いただき、側島氏 からは、定義副傷病名等の適切なコーディングによる増収効果等について事例 報告をいただいた。 最後に、事前アンケートにて各病院より提出された、他厚生連への質問につ いて参加厚生連間での意見交換を行った。 7 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 財務諸表から読み取れる指標等について研修 厚生連経営管理職層育成研修会(第2クール)を開催 本会は9月 15 日、16 日の両日、東京・八重洲の「TKP東京駅前カンファレ ンスセンター」において厚生連経営管理職層育成研修会(第2クール)を開催 し、20 厚生連から 44 名が参加した。 第2クールでは、①「収益性」・「成長性」・「安全性」・「生産性」分析、②財 務諸表から読み取れる指標、③農協法固定比率と厚生連の健全性指標(自主ル ール) 、④病院・施設単位で算出する指標について―などをテーマに研修を行っ た。 研修の初日は、第1クールで学習 した財務会計の知識を活用し、財務 諸表を使って数値にもとづいた「収 益性」、「成長性」、「安全性」、「生産 性」などの基本的な指標の意味や算 出方法(財務分析)の研修を行うと ともに、算出した指標をもとに病院 施設の特徴や問題点などについて、 研修会の様子 グループディスカッションを行った。 その後、農協法固定比率と厚生連の健全性指標(自主ルール)について研修 を行い、実際の貸借対照表や損益計算書を使い、農協法固定比率・固定長期適 合率・キャッシュフロー比率を求める演習を行った。 また、トピック紹介(医療政策の方向性を踏まえた戦略的病院経営)では、 宇川直人氏(有限責任監査法人トーマツヘルスケアコンサルティング)から、 病院経営に関するトピックとして、① 地域医療構想の影響と再編、② 地域包 括ケア病棟と回復期リハビリテーション病棟の導入、③ 医療の質管理、④ 最 先端の技術と医療経営―などについて講演を行った。 2日目は、経営分析のうち、病院・施設単位で算出する「非財務データを用 いた経営分析」について、支出面(「職員一人当たり給与(平均給与)」等)と 収入面( 「医師一人当たり医業収益」等) 、それぞれの指標の研修を行った。 8 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 岩手医科大学鹿角地域医療推進学講座の取り組み 「認定看護師を迎えて多職種連携事業強化研修会を開催」 (かづの厚生病院) 7月 28 日、JA秋田厚生連・かづの厚生病院(吉田雄樹病院長)では「食事 場面の観察・介助のポイント」をテーマとした多職種連携事業研修会を開催し ました。 この研修会は秋田県・鹿角市・ 小坂町・岩手医科大学の四者の協 定に基づき、同大学に設置された 「鹿角地域医療推進学講座」の取 り組みの一つとして行われたも のです。 昨年度に続き2回目の開催と なる同研修会の講師には、岩手医 科大学附属病院の摂食・嚥下障害 講義の様子 看護認定看護師である柿澤良江 先生を招き、当院職員のほか市内医療機関に勤務する医療スタッフら、約 100 人が聴講しました。 研修会は講義と実技指導が行われ、前半の講義では「食事場面の観察・介助 のポイント」として、姿勢・介助 方法・テクニック・リスク管理の 4つの観点から分かり易く解説す るとともに、 「食事」の意義と介助 者が持つべき意識について熱心に 講演頂きました。更に、後半の実 技指導では、患者役を務めた当院 副院長との軽妙なやり取りで会場 を盛り上げつつ、丁寧に指導して 実技指導の様子 9 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 いただきました。 「食」とは「人」を「良く」すること、また、人間にとって「口から食べる」 ことは生きる楽しみであり元気の源です。この研修会を通じ、全ての患者さん が「食事」を通じて活力を得られるよう、食事介助に対する意識を高く持ち、 実践していく必要があると痛感しました。 当院では、このような研修会を積極的に開催することで職員個々のスキルア ップを目指し、病院の基本理念である『地域の皆様に「より満足いただける医 療」を提供する』ことが出来るよう、常に自己研鑽に励んで参りたいと考えて います。 (川上紗綾通信員) 10 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 地元の旬の夏野菜を給食に~横手野菜週間~ (平鹿総合病院) JA秋田厚生連・平鹿総合病院(齊藤研病院長)の栄養科では7月 29 日~8 月9日までの2週間、JA秋田ふるさとの「直売の会ふるさと安心畑」の皆様 に協力していただき、毎食横手産の野菜を使用した料理を提供する取り組みを しました。 今年の夏野菜はカボチャや ナス、ズッキーニや金糸瓜な ど 20 種類以上の夏野菜を使 用し、通常の給食の他に食育 の面からも妊婦さんやお子さ んに提供するおやつにも横手 産夏野菜を使用したものを提 供しています。 