韓国 海外製造業所現地実態調査の 方法および

農林水産省補助事業
韓国 海外製造業所現地実態調査の
方法および基準(仮訳)
2016 年 9 月
日本貿易振興機構(ジェトロ)
農林水産・食品部 農林水産・食品課
仮 訳
本仮訳は、2016 年 2 月 5 日に韓国で告示された「海外製造業所現地実態調査の方法およ
び基準」をジェトロが仮訳したものです。ご利用にあたっては、原文もご確認ください。
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=현지실사&y=0&division=&pageNo=1&seq=10474&cmd=v
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ジェトロ及び執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください
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仮 訳
海外製造業所現地実態調査の方法および基準
食品医薬品安全庁告示第 2009-152 号(2009 年 8 月 31 日制定)
食品医薬品安全庁告示第 2012-82 号(2012 年 8 月 24 日改定)
食品医薬品安全処告示第 2013-164 号(2013 年 4 月 5 日改定)
食品医薬品安全処告示第 2015-29 号(2015 年 5 月 12 日改定)
食品医薬品安全処告示第 2016-16 号(2016 年 2 月 5 日改定)
第 1 条(目的)
本告示は、
「輸入食品安全管理特別法」
(以下「同法」とする)第 6 条、第 7 条、第 8 条、
第 18 条および同法施行規則第 4 条、第 5 条、第 6 条により海外製造業所の現地実態調査
および衛生評価に必要な事項を定めることを目的とする。
第 2 条(定義)
本告示において使用する用語の意味は次のとおりである。
1. 「基準点数」とは、衛生管理点検項目別に配分された点数であり、衛生管理の点検結
果に従って配点することができる最高の点数を言う。
2. 「評価点数」とは、衛生管理点検項目別の基準点数の範囲内において点検者が評価し
た点数を言う。
第 3 条(現地実態調査の手順等)
①
食品医薬品安全処長は、海外製造業所に対する現地実態調査を実施する場合に、輸出
国の政府または海外製造業所の設置・運営者に対して実態調査計画を通知しなければ
ならない。
②
第 1 項により実態調査計画の通知を受けた海外製造業所の設置・運営者は、通知を受
けた日から 15 日以内に実態調査受け入れの可否を回答しなければならず、食品医薬
品安全処長と協議してその日程を調整することができる。
③
現地実態調査の手順および方法について国家間において互いに協議がなされている場
合は、それに従うことができる。
第 4 条(衛生管理基準および点検表等)
①
海外製造業所は別表 1 の衛生管理基準を遵守しなければならない。
②
海外製造業所に対する現地実態調査および衛生評価のための衛生管理点検表は、別表
2 および別表 3 のとおりである。
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仮 訳
第 5 条(評価方法)
①
食品医薬品安全処長は、第 4 条第 2 項による点検表に従って点検項目別に評価を実施
し、評価点数を整数止めで配点しなければならない。ただし、水産物の生産・加工施
設に対する衛生管理点検の場合は、別表 3 で定めるところによる。
②
食品医薬品安全処長は、第 1 項にかかわらず、衛生管理点検の目的および業所の特性
等に応じて点検項目の一部を省略し点検することができる。
③
食品医薬品安全処長は、点検項目について評価基準以外の方法でその目的を達成した
と立証された場合には、評価基準に適合しているものと判定する。
④
食品医薬品安全処長は、第 6 条第 1 項による「改善が必要」な対象である海外製造業
所の設置・運営者が現地実態調査の日程が終了する前までに改善事項を提示した場合
に、当該項目について「現地改善」と記載し第 1 項による方法で評価することができ
る。
第 6 条(判定基準)
①
同法第 6 条第 1 項および第 18 条第 2 項による衛生管理点検評価の場合、評価点数の
合計を百分率に換算して 85%以上の場合に「適合」
、85%未満 70%以上の場合に「改
善が必要」、70%未満の場合に「不適合」と判定する。ただし、水産物の生産・加工
施設に対する衛生管理点検の場合は、別表 3 で定めるところにより「適合」または
「改善が必要」と判定する。
②
同法第 7 条第 4 項および第 8 条第 3 項による衛生管理点検の場合、評価点数の合計を
百分率に換算して 85%以上の場合に「適合」、85%未満の場合に「不適合」と判定す
る。
第 7 条(現地実態調査の結果にともなう措置)
①
食品医薬品安全処長は、海外製造業所の現地実態調査によって改善が必要と判定され
た海外製造業所の設置・運営者に対して改善を要求することができる。この場合、改
善期限は通知を受けた日から 60 日以内とし、1 回に限って 30 日以内の範囲で期間を
延長することができる。ただし、改善事項が提示されるまで輸入検査を強化すること
ができる。
②
第 6 条第 1 項により不適合と判定された場合、同法第 6 条第 2 項による危害発生のお
それがある場合と判断することができる。
③
現地実態調査の結果にともなう措置に関し、国家間で互いに協議がなされている場合
はそれに従うことができる。
第 8 条(現地実態調査の費用)
海外製造業所の現地実態調査に必要な費用は食品医薬品安全処が負担する。ただし、同法
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仮 訳
第 6 条第 3 項により輸入中断解除のために現地実態調査を行う場合は、海外製造業所の設
置・運営者の負担によって実施することができる。
第 9 条(相手先ブランド食品等の製造・加工業者に対する衛生点検の周期)
相手先ブランド食品等を輸入・販売する営業者は、食品等の種類に応じて次の各号の点検
周期毎に 1 回以上、当該海外製造業所に対して衛生管理点検を実施しなければならない。
ただし、当該営業者が同法第 7 条 3 項により優秀輸入業所に登録されている場合は、本規
定に従って衛生管理点検を実施したものとみなす。
1. 点検周期が 1 年の食品等
イ.
同法第 21 条および第 25 条による検査によって不適合と判定された食品等
ロ.
