再開発ビル「いなっせ」の建設

長野県
ハード事業とソフト事業の一体的推進
④伊那まつり
!
○
ここがポイント
毎年8月の第1土曜日に市民踊りと出し物、翌日
伊那市通り町商店街
は天竜川・三峰川合流点で盛大な花火大会が行われ
商店街等活性化事業の事例
アーチ・アーケードの改築、再開発ビル「いなっせ」の建設、空き店舗活用
等の取組による賑わい回復。
ている。市民踊りには、二匹の竜による伝統の舞が
所在地
:長野県伊那市通り町1−11
商店街を練り歩き、商店街を盛り上げている。
会員数
:77名
関連URL
:http://www.inatown.com/index.html
⑤まちじゅう美術館
■
毎年テーマを定めて、市内の保育園児が描いた絵
事業の概要
①アーチ・アーケード改築
平成9年、商店街のシンボルでもある王冠型アー
を商店街のウインドーや店内に展示し、出品作の表
彰も行う。
保護者同伴で絵を見に来てもらい、街の賑わいづ
チの老朽化にともなう改築を実施し、平成11年に
はアーケードの改修と歩道のカラー舗装化を行っ
くりとしている。
た。また、街路灯やシンボルタワーを設置するなど、
賑わいの創出を進めた。特にアーケードは採光によ
■
事業の効果
生涯学習センターには多くの人が訪れ、学生の学
り明るく、地震が来ても絶対に安全な自慢できるも
アーチとアーケード
のとすることができた。
習の場にもなっている。また、談話室には、お弁当
を持った高校生やお年寄りが立ち寄るなど、以前に
■ 事業実施の背景
昭和49年、当時、人口5万3千人余の伊
那谷の小さな街に、ユニー、続いてベルシャ
インと郊外型大型店が出店し、中心市街地の
長野県伊那市
空洞化が年々進んでいたところ、平成5年5
月、集客力があり頼りにしていた市庁舎まで
が郊外へ移転新築され、既存商店街は完全な
ノックアウト状態となった。この状況を打破
②生涯学習センター「いなっせ」の建設
比べ商店街の人通りが多くなってきた。
平成15年12月、国・県・市の支援を受けて建
設された伊那市駅前再開発ビル「いなっせ」(8階
談話室
■
現状の課題
建・延べ床面積約1万8千㎡、駐車場棟・収容台数
施設の設置やソフト事業を行うことにより、賑わ
245台)がオープンした。一階には名店街、二階
いの回復は可能と思われるが、組合の資金不足が課
に銀行、三階より上階に生涯学習センター、音楽ホ
題である。今後は収益事業を実施することにより、
ール等が設置されており、近隣の商店街は人通りも
新たなソフト事業を展開していきたい。
増えて賑わい始めてきた。
伊那市通り町商店街
するため、旧市庁舎跡地の駐車場利用や多目
的広場としての活用、商店街に明るさを取り
戻すためアーケードの改築、行政の支援を受
けて伊那市駅前再開発ビル「いなっせ」の建
設や空き店舗活用による「談話室」の設置等
を行い、徐々に以前のような賑わいを取り戻
してきた。
③空き店舗活用「談話室」の設置
商店街では、空き店舗を活用してお客様が気軽に
利用できる「談話室」を設置した。
普段は、休憩室として、また、様々な展示会、小
講演会、あるいは会議室として市民に利用されてい
る。
アーケードと商店街
いなっせ