材料の選定、発注や納品にあたっては、JA秋田ふるさとの職員の方々にも 1か月以上前から作付けや生育状況など含めた打ち合わせに参加していただき、 見積もりや各農家からの野菜の取りまとめに配達と、多大なご協力をいただき ました。 2週間のメニューの中で特 に患者さんからご好評いただ いたメニューをご紹介します。 まずは1つ目、夏野菜カレ ーです。ナス、パプリカ、カ ボチャ、オクラを別々に調理 し、ひき肉や玉ねぎなどが入 ったカレーをかけて、見た目 良く盛り付けました。 次は夏野菜のゼリー寄せです。オクラや人参、カボチャをコンソメ味のゼリ ーでとじました。多くの患者さんに食べていただけるよう、治療食や嚥下食に 配慮したゼリー寄せも作りました。 11 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 そしておやつは、枝豆をすりつぶし て作ったずんだあんが中に入った、ア ンパンマンのパンです。 この他にも毎日の夏野菜メニューを 病院のエントランスに掲示し、気にな った野菜の栄養についてのパンフレッ トやレシピを持ち帰っていただけるよ うにしました。 栄養科ではこのような取り組みを通じて患者さんや地域の皆さんの健康増進、 地産地消の推進に役立てるよう、これからも継続していきたいと思います。 (川上紗綾通信員) 12 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 土浦協同病院附属看護専門学校 学校見学会 (土浦協同病院附属看護専門学校) 総合病院土浦協同病院(家坂義人病院長)の隣接地へ移転新築し、8月に開 校した土浦協同病院附属看護専門学校(藤原秀臣学校長)は9月3日、学校見 学会を開き 468 人が参加しました。看護師を目指す高校生とその保護者らは、 新学校の教育体制などの説明を受け、校内を見学しました。 校内見学会では、教員や 看護学生が参加者を案内し、 新学校の設備などを紹介し ました。模型を用いた心電 図測定や瞳孔観察のコーナ ーでは、教員らが心電図や 瞳孔の変化について説明し、 参加者らはパソコンでシミ ュレートされた模型患者の 心電図測定の説明を受ける参加者ら 状態変化を観察しました。 そのほか、教員や看護学生との個別相談コーナーや職員宿舎の見学会などを 設け、参加者の疑問や不安を解消しました。参加した高校3年生は「学校につ いて細かく説明を聞けて良かったです。病室と同じ造りの実習室など、様々な ところを見学できたので、看護学校での生活をより明確にイメージすることが できました」と嬉しそうに話しました。 矢澤香代子教務部長は「新学校になり、 学生達からは広々として使いやすく、 様々な設備が整っていて嬉しいという声を多く聞いています。実習先の病院も 近く、学生のことを考えた環境が整っているので、是非この学校で学んでほし いです。 」と挨拶しました。 (日賀野裕季通信員) 13 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 看護師インターンシップを開催 (相模原協同病院) JA神奈川県厚生連・相模原協同病院(高野靖悟病院長)では、8月4日~ 5日の2日間にわたり、看護師インターンシップを開催しました。 夏休みを利用した看護学生 51 名の参加があり、 それぞれが希望する病棟で看 護体験を行いました。2日続けて参加する看護学生もおり、学生からは「病院 での体験は学校の実習とは異なり、貴重な経験となった」という声が聞かれま した。 (栗原賢紀通信員) 14 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 平成 28 年度総合防災訓練に参加 (相模原協同病院) JA神奈川県厚生連・相模原協同病院(高野靖悟病院長)では、8月5日~ 6日の2日間にわたり、平成 28 年度総合防災訓練における広域搬送実動訓練に 相模原協同病院のDMAT隊が参加しました。 今回の訓練では南海トラフ地震が発生し、愛知・静岡・三重・山梨県内で最 大震度7を観測したと想定。当院DMAT隊は、静岡県の災害拠点病院である 磐田市立総合病院にて、主に災害現場でのトリアージ、 緊急治療等の現場活動、 被災地内での患者搬送及び搬送中の診療等の域内搬送、広域搬送拠点施設にお ける広域医療搬送などを行いました。 今後もDMAT隊の活動をスムーズに行えるように、訓練に取り組んでいき ます。 訓練の様子 (栗原賢紀通信員) 15 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 救急医学講座を開催 (伊勢原協同病院) JA神奈川県厚生連・伊勢原協同病院(井上元保病院長)では、8月 23 日、 救急医学講座を開催しました。救急医学講座とは、地域の消防職員を対象に、 救急時の対応について知識を深めていただく講座です。 今回は、神経内科の湯浅副部長より「神経救急疾患について~脳卒中をメイ ンに~」と題し、脳卒中などの脳血管疾患について症状や治療に関する講演を 行いました。参加いただいた消防職員をはじめ、当院職員も真剣に耳を傾け、 神経救急疾患について学びました。 