木造住宅構造計画技術講習会

本年4月に発生した熊本地震の木造住宅被害は、新耐震基準や 2000 年基準
の建築も倒壊するなど、ショッキングなものでした。これは、隣県である鹿児
島県にとって決して他人事ではなく、県民の生命・財産を守るため、木造住宅
関連技術者には技術の維持・向上が求められています。
この講習会では、熊本地震の被害状況調査を行った木構造の第一人者で、国
の熊本地震建築物被害調査検討委員会メンバーでもある京都大学の五十田 教授
を招き、熊本地震の被害状況を参考にした木造構造計画の留意点と併せ、国の
耐震基準の見直しの動向等についてもご説明します。
また、木造の耐震性向上に資する最新の技術として注目されているCLTに
ついて、その利活用のトップランナーである阿部建設 ( 株 ) の阿部 代表取締役
を招き、事例を参考にした今後のCLTの活用法や納め方についてもご説明し
ます。
木造住宅の構造に関する最前線の動向が聴講できる貴重な機会です。
是非、ご受講ください。
木造住宅構造計画技術講習会
主催:鹿児島県木造住宅推進協議会 後援:鹿児島県ゆとりある住まいと街づくり推進協議会
平成 28 年 10 月 22 日 ( 土 ) 13:25 ∼ 17:00
場所:かごしま県民交流センター 西棟2階 中ホール
定 員:150 名
( 主に木造住宅関連技術者:先着順 )
受講料:無料
カリキュラム
県立図書館
あいさつ
鹿児島医療センター
国道10号線
合同庁舎
・
裁判所
かごしま県民
交流センター
長田中
至吉野・磯
至国道3号線
黎明館
【講演①】
13:30 ∼ 15:20
熊本地震の被害状況にみる木造構造計画の留意点
講師:五十田 博
( 京都大学 生存圏研究所 生活圏構造機能分野 教授 )
鹿児島地域
振興局庁舎
休憩
鹿児島
市役所
水族館口電停
みなと大通
公園
至JR鹿児島駅
至天文館
市役所前電停
13:25 ∼ 13:30
【講演②】
CLT活用の事例と今後の展望
講師:阿部 一雄
15:20 ∼ 15:30
15:30 ∼ 17:00
(阿部建設株式会社 代表取締役)
申込方法
裏 面 の 申 込 用 紙 に 必 要 事 項 を 記 入 の う え 、F A X で 申 し 込 ん で く だ さ い 。
※申込締切:平成 28 年 10 月 20 日 ( 木 ) 但し、定員になり次第、終了します
該当者には、(公社)鹿児島県建築士会のCPD制度による3単位が付与されます。
【この件に関する問い合わせ先】
鹿児島県木造住宅推進協議会事務局:(公財)鹿児島県住宅・建築総合センター 企画部企画課
〒892-0838 鹿児島市新屋敷町 16 番 228 号 TEL:099-224-4543 FAX:099-226-3963
送信票は、不要です。
FAX:099−226−3963
鹿児島県木造住宅推進協議会 事務局
(公財)鹿児島県住宅・建築総合センター 企画課 行
申込締切:平成28年10月20日(木)
※但し、定員(150 名)になり次第、締め切ります。
会社名
会社住所
会社 TEL・FAX
受講申込人数
TEL:
FAX:
名
五十田 博(京都大学 生存圏研究所 生存圏構造機能分野 教授)プロフィール
■略歴
1992 年 東京大学大学院博士課程中途退学
1998 年 建設省建築研究所主任研究員
2004 年 信州大学工学部准教授 2011 年教授
2013 年 京都大学生存圏研究所教授 現在に至る
■研究分野
木造住宅の耐震安全性に関する研究、中層大規模木造建築の開発と性能評価、
CLT などの新材料や新たな構造システムの開発と構造性能評価 など
■社会活動
国土交通省:長期優良住宅化リフォーム推進事業・サステナブル建築物先導事業(木造先導型)評価委員会ほか、
国立研究法人建築研究所:熊本地震建築物被害調査検討委員会 ほか多数
■受賞
2011 年度 日本建築学会賞(論文)〔木質構造では 35 年ぶり〕
2011 年度 Raymond C. Reese Research Prize ASCE American Society of Civil Engineering
2015 年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰
阿部 一雄(阿部建設株式会社 代表取締役)プロフィール
■略歴
1987 年 中部大学工学部建築学科卒業
1989 年 愛知トヨタ自動車株式会社を経て、家業継承の為、阿部建設株式会社に入社
2002 年 趣味であるオートバイレース中の事故により車いす生活を始める
2005 年 阿部建設株式会社創業 100 周年の年に 5 代目代表取締役に就任
■理念
阿部建設は、地元に根付いた地域工務店として「誠実建築」を掲げ、お客様の為に考え尽くされたホンモノに拘る
家づくりに取り組んでいます。また、 健常者と障がい者の両方を経験した車いすの一級建築士・バリアフリー
コーディネーターと称し、高齢者や障がい者はもちろん、誰もが暮らしやすく、 心地よいと感じる家づくり、
リフォーム・リノベーション、施設建築を提案します。
■現在の取り組み
柱や梁に使用する木材は東海地域の材に限定する等、高品質でありながら自然素材をふんだんに使った、
人にも環境にも優しい家づくりに長年取り組んでいます。さらに、多様化する現代ニーズの中で、
ゼロエネルギー住宅やお客様のライフスタイルに合わせた空間提案など、「住まいの価値」とは何かを
大切に考えています。
また、これから需要が高まるであろう中∼大規模建築の木造化に着目。木造でのシステム構築や、全国規模でネットワークを組み、設計・施工の
技術共有などを行う団体=CLT(中大規模木造施設建築)普及研究会を発足。「施設建築の木造化」を普及する活動に力を入れています。