被災地域の復興に、ご み処理業務は欠くことの できないものである。 現在、仮復旧の段階で あるが、 月末をめどに 本復旧を終了する予定で ある。 なお、益城斎場には実 質的な被害はなかった。 この度の熊本地震では、 施設内の吸気ファンの破 損、脱水汚泥や乾燥汚泥 を計量する器具の落下及 び汚水槽内部のひび割れ 等、軽い被害はあったも のの主要設備機械に被害 がなく、水処理工程にお いて特に問題はなかった。 しかし、当施設の処理 りの地盤については、 搬入道路を含め、全体的 に約 センチ程度沈下し たため、放流水管及び雨 水管等の埋設管や排水溝 の大部分が破壊された。 そのため、し尿等の受 け入れができない状況に あったが、すぐに職員に よる仮復旧作業に取り掛 かり、本震後3日で受け 入れ態勢を整えた。 また、梅雨の豪雨が重 なり北川公園内の亀裂が 広がったため、河川側の 甚大な被害をうけました。 この地震により本庁舎をはじめ議会棟も天井や壁が崩落し、平成 年 第 2 回 定 例 会︵6 月 議 会 ︶ の 開 催 が 平 成 年7 月 日 と な り、 〇益城町一般会計補正予算 ︵第2号︶ 億2563万7千円を追 加し、総額258億671 1万6千円とする。 〇災害基本法に基づいて支 給される災害派遣手当を 定める。 〇政 策 推 進 課 を 復 興 課 に、 住 民 生活 課 を住 民 保 険 課 と し、 環境衛生課を新た に設ける。 条例改正及び一部改正 その間の補正予算︵復旧復興関係など︶は専決処分により執行され ました。 専決処分=議会の承認を得るまえに町長の権限で執行 専決処分された復旧・ 復興に関する予算 の応急措置が施してある。 施設は現在、職員によ る本復旧作業を少しずつ 進めながら、問題なく稼 働している状況であり被 災後の施設の復旧は順調 に進んでいる。 復旧工事 去る4月 日の夜及び 日未明に益城町を 襲った震度7の大地震は、 名を超える方々 追悼の辞 間知ブロックが崩壊しな いようにシートで覆って いる。さらにインター団 地内道路の一部崩落によ り、センターの法面の崩 壊を引き起こしたが、こ れには御船町から土留め 御 船 地 区 衛 生 施 設 組 合 組 合 議 会 か ら の 報 告 地震直後から行われてい たプラントメーカーによ る調査・応急修理をおこ ない、センターも5月 日から、 時間体制での フル稼働ができ、仮置き 場に集積された可燃ごみ は、6月 日にすべて処 理を終了した。 益城・嘉島・西原 環境衛生施設組合 4月に発生した熊本地 震は、益城クリーンセン ターにおいても、大きな 爪痕を残した。 地震発生直後から運転 不能に陥り、稼働停止を 余儀なくされた。 被災状況はセンターの 心臓部というべき、燃焼 を担う﹁炉﹂本体の歪み や、固定するためのアン カーボルトの破断をはじ め、ダクトや配管、配線 等の脱落及び破断により 操炉不能となる。 約1月半に及ぶ運転停 止の間に、住家の片付け から出る個人搬入の莫大 な量の可燃ごみが発生し、 一時はセンター横の町有 地にうずたかく集積され た。 宇城広域連合・有明広 域行政事務組合・九州産 廃への委託処理と合わせ、 20 16 年 4 月 日 時 分 さ ら に 日 1 時 分 に 発 生 し た 大 地 震で、益城町は2度にわたり震度7を記録。亡くなられた方が 名︵他 26 市町2名を含む︶、重軽傷者143名、住家の全半壊5518棟など 21 〇平 成 年度益城町一般会 計補正予算︵第1号︶ 108億7694万2千円 を追加し、総額220億4 147万9千円とする。 30 〇熊本地震による被災者に 対する益城町税等の減免 に関する条例の制定 16 す。 益城町議会議長 稲 田 忠 則 い復興を願いしまして追悼の言葉といたしま 弔意を表しますとともに、益城町の一日も早 んことをお祈りし、ご遺族の皆様に深甚なる なられた方々の御霊のとこしえに安らかなら 支援に大いに感謝するものです。結びに亡く ボランティア、全国の皆様の温かいご協力ご 消防、警察をはじめとして町消防団や各種 尽くします。今回の大震災において自衛隊、 町が甦るよう町議会と町が一体となり全力を して生活ができる町として、一日も早く益城 対策を迅速かつ効果的に進め災害に強く安心 害を教訓として強く心に刻み、復興のための りにも深く大きいものがありますが、この災 努力を重ねておられます。震災の傷跡はあま ながら、自ら立ち上がり復興への道を歩まれ います。被災した皆様は気持ちを奮い立たせ 生活を強いられている方々が多くいらっしゃ に破壊しました。今なお避難生活で不自由な そこに暮らす人々の生活基盤までもずたずた かりです。