市町村地方公営企業決算の概要

平成 27 年度版
大分県公表資料
市町村地方公営企業決算の概要
平成 28 年 9 月 30 日
大分県総務部市町村振興課
1.決算規模 ・・・・・・・ 1P
2.経営状況 ・・・・・・・ 2P
3.料金収入 ・・・・・・・ 4P
4.一般会計繰入金
・ ・ 5P
・・
5.企業債現在高 ・・・・ 9P
6.まとめ
・・・・・・・・ 10P
7.用語の解説 ・・・・・ 10P
1
決算規模
・事業数は104事業で、前年度と比較し増減はなかった(表1-1)。
・事業別決算規模は、下水道事業が343億26百万円(対前年度+5億78百万円)で最も
大きく、次いで水道(含簡易水道)事業が286億09百万円(▲37億26百万円)、病院
事業が162億74百万円(▲15億45百万円)などとなっている(グラフ1-1、表1-2)。
・水道事業の減については、日田市、豊後大野市で浄水場整備が終了したことが、
病院事業の減については、新会計制度導入に伴って平成26年度に退職給付引当金を特別損失
に一括計上した団体があったが、平成27年度にはこの分が減少したことが主な要因である。
表1-1 事業数の状況
事業名
H27
H26
増減
道
15
15
0
簡 易 水 道
16
16
0
下
道
47
47
0
上
水
水
院
4
4
0
工 業 用 水道
2
2
0
交
通
2
2
0
宅 地 造 成
1
1
0
駐
場
2
2
0
観
光
4
4
0
市
場
3
3
0
電
気
2
2
0
介護サービス
6
6
0
104
104
0
病
車
合 計
表1-2 決算規模の状況
水道(含簡易水道)
団体名
H27
H26
増減
大 分 市
13,421 12,910
511
別 府 市
2,561
3,681 ▲ 1,120
下 水 道
H27
H26
増減
15,320 14,479
841
2,096
2,399 ▲ 303
H27
-
-
決算規模
81,657百万円
(104事業)
病 院
H26
増減
-
-
-
-
そ の 他
H27
H26
増減
324
317
7
35
45
▲ 10
(単位:百万円)
合 計
H27
H26
増減
29,064 27,706
1,358
4,692
6,125 ▲ 1,433
中 津 市
日 田 市
佐 伯 市
臼 杵 市
津 久 見 市
竹 田 市
豊後高田市
2,170
1,576
1,967
916
387
410
467
1,828
342
3,018 ▲ 1,442
1,943
24
1,017 ▲ 101
378
9
542 ▲ 132
517
▲ 50
2,545
2,413
2,720
1,768
901
413
1,156
2,435
110
2,615 ▲ 202
2,757 ▲ 37
1,548
220
885
16
309
104
1,179 ▲ 23
6,237
-
-
-
-
-
-
5,827
-
-
-
-
-
-
410
-
-
-
-
-
-
101
0
105
50
-
400
-
108
0
112
55
-
356
-
▲ 7
0
▲ 7
▲ 5
-
44
-
11,053
3,990
4,792
2,734
1,288
1,223
1,624
10,198
5,633
4,813
2,619
1,263
1,207
1,696
855
▲ 1,643
▲ 21
115
25
16
▲ 72
杵 築 市
宇 佐 市
豊後大野市
由 布 市
国 東 市
姫 島 村
日 出 町
577
1,114
513
1,220
558
61
413
645
▲ 68
1,156
▲ 42
2,046 ▲ 1,533
1,451 ▲ 231
481
77
62
▲ 1
364
49
1,052
1,486
360
100
942
81
971
1,107
1,583
372
101
931
75
974
▲ 55
▲ 97
▲ 12
▲ 1
11
6
▲ 3
2,687
-
3,828
-
3,521
-
-
3,383 ▲ 696
-
-
3,563
265
-
-
5,046 ▲ 1,525
-
-
-
-
20
396
102
127
245
542
-
20
407
186
124
258
1,160
-
0
▲ 11
▲ 84
3
▲ 13
▲ 618
-
4,336
2,996
4,803
1,448
5,266
684
1,385
5,155
3,145
6,167
1,676
6,717
1,297
1,337
▲ 819
▲ 149
▲ 1,364
▲ 228
▲ 1,451
▲ 613
48
101
179
28,609
106
▲ 5
192
▲ 13
32,335 ▲ 3,726
-
-
34,326
-
-
33,748
-
-
578
-
-
16,274
-
-
-
-
17,819 ▲ 1,545
-
-
2,448
-
-
3,149
-
-
▲ 701
101
179
81,657
