(木屋川水系木屋川ダム再開発事業方法書について)(279KB

第 3 回 下関市環境審議会(木屋川水系木屋川ダム再開発事業方法書について)
発言者
内
容
14:05 頃~
委員 A
会長が欠席ということで私が代わりに議長をさせていただきます。
みなさんよろしくお願いします。
前回の審議会の最後に事務局と会長で答申案を作成するということになっ
ておりましたので、事務局から説明をお願いします。
事務局
それでは、資料 1 をお手元にご準備下さい。
こちらは、会長と協議して作成いたしました答申案となっております。第 2 回
下関市環境審議会は、8 月 25 日に会長をはじめ、16 名の委員の皆様にご参加いた
だき開催いたしました。この時のご意見を資料 2 にまとめております。併せてご
覧いただければと思います。
「木屋川水系木屋川ダム再開発事業に係る環境影響評価方法書について」の主な
議論としては、事務局側で6項目に分類し質問事項との山口県の回答をとりまと
めました。項目ごとで意見としてあげております。
それでは、1項目目ですが「海への影響について」と「ダムの設計について」
のご意見の中で COD・窒素・りん・鉄・砂の循環を注視すべき項目と捉え、1の
答申案とさせていただきました。
2項目目ですが、
「ダムの管理」に関するご意見及び前回の環境審議会後にあり
ました委員からの質問を取りまとめております。委員からの後日の質問は資料 2
の2ページの中ほどに記載があります。なお、2項目目のダム管理における考慮
はいくつか注目すべき事項がありましたので4つの内容に分けさせていただきま
した。3項目目は「ワカサギの調査」について取りまとめました。
続きまして、4項目目は、気象影響についてのご意見をまとめました。
5項目目は、降下ばいじんの算出方法についてのご意見をまとめております。
6項目目は、ダムの再開発がもたらす生態系サービスについて具体的な貢献の
記述が必要とのご意見がありましたので取り上げさせていただいました。
最後になりますが、会の中で、注目すべき生息地等が判明しているゲンジボタ
ル等の保全に関する調査についてのご意見がありましたが、山口県が、前回審議
会の中で準備書で明らかにすると回答されていましたのでこのたびの答申案には
加えておりません。以上で答申案について説明を終わります。
委員 A
ただ今の事務局の説明について、委員のみなさん何かご意見があればお願いし
ます。
委員 B
あまり私が発言するのはどうも適切ではないようなんですが、この答申案
の中には、水だとかのいわゆる世でいう環境のことについて言及されている
と思うのですが、そもそもそういうものに影響を及ぼすであろう事業である
10m嵩上げについての議論が答申案で何も復元されていない。私どもは、こ
の方法書という分厚い冊子などでの全てについて私どもがこの審議会におい
て議論してくれということであろうと私は理解しているのであるがそういう
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備考
第 3 回 下関市環境審議会(木屋川水系木屋川ダム再開発事業方法書について)
内
発言者
容
意味では、今回の10m嵩上げの根拠や妥当性について、この場で議論して結
論を出してこの答申案に書くのか書かないのかは別としてやはりきちんと議
論すべきではないかなと単純に私は思います。そのあたりがこの答申案の中
であるいはまとめの中で表されていないのはどうなのかなと素朴な疑問とし
て思います。
委員 A
事務局から説明があればお願いします。
事務局
委員からは事前にご質問をいただきましたので、山口県から回答をいただ
きまして委員に届いておりますでしょうか・・・
委員 B
この回答では了解できません。それで今発言させていただきました。
事務局
そういうことでございましたら、私どもの方から山口県に詳細の根拠等を
説明をいただくようお願いしたいと思いますがよろしいでしょうか。
委員 B
詳細ということではなく、とにかく10mの根拠をお示しいただきたい。その
結果としてここに書かれているワカサギなどへの影響があるわけなので、こ
れが例えば5mであれば10mほどの影響がないと考えられるわけですよね。そ
ういう意味では、ここでの議論の最初のところは10m嵩上げするということ
から起こっているわけですので、その妥当性を私たちがこの場できちんと理
解するということは非常に重要であると私は思います。私だけが理解してい
ないと言われるのであればそれはそれで結構です。
事務局
わかりました。
委員 A
委員それでよろしいですか。
委員 B
よろしいです。
委員 A
他にご意見はありませんか。
