史料で読む近代日本

平成 28 年度(2016 年度)
大人のための歴史教室
『史料で読む近代日本』
(3回連続講座)
原田先生からのメッセージ
歴史は史料に語らせるもの、という重い言葉があります。歴史学という研究にとって、史料にも
とづいて分析するのは当然ですが、史料はさまざまな事実を語り、読み取る者が誤解する時もあり
ます。今回は、日本の近代、いわゆる明治時代について隠された史料を紹介し、それを読み解きな
がら、歴史の重みを感じ取ろうと準備しました。誰でも知っている有名な人物について思いがけな
いエピソードを知ることになるかもしれません。画数の多い漢字で綴られた難しい史料も丁寧に解
説すれば理解は容易です。あまり接したことのない史料というものに近づく機会となれば、皆さん
の身近にある史料を見直すきっかけになるかもしれないと思っています。
第1回
9月24日(土) 「廃藩置県と西郷隆盛・木戸孝允」
廃藩置県は明治維新の第二の大舞台だった。木戸孝允が何を感じ、西郷隆盛がどんな不安と決意を
持っていたか、史料に語らせる。
(1871 年)
第2回 10月29日(土) 「日清両国による沖縄県分割の危機」
前米国大統領グラントが、琉球王国廃止をめぐる日清の緊張を解こうと動いたが、それは沖縄県分
割案だった。
『日本外交文書』の語る危機。
(1879 年)
第3回 11月19日(土) 「憲法制定をめぐる光と陰」
大日本帝国憲法の制定について、もっとも注目されてきたのは伊藤博文だが、その名声の陰に何人
かの政治家や官僚の姿があった。
(1880 年)
時間はすべての講座とも、14時00分~15時30分
講師
佛教大学
教授
歴史学部
原田敬一氏
○経歴:大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)
○主要研究領域:日本近現代史
○著
書: 『日本近代都市史研究』
、
『国民軍の神話‐兵士になるということ』、
シリーズ日本近現代史③『日清・日露戦争』、
『
「戦争」の終わらせ方』など多数。
会場:滋賀県平和祈念館 (東近江市下中野町431番地)
お問い合わせ・お申込みは、平和祈念館まで。
電話:0749-46-0300 ファックス:0749-46-0350
メール:[email protected]
・各回のみのご参加もいただけます。
・2階 研修室にて行います。
・定員は80名です。
(申し込み先着順)
・参加費は無料です。