西宮市公共施設等総合管理計画(素案)概要版 1.公共施設等総合管理計画とは(本編 P.1~) . ○目的 全ての公共施設等の状況を把握したうえ で、老朽化対策等の基本的な考え方を示 し、「全体最適の実現」を目指すために策 定するものです。 3.公共施設等を取り巻く課題と方向性(本編 P.20) ○対象施設 本市が所有・賃借(リース等含む)する全て の建築系及びインフラ系公共施設を対象と しています。 ○計画期間 「公共施設マネジメントのための基本的な方 針」と同期間の平成 74 年度までとしますが、 計画策定時の状況から大きな変化があった 場合には、必要に応じて計画を見直します。 . ●建築系公共施設 ・全市で 677 施設、約 161 万㎡の建築系公共施設 (いわゆるハコモノ)を保有 ・建築後 30 年以上の施設が約 50% ・インフラ施設(橋りょう、上下水道管等)も老朽化 市民集会 施設 1.0% 120,000 建築後30年以上(約50%) 延 床 面 積 ( ㎡ ) 100,000 公園施設 0.9% 80,000 衛生施設 0.6% 60,000 行政施設 5.2% ②人口が減少し、少子高齢化が進みます ③市税収入は増えず、社会保障関係経費は増大します ・生産年齢人口が減少し、今後市税の増収は期待 できない 年度 500,000 50% 400,000 40% 推 計 人 口 300,000 ( 人 ) 200,000 100,000 算ソフトによる 橋りょう施設 H42 H47 H52 生産年齢人口 (15~64歳) H57 H62 H67 年少人口 (0~14歳) H72 1,606 1,600 普 通 1,400 会 計 1,200 歳 出 1,000 決 算 800 額 ( 600 億 円 ) 400 200 1,441 1,450 1,499 1,673 1,560 下水道施設 525 535 604 119 74 76 94 132 266 249 248 237 238 252 257 275 347 348 365 358 494 483 220 533 1,675 1,706 621 500 549 その他 187 投資的経費 149 142 107 237 224 200 189 187 178 公債費 371 395 397 409 435 460 扶助費 350 333 329 326 325 332 400 更 新 ・ 300 改 修 費 ( 200 億 円 ) 100 人件費 H19 H20 H21 H22 H23 年度 公共施設等の安全・安心・快適性、環境保全性の確保 管路 1,181km、浄水場 3箇所、 配水所、配水池 等 管路 74km、浄水場 1箇所、 取水場 等 管路 1,177km、浄化センター 3箇所、 ポンプ場 15箇所 等 更新・改修費の50年平均:約254億円 投資的経費等の10年平均:約194億円 ≪課題≫ 今後の財政状況を考えた場合、保有している公共施設を現状と同 じ規模で更新することは困難になることが想定されます。 H24 H25 H26 H27 (出典)地方財政状況調査 ≪方向性≫ 今後は財政負担の軽減が求められる中で、サービスの質をできる だけ落とさずに経費削減をしつつ、施設総量の見直しを図る必要が あります。 インフラ系 建築系 0 0 H18 ≪方向性≫ 次世代に向けた良好な社会資本を形成するために、計画的保全に より公共施設等の状態を安全で快適に保ちつつ、機能的・社会的な 劣化の改善や環境にも配慮し、長寿命化を図る必要があります。 ●更新・改修費用の推計(公共施設等全体) 1,569 1,599 501 516 工業用水道施設 ≪課題≫ 建築後 30 年以上経過した公共施設が多いため、適切な修繕や改修 を行っていかなければ、予期せぬ不具合が発生する可能性が高まり、 更新・改修サイクルの短縮を招くだけでなく、市民サービスの質の 低下につながることが懸念されます。 橋りょう 647橋 都市公園 481箇所、 遊具・健康器具、植栽 高齢化率 ●普通会計歳出決算額の推移 対象施設 公園施設 0% H37 文化施設 1.4% 公共施設等の維持更新にかかる費用の抑制、無駄の排除 一般道路 954km、自転車歩行者道 12km、 道路付属物 指定水路 247km、溜池 5箇所、 調整池 29箇所 等 上水道施設 0 H32 保健・福祉 施設 2.6% 水路施設 10% 1,800 ※更新等費用は、一般財団法人地域総合整備財団の試 道路施設 高 齢 化 率 ( 20% % ) H27 ・これは、平成 18~27 年度の投資的経費等(更新 等にかかった費用)の平均額約 194 億円と比べ て、約 60 億円の開きがある インフラ系 公共施設分類 30% 老年人口 (65歳以上) ・更新・改修費用は今後 50 年間で約 1 兆 2,700 億 円(試算)で、単純平均で年間約 254 億円 運動施設 1.6% ●インフラ系公共施設 保有量一覧 (平成 27 年3月 31 日時点) ●西宮市将来人口推計 ・高齢化に伴い社会保障関係経費が増大 ④施設の更新・改修費用は多額になります 社会教育 関連施設 3.4% 児童施設 2.0% 不明 S26 S28 S30 S32 S34 S36 S38 S40 S42 S44 S46 S48 S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 H25 H27 ・平成 32 年をピークに減少 ・少子高齢化に伴い、生産年齢人口も減少 学校施設 33.1% 住宅施設 39.9% 0 今後、老朽化した公共施設等の更新や維持管理に多額の費用がか かりますが、それらに使える財源に余裕がなくなることが予測され ます。 