「食品等の基準および規格」(食品医薬品安全処告示)の食品別基準および規
格に定める特殊用途食品のうち乳児用調整食、成長期用調整食、乳幼児用穀類
調整食、その他の乳幼児食
2. 点検周期が 2 年の食品等
第 1 号の各目のいずれにも該当しない食品等
第 10 条(現地実態調査等の結果報告)
同法第 9 条により現地実態調査を委託された海外食品衛生評価機関は、現地実態調査の出
張終了日から 10 日以内に次の各号を含む結果報告書を作成し、食品医薬品安全処長に報
告しなければならない。
1. 出張者の所属機関、氏名および出張期間
2. 海外製造業所の名称、代表者、所在地および該当する品目
3. 現地実態調査の結果および改善を必要とする事項
4. 別表 2 の衛生管理点検表および関連する証明資料
第 11 条(再検討期限)
食品医薬品安全処長は、本告示について 2016 年 1 月 1 日を基準として 3 年毎にあたる時
点(毎 3 年目の 12 月 31 日までを言う)毎にその妥当性を検討し、改善等の措置をとらな
ければならない。
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仮 訳
付 則
第 1 条(施行日)
本告示は告示した日から施行する。
第 2 条(他の告示の廃止)
「相手先ブランド食品等の製造・加工業者衛生点検基準」
(食品医薬品安全処告示第 2014111 号、2014 年 4 月 16 日)は廃止する。
第 3 条(衛生管理点検に関する経過措置)
本告示の施行時点において海外製造業所衛生管理点検が進行中である事項については、従
前の規定による。
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仮 訳
[別表 1]
海外製造業所衛生管理基準(第 4 条関連)
1. 原料等の衛生管理
イ. 食品の製造・加工に使用される原料および容器・包装等について、検査成績書で確認
するか、あるいは自ら定めた受け入れ基準および規格に適合する原料等を使用しなけ
ればならない。
ロ. 原料および容器・包装は清潔かつ衛生的に保管・管理しなければならない。
2. 施設の衛生管理
イ. 建築物は、畜産汚水、化学物質、その他の汚染物質等の汚染発生源と適正な距離以
上に離れた場所に位置しているか、あるいは汚染防止のための方法を確保しなけれ
ばならない。
ロ. 作業場内で発生する悪臭、有害ガス、媒煙、蒸気等を排出できる十分な換気施設を
備えなければならない。
ハ. 作業場は、食品等の製造・加工以外の用途に使用される施設(事務室等)から影響
を受けないよう、壁、フロア等によって分離されていなければならない。
ニ. 原料処理室、製造・加工室、充填・包装室は分離または区画(仕切り、カーテン等
で区別)されていなければならない。ただし、自動化施設または製品の特性によっ
て分離または区画する必要がないと認められる場合は、ラインやロープ等によって
分離または区画しているものとみなす。
ホ. 施設や製品の汚染を防止することができる適切な排水施設を備えていなければなら
ない。ただし、施設・製品の特性により排水が不要な場合は除外することができる。
ヘ. 床、壁、天井は、清掃が容易な材質によって耐水処理がなされていなければならな
い。
ト. 作業場は、外部の汚染物質や害虫、げっ歯類、雨水等の流入を遮断することができ
る構造でなければならない。
チ. 食品取扱施設のうち、食品と直接接触する部分は、衛生的で耐水性を有した材質
(ステンレス・アルミニウム・FRP・テフロン等の水を吸収しないものを言う)で
あって洗浄しやすいもの、あるいは衛生的な木材であって洗浄することができるも
のでなければならず、熱湯・蒸気・殺菌剤等による消毒・殺菌が可能なものでなけ
ればならない。
リ. 冷凍・冷蔵施設および加熱処理施設は、温度測定計器が設置され、適正温度に維
持・管理することができる施設でなければならない。
ヌ. トイレは、浄化槽を備えた水洗式であって、床と内壁(1.5 メートル以上)が耐水処
理され清潔に管理することができるものでなければならない。
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仮 訳
ル. トイレは、手洗いや衛生処理を行うことができる水洗施設がなければならない。
ヲ. 作業場内の照明施設は、作業に支障がない明るさを維持し、耐腐食性の材質が使用
されていなければならず、破損や異物の落下等による汚染を防止するための保護装
置を備えていなければならない。
3. 製造・加工の衛生管理
イ. 食品の製造・加工・調理に直接使用される機械・器具および容器は、使用後に洗
浄・殺菌する等、常に清潔に維持・管理しなければならない。
ロ. 食品等は、加工工程中に危害をもたらす微生物の成長を最小化し、汚染を防止する
ことができるよう処理しなければならない。
ハ. 廃棄物等の処理容器は、密閉可能な構造であって浸出水および臭いが漏出しないよ
うに管理し、定期的に廃棄物等を処理・搬出する等の管理を行わなければならない。
二. 食品等の製造・加工に直接投入される用水や、食品に直接接触する施設の表面、器
具、容器、手洗い等に使用される用水は、飲用として適合するものを使用しなけれ
ばならない。
ホ. 原料、完成品等は製品の特性に合わせ、冷凍・冷蔵・常温等の保存基準に適合する
よう保管・輸送しなければならない。
ヘ. 食品等を取り扱う原料保管室・製造加工室・包装室等は清潔に管理しなければなら
ない。
4. 個人の衛生管理
イ. 食品等を取り扱う従業員は、衛生帽、衛生服、衛生靴等を着用しなければならず、
個人用の装身具等を着用してはならない。
ロ. 洗浄・消毒施設には、従事者からよく見える場所に正しい手洗いの方法等について
の指針や基準を提示しなければならず、従業員はこれを順守しなければならない。
ハ. 食品等を取り扱う従業員に対する健康診断を実施し、化膿性疾患、下痢等の感染性
疾患がある者は食品を取り扱うことができないよう制限しなければならない。
二. 食品衛生についての従業員に対する教育訓練プログラムが策定されており、教育訓
練についての記録を作成し保管しなければならない。
5. 完成品の安全性等の管理
イ.完成品は、輸出国の食品等の基準および規格に適合するよう定期的に検査を実施し、
その記録を作成し保管しなければならない。
ロ. 危害情報等に従い、原料、包装等に有害物質が含まれたり、あるいは含まれるおそ
れがある場合は当該有害物質についての検査を実施しなければならない。
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仮 訳
[別表 2]
海外製造業所等の衛生管理点検表(第 4 条から第 6 条までの関連)
1. 基本調査項目
区分
項目名
内容
備考
製造業者名
営業登録(申告)番号
営業登録(申告)日
代表者名
① 現況
所在地
電話番号
工場
ファックス番号
ホームページ
事業所位置
www.