106
192
87,051
▲ 5
▲ 13
▲ 5,394
九
玖
重 町
珠 町
合 計
※表示単位未満四捨五入のため、表内で一致しない場合がある(グラフについても同様)。
(注)1 決算規模の算出は、次のとおりとした。
2 その他は、工業用水道、交通、宅地造成、駐車場、観光、市場、電気、
法適用企業:総費用(税込み)-減価償却費+資本的支出
介護サービスを示す。
法非適用企業:総費用+資本的支出+積立金+前年度繰上充用金
1
2
経営状況(1)
◆ 収支の状況
・事業別の収支額は、水道(含簡易水道)事業及び下水道事業でそれぞれ
34億88百万円、2億30百万円の黒字、病院事業で1億円の赤字などであった
(表2-1)。
・赤字事業数は、前年度より2事業減少し、7事業となった。新たに赤字となった
のは、日田市の上水道事業であり、由布市の上水道事業は4年連続の赤字と
なった。(表2-2)。
・赤字事業の内訳は、上水道事業(日田市及び由布市)、公共下水道事業
(大分市)、病院事業(杵築市及び豊後大野市)、交通事業(姫島村)
駐車場事業(姫島村)である(表2-2)。
○ 収支(黒字・赤字)
収支とは、その会計年度の収入から支出を差し引いたもので、プラスであれば
黒字、マイナスであれば赤字となります。
法適用企業では、収益的収入から収益的支出を差し引いた純損益により収支を
表します。法非適用企業では、収益的収入及び資本的収入から収益的支出及び
資本的支出を差し引いた実質収支により収支を表します。
◆
累積欠損金の状況
・事業別の累積欠損金は、病院事業が56億30百万円と最も多い(表2-3)。
・事業数は、前年度より1事業増加し、6事業となった。新たに累積欠損金を抱え
たのは、由布市の上水道事業である。
・累積欠損金を抱える事業の内訳は、上水道事業(由布市)、病院事業(杵築
市、豊後大野市及び国東市)、公共下水道事業(大分市及び佐伯市)で
ある(表2-3)。
○ 累積欠損金
累積欠損金とは、営業活動によって欠損を生じた場合、この欠損金を埋めるた
めの処理として、繰越利益剰余金、利益積立金、資本剰余金等で補てんすること
となりますが、それでもなお補てんできなかった各事業年度の損失額が累積され
た金額のことをいいます。
◆
繰上充用金の状況
・事業別の繰上充用金は、交通事業(姫島村)で15百万円、駐車場事業(姫
島村)で6百万円となっている(表2-4)。
○ 繰上充用金
繰上充用金とは、会計年度経過後、その会計年度の歳入が歳出に不足する場合
に、翌年度の歳入を繰り上げてその年度の歳入に充てた金額のことをいいます。
2
2
経営状況(2)
表2-1 収支額の状況
H27
大
分
市
別
府
市
中
津
市
日
田
市
佐
伯
市
臼
杵
市
田
築
市
佐
市
布
市
国
東
市
姫
島
村
日
出
町
九
重
町
玖
珠
町
合 計
H26
増減
▲ 55
87
91
1
0
▲ 79
150
80
2
0
24
▲ 63
11
▲ 1
0
31
51
8
32
45
307
3
56
▲ 21
19
45
46
28
▲ 5
29
13
0
261
18
1
0
0
0
58
18
1
0
0
0
27
0
0
0
0
0
31
24
▲ 1
111
0
67
77
▲ 40
21
0
59
▲ 53
39
90
0
8
11
2
17
0
0
10
2
19
0
0
1
0
▲ 2
0
0
5
23
3,488
6
9
2,556
▲ 1
14
932
豊後大野市
由
H27
▲ 7
617
36
▲ 186
49
市
宇
増減
病 院
2,185
▲ 500
406
136
49
豊後高田市
杵
H26
下 水 道
2,178
117
442
▲ 50
98
津 久 見 市
竹
(単位:百万円)
水道(含簡易水道)
団体名
-
-
-
-
230
230
H27
H26
増減
-
-
-
-
-
-
▲ 132
-
-
6
138
-
-
-
-
-
-
-
-
▲ 2
-
-
-
0
そ の 他
-
-
-
-
▲ 832
-
H27
H26
77
1
12
0
4
-
-
-
-
増減
87
0
20
0
11
12
-
0
H27
2,192
▲ 350
644
138
60
8
555
▲ 93
▲ 187
41
1
61
52
9
32
50
382
32
57
▲ 20
19
▲ 781
90
29
▲ 5
29
13
831
292
▲ 128
▲ 84
4
▲ 33
237 ▲ 1,405
▲ 21
▲ 35
67
59
▲ 44
37
1,642
14
8
0
0
-
830
7
17
7
18
0
▲ 1
▲ 191
▲ 189
-
-
87 ▲ 1,474
-
-
-
-
▲ 2
-
1,561
-
-
28
3
21
▲ 21
-
19
5
29
▲ 36
-
9
▲ 2
▲ 8
15
-
-
-
-
-
▲ 100 ▲ 2,359
-
-
2,259
-
-
-
-
-
-
▲ 10
-