医療施設 1.3% その他施設 3.9% 40,000 20,000 ・平成 72 年には、40.6 万人と予測 ごみ処理 施設 3.0% H27 H29 H31 H33 H35 H37 H39 H41 H43 H45 H47 H49 H51 H53 H55 H57 H59 H61 H63 H65 H67 H69 H71 H73 H75 ・学校・市営住宅で全体の約 73% 建築年度別延床面積及び構成比(平成 27 年3月 31 日時点) 140,000 ≪課題≫ ≪方向性≫ 今後、公共施設等の更新・改修を行う際には、その必要性を十分 検討し、経費を抑制していくとともに、戦略的な保全計画を立てて、 単年度に発生する費用の平準化を図る必要があります。 2.公共施設等の現況及び将来の見通し(本編 P.4~) ①公共施設の老朽化が進展しています . 年度 行政需要の変化に見合う施設の供給のあり方、量の見直し 4.公共施設マネジメントに関する基本的な考え方(本編 P.21~) ≪ハコモノ≫ 建築系公共施設(学校、公民館、図書館など) ハコモノは次の4つの最適化方針に基づいた取組を実施します。 1 維持管理の最適化~上手に使う~ 公共施設の日常維持管理業務を効率的に実施することで、経費の圧縮を図ると共に、施設 の状態を良好に保ち、利用者の快適性を高めます。 良好な社会資本を 次世代に引き継ぐために 1 維持管理の 最適化 5 安全性を 優先した 計画的な 維持管理 2 施設性能の 最適化 公共施設等 の全体最適 の実現 《目標》 ・維持管理経費を平成 29 年度までに 10%以上削減します。(21 年度比) ・標準化された仕様書、管理マニュアルに基づく管理体制を確立します。 ・施設の長寿命化に向けた計画的保全の実施体制を確立します。 2 施設性能の最適化~長く大事に使う~ ・機能再編を図ることにより、施設の利用満足度を高めます。 ・施設総量(延床面積)を平成 44 年度までに 10%以上縮減、74 年度まで 既に建築されている建築系公共施設については、中長期的視点から計画的な保全整備を行 4 施設総量の 最適化 うことで、 劣化の進行を遅らせ、長期に亘って安全に使用できるようにします。 3 施設機能の 最適化 に 20%以上縮減します。(21 年度比) ・インフラ系公共施設は、ライフサイクルコストを削減しつつ、安全性を 優先した計画的な維持管理を実施します。 3 施設機能の最適化~とことん使う~ 有効活用されていない施設については、将来的な需要も視野に入れながら、用途変更や複 合化など施設の再配置を進めます。 5.更なる公共施設マネジメントの推進に向けて(本編 P.25) . 公共施設等に関する各種計画 「西宮市公共施設白書」 (平成 23 年 8 月) 「公共施設マネジメントのための基本的な方針」 (平成 24 年 12 月) 4 施設総量の最適化~身の丈に合わせる~ 既存の各種計画・方針 施設の性能・機能や将来的な需要などを踏まえて保有施設の適正量を見極め、余剰となる 西宮市公共施設マネジメント基本計画 施設の再編・処分等を行うことにより総量の縮減を図ります。 ≪ハコモノ≫ ≪インフラ≫ ・中長期修繕計画 ・各長寿命化計画 ・市営住宅整備・管理計画 (橋りょう、上水道等) ・学校改築等の考え方など ≪資産活用方針≫ 西宮市公共施設等総合管理計画 (総論) 今後策定予定の各種計画・方針 ≪インフラ≫ インフラ系公共施設(道路、橋りょう、上下水道など) ・中長期修繕計画の対象拡大や学校施設長寿命化計画な 検証 ど、個別・分野別計画の策定に取り組む ・マネジメント担当による一元的な統括推進体制及び各所 管の施設担当との全庁横断的な連携体制を強化して計画 西宮市公共施設等総合管理計画 (個別・分野別計画) 5 安全性を優先した計画的な維持管理 策定を推進する インフラ系公共施設については、総量の縮減や統廃合は困難なため、長寿命化や、維持管 理経費の削減といったライフサイクルコスト削減のための方策を講じつつ、安全性を優先した 計画的な維持管理を実施します。 今後、「総合管理計画」の総論に基づいて個別・分野別計画を策定し、それらを合わせて「西宮市公共施設マネジメント 基本計画」として位置付け、マネジメントを推進していきます。合わせて、未利用地の利活用や、民間活力を取り入れた施 設の有効活用手法等も検討していきます。 ※施設類型ごとの管理に関する基本的な方針については、本編第3章(P.26~)をご参照ください。 西宮市役所 政策局 施設マネジメント部 施設企画課 〒662-8567 西宮市六湛寺町10番3号 TEL(0798)35-3040(直通) FAX(0798)23-3084 e-mail:[email protected]
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