第28回 - 筑波大学

筑 波 大 学
人間系コロキアム
人間系コロキアム
イギリスにおける視覚障害教育
第2 8 回
2016年
1 0 月1 2 日( 水 )
12:15∼13:15
文科系修士棟
8B210
学 群 生 、院 生 を 問 わ ず
学 生 の 参 加 も 歓 迎し ま す
共催
人間学類35周年記念事業
お問い合わせ
人間系研究戦略委員会
(コロキアム運営担当)
[email protected]
講師:宮内 久絵
筑波大学人間系障害科学域助教
日本では障害児が地域の通常の学級で学ぶ、いわゆるインク
ルーシブ教育を希望する保護者や子どもが増える中、特別支
援学校のセンター的機能を活用した支援が地域で展開されつ
つある。しかしながら、支援体制の構築という面では未だに
手探りの段階であり、現在でも視覚障害児の多くは、地域コ
ミュニティから離れた特別支援学校で専門性の高い教育をう
けるか、それをあきらめる代わりに地域生活を基盤に通常の
学校で教育を受けるかといった選択を迫られている。この課
題の解決に参考となるのがイギリスである。イギリスの視覚
障害教育は1980年初頭にインクルーシブ教育を基本方針と
した「特別な教育的ニーズ(Special Educational Needs)」
制度へと舵を切るまでの約200年にわたり盲学校において展
開されてきた。現在では視覚障害児の約6割が通常学校で学
びながら、専門性の高い指導を受けている。当日は、イギリ
スの実際やそのシステム構築に至るまでの過程について概観
しつつ、両国の差異についても歴史的文脈から触れたい。
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