[ ]工業団地 [ ]農漁村・山間 [ ]都市
[ ]その他
作業場年数(改善補修後年数)
② 事業所規
年 ( 年)
敷地面積
㎡
使用建物面積
㎡
作業場面積
㎡
倉庫(保管所)面積
㎡
検査室面積
㎡
模
建物所有区分
[ ]自家 [ ]賃貸
総従業員
人
事務職(管理職、販売職など)
人
品質管理職
③ 従業員数
全体職員
人
分析職員
人
管理職員(工程管理な
ど)
生産職
人
全体職員
人
正規生産職員
人
臨時生産職員
人
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仮 訳
氏名
職位
④ 衛生管理
責任者
所属部署
電話番号
電子メール
生産品目(食品添加物の種類)数
年間生産能力
生産量(㎏、liter)
(前年度)
生産額(千ウォン)
輸出国
⑥ 生産品目
韓国輸出額(千ウォン)
輸出
および能
韓国輸出比重
力
(輸出額/総売上額)
%
相手先ブランド販 売上高(千ウォン)
売(OEM)
売上高/総売上額
%
販売者ブランド販 売上高(千ウォン)
売(PB/PLO)
売上高/総売上額
10
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%
仮 訳
2. 衛生管理点検項目および基準
イ. 食品類(食品・食品添加物・健康機能食品)の製造・加工業所
輸
入
者
事業所名:
(印)
代表者:
所在地:
e-mail
連絡先:
事業所名:
海
外
製
(印)
代表者:
(印)
管理責任者:
所在地:
造
業
所
e-mail
連絡先:
評価結果
区分
点検項目
生産・作業記録
① 基本
評価基準
生産および作業記録書類の作成および
保管
基準
評価
点数
点数
3
原料受払簿
原料受払関係書類の作成および保管
3
製品取引記録
製品取引記録の作成および保管
3
書類
健康診断
従事者の健康診断実施および書類の保
管
飲用水の
水道水または飲用水の水質基準に適合
水質検査
する地下水の使用および書類の保管
3
3
汚染発生源(畜産汚水、化学物質、そ
位置
② 建築物
の他の汚染物質等)と一定の距離を維
持するか、もしくは汚染防止方法等を
3
確保
構造
適正温度および換気の維持
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3
備考
仮 訳
評価結果
区分
点検項目
評価基準
食品または食品添加物の製造・加工以
分離
外の用途に使用される施設から分離
作業室
基準
評価
点数
点数
3
分離(壁またはフロ 原料処理室
3
ア)または区画(仕 製造加工室
3
切り、カーテン等)
3
充填・包装室
耐水処理
3
排水・洗浄・消毒の容易さ
3
床
1.5 メートル以上の明るい色の耐水性設
内壁等
備または細菌防止用ペイントによる塗
3
装
換気設備
③ 作業場
悪臭、有害ガス、媒煙、蒸気等を排出
できる十分な換気施設の具備
作業に支障がない明るさ
3
照明器具の保護装置を設置
3
照度等
の施設
3
および
清潔管理
原料処理室の洗浄・消毒が適正か
3
管理
(天井、床、内 製造加工室の洗浄・消毒が適正か
3
壁、配管等)
充填・包装室の洗浄・消毒が適正か
3
排水口等の遮断性
3
扉の密閉性または遮断性
3
窓、換気口等の密閉性または遮断性
3
防鼠・防虫
作業場の防疫(消毒)の実施および管
理
廃棄物管理
廃棄物(ゴミ等)の貯蔵所管理点検表
の具備および管理
部外者の立入りに関するセキュリティ
立入管理
ーおよび統制管理
作業場出入口の手洗い場・消毒施設、
エアシャワー等の設置および管理
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3
3
3
3
備考
仮 訳
評価結果
区分
点検項目
評価基準
洗剤、有害物質 洗剤・消毒剤、潤滑油等の別途管理
作業標準の管理
工程別作業標準の管理点検表の具備お
よび管理
基準
評価
点数
点数
3
3
衛生的な耐水性の材質(ステンレス・
アルミニウム・FRP・テフロン等)ま
食品接触部
たは衛生的な木材
洗浄の容易さおよび消毒・殺菌が可能
④ 食品の
か
取扱施
3
3
設およ
冷凍・冷蔵施設 温度測定計器の設置および検査・校正
3
び管理
および加熱処理 適正温度の維持、正常な作動(点検表
施設
の具備および管理)
3
清潔管理
水道水または地
⑤ 給水設
下水等
製造・加工に使用する機械・器具類の
洗浄・消毒が適正か
水道水または飲用水の水質基準に適合
し、取水源は汚染源から適正な距離以
貯水タンク
貯水タンクの清潔および管理記録
浄化槽を備えた水洗式トイレであって
施設の設備およ 床と内壁(1.5m 以上)を耐水処理
び管理
手洗い・消毒等のための衛生処理施設
の設置および管理
衛生的な保管・
管理
⑦ 倉庫の
保管・
管理
3
上離れた場所に位置しているか
備
⑥ トイレ
3
返品等の管理
3
3
原料・製品の区分管理等が適正か
3
床・壁と一定の間隔を維持
3
保管場所の清潔管理
3
冷 凍 ·冷 蔵 の 保 腐敗・変質しやすい原料および製品の
管・管理
3
冷凍・冷蔵保管
返品、不適合品等の分離保管および処
理結果の記録と管理
13
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3
3
備考
仮 訳
評価結果
区分
点検項目
⑧ 出庫・
運搬管
衛生的管理
理
評価基準
食品等の保存・保管基準の順守および
輸送手段の清潔管理
衛生服、衛生帽、衛生靴等の適正な着
用
服装
衛生服、衛生帽、衛生靴等の清潔管理
⑨ 個人の
衛生管
3
3
3
3
指輪、ネックレス、時計等の着用禁止
手洗い等個人の衛生管理基準の具備お
よび管理
年 1 回以上の教育訓練の実施および記
録の管理
3
3
原・副材料検査 原・副材料の規格検査等の管理
3
製品検査
3
材料お
流通期間設定
完成品の規格検査および管理
製品の流通期間設定のための根拠資料
の具備
成品の
有害物質管理
検査設備
回収管理
⑪ その他
点数
具の着用等
衛生教育訓練
管理
点数
3
従事者の管理
よび完
評価
手の清潔、装身 手、爪等の清潔管理
理
⑩ 原・副
基準
消費者の保護管
理
有害物質の情報収集、分析、管理
食品等の基準および規格検査用検査
室、機械・器具および試薬類の具備
3
3
3
回収担当機関の運営
3
消費者担当機関の運営
3
評価点数
<違反内容または改善が必要な事項>
合計
総合評価
換算結果
%
最終判定
14
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備考
仮 訳
□ 点検日
□ 点検者
所属
職位
氏名
(印)
所属
職位
氏名
(印)
所属
職位
氏名
(印)
ロ. 器具または容器・包装類の製造業所
評価結果
区分
点検項目
評価基準
基準
評価
点数
点数
汚染発生源(畜産汚水、化学物質、そ
位置
の他の汚染物質等)との一定距離の維
① 建築物
3
持または汚染防止策等の確保
構造
適正温度および換気の維持
器具および容器包装等の製造・加工以
分離
外の用途に使用される施設から分離
分 離 ( 壁 ま た は フ 原料処理室
ロア)または、区
作業室
画(仕切り、カー
テン等)
3
3
3
製造加工室
3
充填・包装室
3
② 作業場
耐水処理
3
および
排水・洗浄・消毒が容易か
3
管理
1.5 メートル以上で明るい色の耐水性設
の施設
床
内壁等
備または、細菌防止用ペイントによる
3
塗装
換気設備
清潔管理
悪臭、有害ガス、媒煙、蒸気等を排出
できる十分な換気設備を具備
原料処理室の洗浄・消毒が適正か
15
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3
3
備考
仮 訳
評価結果
区分
点検項目
評価基準
(天井、床、内 製造加工室の洗浄・消毒が適正か
壁、配管等)
防鼠・防虫
基準
評価
点数
点数
3
充填・包装室の洗浄・消毒が適正か
3
排水口等の遮断性
3
扉、換気口等の密閉性または遮断性
3
作業場の防疫(消毒)の実施および管
理
3
衛生的で耐水性のある材質(ステンレ
③ 器具お
よび容
器包装
器具および容器
包装接触部分
取扱設
ス ・ ア ル ミ ニ ウ ム ・ FRP ・ テ フ ロ ン
等)または衛生的な木材
洗浄の容易さおよび消毒・殺菌が可能
か
備等
清潔管理
製造・加工に使用する機械・器具類の
洗浄・消毒が適正か
浄化槽を備えた水洗式トイレであって
④ トイレ
施設の設備およ 床と内壁(1.5m 以上)の耐水処理
び管理
手洗い・消毒等の衛生処理設備の設置
および管理
⑤ 倉庫の
保管管
3
3
3
3
原料・製品の区分管理等が適正か
3
保管場所の清潔管理
3
衛生的保管管理
理
衛生服、衛生帽、衛生靴等の適正な着
用
服装
⑥ 個人の
衛生服、衛生帽、衛生靴等の清潔管理
衛生管
手洗い等個人の衛生管理基準の具備お
理
従事者の管理
⑦ 原・副
3
原・副材料検査
よび管理
3
3
3
指輪、ネックレス、時計等の着用禁止
