平成 29 年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長) ( 経済産業省 制 度 税 要 望 貿易経済協力局 貿易振興課 ) 名 BEPS(Base Erosion and Profit Shifting)を踏まえた国内の制度整 備に係る配慮 目 - 昨今、「BEPS(Base Erosion and Profit Shifting:税源浸食と利益移転) プロジェクト」において国際課税ルールの見直しの議論が行われているとこ ろ、この議論を踏まえた国内での制度整備の検討に当たっては、結果として日 本企業の健全な活動を制約し国際競争力の低下を招くことがないよう、ビジネ ス実態に配慮すべきである。特に、移転価格税制(所得相応性基準の導入等) や過大支払利子税制等、国内制度の見直し検討に当たっては、企業に過度な負 担を与えないように配慮すべきである。 の 内 平年度の減収見込額 容 新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と 今す 合 る 理 回 理 性 の由 - 百万円 (制度自体の減収額) ( - 百万円) (改 正 増 減 収 額) ( - 百万円) ⑴ 政策目的 我が国経済の活性化のためには、日本企業の海外展開を推進し、成長が見込 まれる新興国市場等においてシェアを獲得することで外需を取り込み、さらに その海外で得た利益を我が国に還元することが重要である。 現在、国境を越えたグローバルな取引が進展する中で、過度な租税回避行為 を防止するため、OECD/G20 において、国際課税制度の調和に向けた取組(BEPS (Base Erosion and Profit Shifting:税源浸食と利益移転)プロジェクト) が進められているが、この議論を踏まえた国内制度整備の検討に当たっては、 グローバルに事業を展開している日本企業の健全な活動を制約し、国際競争力 の低下を招くことがないよう配慮しつつ、国際的な租税回避の防止と、事業環 境のイコールフッティングの実現を図ることが重要である。 ⑵ 施策の必要性 事業環境の国際的なイコールフッティングの観点から考えれば、BEPS プロジ ェクトを通して課税ルールを見直し、一部の欧米多国籍企業が行っている過度 な租税回避行為を防止することは非常に重要である。 一方、日本企業は欧米企業と異なり、租税回避行為については抑制的である と言われているところ、我が国における制度整備の検討に当たっては、そのよ うな日本企業のビジネス実態を踏まえた適切な課税ルールを構築する必要があ る。グローバルに活動し利益を我が国に還元することが期待される日本企業に 対し、複雑な税制によって過度な負担を課すことは、結果的に国際競争力の低 下を招きかねない。 政策体系 における 政策目的の 位置付け 3.対外経済 3-2 海外市場開拓支援 要 10-1 望 政 策 の 達成目標 租税特別措 置の適用又 は延長期間 - 同上の期間 中の達成 目 標 - 政策目標の 達成状況 有 効 性 相 当 性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 要望の措置 の効果見込 み(手段とし ての有効性) 実 績 と 効 果 に 関 特 別 措 置 の 適 用 こ れ ま で の 租 税 - 海外で事業活動を行う日本企業、我が国で事業活動を行う外 国企業等への適用が見込まれる。 日本企業の国際的な競争条件のイコールフッティング、我が 国立地環境の改善及び国際的な租税回避の防止が見込まれる。 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 同一の目的である他の措置はない。 予算上の 措置等の 要求内容 及び金額 同一の目的である他の措置はない。 上記の予算 上の措置等 と要望項目 との関係 - 要望の措置 の妥当性 連 す る 事 項 日本企業の海外事業活動の円滑化及び日本の立地環境の改善 BEPS プロジェクトの最終報告書を踏まえた国内制度整備の検 討が求められる状況において、日本企業の国際的な競争条件の イコールフッティング、我が国立地環境の改善及び国際的な租 税回避の防止を考慮した制度設計の検討を求めることは妥当。 租税特別 措 置 の 適用実績 - 租特透明化 法に基づく - 10-2 適用実態 調査結果 租税特別措 置の適用に よる効果 (手段として の有効性) 前回要望時 の達成目標 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理 由 これまでの 要 望 経 緯 - - - - 10-3
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