委員 C
質問を出して回答をもらっているのですが、貯水域が予定水域に広がった
場合、現在の水域からどれぐらい移動するのかという質問で、水深はどれぐ
らいになるのかということですが、これは10mを嵩上げした場合の事ですよ
ね。私が今調査しているワカサギですが、上流の方へ移動するとこれは洪水
時の水深が最大で8mということですが、まあこういうことは滅多にないとい
うことだろうと思いますが、これが平均的にでしたらどうかと思うのですが、
今ワカサギの産卵場の水深が膝より下ぐらい(主な水深は30cmぐらい)の
場所で多く産卵している状況で今の10m嵩上げにより上流へ移動して8mも
水深があるとなるとほとんどの産卵場はだめになると思う。今出た質問とか
ぶりますが10m嵩上げというのはどうかというのが1つとですね、もう1つは
木屋川、今出川、白根川がそれぞれどうなるのかということで、今私が確認
しているのが白根川の上流でなんで、木屋川、今出川はあるだろうという可
能性が非常に高いと思うので木屋川などでは1kmぐらい移動するのでその
あたりが心配でどうなのだろうと思いました。
委員 A
では事務局から説明をお願いします。
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備考
第 3 回 下関市環境審議会(木屋川水系木屋川ダム再開発事業方法書について)
内
発言者
事務局
容
嵩上げによるワカサギへの影響ということでご質問をお受けしました。これは、
会長と答申案の協議を行った際に2(3)の部分でフォローさせていただこうと
いうことになっております。もう一度読みますと「再開発によるダム水面の変化
がもたらす水没予定水域の変化及び環境影響についてとくにワカサギの産卵場と
もなる流入河川への遡上影響について」となっておりまして、このような形で、
ダムの嵩上げによりどのような変化があるかということを踏まえて、ワカサギ等
への影響について検討してくださいという答申にさせてもらっております。また、
10m嵩上げの根拠も求めておられるということでよろしいでしょうか。
委員 C
そうです。
事務局
それでは、さきほどの委員のご意見と併せて山口県の方にお願いしてみよ
うと思います。
委員 A
委員よろしいですか。
委員 C
それで良いです。
委員 A
さきほどの委員のご質問と共通のところがありますのでよろしくお願いしま
す。他にはありますか。
委員 D
5 番目の降下ばいじんについてですが、これともう1つですね、測定時の気象
情報の把握ということを付け加えてもらいたい。黄砂とか越境汚染などの PM2.5
の影響もありますので、それらを把握するために付け加えていただきたいと思い
ます。
委員 A
事務局どうですか。
事務局
わかりました。気象情報を加えさせていただきたいと思います。
委員 A
他にはご意見ございませんか。
委員 E
昨日このダムの近くを通ることがあったので見てきたのですが、10m嵩上げす
ることになれば、要約版の P4-8 にあります図の新しいダムが上流側に向かって
コンクリートが打ちこまれるということになるようですが、セメントというのは
非常にアルカリ性が強いもので今東京でも地下に非常に強いアルカリがあるとい
うことでこれは食べ物等を扱う施設としては非常に危険だとどこまで本当かわか
りませんけれども強調されているのですが、私が言いたいのは、この堰堤ができ
てどういう風にするかというのはこれに書いてありますがpH 値ですね、アルカ
リ性が強くなりそれが下流に流されるということになり、それがどの程度のレベ
ルでどのくらい続くのだろうかということで気になりまして、これは色んなケー
スでシミュレーションができると思うのですが、あるいは色んな例があると思う
のですけど、どういう水質になってそれがどのように下流でなるかという予測、
シミュレーションがあった方が良いのではと思います。
委員 A
事務局のほうで説明をお願いします。
事務局
コンクリートダムになるということで、それに伴うアルカリの溶出ということ
でのシミュレーションをしてほしいということでよろしいでしょうか。
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備考
第 3 回 下関市環境審議会(木屋川水系木屋川ダム再開発事業方法書について)
内
発言者
容
事務局
答申案1のところでpHを加えるということでよろしいでしょうか。
委員 A
それでよろしいですか。
委員 E
良いです。
委員 A
他にはご意見ありませんか。
委員 F
私が海の近くに住んでいるからなんですけど、この答申で1番目の海域へ