3
原・副材料の規格検査等の管理
3
16
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備考
仮 訳
評価結果
区分
材料お
点検項目
製品検査
評価基準
基準
評価
点数
点数
備考
3
完成品の規格検査および管理
よび完
成品の
検査施設
管理
印刷管理
食品等の基準および規格検査用検査
3
室、機械・器具および試薬類の具備
3
直接接触面への印刷禁止
評価点数
<違反内容または改善が必要な事項>
合計
総合評価
換算結果
%
最終判定
□ 点検日
□ 点検者
輸
入
者
海
所属
職位
氏名
(印)
所属
職位
氏名
(印)
所属
職位
氏名
(印)
事業所名:
造
e-mail
連絡先:
事業所名:
代表者:
(印)
管理責任者:
所在地:
業
所
(印)
所在地:
外
製
代表者:
連絡先:
e-mail
17
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(印)
仮 訳
[別表 3]
水産物の生産・加工施設の衛生管理点検表(第 4 条から第 6 条の関連)
1. 加工工場 (Fishery Products Processing Plant)
イ. 点検表 (Inspection Form)
製品名
点検機関
点検日:
点検形態
登録番号
事業所名
(登録業所の場
合)
代表者
電話番号
所在地
No
1
2
3
衛生管理基準に関する事項
加工用水および氷製造用用水の安全性
(Safety of water for processing & ice production)
食品接触表面の製作条件および清潔さ
(Condition & cleanliness of food contact surfaces)
交差汚染の防止 (Prevention of cross-contamination)
関連条項 ○/×
コード
Ⅰ. イ
Ⅰ. ロ
Ⅰ. ハ
手洗い、消毒およびトイレ施設の維持管理
4
(Maintenance of hand-washing, hand sanitizing, and toilet
Ⅰ. ニ
facilities)
5
6
不純物からの保護 (Protection from adulterants)
有毒物質の適切な表示、保管および使用
(Proper labeling, storage, and use of toxic compounds)
Ⅰ. ホ
Ⅰ. ヘ
7
従業員の衛生管理 (Control of employees)
Ⅰ. ト
8
害虫の排除 (Exclusion of pests)
Ⅰ. チ
9
衛生管理項目(1~8)の監視および記録の可否 (Sanitation
monitoring and records)
18
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S(k/o)
仮 訳
10
工場および工場構内 (Plants and Grounds)
Ⅰ. リ
11
配管および関連設備 (Plumbing and related facilities)
Ⅰ. ヌ
12
その他の設備 (Utilities)
Ⅰ. ル
13
廃棄物の処理 (Disposal of wastes)
Ⅰ. ヲ
食品と直接接触しない装備の表面の製作および清潔さ
14
(Equipment constructions and cleaning for non-food contact
Ⅰ. ワ
surfaces)
15
監督 (Supervision)
Ⅰ. カ
1. 調査ㆍ点検結果
○衛生管理基準:C、K、O 個数
2. 適合判定基準
○衛生管理基準
項目 C:違反があってはならない。
項目 K:違反が 2 つ以下でなければならない。
項目 O:違反が 3 つ以下でなければならない。
3. 総合判定:[
]適合
代表者(立会者) 署名:
[
]改善が必要
[
]不適合
点検者 職位ㆍ氏名:
※ 1. コード区分:C:緊要(Critical)、K:重要(Key)、O:その他(Other)
、S:選択
(Swing)
2. 表示方法:適合:○、不適合:×、適用できない場合:NA
3. 改善が必要:適合判定基準超過、不適合:「改善が必要」に伴う改善措置が不十分ま
たは未改善
19
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仮 訳
ロ. 細部調査ㆍ点検日誌
点検機関
点検日:
点検形態
登録番号
事業所名
(登録業所の場
合)
代表者
電話番号
所在地
点検項目
No.
関連条項
コード
調査・点検結果の指摘事項
点検者 職位ㆍ氏名:
20
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仮 訳
2. 船舶 (Factory Vessel)
イ. 点検表 (Inspection Form)
製品名
点検機関
点検日:
点検形態
船舶名
登録番号
(事業所
(登録業所の場
名)
合)
代表者
電話番号
所在地
○
No
点検項目
関連条項
/
×
施設および装備に関する基準
1
漁獲物の受取場所
受取場所、貯蔵室
2
および水産物移動
通路の条件
3
4
5
6
7
(イ)
点検項目
関連条項
/
×
コ
ー
ド
水産物の船上処理および貯蔵に関する条件
K
19 水産物の処理
Ⅲ.イ.(2)
(イ)
K
<作業場および装備の条
Ⅲ.イ.(1)
(ロ)
O
20
件>
Ⅲ.イ.(2)
①漁獲物処理作業場の
(ロ)1)
O
条件
水産物運搬システ
ムの衛生条件
Ⅲ.イ.(1)
(ハ)
作業場の広さおよ
び配置
Ⅲ.イ.(1)
(ニ)
最終製品貯蔵室の
条件
Ⅲ.イ.(1)
(ホ)
Ⅲ.イ.(1)
包装材料保管室
(ヘ)
廃棄物の処理およ
び保管
Ⅲ.イ.(1)
○
コ
ー No
ド
Ⅲ.イ.(1)
(ト)
②害虫駆除および有害
Ⅲ.イ.(2)
物質の管理
(ロ)2)
③調理場・器具・作業
Ⅲ.イ.(2)
装備
(ロ)3)
O
21
K
22
K
23 ④調理加工用水の条件
K
24
(ロ)4)
⑤洗剤・消毒剤等の条
Ⅲ.イ.(2)
件
(ロ)5)
<従業員に関する衛生条
K
Ⅲ.イ.(2)
25 件>
①作業服等の服装
21
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Ⅲ.イ.(2)
(ハ)1)
K
K
C
K
O
仮 訳
8
9
10
Ⅲ.イ.(1)
用水供給施設
(チ)
更衣室およびトイ
レの設置条件
(リ)
手洗い設備の設置
条件
11 凍結室>
①床に関する条件
17
(ル)1)
Ⅲ.イ.(1)
件
(ル)2)
Ⅲ.イ.(1)
(ル)3)
④換気および蒸気
Ⅲ.イ.(1)
排出設備
(ル)4)
Ⅲ.イ.(1)
15 ⑤照明設備
16
Ⅲ.イ.(1)
②壁と天井等の条
13 ③油圧管
14
Ⅲ.イ.(1)
(ヌ)
<処理・加工および
12
Ⅲ.イ.(1)
(ル)5)
⑥清掃および消毒
Ⅲ.イ.(1)
装備
(ル)6)
装備および道具の
Ⅲ.イ.(1)
衛生条件
18 冷凍装置の条件
(ヲ)
Ⅲ.イ.(1)
(ワ)
C
26 ②手洗いおよび保護
K
27 ③作業場での順守事項
K
28
O
29
O
30
K
31 内臓等汚染物質の処理
O
O
O
32
Ⅲ.イ.(2)
(ハ)2)
Ⅲ.イ.(2)
(ハ)3)
④健康でない従業員の
Ⅲ.イ.(2)
管理
(ハ)4)
頭部および内臓の除去
Ⅲ.イ.(2)
作業
切り身およびスライス
作業
製品別の生産条件に関
する事項
33 包装に関連する事項
34 船上貯蔵基準
K
K
22
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(ニ)
Ⅲ.イ.(2)
(ホ)
Ⅲ.イ.(2)
(ヘ)
Ⅲ.イ.(2)
(ト)
Ⅲ.イ.(2)
(チ)
Ⅲ.イ.(2)
(リ)
K
K
K
K
K
O
S
(c/k/
o)
S
(c/k/
o)
S
(c/k/
o)
仮 訳
1. 調査・点検結果
○ 衛生管理基準:C、K、O 個数
2. 適合判定基準
○ 衛生管理基準
項目C:違反があってはならない。
項目K:違反が4つ以下でなければならない。
項目O:違反が5つ以下でなければならない。
3. 総合判定:
[
]適合
代表者(立会者)署名:
[
]改善が必要
[
]不適合
点検者 職位ㆍ氏名:
※ 1. Code 区分:C :緊要(Critical)、K:重要(Key)、O:その他(Other)、S:
選択(Swing)
2. 表示方法:適合:○、不適合:×、適用できない場合:NA
3. 改善が必要:適合判定基準超過、不適合:「改善が必要」にともなう改善措置が不十
分または未改善
23
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仮 訳
ロ. 細部調査ㆍ点検日誌
点検機関
点検日:
点検形態
登録番号
事業所名
(登録業所の場
合)
代表者
電話番号
所在地
点検項目
No.
