モンキーブリッジの作り方 BS湘南地区

2016 モンキーブリッジのつくり方
Way of making a Monkey bridge
Camping and Events Committee, Shonan District, Kanagawa Scout Council, SAJ
ボーイスカウト神奈川連盟 湘南地区 野営行事委員会
■(1)最初に……
ブリッジの構造フレームを2セット作る
2016 モンキーブリッジのつくり方
Way of making a Monkey bridge
≒1300~1,800
①:縛材A2本・B・Cを左図のように地面に並べる
縛材A2本とC:手摺幅を確認する
縛材A2本:歩行部~手摺部の高さを確認する
縛材A2本とB:フレーム縛材位置を確認する
一番先にこの幅を決定する
≒250
≒700~800
≒250
手摺幅:調整する
*フレームの内側にセットすること
固定用ロープ (手摺兼用ロープ)
身長120~180cmくらい
カブスカウト~大人対応
フレームの位置決め後
2つ輪の巻結びで固定
≒230
*フレームの内側にセットすること
固定用ロープ(手摺兼用ロープ)
フレームの位置決め後、2つ輪の巻結びで固定
(イ)角縛りor
すじかい縛り
この高さも重要
2番目にこの高
さを決定する
フレームの捻じれ防止兼手掛け用
縛材C:杉丸太の場合≒90㎜φ以上
単管パイプ鉄製の場合:48.6㎜φ
(ロ)3番目にこの位置を決定する
はさみ縛り(すじかい縛りでもよい)
③上記のフレーム「①+②」を2セット作る
2つのフレームは同じサイズ寸法とする
同じサイズ寸法を確認する
サイズ寸法が極端に異なる場合には結び直す
≒2
歩行用ロープ
(メインロープ)
④2つのフレームをブリッジ予定位置に移動する
ブリッジの長さを検討し決定する
メインロープと固定手摺兼用ロープ長さによる
距離が長いと垂れるし怖い
距離が短いと達成感が無くブリッジらしくない
およそ10m~15mくらいと思われる
渡る人達の年齢構成を考慮して長さを決定する
≒1
,00
0
固定しない:引張り緊張でよい
0
さに
の長
材料
さに
0
,01
≒2
縛材A:メインフレーム・杉丸太の場合≒120㎜φ程度
単管パイプ鉄製の場合:48.6㎜φ
*下記の三角形の寸法サイズが重要
,27
の長
フレーム固定用
4番目にこの位置を決定する
(ハ)角縛りor
すじかい縛り
≒3
≒50~70°
(ハ)角縛りor
すじかい縛り
よる
よる
この高さが低いと体重
が重い場合に地面に着
床してしまう。
しかし高いと怖い。
材料
≒1200~1,800
材料の長さによる
材料の長さによる ≒2,930
≒900
(イ)角縛りor
すじかい縛り
②:縛材ABCの交差部:各交点をしっかり結索する
(イ)(ロ)(ハ):計5箇所
結索ロープの太さはスカウトロープ程度
60
単位:mm
角縛り
縛材B:フレーム・杉丸太の場合≒90㎜φ以上
単管パイプ鉄製の場合:48.6㎜φ
①
すじかい縛りA or すじかい縛りB
②
③
④
≒1,500~2,700
材料の長さによる
2つ輪の巻結び
No1/
■(2)次に…ブリッジ長さを決め、構造フレーム2セットをブリッジを設置する位置に移動、各ロープ長さを確認する
ブリッジ設置場所の地面に構造フレームを下図のように並べて置き、各ロープをセットする
単位:mm
⑤2つの構造フレームをブリッジ設置位置に地
面に並べる(構造フレームの上部分を内側に、
下部分を外側に置く)
⑥各ロープをL1の幅と中心を合わせ、左右対