の環境影響についてということで、1番はじめに書いてあるのでたいへんよ
いのですが、資料2の方では県の回答として現時点では回答できませんとあ
ります。一応決まりで3倍程度というのがあるのでこのたび3.5倍となる農業
用水が取水されている吉田堰までとされていますが、下関は海に面して海の
恵みというものが大きくあるので何とか海域への影響について対象にして
もらいたい。
事務局
答申案1番のところで海への影響ということでしっかり書かせてもらい
たいと思います。
委員 A
そのあたりの数値がどう出るか難しいところもあるかもしれないですが、
東日本大震災の時に漁協が山も大事にしようということで山の掃除をした
りしていることもありますので、その部分でももう少し書いた方が良いよう
に思います。他にはご意見ございませんか。
事務局
先ほど委員の方から気象の影響というお話がありましたが、答申案4番で
水面の拡大に伴う気象への影響としている項目がありますが、こちらに含め
るという形ではいかがでしょうか。それではなく降下ばいじんの項目のとこ
ろで加えた方がよろしいでしょうか。
委員 D
降下ばいじんの場合はさきほど言いましたように黄砂とかの影響もある
ということでそれを網羅した内容にしていただければ良いと思います。
事務局
事務局
わかりました。
委員さんからのご意見で山口県からの回答にまだ納得いかない点がある
ということで、この点については、10mの嵩上げを前提とした今回の方法書
となっていますので、これを良いとかダメとかいうと今回の答申自体が成ら
ないということになりますので、10m嵩上げの事業が前提であるということ
をご認識いただいたうえで10mの根拠などの内容については別途山口県と
協議するといった方向で、この方法書の環境影響評価へのご意見としていた
だくということでご理解いただけないでしょうか。
委員 B
ここは、下関市の環境審議会でおそらく木屋川ダムの建設事業に係る環境
影響評価は山口県の環境審議会でやると思うのですが、それと下関市この2
つでしょう、たぶん、結局環境影響評価というのは、環境という言葉は、入
っていますけど、事業の妥当性、影響全般について議論する場が、環境審議
会だと私は理解するわけです。ここで委員の皆さんが10mの嵩上げについて
議論しないというのであれば、私は少数意見ということで結構ですけども、
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備考
第 3 回 下関市環境審議会(木屋川水系木屋川ダム再開発事業方法書について)
内
発言者
委員 A
容
希望としましては、山口県の環境審議会で是非議論していただきたいと思
いますし、山口県の環境審議会の成り行きを見守っていきたいと思います。
事務局
環境影響評価が事業をやるやらないを決める場ではないということですが、
委員 A
それは良いですよ。
事務局
県の方の県議会などで議論、検討があってしかるべきだと思いますが、今
回はこの事業を行った場合の環境への影響ということでご了承いただけたら
と思います。
委員 G
私は山口県での環境影響評価を審議する山口県環境影響評価技術審査会に
入っております。基本的には、市の環境審議会が市長に答申をするというこ
とと、山口県環境影響評価技術審査会が県知事に答申をするというのは同じ
ような位置づけになります。一番はじめにお話しがあったと思いますが、環
境配慮書という段階が本当はあるところなのですが、この計画の場合は河川
整備計画があり、そちらの方で詳細な検討をされて要約書に書いてあります
けど、総合的に比較検討して 10m嵩上げを選択されたとのことで、それを一
応認めたということで今回の方法書の段階はそれを認めたうえで意見を言っ
ていただくのかなと思います。
委員 A
事務局からコメントありますか。(なし) 他にご意見はありますか。
委員 C
確認ですが、この環境影響評価というのは、あくまでも 10m嵩上げしたと
きに起こる影響について 10m嵩上げが前提としておいてあるわけですね。こ
れの調査の方法について、どうでしょうかということで、山口県が下関市に
聞いてきているわけですね。
事務局
そうですね。
委員 A
他はご意見ございませんか。ございませんようでしたら、今回出ましたご
意見を踏まえて会長と事務局で答申案をまとめるといことでよろしいでしょ
うか。(了承された)
それでは、事務局そのようなかたちでお願いいたします。
木屋川水系木屋川ダム再開発事業の方法書についてはこれで終わります。
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備考