関連条項
コード
調査・点検結果の指摘事項
点検者 職位ㆍ氏名:
24
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仮 訳
3. 登録養殖場 (Fishery Products Farm)
イ. 点検表 (Inspection Form)
製品名
点検機関
点検日:
点検形態
登録番号
事業所名
(登録業所の場
合)
代表者
電話番号
所在地
No
衛生管理基準に関する事項
養殖のための設備の適正さ
1
飼育水槽の管理
2
飼料の保管管理
3
養殖場内で使用する薬品の保管管理
4
その他の施設管理
飼育管理および記録・管理状態
5
水槽別の抗生剤投与や飼育管理等の記録の有無
6
飼育水槽別の自主定期点検の記録・管理
7
養殖場内で使用する薬品の用途および購入記録事項
8
抗生剤投与等、薬品使用台帳の記録の有無
9
水槽別の生産・出荷物量管理記録
養殖施設の衛生安全のための管理事項
25
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○/×
仮 訳
10
用水の衛生安全
11
養殖水産物と直接・間接的に接触可能な表面の管理
12
害虫および危害動物からの保護設備
13
養殖施設(水槽別等)の洗浄および消毒管理の実態
14
養殖施設内におけるトイレの位置および管理の適正さ
養殖水産物の安全性検証に関する事項
15
水槽別の衛生安全のための定期的モニタリング実施の有無
16
衛生安全の問題および疾病が発生した際の対処プログラム
1. 調査・点検結果
○ 衛生管理基準:O、X 個数
2. 適合判定基準
○ 衛生管理基準
項目X:違反が4つ以下でなければならない。
3. 総合判定:[
]適合
代表者(立会者)署名:
[
]改善が必要
[
]不適合
点検者 職位ㆍ氏名:
※ 1. 表示方法:適合:○、不適合:×、適用できない場合:NA
2. 改善が必要:適合判定基準超過、不適合:「改善が必要」にともなう改善措置が不十
分または未改善
26
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仮 訳
ロ. 細部調査ㆍ点検日誌
点検機関
点検日:
点検形態
登録番号
事業所名
(登録業所の場
合)
代表者
電話番号
所在地
点検項目
No.
関連条項
コード
調査・点検結果の指摘事項
点検者 職位ㆍ氏名:
27
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仮 訳
Ⅱ. 水産物の生産・加工施設の衛生点検基準
1. 加工工場の衛生点検基準
イ. 加工用水および氷製造用用水の安全性
1) 用水供給
イ)飲用水は、関連法令および規定に適合する用水供給源がなければならない。
(C)
ロ)用水は水質基準に適合しなければならず(C)、次の基準により公認機関で安全性
試験を実施しなければならない。
(1)用水としての使用前(C)
(2)使用中は 1 年に 1 回以上実施するが、別途に定める条件がある場合はその条件
に従って実施(K)
(3)用水供給源(用水貯蔵タンクを含む)を修理し消毒した後(S、c/k)
ハ)食品加工に使用され、あるいは食品接触表面と接触する用水またはスチーム等は、
添加物や関連法令で定める有害性物質を含有してはならない。(K)
2) 氷の製造
イ)食品を加工・貯蔵・輸送するにあたって使用する氷は、次の条件に適合しなけれ
ばならない。
(1)製氷機を利用して工場において飲用水で直接製造されたものや、
(C)
(2)権限を有する機関によって許可された施設において製造されたものでなければ
ならない。
(C)
3) 用水の配管および関連設備
イ)すべての用水配管および関連設備は、次の条件に適合するよう設計・設置・改
造・修理・管理されなければならない。
(1)用水の汚染を防止することができなければならない。(C)
(2)使用にあたって適切な圧力を維持しなければならない。
(K)
(3)飲用水と、望ましくない水源から来る水の間での交差汚染を防止することがで
きなければならない。(C)
(4)逆流および逆吸入を防止することができる装置を設置し、これを防止できる良
好な状態を維持しなければならない。(K)
ロ)用水貯蔵タンクを使用する場合は、次の条件を満たす安全かつ耐久性のある材質
で製作・管理されなければならない。
(1)清掃および検査が容易でなければならない。
(K)
(2)自ら排水され、あるいは他の適切な方法で排水させることができなければなら
ない。
(K)
(3)用水貯蔵タンクの入口は外部からの汚水流入を完全に遮断することができるよ
うにし、施錠装置を設置して管理しなければならず、内部は人体に有害でない食
28
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仮 訳
品用塗料を塗布するか、またはそれと同等な物質でコーティングする等の方法で
安全に管理しなければならない。(K)
(4)内部は定期的に清掃および消毒を実施し、その結果を記録・管理しなければな
らない。
(K)
ハ)飲用水の配管と非飲用水の配管を区別できるよう表示し、配管に繋がれたホース
は汚染を防止するため端が床につかないよう管理しなければならない。(O)
ロ. 食品接触表面の製作条件および清潔さ
1) 食品接触表面となる装備および器具の製作
イ)次の条件に適合する装備および器具のみを使用しなければならない。
(1)製品の汚染を防止することができる方法で清掃・消毒・管理・保守が可能な材
質で製作されたもの(K)
(2)食品接触表面にスクリュー、ボルト等が露出していないもの(K)
(3)食品用の材質で製作されているもの(K)
ロ)食品接触表面のすべての結合部は、清掃が容易なようスムーズでしっかりと溶接
されていなければならない。(K)
ハ)氷の取り扱いに使用されるすべての装備は、清潔を維持し、衛生的な方法で保管
しなければならず、前記(イ)および(ロ)の条件に適合しなければならない。
(K)
2) 食品接触表面の清潔および消毒
イ)装備・器具および容器の食品接触表面は、食品およびその他の食品接触表面の汚
染を防止することができるよう清掃し消毒しなければならない。
(K)
(1)工場内では3槽式シンク・ブラシ・洗剤・消毒剤、熱湯、圧力ホースといった
適切な清掃用品および装備を利用できなければならない。(K)
(2)作業を開始する前に装備・器具を消毒し、食品接触表面が汚染された場合は作
業を中断しなければならない。
(K)
(3)作業を終えた装備・器具は適切に洗浄しすすがなければならない。(K)
ロ)食品と接触するすべてのコンベアおよび装備は、汚染を防止することができる方
法で随時清掃し管理しなければならない。(O)
ハ)製品を入れるすべての容器等は、使用前に洗い、すすぎ、消毒して製品が汚染さ
れないようにし、使用後は錆が出ないように保管しなければならない。(K)
ニ)保管中に汚染される可能性がある容器は、使用前に洗ってすすいで消毒しなければ
ならず、使用できない場合は廃棄しなければならない。
(K)
ホ)処理・加工された製品は、きれいな容器に包装しなければならず、汚染を防止す
ることができる方法で保管しなければならない。
(K)
ヘ)指サックや手袋を使用する場合は、次の条件に適合しなければならない。
29
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仮 訳