161
171
増減
2,200
205
551
▲ 49
101
-
-
H26
▲ 10
1
▲ 8
0
▲ 7
11
-
-
合計
5
23
3,780
6
9
596
▲ 1
14
3,184
※表示単位未満四捨五入のため、表内で一致しない場合がある。
(注)1 法適用企業にあっては純損益、法非適用企業にあっては実質収支の金額を示す。
2 その他は、工業用水道、交通、宅地造成、駐車場、観光、市場、電気、介護サービスを示す。
表2-2 経営赤字の状況
事業名
(単位:百万円)
市町村名
H27
117
別 府 市
上 水 道
病 院
増減
▲ 500
▲ 50
日 田 市
136
備考
617
▲ 186
由 布 市
8
▲ 21
▲ 21
▲ 49
29
28
大 分 市
▲ 55
▲ 79
24
杵 築 市
▲ 2
▲ 832
830
豊後大野市
▲ 191
▲ 189
▲ 2
国 東 市
▲ 1,474
▲ 30
1,561
15
▲ 6
0
竹 田 市
公共下水道
H26
交 通
姫 島 村
87
▲ 15
駐 車 場
姫 島 村
▲ 6
赤字合計額
▲ 340
▲ 3,180
2,840
赤字事業数
7
9
▲ 2
表2-3 累積欠損金の状況(法適用企業)
H27黒字
事業名
団体名
H26黒字
上 水 道
由 布 市
小 計
H27黒字
杵 築 市
病 院
豊後大野市
国 東 市
小 計
大 分 市
公共下水道
H27黒字
佐 伯 市
小 計
合 計
(注)1 法適用企業にあっては純損失、法非適用企業にあっては実質収支赤字の金額を示す。
2 赤字合計額は、赤字金額のみの合計を示す。
表2-4 繰上充用金の状況(法非適用企業)
姫
島
合 計
(単位:百万円)
交 通
H27
村
H26
15
15
駐 車 場
増減
30
30
▲ 15
▲ 15
H26
H27
H26
6
6
増減
6
6
3
0
0
増減
▲ 8
▲ 8
▲ 807
▲ 1,402
0
0
▲ 805
▲ 1,210
▲ 8
▲ 8
▲ 2
▲ 192
▲ 3,421
▲ 5,630
▲ 1,934
▲ 586
▲ 2,520
▲ 8,158
▲ 3,437
▲ 5,452
▲ 1,910
▲ 586
▲ 2,496
▲ 7,948
16
▲ 178
▲ 24
0
▲ 24
▲ 210
(注)剰余金処分後の累積欠損金の状況を示す。
※表示単位未満四捨五入のため、表内で一致しない場合がある。
団体名
H27
(単位:百万円)
3
料金収入
・
上水道事業は、料金収入により経費をまかなうのが原則であるが、料金回収率
をみると、9団体で100%を下回っており、給水にかかる原価を料金収入でまかなえ
ていない状態となっている。
下水道事業は、雨水処理と汚水処理の2つからなっているが、雨水処理について
は、自然現象によるものであり、その費用は全額公費負担(一般会計からの繰入)
となっている。一方、汚水処理については、料金収入で経費をまかなうことが原則と
されているが、経費回収率は別府市以外の団体で100%を下回っており、一般会計
繰入金への依存度が高い状態が続いている。
表3-1 料金収入額の状況
(単位:百万円)
水道(含簡易水道)
団体名
大
分
市
別
府
市
中
津
市
日
田
市
佐
伯
市
臼
杵
市
津 久 見 市
竹
田
市
豊 後高 田市
杵
築
市
宇
佐
市
豊 後大 野市
由
布
市
国
東
市
姫
島
村
日
出
町
九
重
町
玖
珠
町
合 計
H27
H26
9,261
2,198
1,214
891
1,180
659
320
270
204
419
673
416
548
240
42
351
88
156
19,129
9,261
2,206
1,205
884
1,194
657
331
269
205
418
665
416
545
256
43
349
86
157
19,148
下 水 道
増減
0
▲ 8
9
7
▲ 14
2
▲ 11
1
▲ 1
1
8
0
3
▲ 16
▲ 1
2
2
▲ 1
▲ 19
H27
H26
5,064
1,192
608
945
502
329
136
89
166
129
320
113
20
225
22
237
-
-
10,096
4,995
1,170
598
926
500
323
134
85
166
128
271
114
20
220
22
234
-
-
9,907
増減
69
22
10
19
2
6
2
4
0
1
49
▲ 1
0
5
0
3
-
-
189
※表示単位未満四捨五入のため、表内で一致しない場合がある。
(注)1 水道(含簡易水道)事業、下水道事業のみ計上した。
表3-2 料金回収率、経費回収率の状況
団体名
大
分
別
府
中
津
日
田
佐
伯
臼
杵
津 久 見
竹
田
豊後高田
杵
築
宇
佐
豊後大野
由
布
国
東
姫
島
日
出
九
重
玖
珠
合 計
(単位:%、ポイント)
水道(簡易水道除く)