救急医学講座の様子 (栗原賢紀通信員) 16 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 女性のための護身術講座を開催 (伊勢原協同病院) JA神奈川県厚生連・伊勢原協同 病院(井上元保病院長)では、8月 30 日、伊勢原市主催「女性のための 護身術講座」を当院の女性職員を対 象に開催しました。 この講座は、伊勢原警察のみなさ んに講師としてお越しいただき、通 勤や生活の中で起こりうる危険を、 自分で回避できるよう護身術を学ぶ 講座です。 講座では身近に潜む危険として、 空き巣、ひったくり、ネットトラブ ルなどについての紹介があり、その 後、護身術の実技を学びました。 参加した職員は二人一組になり、 技を習得できるよう繰り返し練習を 行いました。 (栗原賢紀通信員) 17 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 ふれあい看護体験を実施 (西美濃厚生病院) JA岐阜厚生連・西美濃厚生病院 (飯 田辰美病院長)は、平成 28 年 7 月 30 日に、 「ふれあい看護体験」を実施しま した。 医療職を志す学生を対象に毎年夏休 みに開催しており、今回は近隣の高校 6校から 20 名(男子4名・女子 16 名) の学生が参加しました。 オリエンテーション後、病棟内での看護師の業務を見学し、その後グループ に分かれて入院患者さんと会話しながら手浴・足浴を体験しました。 また、松葉杖・包帯法・水銀血圧計測 定法などの看護技術体験や外来見学も 行われ、最後に看護部長から修了証書が 授与されました。 スタッフとの交流会では、グループご とに感想の発表が行われ、 「患者さんと コミュニケーションがとれた」 「生命に かかわる仕事だから、やりがいもあり重 要な仕事と感じた」「看護師を目指したいと思った」などの声が聞かれました。 (福島紘子通信員) 18 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 医療の専門家が子育てを応援 「素敵ママ応援講座」 (JA静岡厚生連静岡厚生病院) JA静岡厚生連静岡厚生病院(玉内登志雄病院長)では、9月2日、3~9 ヶ月の乳児のいるお母さんを対象とした「素敵ママ応援講座」を開催し、12 組 の母子が参加しました。 本講座は全4回行われ、医師や栄養士、助産師などによる子育てに役立つ講 演が予定されており、講演の後は日頃の悩みや疑問などを相談する「おしゃべ りタイム」や赤ちゃんとスキンシップを取る時間が設けられています。 この日は同病院の松山耐至薬局長による「赤ちゃんとおくすり」と題した講 演が行われ、どんな時に薬を使えばよいか、薬の飲ませ方、注意点などを説明 しました。 講演中は授乳室が用意され、保健師も常に待機しています。赤ちゃんと一緒 に医療の専門家の講義が聴けて、日頃の疑問を相談できる機会となり、参加者 からは積極的に質問が出ていました。 (中西彩乃通信員) 19 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 JA静岡市じまん市×静岡厚生病院 健康応援プログラム「からだセミナー」 (JA静岡厚生連静岡厚生病院) JA静岡厚生連静岡厚生病院(玉内登志雄病院長)はJA静岡市やファーマ ーズマーケット「じまん市」の利用者を対象とした健康に関する勉強会を全4 回の予定で開催します。 JA静岡市の顧客定着に向けて、JA総合ポイントカード、またはじまん市 のポイントカードを持っていることを参加条件としています。 地産地消の取り組みの中 で利用者の健康づくりも応 援したいという思いも込め られたJA静岡市との共同 企画となっています。 9月3日、その第1回目 が開かれ、約 40 名が参加し ました。この日は皮膚科の 岩崎診療部長と松山薬局長、 奈良栄養科長を講師とする講演が行われました。紫外線対策やスキンケア、ビ タミンや野菜の摂り方などをテーマとした講演で、特に女性には興味深い内容 となり、参加者は熱心に耳を傾けていました。 健康に役立つ知識を医療の専門家から直接聞く機会となり、終了後も質問が 出ていました。 レシピ紹介や、じまん市の新鮮な野菜のおみやげも付いて参加者に喜ばれま した。 (中西彩乃通信員) 20 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 ~健康寿命を延ばす~ 遠州病院講演会を開催 (JA静岡厚生連遠州病院) 浜松市中区中央にあるJA静岡厚生連遠州病院(水上泰延病院長)は9月 22 日、同区のホテルコンコルド浜松で学術講演会を開きました。 今年で 22 回目となったこの講演会は、 遠州病院と浜松市医師会との共催で行 っており、市民・医療関係者合わせて約 450 名が参加しました。 今回は「健康寿命 を延ばす~生活習慣 を見直そう~」とい うテーマで、遠州病 院の髙瀨浩之内科診 療部長による『健康 な日々を生きる』と 題した講演と、神奈 川県理事の首藤健治 氏による『未病の改 善、健康長寿社会の 講演会の様子 実現に向けて』と題した特別講演を行ないました。 