(1)清潔と消毒が容易な非浸透性の材質でなければならない。(O)
(2)作業中は、製品を汚染させないよう適切な頻度で洗浄し消毒しなければならな
い。
(K)
(3)汚染が発生せず衛生的な状態を維持することができる適切な場所に保管しなけ
ればならない。
(K)
ハ. 交差汚染の防止
1) 製品の保護
イ)すべての原料と製品は、保管および加工のために運搬する際、汚染から保護され
なければならない。
(S、c/k)
ロ)処理・加工された製品は、加工工程はもちろんのこと保管時にも原料と区分して
保管する等、汚染から保護されなければならない。
(S、c/k)
ハ)装備および器具は、水はねや埃および汚染を防止することができる方法で保管し
なければならない。
(S、k/o)
2) 従業員の衛生慣行
イ)処理場の従業員が包装室でも作業を行う場合は、製品の汚染を防止することがで
きるよう作業前に手を洗い消毒しなければならない。(K)
ロ)次の場合には、すべての従業員が適切な手洗い施設で石鹸と水で手を洗い消毒し
なければならない。
(1)作業を開始する前(K)
(2)作業場を離れた後に再び戻ってきた時(K)
(3)作業を中断した後に再び開始する時(K)
(4)手が汚れたり汚染されたりした時(K)
3) 作業工程の分離
イ)原料を処理する場所または加工工程中の製品や最終製品を汚染させる可能性があ
る工程は、次のような形態で適切に区分されなければならない。
(1)仕切りを設置する等の物理的な区分(K)
(2)各作業間の交差汚染を防止することができる十分な空間を確保(K)
(3)各作業を時間的に分離して実施(K)
ロ)製品を汚染させる可能性がある作業は、適切な障壁によって分離されなければな
らない。
(K)
ニ. 手洗い、消毒およびトイレ施設の維持管理
1) 手洗い施設は次の条件に合うように設置されなければならない。
イ)作業場において便利に利用することができる場所に設置(O)
ロ)装備および器具を洗浄する 3 槽式シンク台と分離して設置(K)
30
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仮 訳
ハ)廃水が許可された廃水処理装置に直接配管されるよう設置(S、k/o)
2) 手洗い施設は、温水を供給でき洗浄・消毒された手の再汚染を防止することがで
きる方法で設計・製作されなければならない。(S、k/o)
3) 従業員の数に見合った適切な規模(大きさ・個数)の手洗い施設がなければなら
ず、従業員が使用するところを監督することができる場所に位置していなければな
らない。
(K)
4) 処理・加工・包装室等が完全に区分されていて別々に出入りする場合、各作業場
に手を洗い消毒する施設がなければならない。(O)
5) それぞれの手洗い施設には、次のものが準備されていなければならない。
イ)手洗い石鹸または洗剤(K)
ロ)使い捨てタオルまたは空気式ハンドドライヤー(O)
ハ)清掃が容易なごみ箱(O)
ニ)従業員が理解することができる言語で書かれた手洗いの標語(O)
6) 適切な数の水洗式トイレが利用しやすい場所になければならない。(K)
7) 各トイレには、台または適切なペーパーホルダーにトイレットペーパーを十分に
備えつけておかなければならない。
(K)
8) トイレには、蓋のついたペダル式のゴミ箱を使用しなければならない。(O)
9) トイレの扉は、枠にぴったりと収まり自動で閉じる形態でなければならず、作業
場側に直接開いてはならない。
(K)
10) 下水(C)および液状廃棄物(K)は、適切な方法で処理されなければならない。
ホ. 不純物からの保護
1) すべての食品は、処理および加工中にある場所から他の場所に移動する間、汚染
から保護されなければならない。(K)
2) 食品が露出する場所において食品の保管または加工活動が行われる際は、その上
部に取り付けられた照明施設・採光窓およびその他のガラス製品等は安全な形態の
ものにするか、破損時にも食品の汚染を防止することができるように保護されてい
なければならない。
(O)
3) 洗剤および消毒剤は、食品および食品接触表面が汚染されることを防止するため
関連法令および規定で許可されているもののみを使用しなければならず、許可され
ていない化学的合成品等の添加物を使用してはならない。
(K)
4) 加工に使用される氷の保護
イ)工場で直接製造されていない氷は受領時に検査を行わなければならず、汚染され
るおそれがある方法で供給された氷は受領を拒否しなければならない。(S、c/k)
ロ)氷は、汚染を防止することができるよう外部に直接露出しない安全かつ衛生的な
方法で貯蔵しなければならない。(S、c/k)
31
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仮 訳
5) 食品を保存・加工・包装・運搬する場所では、天井等にできるだけドレンが生じ
ないようにし、ドレンによって食品、食品接触表面および食品包装材料が汚染され
ないよう適切な換気を実施しなければならない。
(S、c/k)
ヘ. 有毒物質の適切な表示、保管および使用
1) 有毒物質の保管
イ)施設内には工場運営に必要な有毒物質以外は保管してはならない。(K)
ロ)次のような有毒物質は、それぞれ分離し施錠装置がある場所に保管しなければな
らない。
(K)
(1)殺虫剤や殺鼠剤(K)
(2)洗剤、消毒剤および清潔に関する薬品(K)
(3)腐食性の酸、研磨剤およびその他の化学薬品(K)
ハ)有毒物質は食品や食品接触表面の上段に保管してはならない。
(K)
2) 有毒物質の使用および表示
イ)昆虫やげっ歯類を駆除するために使用する殺虫剤の残留によって食品または包装
材料が汚染されることを防止するため、関連法令および規定に適合するもののみ
を使用しなければならない。(K)
ロ)洗剤および消毒剤は、関連法令および規定に従って表示し使用しなければならな
い。(K)
ハ)有毒物質は、製造者が商標(Label)に指示しているとおりに表示し使用しなけ
ればならない。
(K)
ト. 従業員の衛生管理
1) 健康でない従業員の管理
イ)伝染性の疾病がある従業員が、食品または食品接触表面に接触しうる場所で作業
することを禁止しなければならない。(K)
ロ)手に傷がある従業員が適切な非浸透性の保護帯および使い捨て手袋でそれを保護
している場合には、加工施設で作業することを認めてもよい。
(K)
2) 処理・加工された製品を取り扱うすべての従業員は、次の事項を順守しなければ
ならない。
イ)作業帽等の毛髪離脱を効果的に防止することができる用具を着用しなければなら
ない。
(O)
ロ)適切な手洗いおよび消毒を妨げるおそれがある指輪等の宝石類・装身具類は着用
してはならない。(O)
ハ)宝石類・装身具類を外すことができない場合は、指サックや非浸透性の材質によ
る手袋等を着用してそれを保護しなければならない。(O)
32
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仮 訳
ニ)エプロンは清潔を維持することができる程度に随時洗濯するか、もしくは清潔な
ものに交換して着用しなければならない。(O)
ホ)作業場で着用したエプロン、作業服および作業帽等を着用したまま作業場の外に
出たり入ってきたりしてはならない。(O)
3) 従業員は、処理・加工・包装を行う場所および器具を洗浄・保管する場所では次
