他法人と比較したメリット 他法人格と比較したデメリット 法人の種類と簡易

☆法人の
法人の種類と
種類と簡易比較 簡易比較 メリット・デメリットの一覧
メリット・デメリットの一覧 (
一覧 (平成28年9月現在
(平成28年9月現在)
平成28年9月現在)
商号
株式会社
合同会社
NPO(特定非営利活動)法人
事業目的
自由
自由
定められた20号(種類)の活動分野内
可
収益事業
可(制限有)
定款公証及び登記
法人認証および登記
必要設立手続(手続先)
登記(法務局)
(所轄の公証人役場及び法務局)
(所轄都道府県庁及び法務局)
必要出資者数
1人以上(株主となる)
1人以上(出資社員となる)
なし
出資社員からの出資金、事業収入、社債
主たる運営資金(借入金除く)
株主からの出資金、事業収入、社債
正会員等からの会費、寄付金、補助金、事業収入
設立発起人
株主
出資社員
社員(正会員)が10人以上必要
設立時出資金額
1円以上
1円以上
なし
金銭その他財産
金銭その他財産
出資の目的物
(自動車・パソコン等の「もの」=現物出資が可能) (自動車・パソコン等の「もの」=現物出資が可能)
所有・運営権利者(機関)
株主・株主総会
原則、出資社員全員
理事会・社員総会
業務執行社員
経営者・業務執行者(機関) 取締役・取締役会(譲渡制限会社は設置任意)
(出資社員より決定)
監査役
その他主な設置機関
なし
なし
(取締役会設置会社は必須)
取締役1人以上
必要最低役員数
出資社員1名以上
理事3名以上・監事1人以上
(取締役会がある場合、3人以上必要)
代表社員
代表者
代表取締役(通常、取締役より決定)
理事長(理事から決定)
(業務執行社員より決定)
2年(譲渡制限会社は10年)
役員の任期
原則なし
原則2年
※譲渡制限会社=株式非公開会社
間接有限責任
出資者責任
なし
(出資額の範囲で責任を負う)
決算公告(決算の公表)
必要
不要
必要(事業報告書の提出)
配当・利益配分
出資額に比例
自由裁量
不可
定款の公証人認証
必要
不要
不要
定款規制
法の定めによる・規制が多い
社内規定・比較的、自由度が高い
法の定めによる・規制が多い
90,000円
40,000円
定款認証印紙代・手数料
0円
(電子定款の場合50,000円)
(電子定款の場合0円)
登記時の登録免許税
最低150,000円(資本金による)
最低60,000円(資本金による)
0円
会社実印代、謄本・印鑑証明・公的本人確認書類等発行手数料、外部委託費用等
その他見込費用
法的義務
社会保険
従業員がいれば義務
労働保険
株式(出資)公開
任意
不可
なし
・法人格としての社会的認知度から、営業・融資面
等での信用度が高い。
・経営(取締役)と所有(株主)が分かれているの
で、取締役は経営に専念でき、株主は経営責任を負
わずに所有者として経営を監督して事業収益より出
資額に応じた出資配当も受け取れる。また、株式会
他法人と比較したメリット 社が破産等をしても、株主は通常出資金の範囲のみ
の責任で済む為、リスクマネジメントが行いやす
い。(出資金を失う可能性があるだけ)
・社債発行や株式を公開募集すれば、広く出資金を
集められる可能性が高い為、資金調達が個人事業
主・他法人に比べて行いやすい。逆に株式を非公開
とすることで、株主=所有者を限定して固定・経営
の安定化を計ることも可能。
・設立手続きにおいて、公的費用負担が大きく、登
記申請書類や定款等の書類作成は法規制も多く複雑
化し、負担が大きくなりやすい。
・事業の規模に関わらず、原則として決算を広告ま
たは公開しなければならず、この場合経営状況が見
知らぬ(見られたくない)第三者でも閲覧できる。
・役員に任期があり、変更がなくとも一定期間毎に
他法人格と比較したデメリット 税金負担のある役員変更の登記を必ず行わなければ
ならない。(必要な変更登記を行わない・手続きが
遅れると、制裁・過料(いわゆる罰金)を課される
事がある)
・いわゆる1人法人(代表取締役兼株主の1人で設
立・非公開株式会社)は、経営・所有分離に該当せ
ずに資金調達性も低い為、社会的認知度以外のメ
リットがほぼない。
・株式会社と比べて、設立手続きにおいて必要とな
る公的費用負担が少なく、定款は公序良俗・法令違
反とならなければ任意の社内規定とできる等、書類
準備の負担も少ない。
・出資配当は、出資額に基づかない割合配当が認め
られている。出資額でなく、事業収益への貢献度に
よる割合配当も可能。(ただし、定款に定める必要
はあり。また、出資額を限度とした責任は変えられ
ない)
・定款に定めない限り任期がない為、任期更新(重
任)の役員変更登記が不要。また、決算公告や公開
の義務がなく、経営状況の閲覧を制限できる。
・社債発行による資金調達が可能。
・株式会社への法人格変更が可能である為、初期コ
ストの低い合同会社でスタート→経営安定化・事業
展開により株式会社への変更といった取り組みが可
能。
・国(登記)と自治体(認証)両方の許可を受け
る、非営利(利益を法人内で配当しない)の活動面
から、社会的信用度が高く、寄付による資金調達が
可能。
・出資なし(0円)で設立が可能、登録免許税や定
款手数料等の公的費用も不要等、設立時のコストが
ほとんどかからない。
・行政支援や税金上の優遇措置が多く、節税面の効
果が高い。
・行政支援も増加しており、補助金・助成金の対応
件数が他法人より多い。
・『非営利』となっているが利益を求める事は可能
であり、あくまで利益を理事等の構成員に分配しな
ければよく、収益事業も可能。(ただし、一定の制
限があり、その事業分は課税対象となる)
・法人格としての社会的認知度・信用度は低い。
(非公開性が高い、出資社員のみで経営・運営・所
有がまとまっている等、身内だけの小規模企業イ
メージを抱かれやすい等)
・経営と所有が同一(両方が出資社員)となる点
は、経営上の問題が発生した場合、経営(業務)と
所有権の争議が同時に起きる危険性がある。
・第三者からの資金調達方法が限られており、資金
調達に営業コストがかかる。(株式のように、出資
を広く募集・公開できない為)
・自治体での設立時書類手続きが多く、審査期間が
2ヶ月~4ヶ月(自治体による)は必要となる為、
設立認証まで時間がかかる。
・出資による大規模な資金調達は難しく、社員(正
会員)や寄付が大きく見込めない場合は、借入金や
補助金、助成金に依存する事となり、事業収入が安
定しなければ事業の拡大が遅れてしまいかねない。
・毎年、詳細な決算書・社員情報等の事業報告書を
自治体に提出しなければならない。その内容も、厳
正な書類作成(特に定款)を求められるため、事務
負担は大きい。
・特性上、活動内容への法規制が多く、重要な事業
上の決定には都度、理事会・社員総会での合意・承
諾を必要とする。また、事業所情報に変更が発生し
た場合、国と自治体両方に変更の届出を行わなけれ
ばならない。
・事業報告書は公開される為、経営状況・理事およ
び社員の情報が第三者に閲覧されることとなる。