平成27年度 独立行政法人海技教育機構調達等合理化計画 実績評価 1.計画における重点的に取り組む分野についての評価 (1) 契約事務の適正化 ① 随意契約の改善 (計画) 新たに随意契約を締結することとなる案件については、契約審査委員会に報告し、会計 規程における「随意契約によることができる事由」との整合性や、より競争性のある調達 手続の実施の可否の観点から点検を受けることとする。 ただし、会計規程第38条第1項第2号(緊急を要する場合で競争に付すことができない 場合)等止むを得ないと認められる場合は、事後的に報告を行うこととする (評価指標) 契約審査委員会による点検実施件数 (実績及び評価) 1 平成27年度点検実施件数 自己評価 ○ 自己評価基準表記 ○:十分できている △:一部できている ✕:できていない -:該当しない ② 一者応札の見直し (計画) 一者応札となった案件について、入札説明書を受け取った者で入札に参加しなかった事業 者に対し、アンケート調査を実施し、要因分析を行う。 また、複数年度にわたり一者応札となった案件については、契約監視委員会での事後点検 を行い、その結果を公表する。 (評価指標) アンケート調査等の評価 (実績及び評価) 本件については契約監視委員会で事後点検を行った。 自己評価 ○ (委員会における意見等) 【事務局】 アンケートは唐津校では3者に対し入札説明書を渡し、2者が辞退、2者に対しアンケートを 実施した。海技大については2者に入札説明書を渡し、1者が辞退、結果的に1者応札となった。唐津 は耐震化工事、海技大は中央監視盤工事である。 【担当者】唐津については、唐津市内の業者が2者、福岡の業者は無し、壱岐の業者1者が当初、入札 を希望していたが、都合が付かず、郵便入札も勧めたが辞退、唐津の1者は急遽、技術員の都合が付 かなくなったため辞退となり、結果1者応札となった。 【委員】海技大は監視パネルということだが扱える業者が限られるのではないか。 【事務局】 扱える業者が限られる。 (2) コスト削減等 ① 練習船の修繕工事に関する調達 (計画) 練習船中間・定期検査等修繕工事に関し、コンサルタントを活用する事等により、費用の節減 を図る。 (評価指標) 調達金額 (実績及び評価) 練習船修繕工事 平成26年度 案件数 調達金額 (百万円) 5 4 55 27 ※練習船のコンサルタント業務(本部) 自己評価 △ 平成27年度 自己評価基準表記 ○:十分できている △:一部できている ✕:できていない -:該当しない (委員会における意見等) 【委員】コンサルタントを活用して経費削減となったとしているが、通常の考え方からいえばコンサルタン トを入れなくても、ある程度、経費は削減できたのでは。 【事務局】 前回の(海技教育機構)契約監視委員会で、『船の修繕工事代が高いのでコンサルタントを 入れてみては』との提言を受けて実施し契約金額を抑えることが出来たと判断している。 【委員】コンサルタントを入れて契約金額を抑えることが出来たとのことだが、その場合、自己評価が 「△」なのは、他に削減できる要素があると言うことか、違う方法論があるからなのか。 【事務局】 件数だけでは単純には比較できないためである。 【委員】(前年と比較して)金額だけでは、それぞれの工事内容・修繕内容が全然違うので単純に下がっ ているとは言えない。一つの方法論としては26年度分をコンサルタントに再チェックして改善策を出して 削減額を出してもらい、それを27年度の契約に反映したと言う形にしてもらえれば比較論として判断し やすい。この数字だけだと、コンサルタントを入れて減ったのか検査内容の違いで減ったのか分からず、 どう評価してよいか分からない。 【委員】前年の工事内容によっては翌年の工事が無かったりするので、単年度での比較は難しいので 定期検査の間で幾ら掛かったのか等、長期間をもって見て比較するのが普通では無いのか。 【事務局】 事務局では工事を行う際に何かしらのアドバイスをいただいているという事で「△」と自己評 価している。見積を学校で作成し、コンサルタントから工事箇所の削減のアドバイスを受けた事により予 定価格の削減ができている。 【委員】それは、何かの工事をやめただけで、来年、その箇所の工事が出てくるだけである。コンサルで 工事の仕方を変えれば安く出来るとか、ここにお金をもっと掛けておかないと来年、もっとお金が掛かり ますよとか色々あるのでは。そういったことは機構の方もやられてきたと思うが、新独法になって大きい 練習船とか見られている方も組織の中に居るので、そういう方も一緒に仕様書を見たりして、内部から もアドバイスをもらえるのでは。 