称に置く(2本の固定用ロープと歩行ロープ
を揃える:幅 L1・長さ・結索位置が同じ)
⑦手摺接続ロープを3本のロープに地面上で結ぶ
: L1 ≒1,000 ㎜の幅で均等に3本のロープを
平行に結ぶ(難しければ後からでもよい)
中心
2つ輪の巻結びの位置:ガムテープ等でマークを付ける
構造フレームの上部分を内側に、下部分を外側に置く
2つ輪の巻結びの位置:ガムテープ等でマークを付ける
(メインロープ)
L1
大杭
≒1
,0
00
L1 ≒1,000
≒1 構造フレーム
,00
0
大杭
大杭
歩行用ロープ
L1 ≒1,000
大杭
L1 ≒1,000
L1 ≒1,000
歩行用ロープ
L1
L1 ≒1,000
0
,00
≒1
1
L
構造フレーム
大杭
手摺接続ロープ
L1 ≒1,000
固定用ロープ(手摺兼用ロープ)
(メインロープ)
00
1,0
≒
L1
大杭
固定用ロープ(手摺兼用ロープ)
2つ輪の巻結びの位置:ガムテープ等でマークを付ける
2つ輪の巻結びの位置:ガムテープ等でマークを付ける
≒500~750:手摺接続ロープの間隔
構造フレーム立脚点
構造フレーム立脚点
手摺接続ロープと3本のロープ:建てる前に地面上で結んだ方がよいが、
3本のロープ:トラッカーズヒッチまたは滑車用の結索長さ
と余裕分の長さを確保しておく
幅長さL1と間隔が均等にならない場合が多いため、フレームと3本ロー
プを建て終えてから、脚立を使い空中で一箇所づつ順番に結んでもよい
固定用ロープの大杭の位置
ブリッジの長さ:≒10m~15m程
もっと長くできるが…ロープが垂れ下がるし、怖さが増す
大杭の位置
歩行用ロープ
転倒の可能性を除くために少し傾斜をとる
3本のロープ:トラッカーズヒッチまたは滑車用の結索長さ
と余裕分の長さを確保しておく
大杭の位置
歩行用ロープ
平面図:上から見た図
≒5°
固定用ロープの大杭の位置
≒5°転倒の可能性を除くために少し傾斜をとる
手摺接続ロープの間隔
≒500~750
2つ輪の巻結びの位置
固定する
2つ輪の巻結びの位置
固定する
結索:トラッカーズヒッチまたは滑車
結索:トラッカーズヒッチまたは滑車
30~35°
固定しない
ロープを滑らせる
手摺接続ロープ
固定しない
ロープを滑らせる
構造フレーム
構造フレーム
変形防止用
変形防止用
梯子or縄梯子or脚立
大杭
中杭
ズレ止めペグ
ズレ止めペグ
大杭
構造フレーム立脚点
中杭
変形防止用
≒4m
≒6m
梯子or縄梯子or脚立
ブリッジの長さ:≒10m~15m程
立面図:横から見た図
大杭
大杭
構造フレーム立脚点
中杭
中杭
変形防止用
≒4m
≒6m
No2/
■(3)ブリッジ構造フレームを建てる…片側から建て始め、仮固定する(転倒防止のために予備ロープで仮設結索する)
同様にもう一つの構造フレームを建て、全体を調整した後、本格的に引張緊張をかけ固定する
単位:mm
⑧片側の構造フレームからつくり固定した後、もう一方の構造フレームを建て同様に固定する
手摺接続ロープと3本のロープ:建てる前に地面上で結んだ方がよいが、
幅長さL1と間隔が均等にならない場合が多いため、フレームと3本ロー
3本のロープに、強い引張り緊張をかけながら結索する
プを建て終えてから、脚立を使い空中で一箇所づつ順番に結んでもよい
2つ輪巻き結び
固定する
2つ輪巻き結び
固定する
手摺兼固定用ロープ2本
手摺接続ロープ
結索:トラッカーズヒッチ
または滑車
歩行用メインロープ
固定しない
ロープを滑らせる
2つの構造フレームを建て全体を調整し固定