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
村
町
町
町
H27
H26
110.1
100.3
118.3
98.9
94.7
93.3
103.3
98.0
93.1
107.0
88.9
94.4
71.2
-
-
106.7
-
84.8
104.2
114.7
102.2
115.4
108.1
93.8
92.6
108.1
96.2
88.4
108.8
88.9
120.3
67.3
-
-
105.1
-
78.5
106.7
増減
▲ 4.6
▲ 1.9
2.9
▲ 9.2
0.9
0.7
▲ 4.8
1.8
4.7
▲ 1.8
0.0
▲ 25.9
3.9
-
-
1.6
-
6.3
▲ 2.5
下 水 道
H27
H26
増減
98.6
103.7
82.6
93.4
70.8
72.4
88.5
78.6
72.2
55.3
80.5
69.3
48.9
81.2
58.1
84.8
-
-
90.8
88.7
96.2
75.4
94.7
75.1
70.9
86.7
73.2
71.7
56.5
73.6
59.9
47.3
78.9
53.5
81.3
-
-
84.8
9.9
7.5
7.2
▲ 1.3
▲ 4.3
1.5
1.8
5.4
0.5
▲ 1.2
6.9
9.4
1.6
2.3
4.6
3.5
-
-
6.0
(注)1 水道(簡易水道除く)事業、下水道事業のみ計上した。
2 料金回収率(上水道事業)=供給単価/給水原価
経費回収率(下水道事業)=使用料収入/汚水処理費
4
4
一般会計繰入金(1)
◆
一般会計繰入金の状況
一般会計繰入金とは、一般会計から公営
企業会計へ繰り入れた額のことをいいます。
このうち、本来、一般会計が負担すべき、
あるいは負担することが適当な経費等として、
毎年総務省が通知により定めている基準に
基づく繰入金を基準内繰入金、総務省の基
準に基づかない繰入金を基準外繰入金とい
います。
一般会計繰入金
167億25百万円
・事業別の一般会計繰入金の状況は、下水道
事業が121億23百万円で全体の約7割を占めており、
次いで水道(含簡易水道)事業が24億53百万円、病院
事業が16億41百万円などとなっている(グラフ4-1、表4-1)。
◆
基準外繰入金の状況
・事業別の基準外繰入金は、下水道事業が25億01百万円で最も多く、次いで水道
(含簡易水道)事業が9億97百万円、病院事業が2億08百万円などとなっ
ている(表4-1)。
・基準外繰入金のうち、下水道事業が全体の約6割を占めており、過去5年間に
おいても他の事業と比較すると、高い割合で推移している(グラフ4-2)。
◆
収入に占める基準外繰入金の状況
・総収益及び資本的収入に占める基準外繰入金の状況は、下水道事業で6.6%、
その他事業で20.8%と高い割合を示している(表4-2)。
・団体別では、水道(含簡易水道)事業において日田市、豊後高田市、杵築市、
宇佐市、国東市及び姫島村が、下水道事業において佐伯市、竹田市、由布市
及び姫島村が、その他事業において竹田市(観光事業)、宇佐市(介護
サービス事業)、由布市(観光事業)、国東市(介護サービス事業)及び
姫島村(介護サービス事業)がそれぞれ1割を超える高い割合で基準外繰入金
に依存している状況である(表4-2)。
・表2-1で示した収支額から基準外繰入金を控除すると、104事業のうち70事
業(67.3%)が赤字になる(表4-3)。
5
4
一般会計繰入金(2)
表4-1 一般会計繰入金の状況
(単位:百万円)
水道(含簡易水道)
団体名
H27
繰入金
大
分
市
別
府
市
中
津
市
日
田
市
佐
伯
市
臼
杵
市
田
市
宇
佐
市
豊後大野市
由
布
市
国
東
市
姫
島
村
日
出
町
九
重
町
玖
珠
町
合 計
増減
うち基準外
繰入金
H27
うち基準外
繰入金
H26
うち基準外
繰入金
増減
うち基準外
繰入金
うち基準外
400
18
18
0
333
▲ 4
▲ 7
0
4,358
243
1,290
0
4,510
242
1,405
0
▲ 152
1
▲ 115
0
109
343
232
45
47
220
114
17
149
336
242
17
71
222
137
0
▲ 40
7
▲ 10
28
▲ 24
▲ 2
▲ 23
17
1,219
824
1,320
765
130
70
389
70
1,212
901
1,304
702
171
84
383
41
7
▲ 77
16
63
▲ 41
▲ 14
6
29
51
81
81
81
26
33
49
60
63
156
88
71
40
91
47
43
▲ 12
▲ 75
▲ 7
10
▲ 14
▲ 58
2
17
349
253
532
484
19
163
61
98
344
137
586
464
16
38
74
80
5
116
▲ 54
20