のような行為を行ってはならない。
イ)衣服やその他の個人用品を保管する行為(O)
ロ)食物を食べたり飲み物を飲んだりする行為(K)
ハ)唾を吐く行為(K)
ニ)喫煙(K)
チ. 害虫の排除
1) 工場の運営者は、害虫が施設および加工活動から排除されていることを保証する
ことができるように工場施設を運営しなければならない。(K)
2) 施設内に昆虫・害虫がいないことを保証するため、次の事項を含む内外部の昆
虫・害虫を管理する手段を有していなければならない。
イ)扉の枠にぴったりはまり、必要な場合に自動で閉じる扉(K)
ロ)固定されていない窓等の場合は、1 インチ当たり 15 mesh 以上の防虫網(K)
ハ)必要な場合に外部と遮断するためのエアカーテン(K)
リ. 工場および工場構内
1) 一般事項
イ)工場内のすべての施設は、食品、食品接触表面または食品包装材料を汚染させな
いよう良好な状態を維持しなければならない。(O)
ロ)食品を処理・加工・包装・貯蔵する場所および食品を処理する装備・器具・包装
材等を洗浄または貯蔵する場所に動物や許可を得ていない人が出入りすることを
禁止しなければならない。
(K)
ハ)食品加工に空気を使用する場合、空気ポンプの吸入口は汚染から保護される場所
に設置し、すべての空気ポンプの吸込口にはオイルを使用しないタイプの濾過器
を取り付けなければならない。
(O)
2) 浸水
イ)食品を処理・加工・包装・貯蔵する施設は、浸水しない場所に位置していなけれ
ばならない。(C)
ロ)もし施設が浸水した場合、水が完全に排水され清掃および消毒されるまで作業を
中断しなければならず、浸水した水と接触した製品は廃棄するか食用として使用
してはならない。(C)
33
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仮 訳
3) すべての施設は汚染および不純物から適切に保護されるよう設置し、作業時には
ゴミその他の汚物を適切に処理しなければならない。(S、c/k)
4) 工場内部
イ)工場内のすべての施設は、良好な衛生状態を維持しなければならない。(O)
ロ)作業場、保管倉庫等のすべての床は丈夫かつ平滑で清掃が容易でなければならな
い。(O)
ハ)食品を処理・加工したり装備・器具を洗浄したりする場所の床は、清掃が容易で
非浸透性・耐摩耗性の材質で施工されなければならず、次の条件を満たしていな
ければならない。
(1)排水がきちんと行われる適切な傾斜があること(O)
(2)表面が平坦で、衛生的な問題を生じさせたり排水を妨げるおそれのある割れ目
等がないこと(O)
(3)床と壁の接合部は、水が浸透したり溜まったりしないよう密封すること(O)
ニ)次のような床は、適切に排水が行われなければならない。
(1)原料の保管に使用される床(K)
(2)冷蔵設備のように食品を保管する装置として使用される床(K)
(3)ホースを使用したり水を流したり、あるいはこれに類似する方法で清掃される
床(K)
(4)シンク台を含み、正常な作業過程中に水やその他の液状廃棄物を排出する床
(K)
ホ)壁と天井
食品を処理・加工・包装・貯蔵する場所の内部表面は、清掃が容易で耐腐食性・非
浸透性の材質で施工されなければならず、汚染源になりうる破損部分がないように
しっかりと管理しなければならない。(O)
5) 工場の構内は、雑草またはがらくた等によってネズミ等のげっ歯類の巣や隠れ場
所になってはならず、不適切な排水によって食品を汚染させるおそれがある状態に
ならないように維持されなければならない。
(O)
6) 従業員が服を着替えたり、個人用品を保管することができる更衣室がなければな
らない。
(K)
7) 作業場・トイレ等の出入口には、靴を消毒することができる消毒槽がなければな
らない。
(K)
ヌ. 配管および関連設備
1) すべての配管および関連設備は、工場稼動に必要な適切な圧力および適正量の水
を供給できなければならず、すべてのシンクに冷水と温水を供給することができな
ければならない。(K)
34
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仮 訳
2) 下水は、関連法令および規定に従い安全かつ効果的に処理することができなければ
ならない。
(S、c/k)
3) 食品を加工または貯蔵したり容器・器具を洗浄または保管する場所の上には、下
水または廃棄物の配管を設置してはならない。(K)
ル. その他の設備
1) 換気・暖房・冷房システムは、食品を汚染させるおそれのある条件を作ってはなら
ない。
(S、c/k)
2) 手洗い場、トイレ、食品を検査・加工・貯蔵する場所、装備・道具を洗浄したり保
管する場所、更衣室等には、従業員が正しい作業慣行を維持できるだけの十分な照明
設備がなければならない。
(O)
ヲ. 廃棄物の処理
1) 廃棄物は、関連法令および規定に従って処理しなければならない。(O)
2) その他、食用にできない物質は作業台から速かに除去されなければならない。(O)
3) 廃棄物の保管場所および運搬容器は、昆虫・害虫を誘引したりそれらの生息・産卵
場所にならないよう維持・管理しなければならない。(O)
4) 食品の汚染を防止することができるよう、ペダル式の蓋が付いたごみ箱を使用しな
ければならない。(O)
ワ. 食品と直接接触しない装備表面の製作および清潔
1) 工場では、清潔・消毒・管理・保守が可能な材質および方法で製作された装備のみ
を使用しなければならない。(O)
2) 作業用椅子・スタンド・踏み台等作業者が使用する装備および食品を保管・処理す
る場所にある食品と直接接触しない装備等の場合も、清掃が容易で耐腐食性・非浸透
性の割れ目のない材質で製作されなければならない。(O)
3) 食品と直接接触しない装備・器具は、食品等の汚染を防止することができる適切な
方法で清掃を実施しなければならない。
(K)
4) すべてのコンベア等は、食品汚染を防止するために必要な方法で清掃し管理しなけ
ればならない。
(O)
カ. 監督
1) 一般的な工場管理および衛生慣行を監督するための監督者を指定しなければならな
い。
(K)
2) 清掃は、食品または食品接触表面を汚染させない方法で実施するようにし、これを
監督しなければならない。
(K)
35
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仮 訳
3) 監督者は食品の取り扱いおよび食品衛生についての教育を受けなければならず、個
人の衛生および衛生慣行について熟知していなければならない。
(K)
4) 監督者は、作業場での従業員の衛生慣行(手洗い、飲食物の摂取および喫煙等)や
作業場に個人用品や衣服を保管していないかどうかを監視しなければならない。
(K)
5) 監督者は次の内容を含む衛生慣行が適切に履行されていることを保障しなければな
らない。
(イ)工場および装備の清潔(K)
(ロ)原料および製品の迅速な処理(K)
(ハ)汚染からの製品の保護(K)
6) 従業員は食品の取り扱いおよび個人の衛生慣行についての教育を定期的に受けなけ
ればならず(O)、疾病の症状があれば監督者に直ちに報告しなければならない。(K)
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仮 訳
2. 船舶の衛生点検基準
イ. 船舶
1) 施設および装備に関する基準