今回の震災はわが益城町の景観や になられた方々の御霊のご冥福をお祈りするば の尊い命を奪いました。今はただお亡くなり 20 24 24 21 4 1 28 14 可燃ごみが集積された、仮置き場 26 〇益城町農業集落排水事業 特別会計補正予算 3093万3千円を追加し、 総額1億1728万4千円 とする。 44 委 員 長 中 村 健 二 副委員長 坂 田 みはる 委 員 榮 正 敏 委 員 松 本 昭 一 委 員 下 田 利久雄 委 員 上 村 幸 輝 10 25 28 28 〇益城町公共下水道特別会 計補正予算︵第1号︶ 億186万4千円を追加 し、総額 億6897 万1 千円とする。 壁や天井が崩落し使用不能となった議場 議会広報編集特別委員会 30 16 29 38 No.62 益 城 町 議会だより 14 益城町議会だより No.62 平成28年9月 益城町議会だより No.62 平成28年9月 309億5,705万4千円 益城町議会だより No.62 平成28年9月 平成28年度 一般会計予算 ≪7月議会での主な議案への賛否の状況≫ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ × × ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― また国に対して被災者生活再建支援法の改正を求めるなどの意見書3件を提出すること とした。 28 36 41 71 44 28 45 85 50 16 3 2 災害復興特別委員会の 主要な業務 〇町執行部が行う復興計画 等の作成に対して、議会 の意見を取りまとめ執行 部へ通知 〇町執行部が行う復興等に 関する情報を議会へ提供 〇国や県等へ復興等に関す る要望の取りまとめ 〇その他議長の指示事項 ガ タ ガ タ ッ、 ズ ズ ッ ズ ドーン。腹の底から込上げ てくる今まで体験したこと のない恐怖感、4月 ・ 日の震度7の大規模直下型 地震。我々は、先人たちが 培ってきた営みをたった2、 3分で失ってしまった。ま ず 役 場 に 行 こ う とし た が、 いたるところで鋪装が跳ね 上 が り、 橋 は 段 差 が で き、 通れる状況ではない。更に 電話、携帯、防災無線など の全ての情報 網が寸断し ていた。各地区の人々は恐 れを通りこし茫然自失状態。 我々はこれを、 ﹃天災﹄とし て受け止めなければならな いの か。 教 訓 と す る に は、 あまりにも辛すぎる。しか し、時間は止まらず、待っ てくれない。只、我々の使 命は、この緑の大地を未来 に繋ぐために前を向くこと だ! 復旧、復興の足音が 聞こえるまで。 ︵文責 榮 正敏︶ 14 後編 記集 を行い、全議案とも承認及び可決認定した。 災害復興特別委員会を 設置 ○ 一般会計補正予算の 一部を修正 ○ 大震災の復旧復興に 国の力強い支援を ○ 号)など補正予算4件、条例改正1件を審議し、一般会計補正予算(第3号)の一部修正 平成 年4月に発生した熊 本地震による甚大な被害に対 して、議会は町執行部と緊密 な連携のもと全町上げて復旧 復興に取り組むため、災害復 興特別委員会を設置した。 ○ 般会計補正予算(第1号)(第2号)など専決処分16件、また一般会計補正予算(第3 平成 年度益城町一般会計 当初予算111億6453万 7千円が現時点で309億5 705万4千円となっており、 約200億円をこれまでの復 旧に要している。また上下水 道などのインフラの整備等に も相当の費用がかかっている。 現時点で約200億円に対 し、地方交付税 億122万 1千円、国庫支出金 億89 08万円、県支出金 億41 87万7 千円が補助されてい る。残りは町債や基金繰り入 れで補っている。 この先、復旧復興には相当 の事業費が必要になることか ら、国に対して100㌫近く の支援をお願いしていくこと が重要である。 震災後の町債の発行額が 億4800万円となっている。 国は町債に対して交付税で対 応するとのことだが満額の対 応を期待する。 算 ・ 条 例 等 ○ 平成28年第2回定例議会を7月26日、会期1日間(時間を延長)で開き、報告3件、一 平成 年度益城町一般会計 補正予算︵第3号︶の使用料 及びリース料の中で、仮設庁 舎リース料4億9032万円 が計上されたが、一部議員か ら復興に1円でもお金が必要 な時にリース料としてはあま りにも高価すぎるとして、修 正案が提出され賛成多数で可 決された。 修正案に反対の議員からは 住民や職員の利便性・安全性 ともあわせ、交付税措置もあ り、早めの仮設庁舎建設をと の意見が出された。 その他、リース料が2年間 で4億9032万円、プレハ ブの庁舎にしては、坪単価 万円はあまりにも高すぎるの ではないか。