3
125
▲ 13
18
253
88
108
191
207
29
50
110
209
99
143
150
164
42
88
65
44
▲ 11
▲ 35
41
43
▲ 13
▲ 38
45
579
167
74
585
98
31
16
31
552
142
75
611
96
36
17
35
27
25
▲ 1
▲ 26
2
▲ 5
▲ 1
▲ 4
19
4
11
13
10
3
0
11
17
4
20
7
8
2
4
6
2
0
▲ 9
6
2
1
▲ 4
5
49
324
17
19
49
318
-
-
17
30
0
6
-
-
-
-
0
▲ 11
-
-
2,453
997
2,189
1,049
264
▲ 52
2,523
▲ 26
▲ 22
豊後高田市
築
繰入金
11
0
市
杵
H26
うち基準外
733
14
津 久 見 市
竹
下 水 道
-
-
-
-
12,123
2,501
12,149
※表示単位未満四捨五入のため、表内で一致しない場合がある(グラフについても同様)。
表4-1(つづき) 一般会計繰入金の状況
(単位:百万円)
病 院
団体名
H27
そ の 他
H26
増減
H27
合 計
H26
増減
H27
H26
増減
繰入金 うち基準外 繰入金 うち基準外 繰入金 うち基準外 繰入金 うち基準外 繰入金 うち基準外 繰入金 うち基準外 繰入金 うち基準外 繰入金 うち基準外 繰入金
大
分
市
別
府
市
中
津
市
日
田
市
佐
伯
市
臼
杵
市
津 久 見 市
竹
田
市
豊後高田市
杵
築
市
宇
佐
市
豊後大野市
由
布
市
国
東
市
姫
島
村
日
出
町
九
重
町
珠
町
玖
合 計
-
-
440
-
-
-
-
-
-
-
-
203
-
-
-
-
-
-
400
-
598
-
-
-
-
-
1,641
-
-
-
24
-
5
157
-
22
-
208
-
-
360
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
211
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
▲8
-
-
-
-
-
-
373
-
279
-
-
115
-
3
-
-
-
-
319
-
-
-
-
-
1,223
-
-
-
143
-
-
-
418
-
-
-
20
5
-
-
80
4
0
0
8
0
0
9
56
0
0
0
56
0
0
▲9
▲ 48
0
0
0
▲ 48
0
5,091
256
1,776
1,167
1,301
0
209
290
4,910
269
1,776
1,237
1,423
0
318
306
181
▲ 13
0
▲ 70
▲ 122
0
▲ 109
▲ 16
9
0
9
0
7
0
7
0
2
0
2
0
512
87
45
343
110
163
1,554
719
407
381
674
745
527
41
57
216
121
128
7
91
▲7
99
▲ 62
23
▲ 15
46
▲ 12
127
▲ 11
35
0
-
147
-
0
0
0
0
0
1,561
810
400
480
612
768
93
0
107
55
89
93
0
107
55
87
81
0
110
80
52
81
0
110
80
49
12
0
▲3
▲ 25
37
12
0
▲3
▲ 25
38
924
654
290
1,429
156
398
217
173
218
114
841
614
328
1,120
117
341
193
214
183
74
83
40
▲ 38
309
39
57
24
▲ 41
35
40
-
-
-
481
-
-
-
470
-
-
-
-
-
-
508
-
-
-
506
327
11
13
16,725
21
0
11
4,212
322
20
7
16,041
32
4
6
4,185
5
▲9
6
684
▲ 11
▲4
5
27
-
147
-
0
27
42
19
-
-
-
-
65
うち基準外
0
0
8
0
-
-
87
-
※表示単位未満四捨五入のため、表内で一致しない場合がある(グラフについても同様)。
(注)その他は、工業用水道、交通、宅地造成、駐車場、観光、市場、電気、介護サービスを示す。
6
-
87
-
-
60
-
60
-
27
36
4
一般会計繰入金(3)
グラフ 4-2 一般会計繰入金の推移(単位:百万円)
18,000
3,500
649
373
1,134
1,807
1,953
1,437
16,000
14,000
2,844
3,000
2,500
2,699
2,623
12,000
508
1,641
481
1,223
2,523
2,501
2,000
10,000
12,358
12,225
12,301
8,000
12,123
12,149