髙瀨医師の講演では、病気を未然に予防することの重要性を説明し、西部地 区の人間ドック受診者のデータを元に、塩分摂取量と高血圧など生活習慣病と の関連、減塩・低カロリー食の大切さを示しました。 特別講演では「未病」という概念を取り入れた新たな取り組みや技術が紹介 されました。 「未病」とは健康と病気の間で連続的に変化する心身の状態を表し ます。神奈川県では、この未病状態をチェックし、コントロールしながら参加 できる社会システムの構築を目指し取り組んでいます。老いを否定せず自分ら しさを追求する新しい生活の考え方、各分野で研究されている最新技術の紹介 に参加者は興味深く耳を傾けていました。 (中西彩乃通信員) 21 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 屋島総合病院竣工式 (屋島総合病院) JA香川厚生連(藤本俊一郎・代表理事理事長)は、屋島総合病院(安藤健 夫病院長)の新築移転工事が完了したことから、 8月2日に行政やJA関係者、 医療機関、地元協力者、工事関係者等を招いて竣工記念式典を開催しました。 新病院の建設は、現在の病院施設 の大半が経年劣化により老朽化・ 狭隘化が進んでおり、また、耐震 性の面でもリスクが生じていたこ とから、行政や香川県JAグルー プからの支援を受けて平成26年3 月から工事に着工し、本年7月に 完成しました。 あいさつをする宮武経営管理委員会会長 完成した新病院は、4階建て鉄 筋コンクリート造り耐震構造で延床面積は約21,051㎡、病床数は279床で、今後 発生し得る南海トラフ地震やゲリラ豪雨・高潮等による自然災害等を想定し、 耐震杭による地盤改良を行うとともに想定される津波高以上に嵩上げをしてい ます。また、敷地面積は現在の約2倍となる20,000㎡となり駐車台数も約2倍 となる290台が収容できます。 新病院の機能としては、近年の高齢化に伴い増加傾向にある脳血管疾患や関 節疾患に対する対応として、バイオクリーン手術室を2室設置するとともに、 回復期リハビリテーション病棟と地域包括ケア病棟を導入し、急性期医療に加 え回復期医療にも取り組むこととしています。また、周産期医療においては家 庭的な雰囲気の中で出産ができるよう、陣痛、分娩、回復を全て同じ部屋で行 う事ができる陣痛室と分娩室が一体となったLDR(陣痛分娩室)を導入し、 より快適で安全なお産ができるよう産前から出産までをフォローする体制を整 備しました。さらに医療機器についても、最新鋭のCT装置や3Dマンモグラ フィー撮影装置を導入するなど、今まで以上により安全で質の高い医療サービ ス等の提供をすることとしています。 22 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 竣工式では、JA香川厚生連の宮武利弘経営管理委員会会長が「耐震化は勿 論のこと、安全で快適な療養環境を提供するために屋島総合病院新築移転工事 を進め、本日ここに竣工することができたことを、関係者の皆様にお礼申しあ げます。 」とあいさつをしました。また、安藤健夫病院長は、 「新病院では、確 固たる信念をもって社会状況、医療ニーズに敏感にかつしなやかに対応し、 JA組合員や地域の人たちに愛される病院、 社会に貢献できる病院となるべく、 職員一丸となって努力してまいります。」と今後の抱負を述べました。 屋島総合病院は、今後、植栽工事、医療機器等の設置、引越作業をへて、平 成28年11月1日の開院を目指します。 (杉尾維亮通信員) 23 JA全厚連情報 №1048 2016 年 10 月 1 日 □会議日程 平成28年 10月6日(木) 第38回厚生連看護部長研修会 10時から(東京・御茶ノ水・東京ガーデンパレス2階「高千穂」) ~ 7日(金) 11月16日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 12月1日(木) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 12月6日(火) 経営管理委員会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 平成29年 1月17日(火) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 1月25日(水) 厚生連常勤役員・参事会議 13時から(場所未定) 2月 8日(水) 厚生連会長会議 13時から(場所未定) 2月16日(木) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 2月21日(火) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 3月 8日(水) 臨時総会 11時から(場所未定) 3月15日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 24
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