香取市公共交通拠点再構築業務委託 1 2 仕様書 業務名 香取市公共交通拠点再構築業務委託 業務の目的 香取市の人口減少は,年間約 1000 人ペースで進行している。2040 年の人口 は 52,000 人程度と推計されていることから,持続的に地域活力を維持するた めには喫緊に効果的な人口減少対策を講じる必要が生じている。 人口減少要因の約半数を占める社会減は, 「就職・転職」35.1%, 「通勤」11.8%, 「進学」4.3%などに起因している。さらに,市外への移動に際して不便を感 じる市民が 35.6%にのぼること,転出先は交通至便な近隣都市であることから, 香取市における公共交通の不便性と社会減の進行には相関関係が存在してい ると考えられるのである。 「東京圏や近隣都市への人口流失に歯止めをかける」ことは,香取市まち・ ひと・しごと創生総合戦略の基本的な視点の1つである。各種施策を有機的に 連関させ,人口減少と地域経済縮小の悪循環を断ちきり,まち・ひと・しごと の好循環の確立を果たすことを目的とする総合戦略の一環として,公共交通の 利便性の向上を図るものである。これにより,市内に居住しながら東京圏や近 隣都市への通勤及び通学を容易にすることで定住性を高め,外国人を含めた観 光誘客等を促進することで交流人口を拡大するものである。 本業務は,このような状況と目的を踏まえ,高速バスを主体とした公共交通 機関の利便性向上,及びこれに資する交通施設の整備等に関して必要な調査等 を行うものである。 3 業務の履行期間 契約締結日の翌日から平成29年3月25日まで 4 業務内容 下記項目の調査・分析を反映した資料作成及び支援とする。なお,記載の ない事項に関する調査等を妨げるものではない。 ア 公共交通機関等の現状と課題の整理 ・高速バス(路線,時刻,運行本数,乗降場所別乗降者数など) ・路線バス(路線,時刻,運行本数,乗降場所別乗降者数など) ・市内循環バス(路線,時刻,運行本数,乗降場所別乗降者数など) ・公共交通施設 イ 高速バス路線の調査及び検討 ・既存路線利用者等の意識調査 - 1 - ・主要バス事業者へのヒアリング調査・分析 ・既存路線の需要予測調査 ・千葉行路線の検討と需要予測調査(経路・時刻・運行本数等を含む) ・成田空港行路線の検討と需要予測調査(経路・時刻・運行本数等を含 む) ウ 利便性の高い公共交通ネットワーク結節等に係る調査及び検討 エ 高速バス拠点の整備に係る調査及び検討 ・整備候補地の選定(2箇所,佐原駅周辺・小見川駅周辺) ・バスの拠点規模・機能に係る条件整理 ・バス拠点の概略設計(2箇所,平面図・俯瞰パース等) ・バス拠点の概算整備費 オ 高速バス拠点の維持管理費軽減に係る調査及び検討 カ 定住化促進及び交流人口拡大に係る調査及び検討 ・定期乗車券導入に係る調査(需要調査,必要経費の概算など) ・新規路線等の事業化に向けた方策とこれに要する経費の算出 ・高速バスと市内循環バス等(近隣自治体を含む)をリンクさせて行う 主要観光拠点巡り等による交流人口の拡大提案 キ 上記各種検討,分析調査を反映した資料作成及び支援 ク 香取市共交通拠点再構検討委員会及び香取市公共交通拠点再構庁内検 討部会への(各4回以上)への参加,資料の補足説明,会場設営,事 前説明,議事録の調整,委員への報償支払等 ケ 報告書の作成 など 5 業務の実施要件 (1)本業務にあたっては,高速バスを主体とした香取市の公共交通等を調査・ 検討し,単なる一般的な事例提供や提案にとどまらず,検討状況に応じて 定住促進と交流人口拡大に資する施策の生成を積極的に支援すること。 (2)本業務に関して,契約書及び本仕様書に明示されていない事項であって も,調査・検討に向けた準備作業に当然に必要となる事項については,発 注者の要請に応じて受注者が誠実に対応すること。 (3)検討にあたっては,報告書の完成時期を平成29年3月とし,報告書案 については平成29年2月を目途に作成することとする。それを念頭に置 き,受注者は発注者と協議・調整の上,業務工程を提示すること。 (4)業務の遂行にあたっては,発注者と十分な連絡を保ち,事務処理方針に ついては発注者の指示及び承諾を受けること。 (5)業務の遂行には,高度な情報収集力,分析等を要するため受注者は相当 な知識と技術を有する者を配置すること。 (6)成果品及び作業工程における個人情報印刷物や書類等に対する一切の権 - 2 - 利は,発注者に帰属するものとする。また,これらの成果品等の第三者へ の提供や内容の転載については,発注者の承諾を必要とする。 (7)受注者は,業務の遂行上知り得た内容(個人情報を含む。)を,第三者に 漏らしてはならない。これは,契約の解除又は業務履行完了後においても 同様とする。 (8)担当者が出席したワーキングや各種打ち合わせの要点を整理し,提出す ること。 6 成果品 本業務の成果品は,以下のとおりとする。印刷物の書式,成果品の提出方法 については,発注者と協議の上,決定する。 (1)提出物 ・香取市公共交通拠点再構築業務検討報告書及びその概要版 ・「5業務の実施要件」(8)に記載する文書 (2)提出部数 ・紙媒体 検討報告書及びその概要版 各 10 部 その他 各2部 ・上記の原稿やデータ等を収録した電子媒体(CD-ROM等) 1部 (3)体裁 A4版(資料,図面等で必要な場合はA3判でも可) (4)提出期限 平成29年3月20日までに成果品一式を提出し,平成29年3月25 日までに各業務実施結果を踏まえて補完,調整をした最終成果品一式を提 出する。 ただし,上記の提出期限前であっても完成した物については提出を求め る場合がある。 7 貸与資料等 (1)「まち・ひと・しごと創生総合戦略 香取市」香取市 HP より D 可 (2)「香取市人口ビジョン」香取市 HP より DL 可 (3)「平成 27 年度香取市市民意識調査結果報告書」香取市 HP より D 可 (4)路線バス乗降者数(EXL データ貸与) (5)市内循環バス乗降者数(EXL データ貸与) (6)転出入等を示す RESAS データ *データ種類は協議のうえで決定 (7)「香取市地域公共交通総合連携計画 平成 21 年」香取市 HP より DL 可 8 その他 (1)本業務について必要な資料については,発注者と協議した上で収集する - 3 - こと。なお,発注者が提供する資料は,毀損又は滅失しないように丁寧に 扱い,本業務の委託期間終了までに返却しなければならない。 (2)成果品については,平易な表現で図表化するなど視覚的に分かりやすい ものとすること。 (3)本仕様書記載事項に疑義が生じた場合又は定めのない事項については, 受注者は発注者と十分な協議の上,業務の遂行に支障がないように努めな ければならない。 - 4 -
© Copyright 2024 ExpyDoc