トヨタ・モビリティ基金

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社会貢献活動|財団
財団
「トヨタ財団」 グローバルに NGO / NPO の活動を支援
国内外
主体:公益財団法人 トヨタ財団
[ 概要 ]
[ これまでの実績 ]
トヨタ財団は、世界的視野を持って多領域にわたる時代の要
累計助成件数:約 7,900 件、累計助成金額:約 179 億円。
請に対応した課題に取り組む研究や活動に対して助成を行う
べく、1974 年に設立されました。現在は、日本国内の地域コ
ミュニティの活性化を目的に、地域資源を活用した仕事づく
り・担い手の育成を図る活動への助成(国内助成プログラム)
や、日本を含む東アジア・東南アジアが共有しつつある高齢化、
多文化社会等の課題に着目して政策提言を行う活動への助成な
ど、さまざまな助成プログラムを展開しています。
2015 年度国際助成プログラム助成金贈呈式 アジア非営利セクター国際会議(ICANS)
グループディスカッションの様子
トピックス
トヨタ NPO カレッジ「カイケツ」講座開催
2016 年 5 月、NPO など非営利団体の皆さんにトヨタの組織
マネジメント「問題解決」を学んでいただく連続講座「トヨタ
NPO カレッジ『カイケツ』」
(全 6 回)を開講しました。
トヨタ NPO カレッジ「カイケツ」で学ぶのは、TMC の「問
題解決」という考え方・手法。TMC では、新入社員の時からこ
れを学びます。この「問題解決」は、生産現場だけでなくあらゆ
る組織や事業に応用可能で、NPO にも活用していただけると
考え、連続講座を企画しました。NPO などの皆さんが、事業を
進めていくうえで直面している問題を解決していく力を身に付
けてもらい、地域や社会の課題解決の担い手として、より大き
な成果を出していただくことを期待しています。
「2016 年 3 月キックオフシンポジウム(東京本社)」
左上:木村 真樹(あいちコミュニティ財団 代表理事) 右上:古谷 健夫(トヨタ自動車 業務品質改善部主査)
左下:森 摂(オルタナ 代表取締役兼編集長)
右下:山元 圭太(PubliCo 代表取締役 COO)
Web
http://www.toyotafound.or.jp/
「トヨタ女性技術者育成基金」 将来エンジニアを目指す高校生・理系女子大学生へのサポート活動
国内
主体:一般財団法人 トヨタ女性技術者育成基金(トヨタ自動車およびグループ9社により設立)
[ 概要 ]
[ これまでの実績 ]
トヨタグループには、世の中にない新しいものを生み出す
「技術者」として働く女性が数多くいます。そんな先輩たちに出
会い、生の声を聞くことで、
「未来の私」を見つけるきっかけと
してほしいという思いから、2014 年に基金を設立。理系を志
【理系キャリア紹介事業(高校生対象)】
愛知県内 24 校、約 5,000 人(男女)に対して出前講座を実施。
【奨学支援事業(工学系女子大学生対象)】
全国 36 大学、129 人に対して奨学支援を実施。
望する女子学生数の拡大と、モノづくりの世界で活躍できる女
子学生の育成を目指しています。高校生には各種セミナーやイ
ベントを通じて、工学の世界との接点を見出す機会をつくりま
す。工学系大学の女子新入生には、
「育成」と「奨学給付」の側
面からサポートしています。
トヨタグループ女性エンジニアによる
高校出前講座
Web
140 Sustainability Data Book 2016 社会貢献活動
2015 年度奨学支援事業「リケジョの未来 CAMP」
に参加した工学系女子大学生
http://www.toyota-rikeijosei.or.jp/
社会貢献活動|財団
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「トヨタ・モビリティ基金」
すべての人に移動の自由を
国内外
主体:一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(TMF)
[ 概要 ]
[ これまでの実績 ] トヨタ・モビリティ基金は、豊かなモビリティ社会の実現と
2014 年度助成件数:2 件、合計:約 7.4 億円。
モビリティ格差の解消をめざし 2014 年 8 月に設立されまし
2015 年度助成件数:2 件、合計:約 5.8 億円。
た。さまざまな NPO・研究機関などと連携し、世界のモビリ
ティ分野の課題の解決に取り組んでいます。
トピックス1
日本国内助成スタート ! ∼中山間地域に移動の自由を∼
日本の中山間地域では過疎化・高齢化が進み、地域住民の買
い物や通院・通学などの移動に不自由が生じています。また、
ステム構築を目指す「岡山県美作市の事業(4年間)」と「愛知
県豊田市の事業(3 年間)」に対し助成を開始しました。
外出頻度の低下による健康寿命への影響や、医療・介護などの
これらの取り組みが、高齢化に直面する中山間地域の人々の
財政負担の増加も懸念されます。そこで、中山間地域において
移動の自由の実現と、コミュニティ活性化のための一つのモデ
超小型 EV など多様な移動手段を導入し、新たなモビリティシ
ルケースとなることを目指しています。
[ CASE1:岡山県美作市上山地区 ]
プロジェクト名
[ CASE2:愛知県豊田市足助地区 ]
中山間地域の生活・経済活性化のための多様な
モビリティの導入
プロジェクト名
中山間地域におけるモビリティ活用型
モデルコミュニティの構築
助成先
みんなの集落研究所(NPO)、英田上山棚田団(NPO)
助成先
名古屋大学
期 間
2016 年 1 月∼約 4 年間
期 間
2016 年 4 月∼約 3 年間
助成額
2.2 億円
助成額
3.6 億円
助成先からの声
英田上山棚田団(NPO)代表理事 猪野 全代氏
日常の移動の不便や、農作業の非効率という長年
の課題解決に向けて、TMF からの助成を生かし、新
たな仕組みやビジネスモデルをつくり、同様の課題
を抱える各地へ伝えていきたいと思っています。
助成先の NPO 法人と美作市上山地区の皆さん
超小型電気自動車「コムス」
トピックス 2
次世代モビリティチャレンジ(米国)
1980 年代半ばから 2000 年初頭の生まれの、インターネッ
トなどに精通したミレニアル世代とともにモビリティ課題の解
決方法を考えるために、全米でアイディアコンテストを開催し
ました。2016 年 5 月に行われた最終選考では、視覚に障がい
のある方の自立的な移動を補助するアプリを提案したチームが
優勝。このチームは、トヨタモーターエンジニアリングアンド
マニュファクチャリングノースアメリカ(TEMA)のロボット
開発を担当する部署でインターンシップを実施しました。今後
も若者などとともに、イノベーティブな発想でモビリティ課題
の解決に向けた活動を続けていきます。
全米アイディアコンテストの参加チーム
「WBCSD」については、P62、76 も併せてご覧ください。
Web
141 Sustainability Data Book 2016 社会貢献活動
http://toyotamobilityfoundation.org/ja/