1,500
1,279
6,000
1,049
1,056
901
4,000
1,128
636
2,444 275
2,280
2,058
0
470
360
2,000
506
23年度
208
143
24年度
25年度
水道(含簡水)
その他
病院
1,000
500
2,453
2,189
128
85
997
26年度
下水道
水道(含簡水)
その他
0
27年度
病院
下水道
※棒グラフは一般会計繰入金、折れ線グラフはうち基準外繰入金を示す。
※軸目盛りは左側が一般会計繰入金、右側が基準外繰入金を示す。
※グラフ内の白抜きの数字は基準外繰入金を示す。
表4-2 H27 総収益・資本的収入に占める基準外繰入金の割合の状況
水道(含簡易水道)
団体名
収 入
大
分
市
別
府
市
中
津
市
日
田
市
佐
伯
市
臼
杵
市
津 久 見 市
竹
田
市
豊後高田市
杵
築
市
宇
佐
市
豊後大野市
由
布
市
国
東
市
姫
島
村
日
出
町
九
重
町
珠
町
玖
合 計
基準外繰入金
(単位:百万円、%)
下 水 道
割 合
収 入
病 院
基準外繰入金
割 合
-
-
6,574
-
-
-
-
2.9
13.4
4.1
2.1
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
163
61
98
98
39.5
5.3
9.2
6.4
-
-
2,722
-
-
-
-
-
361
100
940
81
31
16
31
17
8.6
16.0
3.3
21.0
3,855
-
3,797
-
970
-
-
37,843
19
-
-
2,501
2.0
-
-
-
16,948
基準外繰入金
割 合
12,447
2,442
2,278
11
0
47
0.1
0.0
2.1
18,728
2,027
2,576
1,290
0
130
6.9
0.0
5.0
1,560
1,942
898
412
220
114
17
26
14.1
5.9
1.9
6.3
2,412
2,912
1,688
888
70
389
70
19
390
485
586
1,504
33
49
60
207
8.5
10.1
10.2
13.8
413
1,152
1,063
1,532
524
1,223
616
61
29
50
110
10
5.5
4.1
17.9
16.4
449
103
215
28,138
3
0
11
997
0.7
0.0
5.1
3.5
-
-
6.6
収 入
そ の 他
※表示単位未満四捨五入のため、表内で一致しない場合がある(グラフについても同様)。
(注)その他は、工業用水道、交通、宅地造成、駐車場、観光、市場、電気、介護サービスを示す。
7
24
0.4
5
-
157
22
-
-
-
-
-
-
208
収 入
基準外繰入金
割 合
0.0
0.0
8.4
31,489
4,505
11,524
1,301
0
209
4.1
0.0
1.8
0
98
52
0
9
0
0.0
9.2
0.0
-
3,972
4,952
2,638
1,301
290
512
87
45
7.3
10.3
3.3
3
1,204
1,637
4,395
3,432
343
110
163
398
28.5
7
3.7
11.6
-
0.2
23
396
0
93
36.8
-
0.0
23.5
4.1
112
126
257
519
0
107
55
87
0.0
84.9
21.4
16.8
4,852
1,449
5,609
661
217
173
218
114
4.5
11.9
3.9
17.2
506
-
-
-
20.8
1,419
103
215
85,356
22
0
11
4,212
1.6
0
5.1
4.9
-
0.6
-
割 合
0
0
8
400
-
-
基準外繰入金
314
36
95
-
-
-
収 入
合 計
1.2
147
-
-
-
-
2,428
-
-
-
4
一般会計繰入金(4)
・県下で経営されている104の公営企業のうち、基準外繰入金を控除すると70事業
(67.3%)が赤字となる。
・簡易水道や下水道(法非適用)などの事業は、規模が小さく、また、経営基盤が脆弱
であるものが多く、一般会計からの繰入金に依存している。
・公営企業は、住民生活に身近な社会資本を整備し、必要なサービスを提供する重要な
役割を担っている。住民サービスを将来にわたり安定的に提供していくため、事業の統
合や市町村域を越えた広域化などによる効率的な経営体制の確立を図っていくことが喫
緊の課題となっている。
表4-3 収支額から基準外繰入額を控除した額
団体名
大
分
市
別
府
市
中
津
市
日
田
市
佐
伯
市
臼
杵
市
津 久 見 市
竹
田
(単位:百万円)
水道(含簡易水道)
市
豊後高田市
杵
築
市
宇
佐
市
豊後大野市
由
布
市
国
東
市
姫
島
村
日
出
町
九
重
