第1 総 説 今回の補正予算は、28 年 8 月 2 日に閣議決定 された「未来への投資を実現する経済対策」 を実施 度は 37.2% (成立予算 35.6%) となる。 2 するために必要な経費の追加を行う一方、歳入面 特別会計予算においては、8 特別会計につい て所要の補正を行うこととしている。 において、前年度剰余金の受入や公債金の増額等 特に、東日本大震災復興特別会計における歳 を行うことを内容とするものである。 出の追加事項は、復興関係経費 402,307 百万 1 一般会計における歳出の追加事項は、(1) 一 円、復興債の償還に充てるための国債整理基金 億総活躍社会の実現の加速 711,890 百万円、 特別会計への繰入 127,203 百万円及び震災復興 (2) 21 世 紀 型 の イ ン フ ラ 整 備 1,405,644 百 万 特別交付税の措置のために必要な経費 16,538 円、(3) 英国の EU 離脱に伴う不安定性などのリ 百万円であり、他方で、既定経費の減額として スクへの対応並びに中小企業・小規模事業者及 224,409 百万円の修正減少を行うこととしてい び地方の支援 430,740 百万円、(4) 熊本地震や る。 東日本大震災からの復興や安全・安心、防災対 これに対し、歳入については、一般会計から 応の強化 1,438,850 百万円、(5) 東日本大震災 の受入 127,203 百万円のほか、前年度剰余金受 復興特別会計へ繰入 127,203 百万円であり、追 入 13,432 百万円及びその他収入 16,203 百万円 加額の合計は 4,114,327 百万円である。 を計上する一方、公債金については「東日本大 他方、既定経費の減額として 827,457 百万円 震災からの復興のための施策を実施するために の修正減少を行うこととしているので、今回の 必要な財源の確保に関する特別措置法」 (平 23 補正による一般会計の歳出総額の増加は 法 117) 第 69 条第 4 項の規定による公債の増発 3,286,870 百万円となる。 164,800 百万円を行うこととしている。 次に、歳入については、前年度剰余金受入 3 政府関係機関予算においては、沖縄振興開発 252,473 百万円を計上するとともに、税外収入 金融公庫及び株式会社日本政策金融公庫につい 284,398 百万円の増収を見込むほか、公債金に て、所要の補正を行うこととしている。 ついては「財政法」 (昭 22 法 34) 第 4 条第 1 項た だし書の規定による公債の増発 2,750,000 百万 円を行うこととしている。この結果、公債依存 ( 1 ) 4 なお、一般会計において、所要の国庫債務負 担行為の追加を行うこととしている。
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