イ)船上に水産物を受け入れるための空間がなければならず、連続的に漁獲した水産
物を区分することができるよう十分に広い場所または貯蔵室がなければならない。
こうした水産物の受取場所は、太陽光線や汚染物質から水産物を保護することが
できる方法で設計されなければならない。(K)
ロ)受取場所、貯蔵室および水産物の移動通路は、清掃が容易でなければならない。
(O)
ハ)受取場所から作業場に水産物を運搬するシステムは、衛生的な設備でなければな
らない。
(O)
ニ)作業場は、適合する衛生環境下で水産物を処理または加工することができるよう
十分に広くなければならず、製品の汚染を防止することができるよう設計・配置
されなければならない。
(K)
ホ)最終製品の貯蔵室は大きさが充分で清掃が容易でなければならず、船上で廃棄物
加工施設が稼動する場合は別途の副産物貯蔵室がなければならない。
(K)
ヘ)包装材料の保管室は、製品の処理および加工場所と分離されていなければならな
い。(K)
ト)廃棄物や食用にできない水産物を直接海に捨てたり水が漏れないタンクに送るこ
とができる特殊装備がなければならず、船上で廃棄物を貯蔵し加工する場合には
別途の区分された場所がなければならない。
(K)
チ)飲用水または加圧清浄海水供給設備がなければならず、海水取水口は船舶から排
出される廃水、廃棄物または機関の冷却水の影響が及ばない位置になければなら
ない。
(C)
リ)適切な数の更衣室およびトイレがなければならず、トイレの扉は水産物を処理、
加工または貯蔵する場所に向かって直接開くようになっていてはならない。
(K)
ヌ)水道の蛇口は手動式ではなく、衛生的に手を洗い乾燥させることができる適切な
数の手洗い設備がなければならない。(K)
ル)水産物の処理室、加工室および凍結室についての条件
(1)床は平滑で、清掃、消毒および排水が容易でなければならず、廃棄物によって
詰まらない程度の十分な大きさの排水路がなければならない。(O)
(2)壁や天井、特にパイプ、チェーンまたは電気配線がある場所は清掃が容易でな
ければならない。(O)
(3)油圧管は油が漏れて水産物を汚染させないよう設置されなければならない。
(K)
(4)適切な換気設備および必要な時は蒸気排出設備がなければならない。
(O)
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仮 訳
(5)適切な照明設備がなければならない。(O)
(6)道具・装備および内部設備を清掃し消毒するための器具がなければならない。
(O)
ヲ)切断用作業台、容器、コンベア、内臓除去機または切り身のための機械等の装備
および道具は、海水に腐食されず清掃および消毒が容易で、しっかりとした維持
管理を行うことができなければならない。(K)
ワ)水産物を凍結する加工船舶の冷凍装置は、製品の中心温度を-18℃またはそれ以下
まで急速に下げて維持することができる十分な能力を有していなければならず、
冷蔵室の温度記録装置は容易に見える場所に設置しなければならない。(K)
2) 水産物の船上処理および貯蔵に関する条件
イ)品質管理担当者が水産物の処理を担当しなければならず、すべての規定の履行お
よび衛生管理業務を担当する権限を有していなければならない。
(K)
ロ)作業場および装備に関する一般的な衛生条件
(1)漁獲物の処理作業に使用される床・壁・仕切り・天井・装備・器具等は、製品
の汚染源にならないよう、清潔かつ手入れが行き届いた状態で管理されなければ
ならない。
(O)
(2)げっ歯類、昆虫およびその他の害虫は構内および施設において構造的に根絶さ
せ、殺鼠剤・殺虫剤・消毒剤およびその他の有毒物質は施錠することができる場
所に保管しなければならず、製品を汚染させないよう使用しなければならない。
(K)
(3)処理場・器具・作業装備は、水産物処理のためにのみ使用しなければならない。
(K)
(4)処理加工に使用される用水は、飲用水または清浄な海水を使用しなければなら
ない。ただし、スチーム用、防火用および冷凍装備の冷却水用に設置された配管
が他の目的で使用されず製品を汚染させる危険がない場合には非飲用水を使用す
ることができる。(C)
(5)洗剤、消毒剤等は、使用が許可されたものでなければならず、機械・装備およ
び製品に悪影響を及ぼさない方法で使用しなければならない。(K)
ハ)船内の従業員に関する一般的な衛生条件
(1)従業員は、きれいな作業服と頭を完全に覆うことができる帽子を着用しなけれ
ばならない。(O)
(2)水産物の処理および加工に従事する従業員は作業前に常に手をきれいに洗わな
ければならず、手に傷がある場合は製品を汚染させないよう防水包帯で覆わなけ
ればならない。
(K)
(3)作業場および水産物保管場所では、喫煙や唾を吐くことおよび飲食行為を行っ
てはならない。
(K)
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仮 訳
(4)水産物に危害を与える恐れがある従業員については、その危害が解決されるま
で水産物を取り扱うことができないよう、必要な措置を講じなければならない。
(K)
ニ)頭部および内臓の除去は衛生的に実施しなければならず、処理後ただちに飲用水
や清浄海水で十分に洗わなければならない。
(K)
ホ)切り身およびスライスといった作業は、頭部および内臓の除去作業に使用される
場所でないところで汚染や腐敗を防止することができる方法によって実施しなけ
ればならず、切り身やスライス製品は必要時間以上作業台に放置してはならない。
(K)
ヘ)内臓のような汚染の恐れがある部分は、食用製品から分離され迅速に処理されな
ければならない。(O)
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仮 訳
3. 登録養殖場の衛生点検基準
イ. 登録養殖場
1) 養殖のための設備が適正か
イ)飼育水槽の管理
ロ)飼料の保管管理
ハ)養殖場内で使用する薬品の保管管理
ニ)その他の施設管理
2) 飼育管理および記録・管理状態
イ)水槽別の抗生剤投与や飼育管理等の記録の有無
ロ)飼育水槽別の自主定期点検の記録・管理
ハ)養殖場内で使用する薬品の用途および購入記録事項
ニ)抗生剤投与等、薬品使用台帳の記録の有無
ホ)水槽別の生産・出荷物量管理記録
3) 養殖施設の衛生安全のための管理事項
イ)用水の衛生安全
ロ)養殖水産物と直接・間接的に接触可能な表面の管理
ハ)害虫および危害動物からの保護設備
ニ)養殖施設(水槽別等)の洗浄および消毒管理の実態
ホ)養殖施設内におけるトイレの位置および管理が適正か
4) 養殖水産物の安全性検証に関する事項
イ)水槽別の衛生安全のための定期的なモニタリング実施の有無
ロ)衛生安全の問題および疾病が発生した際の対処プログラム
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仮 訳
韓国 海外製造業所現地実態調査の方法および基準(仮訳)
2016 年 9 月作成
日本貿易振興機構(ジェトロ)農林水産・食品部 農林水産・食品課
〒107-6006 東京都港区赤坂 1-12-32
Tel. 03-3582-5186
禁無断転載
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【調査名:韓国 海外製造業所現地実態調査の方法および基準(仮訳)
】