資料3

資料3
高齢者の権利擁護
~施設虐待予防~
保健福祉課 権利擁護・成年後見センター
平成28年9月29日
本日の流れ
1、養介護施設従事者等による高齢者虐待について
2、平成26年度厚生労働省における、養介護施設従
事者等による高齢者虐待の調査結果
3、施設虐待の発生要因
4、施設虐待の予防について
養介護施設従事者等による高齢者虐待とは?
養介護施設従事者等とは?
老人福祉施設・有料老人ホーム・介護老人福祉施設・介護老人
保健施設・介護療養型医療施設等の業務に従事する者
高齢者虐待とは?
○身体的虐待
○介護・世話の放棄・放任
○心理的虐待
○性的虐待
○経済的虐待
平成26年度養介護施設従事者等による
高齢者虐待の調査結果
相談・通報件数
虐待認定件数
全国
福島県
1,120件
12件
300件(691人)
2件(2人)
虐待の種別
身体的虐待
心理的虐待
経済的虐待
放棄・放任
63.8%
43.1%
16.9%
8.5%
身体的虐待 100%
相談通報者
当該施設従事者 314人
家族・親族
247人
当該施設従事者 8人
家族・親族
2人
虐待者の職種
介護職員
管理職 等
不詳
看護師
平成26年度 厚生労働省調査結果
平成施設26年度厚生労働省
虐待の発生要因
組織風土・職員
関係
5% 倫理観欠如
6%
人員不足・
人員配置
5%
発生要因
性格・資質
9%
ストレス・感情コ
ントロール
18%
教育・知識・技
術
57%
実際の現場で起きていることは?
施設従事者の虐待理由
認知症だから虐
待しても覚えて
いない
1%
その他
32%
ついやってし
まった
30%
相手が言うこと
を聞かなかった
から
23%
セクハラ被害を
受けた
3%
ストレスがた
まっていた
11%
個人の感情は、知識や技術の向上を目
指しただけでは、「コントロール=虐待
予防」することは出来ない。
AAA(安心づくり安全探しアプローチ)研究会
施設虐待の発生要因
夜間のきつさ
相互支援
体制不足
虐待発生
ストレス管理・指
導体制不十分
不十分な報酬
認知症ケア研修
不足
不十分な
人員体制
AAA(安心づくり安全探しアプローチ)研究会
施設虐待の予防 1
虐待予防の
要因
• 職場環境
• 職場内人間関係
• 研修体制の影響有
虐待の認識
のばらつき
• 地域、施設、人により判断が異なる。
⇒職場環境が整っていないと不適切な
ケアに気が付かない危険性がある。
虐待と不適切
ケアの関係
• 「何を防ぐべきか」の目標設定が難し
い。
AAA(安心づくり安全探しアプローチ)研究会
施設虐待の予防 2
目標共有の必要性
一般的にイメージする虐待
(事件性のある虐待)
不適切なケア
「虐待」と「不適切
ケア」は連続する。
「虐待を予防」する
ためには、不適切
ケアを虐待と捉
え、改善に向けた
取り組みをチーム
ですることが大切
である。
(虐待の小さな芽から対応が必要)
AAA(安心づくり安全探しアプローチ)研究会
施設虐待の予防 3
職場環境の
整備
• 夜勤体制、給与、有給消化率、相談体制
コミュニケー
ションスキル
• ねぎらい、言いづらいことが言える、頼れる
• ⇒円滑な人間関係
ケアスキル
向上・教育
• BPSDの知識・症状への対応方法、虐待の
知識向上
担当者個人ではなく、全員参加(組織)の対応が重要
AAA(安心づくり安全探しアプローチ)研究会
施設虐待予防のポイント
職場環境の整備
職員間のコミュニケー
ション(関係性)
虐待への認識・意識
BPSDへの対応等、職員の
知識・技術の向上
の共有
施設虐待予防のポイント
虐待を無くす!ことはとても大切なことです。
しかし、その前に皆さんの施設を振返りましょう。
どのような職場を作りたいのか?どのようなケア
を行いたいのか?
「話し合える」「考え合える」「気づきあえる」職場づ
くりを目指しましょう。
ご清聴ありがとうございました。
お疲れ様でした。
何かあれはいつでも権利擁護・成年後見セン
ターにお尋ねください。
権利擁護・成年後見センター
電話 22-7007