また現庁舎を仮 補修して使いながら本庁舎の 建設を進めたらどうかなどの 意見もあった。 仮設庁舎リース料4億90 32万円は災害普及事業債で 補うが、後に ㌫∼ ・5 ㌫ の交付税措置がとられる。 予 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・平成27年度一般会計補正予算(第6号) 専決処分・平成27年度介護保険特別会計補正予算(第4号) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・平成27年度公共下水道特別会計補正予算(第4号) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・税条例等の一部を改正する条例 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・国民健康保険税条例の一部を改正する条例 専決処分・固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業等の保育料に関する条例 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・立幼稚園保育料等条例の一部を改正する条例 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・平成28年度一般会計補正予算(第1号) 専決処分・平成28年度公共下水道特別会計補正予算(第1号) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・平成28年度農業集落排水特別会計補正予算(第1号) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・平成28年度水道事業会計補正予算(第1号) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・平成28年度一般会計補正予算(第2号) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・課設置条例の一部を改正する条例 専決処分・一般職の職員の給与に関する条例の一部改正 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 専決処分・熊本地震による被災者に対する益城町税等の減免 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 一般職の任期付職員の採用等に関する条例 平成28年度一般会計補正予算(第3号)(議員提出修正案) 可 ○ ○ × × × × × 平成28年度国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 平成28年度介護保険特別会計補正予算(第1号) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 平成28年度公共下水道特別会計補正予算(第2号) 家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 被災者生活再建支援法の改正を求める意見書(議員提出) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 地震からの復旧・復興に係る財政措置を求める意見書(議員提出) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 行政庁舎再建についての国庫補助創設を求める意見書(議員提出) 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 可 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 災害復興特別委員会の設置について ○:賛成 ×:反対 棄:棄権 欠:欠席 可:可決 否:否決 裁:議長裁決 ※議長は賛否同数の場合を除き、通常の採決には加わりません。 議長 稲田忠則 荒牧 昭博 渡辺 誠男 竹上 公也 中村 健二 石田 秀敏 坂田みはる 寺本 英孝 坂本 貢 宮﨑 金次 野田 祐士 吉村 建文 中川 公則 榮 正敏 松本 昭一 冨田 德弘 下田利久雄 上村 幸輝 果 結 事 件 名 第 2回定例議会 復興費で膨らむ予算 28
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