第5回 耳川水系総合土砂管理に関する評価・改善委員会 【議事次第等】 会名称:第5回 議事要旨 目 耳川水系総合土砂管理に関する評価・改善委員会 日 時:平成28年7月27日(水) 場 所:ホテルベルフォート日向 議 事: 1.開 会 2.挨 拶 13:30~16:00 4Fゴールデンホール 3.出席者紹介 次 1. 議事次第等 ............................................................................................................................. 1 4.耳川水系総合土砂管理計画について 2. 議事要旨 ................................................................................................................................. 3 3. 開催状況 .................................................................................................................................................. 5 5.議事内容 (1) 前回委員会及びWGの指摘と対応等 (2) 平成27年度:総合土砂管理上の問題・課題の評価 (3) 平成27年度:行動計画の評価・改善 6.報告事項 ダム通砂運用の検討状況について 7.質疑応答 8.閉 1 会 第5回 耳川水系総合土砂管理に関する評価・改善委員会 出席者名簿 区 分 所 属 役職名 名誉教授 氏 名 す ぎ お 備 考 さとる 1 学識経験者(河川工学) 宮崎大学 2 学識経験者(建設構造) 宮崎大学工学部 教 授 3 学識経験者(環境制御) 宮崎大学工学部 教 授 鈴木 祥広 4 学識経験者(資源環境科学) 宮崎大学工学部 助 教 大榮 薫 5 学識経験者(魚類) 宮崎大学 名誉教授 神田 猛 6 学識経験者(造林学) 宮崎大学 名誉教授 中尾 登志雄 7 学識経験者(森林生態環境学) 8 関係行政機関 け い すけ 村上 啓介 す ず き お お え か ん だ よし ひろ かおる たけし な か お い と う と し 教 授 伊藤 哲 日向市 市 長 十屋 幸平 と や にしかわ こうへい 関係行政機関 諸塚村 村 長 西川 健 10 関係行政機関 椎葉村 村 長 椎葉 晃充 11 関係行政機関 美郷町 町 長 尾畑 英幸 12 関係機関 日向市漁業協同組合幸脇支所 支所長 13 関係機関 耳川漁業協同組合 組合長 都甲 哲郎 14 関係機関 耳川広域森林組合 組合長 甲斐 若佐 15 住民代表 日向市東郷町福瀬区自治会 会 長 新名 敏文 16 住民代表 諸塚村自治公民館連絡協議会 会 長 尾形 浩一 17 住民代表 椎葉村尾向地区 区 長 椎葉 健二 18 住民代表 美郷町西郷区峰地区 区 長 織田 勝則 19 オブザーバー 宮崎大学工学部 教 授 入江 光輝 20 オブザーバー 宮崎大学工学部 助 教 し い ば て る みつ し げた か 村上 重隆 と こ う い わか さ (代理) 参事理事 遠山 秀樹 とし ふみ お が た こ う いち し い ば け ん じ お り た ぬ かざわ (代理) 業務主任 黒木 俊夫 てつろう に い な い り え (代理) 副村長 黒木 保隆 ひで ゆき むらかみ か (代理) 建設部長 藤元 秀之 けん 9 お ば た お さとし 宮崎大学農学部 かつ のり みつてる 欠席 けい 糠澤 桂 <事務局> 1 2 3 4 関係行政機関 関係行政機関 宮崎県 県土整備部 河川課 宮崎県 県土整備部 河川課 関係行政機関 宮崎県 県土整備部 河川課 計画調査担当 関係行政機関 宮崎県 県土整備部 河川課 計画調査担当 