陸上自衛隊東北方面隊との間で、危機時の石油輸送力を強化

平成28年9月15日
東 北 経 済 産 業 局
陸上自衛隊東北方面隊との間で、危機時の石油輸送力を強化
~石油製品輸送支援訓練を実施~
資源エネルギー庁及び防衛省の大規模災害対応に向けた協力の一層の推進のため、陸上自
衛隊東北方面隊及び東北経済産業局では、秋田県においては、出光興産株式会社、協和石油
株式会社、山形県においては、東西オイルターミナル株式会社、遠藤商事株式会社の協力を
得て、広域・大規模災害に備え、①人命救助を行う自衛隊への石油製品供給の円滑化と②自
衛隊による避難所等で使用する民生用石油製品輸送の体制強化に向けた訓練を実施します。
1.背景とねらい
平成23年3月の東日本大震災時には、石油製品の輸送・給油が困難となった地域が多数発
生しました。そうした中、資源エネルギー庁からの要請に基づく、自衛隊による被災地への燃
料輸送により、民生用石油製品供給を支援しましたが、その際に様々な調整課題が発生しまし
た。
こうした経験を踏まえ、資源エネルギー庁と防衛省では、①より確実な自衛隊向け石油製品
供給体制の確立や、②自衛隊による民生用石油製品輸送支援の実施について検討を重ね、平成
26年、陸上自衛隊東北方面隊の実行動による方面隊震災対処訓練(みちのくアラート201
4)において、燃料輸送の実働訓練を実施しました。この訓練により得たノウハウをさらに充
実させ、平成30年に実施されるみちのくアラート2018に向け、昨年の宮城県、福島県に
続き、今年は秋田県及び山形県において実働訓練を実施します。
2.訓練の概要
<秋田県>
訓練実施日:平成28年9月27日(火)
秋田県内陸部を震源とする大規模な地震の発生を想定し、出光興産株式会社秋田油槽所(秋
田県秋田市)
、協和石油株式会社臨海給油所(秋田県秋田市)の施設を利用し、訓練を実施しま
す。
具体的には、
①発災当初における燃料の急激な需要増大に伴う自衛隊への石油製品供給を想定し、民間の油
槽所(出光興産株式会社秋田油槽所)において自衛隊が燃料タンク車により、直接受領する訓
練 及び、
②緊急・救命用の石油製品を供給する民間の燃料供給拠点において、自衛隊輸送力でなければ
輸送する事が出来ない限定的な場面(被害状況により民間ローリーの補給が出来ない場面)を
想定し、民間の油槽所(出光興産株式会社秋田油槽所)から、孤立した民間の中核SS(協和
石油株式会社臨海給油所)
に、
自衛隊燃料タンクローリー車を活用した輸送支援訓練を実施し、
石油製品を確保・搬出する手順を訓練・確立します。
<山形県>
訓練実施日:平成28年9月29日(木)
山形県内陸部を震源とする大規模な地震の発生を想定し、東西オイルターミナル株式会社酒
田油槽所(山形県酒田市)
、遠藤商事株式会社山形配送センター(山形県山形市)及び遠藤商事
株式会社県庁前給油所(山形県山形市)の施設を利用し、訓練を実施します。
具体的には、
①発災当初における燃料の急激な需要増大に伴う自衛隊への石油製品供給を想定し、民間の油
槽所(東西オイルターミナル株式会社酒田油槽所)において自衛隊が燃料タンク車により、直
接受領する訓練 及び、
②緊急・救命用の石油製品を供給する民間の燃料供給拠点において、自衛隊輸送力でなければ
輸送する事が出来ない限定的な場面(被害状況により民間ローリーの補給が出来ない場面)を
想定し、民間の製油所(東西オイルターミナル株式会社酒田油槽所)から、孤立した民間の中
核SS(遠藤商事株式会社県庁前給油所)に、自衛隊燃料タンクローリー車を活用した輸送支
援訓練及び、小口配送拠点(遠藤商事株式会社山形配送センター)に、自衛隊輸送車を活用し
たドラム缶による輸送支援訓練を実施し、石油製品を確保・搬出する手順を訓練・確立します。
自衛隊燃料タンクローリー車
(本発表資料のお問い合わせ先)
東北経済産業局資源エネルギー環境部資源・燃料課
担当者: 今関 伸、菅原 彰
電 話: 022-221-4934(直通)