横から見て、全体のバランスをチェック、最終確認する
結んで止める
変形防止用
中杭+ロープ固定
ロープ
動滑車
梯子or縄梯子or脚立
ズレ止めペグ
転倒防止のために予備
ロープで仮設結索する
変形防止用
定滑車
滑車を使って引張り結ぶ
2つ輪巻き結び
ロープ
ロープ
すっぽ抜ける場合に注意する
別のロープで本結び等により簡単
に結んで固定しておくとよい
結んで止める
変形防止用
①
②
③ 変形防止用
④
結索:トラッカーズヒッチで引張り結ぶ
No3/
■ モンキーブリッジ 必要備品リスト(1セット)*縛材部材転倒:防御用のヘルメット・事故怪我等に対応する備品を必ず用意する
*救急用品必携………あれば更によい物:結索作業用の大丸太・台座・イス等
備品名称
仕様・長さ・数量等
備品名称
仕様・長さ・数量等
① 歩行用メインロープ
50m以上
直径25mm以上
1本
⑩ ズレ止用ペグ金属製高強度 長さ0.3m程
② 手摺兼固定用ロープ
50m以上
直径25mm以上
2本
⑪ 縛材A:構造木材・長さ2.7~3.6m 直径120㎜以上 4本
③ 手摺接続用ロープ
2.6m程
直径12mm以上
25本以上
⑫ 縛材B:構造木材・長さ1.5~2.7m 直径 90㎜以上 2本
④ 各部結索用ロープ
3m程
直径8mm以上
40結索箇所数以上
⑬ 縛材C:構造木材・長さ1.3~1.8m 直径 90㎜以上 2本
⑤ 仮設仮止め用ロープ
8m程
直径12mm以上
4本程
⑭ 上記構造材 A B C が木材でない場合:単管パイプ鉄製等を用いる
⑥ 予備ロープ
適宜
各種
適宜
⑮ 予備用構造材等・不足した場合は現地にて、探索、調達、加工
⑦ 大杭・鉄杭・パイプ杭等
長さ1m程 高強度のあるもの 6本以上
⑯ 建方用:鉄製大型ハンマー、かけや、ペグ打鉄ハンマー:複数必携
⑧ 中杭・鉄杭・パイプ杭等
長さ0.6m程 高強度のあるもの 10本以上
⑰ 大杭中杭製作加工用のナタ・ノコギリ等現場加工製作工具
上記⑧に仮止め仮設用杭4本を含む
⑨ 登り用の梯子 or 縄梯子 or 脚立:2本…無ければ現地にて製作
6本以上
⑱ 製作過程マーキング用備品:カラーガムテープ数色・油性マジック等
⑲ 建方製作用:脚立 2~3個 メジャー・巻尺・定規等
No4/
地区ラリーイメージ 1a
Camping and Events Committee, Shonan District, Kanagawa Scout Council, SAJ
地区ラリーイメージ 1c
ボーイスカウト神奈川連盟 湘南地区 野営行事委員会
2016 地区ラリー 少年の森
地区ラリーイメージ 1b
1950年英国ギルウェルパークのキャンプチーフ:ジョンサーマン(JOHN THURMAN)
が書いた『PIONEERING PROJECTS』や、BSAハンドブックの中の挿絵等
*ネット上に公開されているもの
フレームが、捻じれ変形の可能性があるため、
私たちは、手掛け兼用の横材を追加している。
地区ラリーイメージ 1d
垂れると安定しない
崩壊の可能性が高まる
一箇所に固定箇所を集中させると、一本の杭に力が集まり、崩壊・変形の可能性が高くなるため、
私たちは、3箇所の杭で引張り緊張させて固定している。
滑車は高額であるため数を確保できず、トラッカーズヒッチで引張り緊張させて固定している。
引張り緊張させるロープ数と杭が多く必要と
メインフレームに余計な負荷荷重:重さが
なるため、私たちは、3箇所としている。
掛かり変形する可能性が高まるため、梯子
類は別置きとしている。