【事務局】 28年度からはノウハウを持つ旧航海訓練所の職員にコンサルタント業務を依頼するのでコ ンサルタント料は削減される。 【委員】その辺の事(統合後のメリット)も聞きたかったところである。 【担当者】ご指摘いただいたとおり、具体的に中期的な観点と短期的な観点とを含めて如何に合理化す るか検討している。しかし、学校が遠隔地にあるため更に船を何回見に行けばそれが分かるのか、視 察の経費を含めた上で、どれだけ合理化できるのか担当課の方で検討中である。 【委員】やはり、現場を見ないと工事の加減は分からないと思う。 【委員】これは、最終的にコンサルタント云々よりもドッグに着けた時に、事前に話ししてどこまでやるの かと言うことの方がコンサルタント入れるよりも長期的に見たら合理化になって行くのではないかと思う。 【担当者】同じ人がずっと同じ観点で見ていくことが必要だと思われる。 ② 建物等修繕工事に関する調達 (計画) 建物等修繕工事に関する調達については、公告期間を長く設定する事で、入札者数の増大 を図る。 (評価指標) 入札者数及び調達金額 (実績及び評価) 建物修繕工事 平成26年度 案件数 平成27年度 8 12 入札者数 (社) 24 29 調達金額 (百万円) 74 69 平均公告期間(日) 24 27 自己評価 × 自己評価基準表記 ○:十分できている △:一部できている ✕:できていない -:該当しない (委員会における意見等) 【委員】公告期間が延びたが平均入札者数が増えなかったので「×」と自己評価されているが、こ れは公告期間を延ばせば増えると言うものではないと思う。 【事務局】 他所でも実施しているが、なかなか成果が出ていないのが現状である。規程で10日間 だったものを徐々に延ばして27日間となっている。 【委員】27日まで延ばすと反対に不具合とかあるのでは。 【事務局】 準備がかなり前倒しとなる。(学校は)夏休みに工事が集中するため業務が忙しい4月 5月に準備することとなる。 【委員】建物等の修繕工事は期間を延ばしても、応募できる業者は限定されるので、入札者数は 急には増えるものではないので、それをあえて評価を「×」にする必要は無かったのでは。 ③ 適正な予定価格の設定 (計画) インターネットなどを活用した幅広い価格調査を行い、適正な予定価格の設定に努める。 (評価指標) 調達単価 (実績及び評価) 随意契約及び一般競争入札において、インターネットなどを活用し、幅広い価格調査を 行った結果、契約金額の低下につながった。 (参考) ・清掃業務委託(海技大学校) ・空調設備等運転管理業務(海技大学校) 自己評価 △ (3) その他 (計画) 官公需法に基づく中小企業の受注機会への配慮、グリーン購入法に基づく環境への配慮 など、政府の方針に沿った適正な調達の実施に努める。 (実績及び評価) 政府方針に沿った適正な調達を実施した。 自己評価 △ 自己評価基準表記 ○:十分できている △:一部できている ✕:できていない -:該当しない 2.調達に関するガバナンスの徹底についての評価 (1) 随意契約に関する内部統制の確立 (計画) 新たに随意契約を締結することとなる案件については、契約審査委員会(委員長は総務 担当理事)に報告し、会計規程における「随意契約によることができる事由」との整合性や、 より競争性のある調達手続の実施の可否の観点から点検を受けることとする。 ただし、会計規程第38条第1項第2号(緊急を要する場合で競争に付すことができない 場合)等止むを得ないと認められる場合は、事後的に報告を行うこととする (評価指標) 契約審査委員会による点検実施件数 (実績及び評価) 1件 平成27年度点検実施件数 自己評価 ○ (2) 不祥事の発生の未然防止・再発防止のための取組 (計画) 当法人では、これまで予算の執行及び会計処理の適正を期することを目的として、会計 内部監査を実施しており、是正改善の措置をとる必要があると認めた場合には、速やか に監査対象箇所に対して措置をとることを要求し、改善に努めることにより、会計規程等 の遵守を通じ、不祥事の発生の防止を図っている。 (評価指標) 会計内部監査の実施件数 (実績及び評価) 平成27年度実施件数 自己評価 5件 ○ (委員会における意見等) 【委員】会計内部監査は別の規程等で定められていたのか。また、監査によって何か問題や改善 事項などあったのか。 【事務局】 規程で定められており、小さな指摘事項はあったが指導の上、改善済みである。
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