平成28年9月28日知的財産高等裁判所の判決

平成 28 年 9 月 28 日
大王製紙株式会社
平成 28 年 9 月 28 日知的財産高等裁判所の判決
(平成 27 年(ネ)第 10016 号特許権侵害差止等請求控訴事件)についてのお知らせ
当社は、平成 24 年 3 月、東京地方裁判所に、日本製紙クレシア株式会社の保湿
成分配合ティシュー『クリネックス ティシュー アクアヴェール』が、当社所有の
特許 2 件(保湿成分配合ティシューの「製造設備・製造方法に関する特許」及び「製
品の静摩擦係数に関する特許」)を侵害しているとして、特許権侵害差止等請求を提
起、平成 26 年 12 月、当社の請求を棄却するとの判決を受けましたが、当社は判決
を不服とし、知的財産高等裁判所に控訴していました。
この度、知的財産高等裁判所は、当社の控訴を棄却するとの判決を言い渡し、遺憾
ながら当社の請求は認められませんでした。今後判決内容を精査し、上級審の判断
を仰ぐことも検討しています。
平成 22 年 10 月に当社が上市した保湿成分配合ティシュー「エリエール+Water」
に続いて、平成 23 年 10 月に日本製紙クレシア株式会社が保湿成分配合ティシュー
「クリネックスティシュー アクアヴェール」を上市しました。当社は、平成 23 年
8 月、日本製紙クレシア株式会社に対して、同社の保湿成分配合ティシュー『クリ
ネックス ティシュー アクアヴェール』が当社所有の特許を侵害している旨の警告
書を送付しましたが、交渉は平行線をたどったため、当社はやむなく第三者の判断
を仰ぐこととし、平成 24 年 3 月 7 日に東京地方裁判所に提訴した次第です。
今回の判決の結果は上記の通りですが、当社は、当該保湿成分配合ティシューの
市場は、当社の革新的な技術開発によって形成・拡大されたものと自負しており、他
にこの分野の特許権等を数多く取得しておりますので、今後もこれらの技術を保護
することに取り組み、商品力・技術力の強化により市場の拡大を推進し業界の発展
に寄与していく所存です。
以上