町
玖
珠
町
合 計
事業数
赤字事業数
下 水 道
H27
H26
増減
2,167
117
394
▲ 270
▲ 16
2,166
▲ 500
335
▲ 86
▲ 88
1 ▲ 1,345 ▲ 1,484
617
87
150
59
▲ 39
▲ 91
▲ 184
▲ 69
▲ 82
72 ▲ 389 ▲ 383
14
25
▲ 25
▲ 17
▲ 14
100
▲4
▲ 51
1
▲ 10
64
3
16
▲ 112
▲ 28
2
▲ 118
35
▲ 128
▲ 44
▲8
57
5
12
2,492
31
15
2
3
1,507
31
18
11
9
87
11
▲ 16
218
▲ 39
77
45
▲2
7
H27
▲ 52
▲ 18
▲ 163
▲ 61
▲ 98
▲ 40
▲ 21
▲ 14
▲ 14
▲ 17
▲ 19
H26
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
病 院
増減
23
15
38
74
80
69
26
15
16
17
30
3
-
-
9
-
-
985 ▲ 2,270 ▲ 2,293
0
47
47
▲3
43
42
139
▲ 63
52
13
▲6
そ の 他
H27
H26
増減
-
-
▲ 18
-
-
-
-
-
-
▲ 136
-
-
118
-
-
H27
H27
H26
77
1
3
0
▲5
87
0
▲ 36
0
4
▲ 10
1
39
0
▲9
899
205
342
▲ 338
▲ 410
769
▲ 350
326
▲ 168
▲ 467
130
555
16
▲ 170
57
11
-
▲ 87
-
7
▲ 63
19
▲ 105
▲ 51
▲ 85
-
1
-
▲ 60
-
0
▲ 12
9
1
17
▲ 23
-
▲ 25
▲9
7
1
▲ 334 ▲ 237
▲ 78 ▲ 102
▲ 113 ▲ 908
▲ 16 ▲ 250
▲ 345 ▲ 276
▲ 169 ▲ 248
19 ▲ 1,589
▲ 135 ▲ 110
46
27
▲ 16
6
▲ 97
24
795
234
▲ 69
79
1,608
▲ 25
19
-
-
▲ 299
22
11
-
-
▲ 46
0
▲2
5
2
12
3
▲ 428 ▲ 3,586
104
104
70
74
3
9
3,158
0
▲4
▲ 29
▲3
▲ 125
13
▲ 18
29
5
1
2
0
11
-
-
-
-
-
-
-
-
▲ 7 ▲ 837
-
-
▲ 349 ▲ 304
-
-
66 ▲ 1,477
-
-
-
-
-
-
-
-
830
-
▲ 45
-
1,543
-
-
12
-
▲ 147
-
7
▲ 75
28
▲ 104
▲ 34
▲ 108
-
-
-
-
-
-
-
▲ 308 ▲ 2,500
4
4
3
3
-
-
2,192
0
0
-
-
▲ 345
22
9
23
0
1
H26
合 計
増減
※表示単位未満四捨五入のため、表内で一致しない場合がある。
(注)水道は上水道、簡易水道を示す。
下水道は公共下水道、特定環境保全公共下水道、農業集落排水施設、漁業集落排水施設、小規模集落排水処理施設、特定地域生活排水処理施設を示す。
その他は、工業用水道、交通、宅地造成、駐車場、観光、市場、電気、介護サービスを示す。
8
増減
5
企業債現在高
・企業債現在高は2,791億68百万円で、前年度(2,902億45百万円)と比較すると、
110億77百万円(▲3.8%)の減となっており、11年連続で減少している。
(グラフ5-1、表5-1)
・これは、下水道事業において69億29百万円、水道(含簡易水道)事業において
33億52百万円減少したことが主な要因である。
表5-1 企業債現在高の状況
団体名
大
分
市
別
府
市
中
津
市
日
田
市
佐
伯
市
臼
杵
市
津 久 見 市
竹
田
市
豊後高田市
杵
築
市
宇
佐
市
豊後大野市
由
布
市
国
東
市
姫
島
村
日
出
町
九
重
町
珠
町
玖
合 計
(単位:百万円)
水道(含簡易水道)
下 水 道
H27
H26
26,189
4,382
6,394
28,364 ▲ 2,175
4,622
▲ 240
6,362
32
増減
病 院
増減
そ の 他
H27
H26
H27
H26
増減
91,998
10,430
15,953
94,607 ▲ 2,609
10,670
▲ 240
16,526
▲ 573
-
-
2,820
-
-
3,078
-
-
▲ 258
6,303
6,896
4,204
847
6,551
7,098
4,346
913
▲ 248
▲ 202
▲ 142
▲ 66
14,208
12,384
8,725
3,623
14,777
12,934
9,088
3,830
▲
▲
▲
▲
569
550
363
207