課 長 ダム対策監 リーダー 主 査 あ さ の だ ぼ 備 考 う た の くによし 1 関係行政機関 宮崎北部森林管理署 総括治山技術官 2 関係行政機関 宮崎北部森林管理署 総括森林整備官 3 関係機関 九州電力(株) 耳川水力整備事務所 所 長 4 関係機関 九州電力(株) 耳川水力整備事務所 副所長兼防災・環境グループ 副所長 5 関係機関 九州電力(株) 宮崎支社 技術部長兼ダム水路保安監理担当 部 長 6 関係行政機関 日向土木事務所 課 長 7 関係行政機関 日向土木事務所 諸塚駐在所 所 長 8 関係行政機関 日向土木事務所 椎葉駐在所 所 長 大浦 浩一郎 9 関係行政機関 北部港湾事務所 工務課 課 長 松山 英雄 10 関係行政機関 宮崎県 企業局 北部管理事務所 副所長 相牟田 浩明 11 関係行政機関 東臼杵農林振興局 林務課 課 長 廣島 一明 12 関係行政機関 東臼杵農林振興局 森林土木課 課 長 戸髙 敏安 13 関係行政機関 東臼杵農林振興局 農政水産企画課 課 長 安田 広志 14 関係行政機関 東臼杵農林振興局 諸塚駐在所 主任技師 木上 真一郎 15 関係行政機関 東臼杵農林振興局 椎葉駐在所 所 長 田ノ上 裕孝 16 関係行政機関 日向市 建設部 建設課 課 長 中島 克彦 17 関係行政機関 日向市 市民環境部 環境政策課 課 長 多田 好太郎 18 関係行政機関 日向市 産業経済部 農業畜産課 課 長 海野 雅彦 19 関係行政機関 日向市 上下水道局 水道課 20 関係行政機関 日向市 産業経済部 林業水産課 課 長 福田 芳光 21 関係行政機関 諸塚村 産業課 課 長 松村 泰宏 22 関係行政機関 諸塚村 建設課 課 長 黒木 裕治 23 関係行政機関 椎葉村 建設課 課 長 右田 忠仁 24 関係行政機関 椎葉村 農林振興課 課 長 椎葉 今朝志 25 関係行政機関 美郷町 林業振興課 主 幹 甲斐 茂 26 関係行政機関 美郷町 建設課 課 長 木原 浩一 局長兼課長 歌野 邦美 ふじ かわ てる ひさ 藤川 晃久 あ さざ き かつ ゆき 朝崎 勝之 なかやま ひろとし 中山 浩章 か い やす ひろ 甲斐 泰宏 ひがし か ず と し 東 和俊 さかい み つ ろ う 境 光郎 お お うら こういち ろう まつ や ま あい む ひ で お た ひ ろ しま と だ か や す だ き う え た かず あき とし やす ひ ろ し しんいちろう うえ な か じま た ひ ろ あき だ う み の ひろたか かつひこ こ う た ろ う まさ ひこ み た ら い こ う じ 御手洗 幸二 ふ く だ まつ む ら よしみつ やす ひろ く ろ き ゆ う じ み ぎ た ただひと ま さ と 戸田 正人 く 氏 名 こ う じ 矢野 康二 と 役職名 し んいち 阿佐 真一 や 所 属 <事業者> 会 長 杉尾 哲 むらかみ 区 分 た しゅうじ 久保田 修司 2 し い ば か い き は ら け さ しげる こ う いち し 2.議事要旨 第5回 耳川水系総合土砂管理に関する評価・改善委員会(1/2) 項 目 前回委員 会での指 摘と対応 意見内容 発言者 回答内容 回答者 ① ダム通砂運用が開始されれば、現状より流木が河口・海岸へ流れやすい状況にな る。流木による船舶の被害は保険等で対応できるが、流木により網が裂ける等した 場合は、漁獲量に影響が出る。今後、網などに流木が入った場合への対応を追加し てもらいたい。 委員 ① 流木に対する対応がまだ不足しているという意見を踏まえ、今後事務局で対応を検 討して頂きたい。 会長 ① 大内原ダムの堆砂量に関して、護岸補強のために袋詰めした土砂を含むのは「ダ ム堆砂量」という表現に合わないと思う。 委員 ① 大内原ダム護岸補強の袋詰玉石の中詰土砂は、山須原ダム貯水池内の堆積土を利用 している。元はダム貯水池内の堆積土であったため、中詰土砂は「ダム堆砂」として 取り扱っている。 