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1,247
1,062
1,707
4,866
1,322
1,025
1,755
4,924
▲ 75
37
▲ 48
▲ 58
850
5,632
7,109
9,723
1,050
5,957
7,303
10,071
▲
▲
▲
▲
200
325
194
348
-
-
1,035
-
-
-
1,045
-
-
-
▲ 10
-
3,797
3,663
1,857
177
3,932
3,524
1,907
192
▲ 135
139
▲ 50
▲ 15
1,491
522
4,978
265
1,614
568
5,398
283
▲ 123
▲ 46
▲ 420
▲ 18
3,004
-
4,021
-
2,996
-
4,266
-
▲ 27
▲ 39
▲ 40
3,352
3,687
-
-
191,576
3,828
▲ 141
-
-
-
-
198,505 ▲ 6,929
-
-
-
10,880
-
-
-
11,386
732
431
571
75,326
759
470
611
78,678 ▲
※表示単位未満四捨五入のため、表内で一致しない場合がある(グラフについても同様)。
(注)その他は、工業用水道、交通、宅地造成、駐車場、観光、市場、電気、介護サービスを示す。
9
H27
H26
合 計
増減
H27
H26
増減
251
0
0
293
0
0
▲ 42
0
0
118,438
14,812
25,166
0
94
0
0
106
0
0
▲ 12
0
-
20,511
19,373
12,929
4,470
21,328
20,138
13,434
4,743
▲
▲
▲
▲
817
765
505
273
181
2,219
6,694
10,016
14,727
2,553
6,982
10,281
15,195
▲
▲
▲
▲
334
288
265
468
8,542
4,152
11,620
1,083
▲ 250
33
▲ 718
▲ 70
-
-
122
165
138
178
201
▲ 59
-
▲ 13
▲ 63
8
-
▲ 245
-
0
0
45
570
0
60
49
608
-
▲ 60
▲ 4
▲ 38
8,292
4,185
10,902
1,013
-
-
-
▲ 506
-
-
-
1,386
-
-
-
1,676
-
-
-
▲ 290
4,418
431
571
279,168
-
-
123,264 ▲ 4,826
15,292
▲ 480
25,967
▲ 801
4,587
470
611
290,245 ▲
▲ 169
▲ 39
▲ 40
11,077
6
まとめ
●上水道事業は、料金収入により経費をほぼまかなえているが、今後、給水人口の減少
に伴い料金収入が減少する一方で、施設の老朽化等に伴う大量更新期の到来が想定さ
れている。市町村の枠組みを超えた広域化を検討するなど、厳しい経営環境への備え
が必要である。
●下水道事業は、一般会計繰入金に依存している状態が続いており、基準外繰入金を控除
すると15団体が赤字となる。今後、地方公営企業法の適用を推進する必要がある。
●病院事業は、杵築市、豊後大野市、国東市の3団体で累積欠損金が生じている。累積
欠損金の解消を目指し、新病院改革プランを通じて総合的な経営改革に取り組む必要
がある。
総収支は平成26年度に引き続き黒字となったものの、一般会計からの繰入金に依存し
ている状態が続いている。
公営企業は、住民生活の根幹をなす部分に関わるサービスを提供している。そのため、
経営戦略の策定や地方公営企業法の適用を推進することにより、持続可能な経営を目指し、
改革を進めていく必要がある。
7
用語の解説
○公営企業
公営企業とは、独立採算の原則の下に自立的な一個の経営体として、地域住民の福祉の
増進を目的に運営される企業のことです。
したがって、公営企業の運営に係る経費は、その性質上当該公営企業の経営に伴う収入
をもって充てることが適当でない経費及び能率的な経営を行ってもなおその経営に伴う収入
のみをもって充てることが客観的に困難であると認められる経費を除き、当該企業の経営に
伴う収入をもってこれに充てなければならないとされています。
○法適用企業
法適用企業とは、地方公営企業法の適用を受ける企業のことで、経営組織としては、原則
として、企業の管理者を置き、当該管理者は、企業職員の任免・分課の設置・企業管理規
定の制定等日常の業務を執行する権限と責任を有します。
また、財務面では、一般会計における現金主義に対し、発生主義に基づく企業会計方式を
採用し、経営成績及び財政状況を明らかにすることとされ、独立採算が求められています。
○法非適用企業
法非適用企業とは、地方公営企業法の適用を受けない企業のことで、組織・職員の身分・
会計方式等については一般会計と同じ考え方ですが、公営企業であるため独立採算が求め
られることとなります。
10