事務局 ② 裸地面積から主伐面積を引いたものを崩壊地面積とする手法は、伐採地が崩壊し ないことが前提であるが、中には崩壊している箇所も見られる。一方、作業道など で土砂流出や崩壊が多く見られると聞いているが、そのような崩壊地は反映されて いないと思われる。航空写真を拡大すれば、伐採跡地と崩壊地の違いが分かるため、 崩壊地面積を直接計測することは出来ないか。 委員 ② 崩壊地面積を直接算出する方法について、今後検討し、必要に応じ評価方法を見直 す。 事務局 ① 河川景観の変化の評価では立石橋下流の写真が使われているが、前年度と当該年 度を同じ季節で撮影し比較しているのか。 ① 立石橋下流は平成26年冬と平成27年夏で比較している。今後は同じ季節で評価して いきたい。 事務局 事務局 山地領域 会長 ② 水辺モニターにおいて、定点観測している箇所とそうでない箇所がある。経年変 化を見ていくのであれば、定点観測にした方が良いと思われる。 委員 ② 平成27年度は長雨の影響により、例年定点観測している箇所で水辺のモニター調査 が実施出来ない状況があり、サンプル数が少なかった。そのため、単発的に実施した 耳川フェスティバルの調査結果を加えたところであるが、今後は出来るだけ定点で観 測していけるよう検討していきたい。 ③ 治水安全度は耳川全体で評価しているが、平成17年台風で被害が大きかった広瀬 地区を個別に見た場合、治水上の問題は大丈夫か。 会長 ③ 広瀬地区は水防災として嵩上げを行っている。現在のところ掘削直後と比べた河積 は95%程度であり、治水上の問題は発生していない。今後も引き続き注視していき、 問題となるような土砂が堆積した場合は、除去する等の対応をとっていきたい。 事務局 ④ 自然景観と親水景観を分けて評価することにより、大変分かりやすくなったと思 う。なお、通砂の影響を受ける場所に定点観測ポイントはあるのか。 委員 ④ 立石橋下流の景観がダム通砂後に最も変化が出てくると思われる場所であり、一番 注目している。そこは定点観測ポイントとなっているため大丈夫と思われる。 会長 ⑤-1 親水景観の評価地点は、耳川全区間を対象としているものではなく、日頃から親水 箇所として使われている箇所や管理者として親水性があると考えている箇所を選定し ている。ワーキングの意見は、選定箇所以外でのヨシ等の繁茂に対する意見であった ため、発言者に後日、評価地点を確認してもらい、最終的に事務局案の「a:良い状 態」という評価でよいと了承を頂いている。 事務局 ⑤-2 樹木と異なりヨシは洪水時に倒れてしまうため、流下阻害しないという情報もある が、河川管理者には、樹木がどのように入り込んでいるかを含めて現地確認をしても らいたい。 会長 ⑥-1 濁度10度は、簡易的な消毒で水道原水として使用できる濁度である。そのまま原水 として使えるのが2度であり、その5倍程度である。また、魚類等に影響する濁度が25 度といわれているため、その半分程度を耳川での基準としている。 事務局 ⑥-2 一ツ瀬川において、洪水後の濁度の基準をいろいろと検討し、濁度10度を一つの目 安とした。従って、濁度10度になれば水が綺麗だということではないことでご判断頂 きたい。あくまでも「目安」として使っている。 会長 河道領域 ⑤ 河川景観の変化の評価において、ワーキングの意見として、ヨシによる流下能力、 自然景観、親水景観の阻害が指摘されているが、評価は当初事務局案と同じ「a: 良い状態」となっているのはどう整理されたのか。 委員 委員 ⑥ 一ツ瀬川の基準(濁度10度)は、どういう理由でこの値を用いているのか。 委員 3 第5回 耳川水系総合土砂管理に関する評価・改善委員会(2/2) 項 目 意見内容 ⑦ 今年の耳川の濁度は、6月中旬頃から濁りが発生し、現在もその状態が続いている ため、濁度10以下にはなっていないと思われる。平成27年度の評価結果は、いつの データを用いているか。 ⑧ 治水安全度については、横断図の河積だけで評価するとどれだけの土砂がたまっ たか分からない。掘削した範囲が分かっていると思うため、その範囲を積分して堆 積土砂全体のボリュームで評価した方が良いと思われる。 ⑨ 治水安全度については、平成23年4月を基準とした相対評価となっているが、絶対 評価が必要ではないか。貯水池末端部の治水安全度に関しても、ワーキングで「河 床高がどの程度の高さまであれば大丈夫かという目安が欲しい」との意見がでてい る。地域住民としても治水安全度は非常に重要と考えている。今後通砂によって、 ダム上流部でどのくらい治水安全度が確保できたか、また通砂で流れてきた土砂に より河道の治水安全度が低下していないかという評価に繋がるように、河川整備計 画が設定されていない箇所についても検討してみてはどうか。 ① ダムが改造された後は、流木がダムをそのまま流れてくる可能性がある。現在の 流木の評価は、ダムの流木塵芥引き上げ量となっているが、今後はこれが指標とし て適さないと思う。下流(河口・海岸)にどれだけの流木が出てきたかを重点的に 見て評価した方が良いと思われる。 委員 ② 水質の評価に関して、実際の感じ方と異なる部分があると思われるため、再検討 して頂きたい。 委員 ① 海で生産して卵を産むような魚種や海域の水温の影響を受けている藻場など、 「耳 川をいい川にする」とは関係ない項目も含めて評価しているため、項目削減につい ても今後検討していく必要があると思う。また、水質・生物・治水安全度等を全て 同じ土俵で評価するのは、少し違うのではないかと思う。今後は、治水のような重 要項目とそうでない項目に分けて、必要でない項目は少しずつ減らした方が、より 良い通信簿になると思う。 委員 河道領域 河口・海岸 領域 評価項目 等につい て 発言者 回答内容 回答者 ⑦ 平成27年度は8月25日の台風15号を対象に実施している。平成27年度で一番大きな出 水であったが、規模的には平年と比べると小さい。 事務局 委員 ⑧ 1箇所に複数側線の横断測量を実施することが予算上難しいため、代表する1測線を 測量しその河積で評価している。そのため、過去に掘削した箇所の正確な堆積土砂量 を把握出来ていないが、今後は測量結果に現地写真等を組み合わせながら堆積土砂の 状況を整理していきたい。 事務局 委員 ⑨ 委員 ② 耳川総合土砂管理は、長期間実施していく必要があるため、項目を選んで毎年重 点的に実施する項目と、中長期的な変化として、3年に1回、5年に1回というような モニタリング項目を整理していくことも考えていく必要があると思う。 委員 ③ これから通砂運用が始まるため、現時点で評価項目等を見直すべきではないと思 う。通砂運用が始まって、ある程度目先が見えてきた段階で、評価項目等の見直し について検討する必要があると思う。 委員 4 治水安全度の評価方法について、事務局の方で検討して頂きたい。 会長 ① 流木に関する問題・課題は、ダムの塵芥引き上げ量だけでなく、山地・ダム・河道・ 河口海岸の流域全体で評価することとしている。別の領域の問題・課題であっても、 関連する行動計画が連携して対応するのが総合土砂管理と考えている。 事務局 ② 水質の評価指標(濁度10度)は、 (河道領域の⑥で回答したように)あくまで目安で あり、現在の評価方法でご了解頂きたい。 会長 ① ② ③ 来年度に向けてどのように評価していくか検討して頂きたいが、一度掲げた評価項 目を下ろすためには、十分な理由が必要である。そういう意味では、もう少し継続し て見ていくべきと思う。一方、説明に関しては耳川をよくするという観点に沿った項 目を選んでいないように思われる。耳川が良くなっているかを評価出来る重点項目と いうものがあっても良いと思う。説明する項目の選択をどうするかという点も今後検 討していく必要があると思う。 会長 3. 開催状況(第5回 耳川水系総合土砂管理に関する評価・改善委員会 平成28年7月27日 於:ホテルベルフォート日向) 5
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